思い出の白   作:くらくらげ

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君と僕

 

白髪の目を包帯で隠した長身の青年が男性にしては高く女性にしては低い声で口を開いた

「久しぶりだね」

その言葉に対して黒髪でハートの椅子に拘束されている青年は白髪の青年を睨み付けた

「無視?酷くないw,」

白髪の青年は少し微笑みなが黒髪の青年を見下す

『思ってもねぇ癖に』

機嫌が悪そうに黒髪の青年が答える

「口悪!まあ、こんな再開とはね」

白髪の青年が先ほどとは変わって寂しそうに呟く

『互いにな』

黒髪の青年は窓から見える砂煙と怒号に意識を向けている

「皮肉?」

それとは反対に白髪の青年は黒髪の青年を見つめている

『知らねぇな』

もう、話をする気はないのか黒髪の青年は外を見ている

「まさか、反対になるとはねぇ」

白髪の青年は少し外を見ながら呟いた

 

 

15年前

 崩れた建物の中に黒髪で白い帽子を被った少年が歩いていた。その少年はのちに黒髪の青年なるトラファルガー・ロー。ローは先日滅びたという国の王宮に来ていた。この国の秘宝にどんな病気でも治せるというものがあるらしくそれをローがいるドンキホーテ海賊団で探しに来ていた。

「何だ?この穴」

 王宮はほとんど崩れていてローのように子供は隙間を探す手伝いをしていた。

 穴に入って進むと一面石造りで鉄格子のはめられている部屋がたくさん並んでいる空間に出た。どうやら地下牢らしい。

「牢獄か?」

 言葉は反響し自分に返ってくる。

 なにもなさそうだから戻ろうとしたとき

ガラガラガラ

「!!」

 子供1人入れるくらいの穴が崩れ閉じ込められてしまった。

「オイッ誰か!」

 叫んでも返ってくるのは自分の声と穴を広げようとして落ちる石の音だけ。

 もう、出口はなくこのまま死ぬしかできないことを突きつけられローの顔は恐怖でひきつっていた。

 

ガシャン

 

 地下牢の奥の方から音がした。

「誰か!いるのか!」

 音がした方へと走る。

「誰だ!」

 1人ではないことで安心していた。だが、とあることに気づいた。ココは地下牢。つまりココにいる者は囚人であり犯罪者ということに築き足が止まる。 

 

  戻ろう

 

 そう足を止め後ろを見ようと振り向こうと横を見ると

 

「始めまして」

 

 白髪で長い髪を後ろでまとめで目を包帯で隠した男とも女とも見える少年が笑っていた。その少年は鞭にでも打たれたような傷が体中にあった。

「…」

「すまないけど、そこの扉開けてくれない?お礼に出口教えてあげるからさ」

「…出口あるのか!?」

「うん、出口探してるんでしょ」

「あ、あぁ」

「じゃあ手伝ってくれない?僕の名前はジェット・スピネルよろしくね」

「トラファルガー・ロー」

 扉のかきは壊れていて簡単に開いた

「空いたぞ」

「ありがとね」

 スピネルは牢から出てきて入ってきた穴があった方向と反対の向きを指差した。

「あっちにあるからつきいてきて」

 

 目を隠しているのにまるで見えているように迷路のような地下牢を進んでいる。

「なぁ、お前は何であんなところに居たのか?」

 少し驚いたようにスピネルは足を止める。

「それは……僕が悪いコだったからだよ」

 そう、困ったように笑いながら答えた。

「聞いて悪かった」

「じゃあ、逆に何でローはこんなところに来たの?」

「秘宝を探しに来たんだよ」

「…そっか」

 そして出口のある方に進んだ。道は崩落で落ちてきたのか岩がたくさんあって進むのが大変だった

 

「ココだよ」

 そこには少し崩れかけた壁があるだけだった

「は?」

「ココの壁壊すよ」

「この壁の先が外なのか?けどどうやって」

「コレ使う」

 スピネルは足元から剣を拾い上げた

「何で剣が落ちて…」

 足元をよく見てみると騎士であろう死体が倒れていた

「ヒッ!」

「はい、ローの」

 剣を渡された。回りをよく見てみると歩いてきた道にあった大きな岩は死体だった。

 だからといって、ココで死体(こんなのに)なってたまるかと剣で石を崩して穴を広げていく。穴からは光と風が吹いてきてココにいる時間は短いのに懐かしく感じた。

 

バコ

 

大きな石崩れ入れる程度の大きさになった

 

「行けるぞ」

「そうだね。」

 

 そうして穴に入ろうとしたがってスピネルは動かなかった。

「どうしたんだよ?行くぞ」

「そっか…頑張ってね」

「は?」 

「僕は外には行けないよ」

「外に出たかったんじゃないのか?」

「君は1人じゃなくて仲間がいるだろ、そしてその仲間は海賊だ。海賊がいる危険な所には行けないからな」

「…せめて手当てくらいはさせてくれ」

「手当て…?あぁ!この傷のことか?」

「そうだ」

「大丈夫だ。それと君の仲間が読んでるぞ」

 

「どこ~ロー」

 

 女の子の声が穴の外から聞こえてくる。きっとベビー5だろう。

 

「…」

「じゃあね、あと秘宝か分からないけど一階のキッチンの3番目の棚の奥に隠し部屋がある。探してみたら」

 そう言うとスピネルは闇に消えて行った

 

「!」

 穴の外は王宮の裏の井戸に繋がっていた。

「ロー!探したんだよ!!」

 ベビー5が顔を涙で濡らしながら叫んだ。

「そうか」

 だがローはベビー5より地下牢で出会ったスピネルのことで頭が一杯だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「秘宝か…」

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