ファルザン篇…?宵宮篇じゃなくて…?
ファルザン「…ドド通話機…すごいの~。そういえば、これはさっきの金髪の子が協力したと聞くが…」
胡桃「…いた。」
ハンターにバレたことを察したファルザンは後方に風元素とギミックを活かした領域をつくり、胡桃の動きを抑えた。
だが、胡桃も無策ではない。
ファルザン「…は!何じゃこれは!」
胡桃「ふふ~ん、お化けだよ~」
ファルザン「なっ…」
気付いたときには一寸先に胡桃がいた。
咄嗟に風で吹き飛ばし、弓矢で牽制した。
胡桃「いたた…」
ファルザン「もう動けんじゃろう?」
胡桃「…ん」
動き出した胡桃に周りの泥砂を巻き込んで風元素の攻撃を行う。
胡桃が視界から見えなくなったことを確認してからファルザンは逃げ出した。
〇
「胡桃、感謝するでぇ。標的発見や!」
─シュババン!
4本の矢がファルザンのすれすれを通る。
ファルザン「…?!上か?」
そこには、金髪の者がいた。それも見覚えのない。
宵宮「探してる暇があったら、逃げた方が良いんちゃう?」
そう言いながら4本の矢を放つ宵宮に対して、ファルザンも吸引力のある矢で対抗する。
そのままファルザンは逃げようとしたが、宵宮の矢で防がれてしまった。
その矢が落ちた点には噴水花火が並べてあった。
ファルザン「熱つつつっ…!」
宵宮「さぁて、もう逃げられへんやろぉ」
宵宮は、くるくると慣れた手付きで弓を回して構えると、噴水花火を吹き飛ばそうとするファルザンの腕に向かって矢を放った。
ファルザン「ぐッ!!もう駄目か…」
見事にファルザンの腕に当たり、そこからは血が流れ出した。
少し前、噴水花火を目にした者が2人いた。
「ん?花火?」
「(綺麗でござるなぁ)」
「…あれは、万葉?」
その声が聞こえたのか、それに応じるように万葉も返答した。
万葉「稲妻の者か?」
「そう、拙は終末番の早柚だ。」
万葉「終末番…社奉行の者でござるか。それなら、頼み事を聞いてはくれぬか?」
早柚「勿論良いぞ。」
万葉「…声は聞こえるでござるか?」
早柚「誰かがハンターに追われてるようだ。」
万葉「助けるでこざるよ。」
ゴロゴロ、ブワン!
万葉のお陰で浮いた、ゴロゴロ状態の早柚は、そのまま宵宮にクリーンヒットした。
宵宮「げ、早柚ちゃん?!」
吹き飛ぶ宵宮、眺める胡桃。
胡桃「あちゃ~、まぁしょうがないか。」
ハンターが周りにいないことを確認して、万葉と早柚は、腕を抑えているファルザンに近付いて行った。
万葉「怪我はないでござるか?」
ファルザン「腕を矢でやられてしまったのじゃ…これでは何も出来まい。」
早柚「大丈夫だ。治療なら拙に任せてくれ。」
そうして、腕の傷が治ったファルザンは、礼を言って去っていった。
早柚「拙も逃げなければ。」
万葉「そうでござるな。では、また会おう。」
早柚「…ああ。」
吹き飛ばされた宵宮は、早柚ちゃんに、小規模とはいえ花火を見せることが出来たことに喜びつつ、少し考え事をしていた。
宵宮「ん~、吹き飛ばされた先に逃走者がいるとか、そないなこと起きへんかな?」
〇
ガイア「…という訳だ。」
ミカ「流石ガイア先輩です!」
ガイア「…そうだ。お前がこの
ミカ「えっと、西風騎士団の測量士として、皆さんのお役に立ちたいと考えたからです!」
ガイア「ほぅ、そうか。バーバラ、水元素の準備をしといてくれ。」
ミカ「???」
ガイアは気付いていた。なんか飛んでる赤い人が、着地地点に該当する自分達を捕まえようとしていることに。
宵宮「ん~、あっ。逃がさんでぇ!」
落ちてくままの勢いで標的を狙う。着地地点を考慮すると、1人に絞って捕まえた方が良いと考え、後は捕まえることだけに集中した。
どうやら2人は何らかの準備をしているようだが関係ない。
─最初の確保はうちがもらうでぇ!
ミカ「?!誰ですか!!」
バーバラ「ほっ」
ガイア「凍れ」
ミカ 確保
ガイア「はぁ。やれやれだぜ。」
バーバラ「このハンターはどうするの?」
ガイア「そのままにしといてやれ。」
宵宮は凍結した。
ガイア「おっ、そうだ。復活を楽しみにしてるぜ、ミカ。」
ミカ「…はい」
〇
ミカ確保の報は全ての参加者に知らされた。
クレー「『ミカ 確保』…そういえば、残り時間は分かんないのかな?」
シャルロット「分からないみたいね…」
クレー「そうだ。そんなときの為に、爆弾時計を作ってきたんだけど、どこにいったかな?」
シャルロット「(逃走者の数が多いから大丈夫と、油断してはいけないようね。)」
クレー「あ!爆弾が全部無くなってる!どうしよ…」
シャルロット「そりゃ爆弾は駄目でしょ…これをあげるよ。」
クレー「わぁ!雪玉だぁ!ありがとう!シャルロット姉ちゃん!」
シャルロット「えへへ…」
次回ハンターミッション篇、乞うご期待。
クレーはこのとき、ドドコが預けられていることをまだ知らない。