百姓スペちゃん~このニンジンあげません!!   作:牛乳大好き

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チーズ仏陀、涅槃から復活する


チーズ仏陀中島の巻

エゾノーこと大蝦夷農業高校のチーズ加工実習室、その地下にはエゾノーのチーズ仏陀こと中島先生と校長先生を含めた一部のメンバーしか知らないチーズ熟成室がある。

その地下秘密熟成室で、かの仏陀ことシッダールタの最期 涅槃のように寝そべる仏のような男が居た。かれこそはトゥインクルシリーズやローカルシリーズ、ドリームリーグそしてばんえいリーグのレースをこよなく愛する男 中島先生こと中島美雪(よしゆき)である。

 

なお、スペちゃんが農民に成らず、ティナおばさんの元で育てられた史実ウマ娘ルートでのディープインパクトが流れ着く銀の匙世界では、トゥインクルシリーズではなく競馬なので大金がレースで失ったのはお決まりである。

 

あれ?ではこの世界で、中島先生は哀しみに大金を失わないのでは?大金を失わなくても、推しが負けたり、予想が外れてしまってメンタルにダメージを受けることが有るだろう。

 

「競馬の悲しみはチーズでしか癒せません、チーズの悲しみもチーズでしか癒せません」

 

中島先生はゴゴゴゴとオーラを出して、涅槃から覚醒して立ち上がった。

 

『今年のトゥインクルシリーズは、エルコンドルパサーとグラスワンダーがクラシックを制覇しますよ』

 

と言っていたが、残念な事にその年のクラシックはセイウンスカイとスペシャルウィークが勝ってしまった。

 

『今年はコンゴウリキシオー、リトルココン、ビターグラッセが有力です。御影さんとディープインパクトくんには悪いですが、ディープくんは外見の素質が……』

 

ある時はコンゴウリキシオー、リトルココン、ビターグラッセが有力だと宣言していた。しかし、蓋を開ければ前世?のトラウマ?を完全克服+病弱(風邪限定)という弱点が消え去った衝撃の英雄の神話に数多の投票券(人気投票のやつ、この世界での馬券みたいな感じ)が空を舞った。

なお、ディープインパクトを回避するため、ティアラ路線に切り替えた被害者の皆様はシーザリオとラインクラフト、デアリングハート、エアメサイアにフルボッコにされて実力差を知ったとか。

 

『チームスピカは勢いに乗ってます!!今度の宝塚は、ゴールドシップがやってくれます?む……ディープインパクト出走決定………………えっ』

 

今年度の宝塚、ゴールドシップが活躍すると中島先生は見抜いた。例え、衝撃の英雄に勝つことが出来なくても良い所まで行くだろうと中島先生を含めて誰もが思った。しかし……

 

『やっちまったぜ!このゴルシ様でもやっちまうときは有るよ。エンターテイメントだからな!!』

『ノォォォオオオ!!』

 

通称、馬券120億円……ゲフンゲフン、投票券120億口事件である!!これにより、再び数多の投票券が空を舞ったのだ。

 

 

 

 

 

 

チーズ仏陀が涅槃から復活する2時間前。チームシリウスは、スタミナトレーニング+将来設計の校外授業としてエゾノーにやって来ていた。

エゾノーの正門、そこでチームシリウスのメンバーはジャージ姿に着替えて、集結していた。余談だが、くーちゃんだけブルマである。

 

「今日のスタミナトレーニングは、私の母校であるエゾノー一周です」

「「「あれ、らくちん……」」」

 

学校一周。普通の学校なら余りにも余裕過ぎるスタミナトレーニングであろう、それはトレセン学園でも変わらないかもしれない。だが、此処はエゾノーである、普通の学校ではなく、農業高校なので牧場や農園に食肉加工施設が敷地内に存在するのだ。

 

「えー、因みにエゾノーの全敷地、実習農地、実習農林を全部含めた敷地面積は国公立の高校では全国一で、20キロあります!!」

 

アキトレーナーから死刑宣告!!そう、エゾノーの外周は20キロ有るのだ!!早い話、ハーフマラソンに匹敵する外周マラソンであり、スタミナトレーニングには打ってつけである。

 

「20キロ……」

 

マックちゃん、余りの規模に唖然としてしまう。マックちゃんは入学してまだ未デビューであり、シリウスの他のメンバーと比べて能力も低い。早い話、平均能力がE~D位なのだ。

 

因みにチゲゾーのスタミナはA、ブライアンがSS、スペちゃんはUG、ラインクラフトがC、そしてディープインパクトがUBである。

 

「さあ、皆頑張るよ!!私、後ろから追いかけるから……軽トラで」

 

因みにアキトレーナーの軽トラに追い付かれると、強制収容でアウトである。つまり、軽トラに追い付かれないように走り続けなければ成らないのだ!!

 

 

 

 

「「疲れた……」」

 

マックちゃんのスタミナが100上がった!!くーちゃんのスタミナが100上がった!!チゲゾーのスタミナが100上がった!!ブライアンのスタミナが90上がって新たな高みに上った!!スペちゃんのスタミナが50上がって更なる高みに上った!!ディープくんのスタミナが50上がって更なる高みに上った!!

 

エゾノー外周マラソンを終えて、チームシリウスはエゾノーのベンチで座っていた。そんな時だった……

 

「あっ、中島先生」

 

アキトレーナーが遠くから歩いてきた人物に気付いた。それはチーズ仏陀こと、中島先生であった。

 

「あの人、よくレース見に来るよな」

「居るね。私のダービーにも居たよ?」

「私の菊花賞の時にも居た」

 

中島先生は昔から競馬場に足を運んでおり、ブライアンとチゲゾーも知っている。

 

「チーズを作るのです」

「「「チーズ?」」」

「競馬の悲しみはチーズでしか癒せません、チーズの悲しみも同じです。君達、昨日と今朝は何を食べました?」

 

昨日と今朝食べた物、それとチーズがどう関係有るのだろうか?

 

「俺は納豆巻きをさっき食べたぞ?」

 

エゾノーの農業の手伝い(強制奉仕)をされていたアプリトレーナーが合流して、真っ先にそう告げた。

 

「なら、トレーナーくんはいりません」

「へ?」

「私に近付くな!!」

「「「近付くな!?」」」

「この中島、チーズの為なら阿修羅にもなります!!貴方達は納豆を食べてませんね!?」

 

チーズ仏陀、チーズが関われば阿修羅にもなる。中島先生からの言葉に対して、スペちゃん達は頷くことしか出来なかった。だが、納豆を食べてないのは事実だ。

 

「宜しい。御影さん、貴女の教え子を借ります。君達、着いてきて下さい。チーズ作りを教えましょう」

 

因みにアプリトレーナーが怒られた訳だが、納豆菌は増殖力が非常に高く……チーズ作りをする前日と当日は納豆を食べてはいけないのだ。勿論、チーズ加工を行う場所にも納豆を持ち込むことは許されていない。納豆好きの皆、チーズを作る時は我慢しようね!!




次回、チーズの巻。

中島先生「1キロのチーズを作るのならば、その10倍の牛乳が必要です。ですが、ラクレットチーズなら市場価格でキロ5000円前後です」
スペちゃん「儲けえぐっ!!」
中島先生「モッツァレラチーズなら1日で出来ますよ」
くーちゃん「あつぅ!?」
マックちゃん「これを絞りますの!?あつつ!!」

もし、番外編を書くなら?荒川ワールド全開に成るかも

  • 衝撃の英雄IN銀の匙
  • 此処でのたづなさんの過去(エゾノー)
  • 農業シリウスINエゾノー
  • 凱旋門賞+チーズ
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