百姓スペちゃん~このニンジンあげません!!   作:牛乳大好き

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ふれあい牧場、最近観光にも力を入れてますし、移動式も有りますからね。


ふれあい牧場の巻

『控えよ、王の凱旋である』

『あっ……あのオルフェーヴルさん?これ記者会見なんですけど』

 

あれから少しの時が流れた。ディープインパクト、早くに受験戦争の対策を行うので出走レースの頻度を減らすと宣言、そのお陰なのか……チームスピカの沖野Tとリギルのお花さんはガッツポーズした。だが、その後に……暴君が降臨した。

テレビでは新たなる7代目の三冠馬……いや、規模が上がり新設されたばかりのダートクラシックも含めれば実質のクラシック六冠を達成した暴君の記者会見が映し出されていた。

その暴君は転入前と比べて背が伸びたオルフェーヴル。オルフェーヴルは転入後、チームシリウスに加入して文字通り圧倒的な力でクラシック三冠を達成。デビュー2戦目では負けてしまい、ディープインパクトのように無敗の三冠馬には成れなかったが、それでも偉業を達成した。

 

てか、クラシック六冠ってなんだよぉお!!と思ったそこの皆さん。オルフェーヴルは事実、こう囁かれた事がある『こいつ、本当は大器晩成型でダートウマだったんじゃね?』と。事実、オルフェーヴル号は引退してから身体が成長したし、産駒もダートで活躍している馬が多い。その上、パワーのいるフランスの芝でも問題なく力を発揮していた。

もし、それが事実なら……覚醒前に芝の三冠取っちゃいましたというヤヴェー奴なのだ。

 

『お前、ダートの適性有るぞ?』

 

そして親父殿の介入で、ウマ娘のオルフェーヴルはダート適性が上がり、このままダート三冠さえも達成したのだ。

 

『とっとりあえず……クラシック制覇おめでとうございます!!』

『うむ。余が王足る力を見せつけただけだ。三冠とは元々を言えば余の所有物、故に取り返しにきただけなのだ』

 

一人称が余と成っており、某金ピカ王のような態度と成っているオルフェ。勿論これには訳がある。トレセン学園デビューという奴で、いじめっこに嘗められない為にするにはどうすれば良いのだろうか?と考えて、王様キャラを演技することと成ったのだ。

 

「あの……スペちゃん先輩、私のキャラ設定これで良かったですかね?」

 

ある日の食堂。オルフェーヴルは先輩であるスペちゃん、キングヘイロー、ディープインパクト、ラインクラフトと共にご飯を食べていた。

世間では王様キャラとして売り出したオルフェーヴルであるが、素の性格は元いじめられっこの甘えん坊後輩(事実、オルフェーヴル号は池添さんを振り落とす理由は、池添さんと遊びたい説があり、めちゃくちゃ池添さんに懐いている)なのだ。

 

「良いんじゃない?自信もあるように思えるよ」

「そうっすか」

 

とその時……

 

「あっ!!オルフェーヴルさんよ!!」

「暴君よ!ディープインパクト先輩が大学受験に備えて、レースの出場頻度を減らしたため、最も勢いのあるウマ娘として言われてるわ!!」

 

オルフェーヴルのファンだろうか?ウマ娘2人が此方を見ていた。

 

「民草の女よ、王の威光にひれ伏すが良い」

 

オルフェ、王様ロールプレイスイッチON!!

 

「「きゃぁぁあー!!」」

 

ウマ娘2人は満足したのか、早足で去っていった。

 

 

すると、テレビの映像が切り替わり……体験型牧場……ふれあい牧場のニュースが流れ出した。

 

「今は移動式のふれあい牧場ってあるのね」

 

キングヘイローが紅茶を飲みながら、テレビに映るふれあい牧場のニュースを興味深そうに眺める。キングヘイローだってスペちゃんと出会って暫くの時間が経ち、牛乳や農作物の知識が一般人レベルからマニアレベルまでレベルアップした。

牧場の中には一般人の見学or体験OKな牧場が有ることも理解しており、中には一般人の見学は事前予約or見学NGな所も理解はしている。だが、テレビに映るように移動式のふれあい牧場は初めて知るようだ。

 

「移動式ふれあい牧場ですか……やってみたい事が有るんですよね」

 

 

 

 

スペちゃんのイメージ。

 

トレセン学園近辺に移動式のふれあい牧場がやって来た。

 

「乳搾りしませんか?」

 

そこでは乳牛の乳搾りが体験できるのだが、実は乳搾りは想像以上に難しく、うまく出せないこともしばしばだ。

 

「難しいね……」

「上手く絞れないや」

 

体験した親子も上手に出来ず、上手く出来なかった。一応、乳は絞れたがその太さは素麺程であり、めっちゃ細い。

 

「コツを覚えればスパゲッティーぐらいの太さで出来るよ」

 

と、励ますように牧場のスタッフがそう告げる。すると……

 

「緊張します~」

 

初心者を装い、スペちゃん降臨!!

 

「うわー、牛さん大きいな~」

 

よそよそしく、初々しく、牛さんに近づき……初心者を演じて牛の乳を掴むスペちゃん。その時だった。

 

「えい」

「「なに!?」」

 

乳搾りを決行し、スパゲッティーを通り越して太いうどん程の太さで牛乳を搾りだし、物凄い勢いと手慣れた手付きで次々と乳搾りを行うのだ。

 

「きっ貴様!!まさか……プロ農民なのか!?」

「フハハハそうです!!しかも、本場の北海道帯広ですよ!!」

「うわぁぁ!?花子(乳牛)のお乳が空っぽに!!」

「家畜とぬるいふれあいをしているならば、私は再び現れますよ!!ハハハハ!!」

 

プロ農民スペちゃんは乳を絞り出したバケツを持って、その場を去っていった。

 

 

 

 

「と、するのが私の将来の夢です!!」

「「「なんて、ヒドイことを……」」」

「流石はお姉ちゃんプイ」

 

 




次回、キタサンブラック……シリウスに拉致へ

キタさん「わっなんなんですか!?なんなんですか!?」

まだチームを決めれてないキタサンブラック。そんな彼女にディープインパクト、ラインクラフト、オルフェーヴルが迫る!!ずだ袋を持って!!

ドゥラメンテ「私、リギルだから高見の見物」
ダイヤ&クラウン「カペラだから同じく高見の見物」
シュヴァルグラン「チーム……どうしよう」

因みにこの作品ではピークアウトの設定は無しなので、ドリームトロフィーリーグは魔境です。イッセイ(トキノミノルのライバル)、セントライト(初代三冠馬)、シンザン……全員三十路ですけど無双してるとか、正にドリーム!!

やってみたい農業体験は?

  • 牛の乳搾り
  • 乗馬
  • 馬鈴薯収穫
  • 大根一通り作業
  • トマト収穫(エゾノー)
  • ウインナー作り
  • 養鶏と卵
  • 地獄のバター
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