百姓スペちゃん~このニンジンあげません!! 作:牛乳大好き
「此方、オルフェ13(サーティーン)、配置についた」
「此方、クラフト13、目標を確認したよ」
「此方、ディープ13、合図を出したら全員でジェットストリームアタックプイ」
無線でやり取りをしつつ、チームシリウスの3人(ディープ、くーちゃん、オルフェ)がとあるウマ娘を尾行していた。そのウマ娘は母方イギリス王室の末裔、父方演歌歌手の大御所というスーパーハイブリッドガールのキタサンブラックである。
イギリス王室のウマ娘ハイクレアの子孫であるブラックタイド、大御所演歌歌手の北島さんの愛娘であるキタサンブラックを勧誘するため、シリウスは行動に移したのだ。
「はぁ……チーム何処に入ろうかな?」
だが、直ぐには仕掛けられない。キタサンブラックは学友達と共に動いており、今動けば怪しいウマ娘判定されてしまう。故に、ディープ13、オルフェ13、クラフト13の3人はキタサンブラックが1人に成った瞬間を狙っているのだ。
キタサンブラックは学友と共に、ピチピチの1年生。チームはまだ何処にも決まっておらず、学友と話ながら歩いている。
「私はリギルだ。グル姉に誘われたしな」
学友の1人、ドゥラメンテは最強チームリギルに入るようだ。ドゥラメンテはリギルのサブリーダーであるエアグルーヴに誘われ、リギルに入部を決めている。いや、既に入ってるだろう。
リギルへの入部は難しく、入部テストを突破することorチーム幹部からのスカウトによる推薦入部しか許されていない。
「私はカペラだね」
「私もです!」
サイドテールの帰国子女であるサトノクラウンは、サトノダイヤモンドと共にチームカペラに入部を決めている。カペラは代々、サトノ一族のウマ娘が入部しており、トレーナーはなんとサトノ一族の従者だ。最近、チーフトレーナーが変わり……若いメイドさんに成ったとか。
「ぼっ……僕は何処に入ろうかな……」
防止を被った少女、シュヴァルグランはキタサンブラックと同じく、何処に所属すれば良いのか分からないようだ。
姉はオルフェーヴルと同世代であり、なかなかの良い成績を残しており、既にCM出演やモデルとしてお金を稼いでいる成功したウマ娘なのだ。
しかし、シュヴァルグランは自信が無いようで、優秀な姉、そして父親は元プロ野球選手であり浜の大魔人の異名を持つ名投手である。
「入るなら、チームはしっかりと選べ。中にはウマ娘の事を良く見ていないトレーナーも居るからな。
有力はチームは定員の事もあるだろうからな……早めに決めた方が良いぞ」
ドゥラメンテの言うことも最もであり、トレセン学園のチームは沢山ある。だが、そのチームのトレーナー全員がウマ娘の事を良く見ていると言えば、そうではない。これは実際の中高の部活動の指導者がたまに、事件を起こすのと同じだろう。
有力なチームのトレーナーは大体、ウマ娘の事を考えてくれているが……大抵は人気過ぎて定員に成ってしまう。
「だよね……やっぱりスピカかな?テイオーさん居るし」
「僕は何処にしようかな……」
悩むシュヴァルグランとキタサンブラック。
「私は練習が有るから行くぞ」
「私達も行くわね」
「またね」
そしてドゥラメンテ、Wサトノは練習が有るのか、何処かに去っていった。
「僕も……姉さん達の所に顔だしてくるね」
「うん。またね」
シュヴァルグランも、姉が所属しているチームに顔出しに行った。とは言え、姉のチームはトリプルティアラを目指すチームなので、クラシック路線希望のシュヴァルグランとは合わない可能性も有るだろう。
そしてキタサンブラックだけと成った。今が好機である!!
「此方、ディープ13。目標に接触開始!」
「「了解。これよりジェットストリームアタックをしかける!!」」
チームシリウス、作戦開始である!!
「えっ?」
足音が聞こえ、キタサンブラックは後ろを振り向く。そこではずだ袋を持っているディープインパクトが物凄い速さで突っ込んで来たのだ。
「ひえ!?ディープインパクト!?」
キタサンブラック、逃走を開始!!物凄い逃げ足で逃げようとするが、今度は前からラインクラフトが来たのだ。
「今度はラインクラフト!?」
キタサンブラックは右に方向転換して、土の道無き道を進む。だが、此処に荒れた馬場も芝もダートも関係ない暴君が潜んでいた。
「確保ぉぉお!」
暴君オルフェーヴルである!!オルフェーヴルはキタサンブラックを確保し、追い付いたディープインパクトがずだ袋をキタサンブラックに被せた。
「総員、撤収!!」
「「いちにいちに」」
ディープとオルフェがキタサンブラックを担ぎ、ラインクラフトが先頭を歩いて……キタサンブラックはシリウスの部室に運ばれた。
シリウスのプレハブ小屋。そこに連行されたキタサンブラックは解放された。
「此処は?」
目を開けるキタサンブラック。そこには……
「やあ、こんばんは」
シリウスのトレーナーであるアキトレーナー。
「「「ようこそ、チームシリウスへ!!」」」
農民チーム、チームシリウスの全員が揃っていたのだ。因みにアプリトレーナーは剪定病の発作が出て、雑草を乱獲している。
「えっ?えっぇぇぇえ!?」
「君は祭りが好きとの事だが……祭りの出店に出るご飯類は農民の皆さんが頑張って生産してくれた物だ」
どや顔で告げるブライアン。
「確かに私は祭りが好きですけど!?」
「じゃあ、これをどうぞ」
次はスペちゃんがコップに入れた牛乳をキタサンブラックに差し出した。勿論、サンデー牧場で作られた低温殺菌牛乳である。
「美味しい!?」
「チーズもあるよ」
更にディープインパクトからチーズの差し入れ。勿論、サンデー牧場で作られた物だ。
「うまい!?」
「ピザも有るよ」
続いてラインクラフトがピザを出した。チームシリウスが一から作った手作りピザである。勿論、レシピは㈱GINSAJI 提供。
「シリウスの野菜は美味しいっす!自分もシリウスの農家パワーで、いじめから立ち直れたし、美味しいもの食べてクラシック三冠+ダートクラシック三冠に成れたっす!!」
「あの……オルフェーヴルさん……なんかキャラちがくない?」
「これが素っす!!」
序でにキタサンブラック、オルフェの本来の姿を知る。
その結果……
「農業は難しいです!!」
翌日にはポテトハーベスタに乗り、馬鈴薯の選別を行うキタサンブラックの姿があったのだ。キタサンブラック、シリウスに入部!!
「クズクズクズクズ規格外規格外クズクズ規格外」
「規格外規格外規格外クズクズクズクズクズクズ」
「なんで皆さん、そんなにベテランなんですか!?」
大丈夫だよキタサン。いずれ君も選別マイスターに成るから。
「じゃあ、次行くよ」
「なんでスペ先輩は当たり前のように、トラクター運転してるですか!?」
私有地なら免許は要りません。
次回はトラクター、農作業機械って実は正しく使わないと危ないよ。
スペちゃん「Tさんが居ました。Tさんはトラクターと農作業機械の連結部分を跨ごうとしましたが、その連結部分に作業着の紐が巻き込まれました……巻き込まれそうになり、全身を持っていかれそうになったTさんは踏ん張り、悲しいことにズボンとパンツを持っていかれたのです」
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