百姓スペちゃん~このニンジンあげません!! 作:牛乳大好き
時はディープインパクト世代が中学二年生だった時だった。ラインクラフトは何時も通り、何事も変わらずトレセン学園でスクールライフを送っていた。
「コンゴウリキシオーさんはチーム決めた?」
「まだ決めてないよ」
「ヨギーボ気持ち良すぎだろぉぉおお!!」
ラインクラフト号は現役中、急性の心臓発作による心臓病で亡くなった。現役中、突如として亡くなった馬の魂を受け継ぐウマ娘は前世?の記憶が色濃く残る場合があり、ラインクラフトもその1人であった。
コンゴウリキシオー、アドマイヤジャパン、ローゼンクロイツ、英雄と呼ばれし衝撃と共にクラシックを戦った牡馬の魂を受け継いだウマ娘は幸せに生きており、こうして同学年だ。
「ふっ、私の時代ね!!」
「ココン、それはないよ……私も居るからね」
前世には居なかった有力選手、リトルココンとビターグラッセ、そして馬場と距離を選ばないマルチ適正の白馬ハッピーミークと言った強いウマ娘が居た。
リトルココンとビターグラッセは有力チームであるチームファーストに所属しており、ハッピーミークも担当トレーナーと共にチームスピカに所属したそうだ。
その時だった……ガラン!!と大きな音が響いて教室の扉が開かれた。
「プイ。2年Dって此処で合ってる?」
鹿毛のウマ娘が現れた。本来ならトレセン学園に在籍するウマ娘は全員が女子であり、制服も当然の如くスカートであるが、そのウマ娘はスカートではなく制服ズボンを着用している。制服が他のウマ娘と違うのは勿論であるが、そのウマ娘の荷物も注目を集めていた。
「あの……それ……なに?」
そのウマ娘は『サンデー牧場』と書かれた牛乳瓶の牛乳を飲んでおり、左手には大きなダンボールを抱えていた。そのダンボールには『サンデー牧場 馬鈴薯』と書かれており、中からは畑とお日様の匂いがしてきたのだ。
「僕の実家で取れた馬鈴薯だっプイ!!」
どや顔で宣言する謎のウマ娘もとい転入生。そのあまりのインパクトに、ラインクラフトを含めた少女達は唖然としてしまう。いや、確かに馬鈴薯と書かれているが、ダンボールで馬鈴薯そのものを教室に持ってくる?
「美味しいよ?1つどう?ジャガバターがオススメ」
「あっ……ありがとう」
転入生は馬鈴薯を1つ取り出して、ラインクラフトに手渡した。
「ところで……君は誰なの?名前教えてくれる?」
ラインクラフトは苦笑いを浮かべているが、この場にいる全員が気になる事を言ってくれた。そう、誰もが気になっている、この転入生の名前である。牛乳飲んで現れるわ、ダンボールに箱詰めされた馬鈴薯を持ってくるわ、インパクトが大きすぎるこの転入生は
「僕はディープインパクト。やがて、英雄に至る、ターフを翔びたい男の娘さ!!」
そう、サンデー牧場出身、農民としてのスキルを保持しており、特技はトラクターの運転、後に日本競馬史上最強と未来永劫語られる神話 ディープインパクトだったのだ。
「ディープインパクト……君が?」
ラインクラフトは前世から語られた神話を樹立した、ディープインパクト号と比べて、驚きながらディープインパクトを見る。
ディープインパクトは余りにも強すぎた。牝馬と牡馬で出走レースが異なることもあり、あまり関わりがなく関係者やユーイチが話題にしていた事を聞いただけでしかなった。
「プイ!!」
外見はそこまで強そうとは思えなかった。それがラインクラフトを含めた多くのウマ娘が抱いた感想であり、本当に素質があるのか疑問を抱いた位だ。
だけど、ラインクラフトは知っている。このディープインパクトが世間から素質があると判断されたライバルに対して、圧倒的な実力を見せつけて頂点に立つ英雄だと。
20××年
トレセン学園に有る、トレセン牧場。そこにその時代のチームシリウスの部室があり……
「これがパパとの出会いだよ」
大人に成ったラインクラフトが、胸元に『オーギュストロダン』と書かれた体操服を着た中学生のウマ娘?の頭を撫でて告げた。
そして、そこには数多の優勝レイ、トロフィー、そして何故かイギリスの女王様からのお手紙(史実でも)が飾られていた。
サンデー牧場は誰が継ぐの?多分、孫世代orスペちゃん
やってみたい農業体験は?
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地獄のバター