百姓スペちゃん~このニンジンあげません!!   作:牛乳大好き

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ifのウマ娘は一先ず、くーちゃん、本編では出番が少ないゴルシ様とスズカさんがメインですね。
本編では全てのウマ娘出したいけど、100人以上居るし……難しい!!


if衝撃の匙~くーちゃん達、世界を渡る

ウマ娘世界

 

「やろーども!!準備は出来たか!?」

 

トレセン学園の三女神像の前、そこでゴールドシップは異世界に渡る準備が出来たウマ娘に最終確認を行っていた。ディープインパクトが渡ったと思われる世界、そこに向かう準備が出来たのかの最終確認であり、異世界に渡れば暫くは戻ってこれない。生半可な覚悟では渡ってしまえば、必ず後悔する事となるので、引き返すのなら此処が最後となる。

 

「私は大丈夫です!!」

 

ボストンバッグに数日分の着替えと私服、体操服等の運動着とシューズを詰め込んだラインクラフト。彼女は英雄ディープインパクトに会うために、世界を渡る決意をしたのだ。

 

「私も準備は出来てます」

 

同じく世界を渡るのはゴルシのチームメイトであり、天皇賞(秋)で奇跡を起こして史実を超えたサイレンススズカである。スズカはラインクラフトと違って、英雄に会うのではなく……かつて彼女がサイレンススズカ号だったときに命と引き換えに守ったレジェンドジョッキー ユタカと再会するためだ。

 

「おーし!!行くぜ!!ゴルシちゃんワープ!!」

 

ゴルシがサングラスをかけて、そう叫ぶと三女神の目が眩い光を報酬して……ゴルシ、ラインクラフト、サイレンススズカを包み込んで異世界に送った。光がやむと、ゴルシ、サイレンススズカ、ラインクラフトの姿はどこにもなくて……まるで元から居なかったような静けさだけが残されていた。

 

 

 

銀の匙世界

 

ラインクラフト、サイレンススズカは恐る恐る、目を開ける。そこは何処かの牧場のようであり、そこには……

 

「よっ!!馬の私!!元気か?」

『久し振りだな、娘の俺よ。こっちのゴルシ様もハジケリストとして元気だぜ?』

 

ゴルシと会話する、真っ白に染まった芦毛の牡馬が居たのだ。牡馬の声はラインクラフトやサイレンススズカの脳内にテレパシーのように響いており、その牡馬はどういう訳かなのか……クラウチングスタートの構えをしていたのだ。

気になる皆はゴルシ、クラウチングスタートで検索検索~!!

 

「「なんか、懐かしさを覚える動物がクラウチングスタートしてる!?」」

「だって、この世界のゴルシ様だぜ?私よりクレイジーなハジケリストだ。なんなら一瞬だけ、二足歩行やりそうだからな」

 

ゴルシがそう言うと、その牡馬……ゴールドシップ号はファンサービスをするように一瞬だが立ち上がって……二足歩行したように見せて普通に歩きだした。

 

「見たことがないのに、懐かしさを覚えるだろう?あの動物は馬って言ってな……この世界での私達だ。

私達は馬の魂や思い、ウマソウルを受け継いで元の世界で人として産まれ落ちたんだよ。だけど、ハジケリストの私や、馬だったときに悲劇を経験したヤツ……これはスズカやクラフトだな、そんでウマソウルが余りにも強すぎるヤツは記憶がある。

きっと、ディープインパクトはそのお陰で此方に来たのかもな。まあ、探せばきっと見つかるさ」

 

ラインクラフトとサイレンススズカは目の前のゴールドシップ号……もとい、馬の説明をゴルシから簡単に受ける。目の前の馬がゴルシの前世の姿orこの世界の姿と言われて直ぐに信じられるか分からないが、この2人は前世の馬だった記憶があり……すんなりと信じることが出来るだろう。

 

「それで私達はこれから、どうすれば良いんですか?」

「わざと拘束されにいく。まあ、ディープインパクトが認知されてるなら、直ぐに解放されるさ」

 

その後、ラインクラフト達は牧場の職員さんに事情を話して1週間……検査入院と成った。

 

 

 

1週間後……

 

「ディープインパクトくんの事はニュースに成ってないけど、彼は北海道帯広市にある大蝦夷農業高校で暮らしてるよ」

 

検査の結果、なにもなしと成ったラインクラフト、サイレンススズカ、ゴールドシップは自衛隊のお姉さんが運転する車で大蝦夷農業高校に向かっている。

 

「まさか、存命のお馬さんの生まれ変わりまで来るなんて予想外だけど……」

「ゴルシ様はハジケリストだからな。と言っても、私より馬の私の方がクレイジーだぜ?」

「それは言えるね」

 

自衛隊のお姉さんは競馬が好きなのか、ゴルシと馬のことで盛り上がっていた。どうやらゴルシはハジケリストとしての力を使って、何度かこの世界に遊びに来たことが有るようで、そこで自身の現役後に活躍した馬の知識を幾つか得ているようだ。

 

「一応、君達の事はお馬さんだった頃の関係者には伝えてあるから……もしかしたら馬主さんや当時の厩務員さん、関係者やジョッキーの方から連絡が来るかも知れないよ。

ディープインパクトくんの時は……あのディープインパクト号の生まれ変わりという事もあったし、唯一の存在だったからメディアには箝口令も引かれてたけどね」

 

国からサイレンススズカ号やラインクラフト号の当時の関係者に、彼女達が来たことは伝えられているようだ。

ディープインパクトの時は初めての異世界からの来訪という事もあり、箝口令が敷かれていたが……今回の事で箝口令も緩くなったのかレジェンドジョッキーなど関係者にもディープインパクトの事が伝えられたであろう。

 

「それじゃあ、ディープインパクトの事は馬主も知らないのか?」

「JRAのお偉いさん、馬主さんには伝えられてたわね。それでも出来るだけ他言しないように伝えられてたわね……まあ、それも殆ど意味ないと思うけど……この情報社会じゃ」

 

そうしてると、車はエゾノーに到着した。

 

「此処にディープインパクトくんが暮らしてるわ。敷地に入る前に、消石灰で足元を消毒してね?」 

「「消毒忘れると?」」

「家畜全殺しに成っちゃうから」

「「はい!!」」

 

車から降りたラインクラフト、サイレンススズカ、ゴルシの3人は自衛隊のお姉さんにお礼を言ってから、消石灰で足元を消毒して敷地に入った。

 

「エゾノーの先生方には話を通してるから、問題はないよ」

 

お姉さんは去り際にそう伝えて、車はあっという間に見えなくなった。

 

「しかし……ディープインパクトが孤児院育ちね。イギリス王族の家柄と思ったけど、違ったか?」

「「イギリス王族?」」

「おう、私は何度かこの世界に来たことが有ってな……そこで調べて見たんだが、私達の人としての親は馬である私達の関係者が成ってる場合があるんだよ」

 

ゴルシは語る。そう、ウマ娘のアプリをしてる方は御存知かも知れないが、ウマ娘の親はモデルと成った馬の関係者やエピソードに関わる場合があるのだ。

スイープトウショウのパパは池添ジョッキー。ヴィルシーナを長女としたヴ姉妹は馬主の大魔人佐々木投手。サクラチヨノオーは千代の富士からとられたこともあり、お父さんはお相撲さん。キタサンブラックのお父さんは演歌歌手……たぶんサブちゃんと、このようにウマ娘のお父さんは関係者が多いのだ。

 

「なんでイギリス王族?」

「ディープインパクト号はエリザベス女王陛下の持ち馬の血筋で、エリザベス女王は関係者に『ディープの調子はどうかしら?』と良く聞いてたし、なんならディープインパクト号に手紙や新書を送ってたそうなんだよ。エリザベス女王にとっては可愛い孫のような感じだったんだろうな」

 

しかし、孤児院って訳があるのか~とゴルシは呟いて空を見上げる。

 

「「イギリスに知られたら、真っ先に女王来ません?」」

「マジで来るかもしれん」

 

『ハイクレアちゃんの血筋は永久不滅よ』と何処から声が聞こえてくるのかも知れない。

 

「驚いた……自衛隊から連絡が来たときはまさか、と思ったが……本当にあの子以外で競走馬の生まれ変わりが来るなんて」

 

すると、新たな声が聞こえてきた。その人物はスーツ姿の教師であり、彼は桜木先生。八軒やアキの担任であり、ディープインパクトのことも気にかけている男だ。

 

「はじめまして、私は此処で教師をしている桜木だ。

ゴールドシップさん、サイレンススズカさん、ラインクラフトさんで間違いないかな?」

「「はい」」

「たりめーよ」

「では、どうぞ。足元は消毒しましたね?こちらへ」

 

桜木先生の案内でエゾノーを進むウマ娘3人。

 

「此処は外周20キロ有るんだ。かなり広くて、広大な原生林も広がってるし、クマも出る」

「「クマ!?」」

 

エゾノーには原生林があり、そこではヒグマが出没する恐れがあり、クマ出没注意の看板まで立てられていた。

 

「あそこに、ディープインパクトくんが居るよ」

 

桜木先生が指差した場所、そこは牛の牛舎であり、そこでディープインパクトはエゾノーの生徒と共にお手伝いをしていた。

 

「ディープ!!押さえ付けたか!?」

「ヒモで固定しました!!」

「よし、角をぶったぎるぞ!!」

「先生!!焼きごてがワラの上に!!」

「誰だ此処に置いたのは!?コイツらを焼き肉にしたいのか!!」

 

そこでは子牛の除角が行われていたのだった。強引に角を切られ、飛び散る血と飛んでいく角、そして焼鏝が傷口を消毒し、香ばしい匂いが蔓延する。

 

「「えっ?」」

「思ってたよりも、逞しいな……やるじゃないか英雄!」

 

ディープインパクトが元気そうな姿を見て、安心するラインクラフトとサイレンススズカ、そして後方保護者面をして腕を組むゴルシ。

 

「大変だ!!突風で温室が潰れちまった!!あっ、君達手伝ってくれ!!」

「「「えっ?」」」

 

エゾノーの教訓は勤労、共同、そして理不尽である。ゴルシを襲う、理不尽のお手伝いであった!!

 

 

翌日。

 

「トレセン学園から留学に来ました、サイレンススズカです」

「ゴールドシップだ!一緒にズルズルボール探そうぜ!!」

 

ゴルシとスズカさん。高等部or学歴不詳という事もあり、エゾノー1年D組に配属される。




ゴルシ「牛の直腸に手を突っ込むのか!?ギャァァア!!」
スズカさん「牛の出産は大変ですね……」

やってみたい農業体験は?

  • 牛の乳搾り
  • 乗馬
  • 馬鈴薯収穫
  • 大根一通り作業
  • トマト収穫(エゾノー)
  • ウインナー作り
  • 養鶏と卵
  • 地獄のバター
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