百姓スペちゃん~このニンジンあげません!! 作:牛乳大好き
『キタサンブラックへ。
ブラックタイドちゃんが王族でなくなっても、貴方は私の可愛い玄孫である事には変わりないわ。デビューおめでとう、一先ずデビュー戦を勝利した事を自分のように喜んでいるわ。
たまにはイギリスに遊びに来なさい。その時はブラックタイドだけではなく貴方のお父さんやそのお弟子さんも連れてきなさい……最高級のおもてなしをするわね。
ところで、ディープインパクトの調子はどうかしら?お婆ちゃん、彼の大ファンなのよ!!彼が大学受験に備えてレースにでなくて、心配だったんだけど……元気かしら?』
キタサンブラックことキタちゃんは困惑していた。キタサンブラックは現イギリス女王陛下の亡き愛娘 ハイクレア王女の曾孫であり(史実では玄孫)つまりtheQueen(馬主としての名前もtheQueen)と呼ばれし伝説のトレーナーでありイギリスの女王陛下の血を受け継ぐ、やんごとなきウマ娘なのだ。
そんなtheQueenであるが、なんとディープインパクトの大ファンなのだ(史実通り)。しかし、ディープインパクトは大学受験に早くに備えるため、現在はトゥインクルシリーズのレースには出ておらず、theQueenは玄孫であるキタちゃんにディープインパクトの調子を訪ねてきたのだ、手紙で。
「お婆ちゃん……私、英語あんまり分からないんだけど……えーと……」
此処はチームシリウスの部室。そこでtheQueenから送られた手紙を読んでいるキタちゃんであったが、生憎と中2レベルの英語では全部を翻訳できず、チームメイトの先輩達やアキねーちゃんに解読を手伝っていた。
「ざっくり言うと、キタちゃんデビューおめでとう、そしてディープインパクトの調子はどうだって」
八軒の協力で、成績底辺から国公立大学(大蝦夷畜産大)に現役合格出来たアキねーちゃんが解読してくれて、農民シリウスはtheQueenからの手紙を読むことが出来た。
「プイ?他にも手紙が何枚か入ってる」
すると、ディープが他にも手紙が入ってる事を確認して出した。他の手紙も同じく英語で書かれており、読むためには解読するしかない。
「えっ?僕宛?」
だが、その手紙はどういう訳か、ディープインパクト宛だったのだ。史実でのディープインパクトは馬の中では非情に賢かったと言われており、ディープくんも成績はかなり優秀であり……なんならフランス語と英語はビジネスレベルなら普通に話せるし読める。
『はじめまして、ディープインパクト。私はウインドインハーヘア、イギリスの王女です、そして貴方の本当の母親です』
「……あの……ウインドインハーヘアって?」
「私のお婆ちゃんですよ!!お婆ちゃんって言っても、イギリストレセン学園時代に、お母さん身籠ってたので……まだ50歳ぐらいですけど」
ディープインパクトの問いに対して、キタサンブラックは自分の祖母だと告げる。
ウインドインハーヘア、御存知……ディープインパクト号の母親であり、当然ながらキタサンブラック号の祖母でもある。どうやら、この世界でもディープインパクトの母であり、キタサンブラックの祖母でもあるのだ。史実通り、妊婦でG1勝ったとか。
「いや、僕の本当の母親らしいんだけど」
ディープインパクトが冷や汗をダラダラと流して告げる。ウインドインハーヘアはtheQueenの孫、つまりイギリスの王女であり、その息子ならディープインパクトはイギリスの王子でありながら色々有って……日本の孤児院に預けられて親父殿と出会ったことに成るのだ。
「そっか……ディープくんのお母さんか」
「ディープちゃんの本当のお母さんか……」
くーちゃん、スペちゃんは牛乳を飲みながら、そう告げる。だが、少し冷静に成って考えると……
「「えぇぇぇぇえええーーーー!!」」
ディープインパクトにやんごとなき血筋が流れており、更にウインドインハーヘアは王族を離れておらず、ディープインパクトは王族としての籍が残されている状態だったのだ。
『お婆様はMI6を総動員させて貴方を探しました。貴方の素質と体質に怯えて、使用人の手で日本の孤児院に預けられた貴方を……
だけど、MI6が貴方を見つけたとき、既に貴方はサンデーサイレンスの所で幸せに育ってました。だから、私達は貴方の幸せを選んだ』
手紙として語られるディープインパクトの本当の出生の秘密。
ディープインパクトはウインドインハーヘアと学生結婚した男との間に産まれたが、性別が性別ディープインパクトだった事もあり……使用人の1人は怖れたのだ……ディープインパクトに。
王族に本来と異なるイレギュラーが産まれればどうなるのか?世界から王族が非難されるのでは?だからこそ、赤子だったディープインパクトは孤児院に無断で預けられ、日本に取り残された。
イギリス王室が気が付いた時にはおそく、theQueenが持てる術を全て使って探しだしたときには、ディープインパクトはサンデー一家のところで逞しく育っていたのだ。
「手紙を読まれたようですね。王子」
そのとき、部室の扉が開かれてスーツ姿のダンディーな男が入ってきた。
「王子、それに王子の義姉であるスペシャルウィーク様、チームメイトの皆様。はじめまして、私はジェームズ・ボンド。女王陛下からの名で参った」
「「「まさか、本物のMI6!?」」」
ジェームズと名乗った男は頷き、1枚の手紙をディープインパクトに手渡すために胸元から出した。
「これは女王陛下から貴方様に渡すように頼まれた手紙です。
ですが、1つ確認します。王子、ユタカという名前に聞き覚えは有りますか?社台スタリオンステーションという施設は覚えてますか?」
「「「社台スタリオンステーションってどこ!?」」」
ウマ娘の世界には社台スタリオンステーションは存在しない。
「ユタカって……ディープちゃんやくーちゃんが話してた、前世の凄い相方だよね!?」
「えっ……なんで」
「よろしい。では、こちらをどうぞ。そして陛下からお言葉を預かってます『久し振りね、ディープ』と」
社台スタリオンステーションにはやんごとなきお方の親書が有ると言われており、実際にエリザベス女王は社台に親書を送っている。
そして社台のお偉いさん曰くだが『本当の意味でのお偉いさんがディープに会いに来ます』と話されたことがあり、それがエリザベス女王ではないかと噂されたとか。
「それと……牧場には牧畜犬は必要でしょう。陛下からコーギーを譲り渡す準備が有ります」
「「マジものロイヤルコーギー!?」」
トレセン牧場の牧畜犬、コーギーに決定。
なお、天才少女イクノイックスがトゥインクルシリーズで無双したとき、女王陛下は超絶喜んだとか(笑)
きっと、ご存命なら物凄く喜んでたしょうね。
次回は牧畜犬。
アキねーちゃん「酪農家って犬飼ってる人多いよ。ネズミとか取ってくれるし、熊対策にもなるしね」
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