百姓スペちゃん~このニンジンあげません!! 作:牛乳大好き
農家さんで犬を飼っている人は多いだろう。ある人は純粋にペットとして、ある人は番犬として、またある人は共に農作業を頑張る牧畜犬or牧羊犬として共に過ごしている。それは……スペちゃん達も例外ではない。
「私の実家ですか?犬飼ってますよ。ペットと言うより、牧畜犬ですけどね……血統書のない雑種ですけど」
スペちゃんの実家のサンデー牧場では、数匹のワンちゃんと猫ちゃんが暮らしている。ワンちゃんはペットと言うよりは牧場で働く牧畜犬、またの名を牧羊犬であり、牛を追い込んだり、畑にやってきた蝦夷シマリスなどの害獣を追い払ったりしてくれるのだ。
「それにワンちゃんはひじょーに頼りになります。それは真冬以外の夜が特にです」
犬は嗅覚が強く、熊が近付いてきたときは追い払ってくれたり……追い払えなくても熊が近付いている事を教えてくれたりもしている。そのために、ご近所で熊がよく出るサンデー牧場や御影牧場ではワンちゃんが暮らしているのだ。
「うわー……熊でないよね?」
事実、スペちゃんも北海道で農業をしていたとき、真夜中では暗闇から熊が此方を狙っている恐れがあり、スペちゃんは真夜中での農作業ではワンちゃんを連れて作業を行っていた。そのお陰か、スペちゃんはサンデー牧場ではヒグマとエンカウントしていない。
他にもキタキツネやエゾシカなどの野生動物は牧畜犬が居ると、近付きにくくなるのか……野生動物避けにもなるので牧畜犬はペットではなく最早……立派なパートナーと言えるだろう。
熊や野生動物が無縁と言えるトレセン牧場、そこにも牧畜犬が新たにやって来た。
「王子。此方が女王陛下からのプレゼントです」
ディープインパクト、実はイギリスの王子様でキタちゃんの叔父さんだった事件の数日後。再びMI6のジェームズ・ボンドさんがトレセン学園にやって来た。ジェームズはtheQueenからのプレゼントとして、本場イギリスで牧羊犬or牧畜犬、そしてペットとして世界中で愛されるワンちゃん……コーギー(正式名所 ウェルシュコーギーペンブローク)を数匹プレゼントである。
「あれ、コーギーなのに尻尾が有りますわね?」
ふと、マックちゃんがジェームズの持ってきたコーギーのパピーを見てそう告げた。コーギーと言えば一般的には尻尾はなく、食パンのようなプリケツが印象的であるが、彼の持ってきたコーギーには尻尾が生えていたのだ。
「本来ならコーギーは尻尾は有りますよ。あれは日本の牧場等で飼育されている、食用豚のように尻尾を切られています」
ジェームズの説明を受けて、農民に決して染まることはないマックちゃんは唖然とした。そう、コーギーは尻尾のない食パンプリケツが特徴だが、それは尻尾を切断しているからなのだ。別に家畜の尻尾切断は珍しくない、羊もモコモコの毛皮の汚れから感染症予防で切断する時はあるし、豚だって怪我の事前予防で赤ん坊のときに尻尾を切断していることがある。
「ウェルシュコーギーペンブロークは体高が低く、牛に蹴られにくいです。それにコーギーの走る早さはシェパードに匹敵しますし、イギリスでは古来より牧畜犬として活躍してきました。トレセン牧場でも無事に牧畜犬として、活躍できるでしょう」
「「「コーギーすご!?」」」
そう、コーギーはイギリスで昔から牧畜犬として活躍してきた実績がある。シェパードに匹敵するスピードで羊や牛を追回し、体高が低く牛に蹴られるリスクが少なく……牧畜犬としてのスペックは非常に高い!!
「確か、東京でもネズミは出るし、ネズミを取ってくれるかも知れませんね!!」
スペちゃんがコーギーのパピーを撫でながら、そう告げる。農家さんにとってネズミは害虫その物!!農作物を食べるわ、衛生的に悪いわと様々だ。しかも、東京のネズミはどういう訳か、めちゃくちゃデカイドブネズミ……スーパーラットと呼ばれる子猫ほどのネズミが現れる事も多々ある。そんなネズミをトレセン牧場から追い出してくれるかもしれない期待を抱き、スペちゃんは笑みを浮かべた。
なお、数ヵ月後……そこにはネズミを倒して陳列するロイヤルコーギーがトレセン牧場で見られたとか。
「「「ワン!!」」」
トレセン牧場のロイヤルコーギーは誰が散歩してるの?
必要なときはディープ、くーちゃん、キタちゃんが散歩させてますが……牛が居ない時間でトレセン牧場の放牧地をドッグランのように使ってるとか
やってみたい農業体験は?
-
牛の乳搾り
-
乗馬
-
馬鈴薯収穫
-
大根一通り作業
-
トマト収穫(エゾノー)
-
ウインナー作り
-
養鶏と卵
-
地獄のバター