百姓スペちゃん~このニンジンあげません!! 作:牛乳大好き
えっ?ウマ娘ってもしかして、セレブばっか?
「そういや、先輩方は担当ウマ娘のご家族さんには挨拶はしてますか?」
ある日の昼休み。アキねーちゃんは職員室で、先輩トレーナーである沖野T、お花さん、椿トレーナーと話をしていた。
トレセン学園は原則的に全寮制であり、大学に進学したウマ娘以外は学生寮に暮らしている。トレーナーはそんな地元から出てきた生徒達、ウマ娘達の親代わりと言える存在でもあり……親御さんから我が子を預かっていると言っても過言ではない。
「いや、俺はしてないな」
「私は電話でのやり取りはしてるわね」
沖野Tはウマ娘のご実家とはやり取りをそこまで行っておらず、必要最低限しか行っていないとか。チームスピカは比較的、庶民よりのウマ娘が所属しており(国家機密?のゴルシとジャスタウェイは別)、そこまで縛りも強くない。
だが、お花さん率いるリギルは別だ。リギルは名門一族のウマ娘が殆どであり、シンボリルドルフは世界的名門一族であるシンボリ一族、エルコンドルパサーとグラスワンダーは祖父母のどちらかがアメリカの超名門一族の出であり、名家揃い。名家となると、ご実家側から連絡が来ることもあり、お花さんは対応する時もあるとか。
「私は……あんまりないかな?」
チームアルケスはリギル等の大規模チームと比べて、大御所だがメンバーは大御所チームの中では少ない方だ。なので、椿トレーナーは担当ウマ娘の実家への連絡はあんまりない。まあ、実家への連絡はチーフトレーナーであり、父親の明石吾朗トレーナーがやっているだろう。
「シリウスはどうなんだ?」
「ええ、スペちゃんとディープくんはちっちゃい頃から知ってるので別として、他の皆は都内に家があったりしてるので挨拶はしてきました」
チームシリウス(アキねーちゃんが担当しているウマ娘)はスペちゃんとディープを除いて、皆、都内や関東圏内にご実家がある。なので、空いた時間に家庭訪問を行うことが出来るのだ。
ケース1 マックちゃん
「いや、城ですね」
「流石は財閥一族」
永遠に農民に染まることはなく、唯一……我らが親父殿から甘やかされているマックちゃんこと、メジロマックイーン。マックちゃんのご実家はぶっちゃけると、城である。そう、城である……いや正しくは城ではなく、城のような外見で作られた超豪邸である。
「アキトレーナー、スペ先輩!此方ですわ!!」
そんな城で、マックちゃんはご家族そして数多の使用人と共に暮らしている。マックちゃんのお母さんは偉大なるトレセン学園のOG メジロティターン、祖母はメジロ家を瞬く間に財閥に成長させた女傑 お婆様ことメジロアサマである。
「マックちゃん。大きいお城ですね?なんヘクタール有るんですか?」
「スペ先輩、ヘクタールってなんですの!?一応、東京ドーム5つ分ですわ」
「ちっさ」
因みに土地の全敷地なら、サンデー牧場の方が遥かに広いんだとか。
THE一般家庭であるオルフェ、くーちゃんは別として、次はケース2 ディープくんの姪っ子であるキタサンブラックのご実家である。
「トレーナーさん!スペ先輩!ディープ先輩!此方です!!」
この日。アキねーちゃんはスペちゃん、ディープくんを連れてキタサンブラックのご実家にやって来た。キタちゃんはイギリス王室の王女 ブラックタイドと演歌歌手の北島さんとの間に産まれたお嬢様だ。
で、そのキタちゃんのご実家である北島家。ブラックタイド姫との結婚が認められた程であり、名門なのは間違いない……というか王室との婚姻が認められた時点でMi6からの下調べでOKサインが出ていると言うことだ。それもその筈、キタちゃんのお父さんは日本で超大御所演歌歌手なのだから。
「お嬢のお客さんですか!?」
「どうぞ、此方へ!!」
「ご案内します!!」
「まて、ディープインパクト様がいるぞ!!女将の弟君だ!!」
「応接間にご案内します!!」
門を潜ると、ぞろぞろと若い男性や女性、ウマ娘の方々が出てきた。彼等は全員、キタちゃんのお父さんのお弟子さんである演歌歌手やその見習いの歌手の卵の皆様だ。キタちゃんは両親、そして親父さんのお弟子さん×30と一緒に暮らしているのである。
「なんか、いっぱい人が出てきた!?」
当然、お弟子さん30人も一緒に暮らしているので、キタちゃんのご実家はメジロ家までとはいかないが、相当大きい。豪邸と言っても構わない程であり、お値段は二十億円以上である。
「どうもキタサンブラックの母です」
「やあ、待ってたよ」
応接間に案内され、そこではキタサンブラックの母親であるブラックタイド、そして父親である有名演歌歌手の通称 サブちゃんが待っていた。
ブラックタイドは非常に若々しいが、親父さんは結構年配の方である。それもその筈、この御夫婦は歳の差婚であり、親父さんは我らが親父殿よりも年上なのだ。
「そういや、キタちゃんって名字は北島だよね?」
「はい、そうです」
ウマ娘にも一応は名字は存在する、そりゃそうだ。なので北島さんちに産まれたキタサンブラックの名字は北島と成るのである。つまり、北島キタサンブラックである。
「つまり、姉上が王籍を返上してなかったらこうなるプイね」
此処でのブラックタイドの名字は婚姻前はブラックタイド・ヴィ・ブリタニアである。つまり、ブラックタイドが王籍を持ったままだと、キタちゃんの名字は……北島・キタサンブラック・ヴィ・ブリタニアとなるのだ。
「名前なが」
「何処の惣流・アスカ・ラングレーみたいに成ってますよ!!」
一方のトレセン学園。
「たづな!!最新の自動操縦機能のトラクターを導入するぞ!!」
「自分で直せないのは要りません。経費の無駄です」
理事長ちゃん、ハイテクトラクターを導入しようとしてトキノミノルに怒られていた。
次回はハイテクトラクターの巻
理事長ちゃん、「ハイテクトラクターじゃ!!」
スペちゃん「要りません。普通のトラクターで充分です。便利な物は壊れたら、大変です」
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