百姓スペちゃん~このニンジンあげません!! 作:牛乳大好き
今回は乗馬のお話。大人気アプリ ウマ娘 プリティーダービーで競馬や乗馬に興味を持った人々も多いだろう。事実、近所の乗馬クラブやお馬さんが暮らしている牧場に求人などの問い合わせが増えてきているとのこと。作者のご近所(ご近所と言えどチャリ1時間)の乗馬クラブや乗馬体験出来る牧場にも、人が増えてきており、引退馬のセカンドライフにも注目が集まっている。今日は、そんな競走馬のセカンドライフこと、乗馬についてのお話である。
御存知、ウマ娘 プリティーダービーの世界には*1馬という動物は存在しない。
だが…馬が存在する世界では遥か昔から、人々は馬と共に共存して生きてきた。ある時は家畜として共に農業を行ったり、ある時は食用として、ある時は共にスポーツを歩むための相棒として文字通り歩んだり駆け出したりした。
「いい、眺めじゃないか…」
一部のウマ娘達が原作 銀の匙Silver Spoonの世界にやって来る世界線*2で、ゴルシは嬉しそうに馬に股がり笑みを浮かべる。
「おっ!このニンジンマジでうめぇ!!流石はエゾノーじゃないか!」
次の場面ではゴルシが美味しそうに、エゾノーの畑で収穫されたニンジンを食べていた。流石はエゾノー、日本の帯広が誇る農業高校である。
「皆!!ゴルシ様に着いてこい!!」
そしてゴルシは、エゾノーで知り合った八軒、アキ、そして同じ世界からやって来たディープインパクト、ラインクラフト、サイレンススズカを連れて冒険の一歩を踏み出した。
「てっ、青春を思ってたけど…思ってたのと違う」
だが…現実は残酷である。上記の馬に乗ったり、ニンジンを食べたり、冒険の一歩を踏み出すのはゴルシが理想としていたエゾノーでの青春であり…現実は理不尽の三文字であった。
今日は土曜日。学校は休みであり、エゾノーの生徒達は実家が農家の人達が多い。そのこともあり、実家に帰っている生徒も居ており、平日と比べると人の数が少なく、エゾノーの農園ベンチでゴルシとスズカは紙パックのジュースを飲んでいた。
ウマ娘が本来なら存在しない世界、代わりに馬が居る世界に…様々な目的を持ってやって来たゴルシ達。ディープインパクトとラインクラフトはまだ中学生であり、ホームスクリーニングに近い形で中学教育をエゾノーで受けており、空き時間に自主的に農業手伝い+一年早いが馬術部で部活動を行っている。
ではゴルシとスズカは?2人は高校生+学年不明であり、エゾノーこと大蝦夷農業高校酪農科学科に転入。1年D組に配属されたが、少し遅かったこともあり…他のクラスメートが終わっていた4月の農業早朝実習を受けていたのだ。
「農業って大変ですね…レースやトレーニングで使わない所が筋肉痛に」
「全くだよ…マジで失礼だけど、農業嘗めてた。指先とか、良く分からん所が筋肉痛だしよ」
朝5時に起きて鶏のお世話。本来なら5人程でグループを組むのだが、ゴルシとスズカは今回だけ特別でペアで行動し、早朝実習を行った。鶏が産んだ卵を回収し、生で食べられるように綺麗に拭いて除菌してしまっていく。
鶏の卵は総排泄肛と呼ばれ、肛門と卵管が合わさった所から出てくるのだ。分かりやすく言えば、うんこと同じ所から出てくるのだ。だからこそ、1つ1つ丁寧に綺麗にしてるのだ。鶏の話はまた、本編で行おう。
「授業で畑も耕して…放課後も当番実習ですもんね」
「まさか…可愛い男で産まれたひよ子ちゃんのほぼ全部が、大人になってから肉になるか、ひよ子ちゃんの段階で締めてペット用や肉食動物のエサに加工されるなんて…人間は残酷だぜ!!」
「でも、ゴルシさん。昨日の唐揚げ、美味しかったですよね」
「ああ、美味しい!実に困ったことによ!!」
皆も当たり前のように、お肉やお野菜が食べられることに感謝して、いただきますをしましょう。
「あっ!ゴルシとスズカさん。部活は決めたんですか?」
と、そのときだった。大学から馬を借りてきたのか、1匹の馬を引き手で引っ張ってきたディープインパクト、ディープインパクトと共に歩くラインクラフトがやって来た。
「いーや、まだ。ここ、全部運動部だもんな」
「走ることが好きだから陸上部に入ろうとしたんだけど……やはり、人とウマ娘で走る速さが違うくて…試合に出れそうにないので」
エゾノーは部活に必ず入らなければならず、文化部は存在しない。
そしてウマ娘の身体能力は人間より強く、スズカは陸上部に入ろうとしたが…試合に出れるか分からず断念したようだ。
「馬術部なんてどうですか?馬術の試合は騎手の身体能力はあまり、関係ありませんし…なにより馬とふれあえますよ」
ディープインパクトがそう言う。勘違いされることが有るが、馬術は野球とかと比べると筋肉は必要ない。人によっては馬7、人間3という人も居るほどだ。
だが…人と馬の信頼関係が大切な唯一無二のスポーツである。それに、乗馬を行うことで腹筋や背筋などの体幹、お尻や太ももの内側を健康的に鍛えることが出来る。
「お前やスズカ、クラフトは前世の記憶がバチバチ有るだろ?私は知識としては有るが、記憶という意味ではないんだよ」
ゴルシ様はハジケリストなので前世としての記憶ではなく、知識として持っている。
「レジェンドユタカの真似すれば、お前とスズカは行けそうだけどな」
馬の視界はめちゃくちゃ広い。ただし、正面が少し見えにくいので、触れあうときは横から優しく近づこう。その視野の広さのこともあり…ディープ達、前世の記憶が有る組はジョッキーが乗っていた姿を見ていることになる。そのジョッキーの真似をすれば、多少は乗れるだろう。
「あっ、競馬と乗馬で鐙(足のせるやつ)の高さは全然違いますよ」
「マジで!?」
「それに、乗馬や馬術は年齢関係ないですし、履歴書に書くことが出来るライセンスもとれますよ」
ディープはそう言い、ポケットから顔写真付きのカードを取り出した。それには『四級 ディープインパクト』と書かれていた。
「「四級?」」
「五級から一級まで有ります。履歴書にもかける乗馬ライセンスですよ。五級は頑張ったら直ぐにとれます」
「はい!!私も取れました!!」
続いてラインクラフトはポケットから五級のラインクラフトカードを取り出した。勿論、顔写真付きである。
「ほっほほ、見学ですか?」
ディープインパクトとラインクラフトに連れられ、馬術部の練習場所にやって来たゴルシとスズカ。そこではチーズ仏陀こと中島先生が馬術部の練習を見ていた。
「せっかくです。ゴールドシップさん、サイレンススズカさん。乗ってみますか?」
「マジで!?」
「本当ですか!?」
ステップ1。鐙の長さを合わせよう。
鐙はだいたい、腕の先から付け根ぐらいの長さに合わせます。個人差が有りますが、これで合わせると…少し膝が曲がる位の長さに出来ます。
ステップ2。馬に股がろう。
左右の鐙の長さを調節したら、手綱と鬣を左手で一緒に持ち、右手は鞍の後ろに手を置きます。左足を鐙にかけます。その後、右足で地面を蹴るように立ち上がり…右足で馬を蹴らないように右足を回して股がります。
ステップ3。準備オーケー
手綱を両手で持ち、長さを合わせます。手綱が少し弛む位~弛まない程度に持ちましょう。手綱を後ろに軽く引くと、ブレーキです。
「こんな感じです!」
と、ゴルシとスズカに実演するディープインパクト。
「とはいえ、馴れてない人は踏み台を使っても良いです。馬に股がるときは基本的に、左側から股がること。良いですね」
中島先生が踏み台を使いながら乗る、くーちゃんをサポートしながら付け加えてくれた。基本的に馬に乗るときは左側から股がるのである。
「すげぇー!良い眺めだぜ!!」
ゴルシ、馬に股がる!!ノリさんやウチパクさんと同じような眺めを経験する。
「ゆっくりと歩くのは常歩、少し速く歩くのは速足です」
「速足揺れる!?こんなに上下凄いのか!?」
「速足のときは立ち上がるようにします。馬からくる反動を使いなさい」
「いや、そんなの無理!!」
頑張れゴルシ!!翌日……
「太ももの内側がめちゃくちゃ筋肉痛!?」
フルマラソン3時間で完走できる作者が実際にこうなったので、ゴルシも乗馬したら多分…こうなる!!
ゴルシとスズカは無事に馬術部に入部した。勿論、朝4時起きであり、ゴルシは八軒のように膝から崩れ落ちた。
中島先生「乗馬クラブによって違いますが、入会金が15万程度の所が多いです」
スペちゃん「作者は30未満が入れる格安プランで、5万程度で行けました」
中島先生「靴やヘルメットはレンタル出来ますし、最悪手袋は軍手でも構いません。本格的に続けて全部揃えようとしたら、結構値段がいりますよ」
スペちゃん達に作ってもらいたい食品
-
生ベーコン、パンチェッタ
-
洋風焼豚?ポルケッタ
-
ヨーグルト
-
男風呂ヨーグルト
-
アイスクリーム
-
ジビエ 鹿
-
タケノコ料理
-
ジビエ 猪