百姓スペちゃん~このニンジンあげません!!   作:牛乳大好き

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プイの本当の性別は皆さんの判断に委ねるっプイ


弟くん(ディープインパクト)の巻

(ユタカ……僕はもう大丈夫だよ)

 

翼を模した勝負服を纏った男の娘が右手を掲げる。その右手の指は3本立てられており、堂々と天高く勝利宣言を行う。

 

「無敗の三冠……達成プイ!!」

 

正史ウマ娘(現時点、ここ重要)では現れる事がない、平成で神話を樹立した日本史上最強馬ディープインパクト。戦友 レジェンドジョッキー豊を背に乗せて、飛んだ神話の英雄は最強を証明して、再び蹄跡を刻んだ。

今日はこの英雄の事を語ろう(史実ベース)、ところでオルフェーヴル来たから早く君も来てください……課金の準備は出来ている!!

 

ディープインパクトは史実でも男の娘である。そして父であったサンデーサイレンスと共通していた所があった、それは第一印象の評価の低さである。

 

『えっ?彼走れるの?俺、別の馬買うわ』

『私も。目は可愛いけど』

『線が細いな……こりゃダメだ』

 

サンデーサイレンスが世に残した最高傑作の始まりは、低い評価から始まった。当時、史実のサンデーサイレンスは亡くなったばかりであり、サンデーサイレンス産駒は高く取り引きされやすかった。しかし、ディープインパクトはサンデーサイレンス産駒では下から数えた方が遥かに早い程の、格安で販売されたのだ。つまり、素質がないと大半の馬主から判断されたのだ。

 

『君……牝馬だよね…………いや、イチモツあるぞ!?』

 

史実のディープインパクトは牝馬と勘違いされ、調教師と厩務員が股間を覗いた事もある。そしてもう1つ、ディープインパクトの今を作り出したのには、1人の女性が居たのは少し有名な話だ……その女性が幼いディープインパクトの面倒を見たお陰か、ディープインパクトはサンデーサイレンス産駒(血の気の多い気性難)では珍しい甘えん坊になったとも言われている。

 

「君、本当はウマ娘だよね?」

「あのな……御影、ディープはスペちゃんの弟だろ?ウマ娘な訳がないだろ」

 

テンポイントとその友人達が、農業実習でサンデー牧場にやって来た時だった。弟くんはテンポイントの友人である、御影アキさんから正体がバレてしまったのだ。

実はと言うと、百姓貴族の作者である荒川先生の著書『銀の匙』に出てくる御影アキさん、銀の匙では馬が大好きで……この世界ではウマ娘が好きで、ウマ娘に関わる仕事に就職したいのだ。

 

「プイ、誰にも言わないでね」

 

弟くんは麦わら帽子を脱いだ。そこにはキャンペンガールやスペちゃんと同じく、馬耳が生えていたのだ。

 

「でも、怖いんだ……」

 

ところで皆様……アニメ一期の冒頭を覚えているだろうか?アニメの一期では『別世界(多分現実世界)の馬と思われる魂が母親のお腹に宿って産まれる』と解釈出来る絵が出てきたし、シングレでは『別世界の名前と魂を受け継いだ』とも出てきた。もし、この通りで前世=競走馬としての記憶が出てきたら?

 

「全て走り終わった後、利用された記憶が……僕に負けて死にたくないって嘆く子達の叫びが……」

 

つまり、弟くんは前世の記憶?が出てきたのだろう。

酷い事を言うかもしれないが、馬は経済動物だ。残酷な話であるが、馬主の都合で処分される時もあるし、強い馬なら種牡馬として種付けを何百……何千とさせられる時もある。

弟くんは牧場で育った、だから家畜の種付けとかも知識もあるし……前世?での引退後の真実を理解してしまったのだろう……馬はかなり頭が良い動物であり、ディープインパクトは非常に頭が良かったとも言われている。

 

「ユタカ……お願いだよ、あの時のように僕を導いてよ……僕を最強に羽ばたかせてよ……1人じゃ飛べないんだよ」

「お前自身はどうしたいんだ?そのユタカって人は俺達は知らないけどさ」

「飛びたい……ターフを全力で駆け抜けたい……誰よりも……音さえも置き去りにして飛びたい……」

 

「凱旋門賞を勝ちたい……今度こそ……今度こそ!!有馬記念を二連覇……いや三連覇したい!!」

 

そしてこの日から、エゾノー+弟くん否!!英雄ディープインパクト復活プロジェクトが始まった!

 

「やっぱり、ウマ娘って肺活力も必要だと思うんだ。バンエイじゃパワーと筋持久力が必要だけど」

 

そこでトレーナー志望の御影アキさん、中央で優秀な経験を持つテンポイント、自分から巻き込まれた八軒くんと未来のアスリートである駒場くんである。この4名がトレーナー(仮)として英雄復活プロジェクトが幕を上げた。む?スペちゃんはって?お父ちゃんこと親父殿が見てます。

 

「試しに風船膨らませてみて」

「ふんす!!」

 

ところでディープインパクトの現役時代を見たことがある方、特にディープインパクトのドキュメンタリーを見たことがある方々……ディープインパクトの肺活量はご存知だろうか?普通の馬を凌駕していることを。

 

「一瞬で破裂させた!?」

「試しに瓢箪でやろっか」

「プイス!」

「瓢箪が一瞬で粉々に!?」

 

実在の農業高校では行き場のない馬の受け皿となる所もあり、乗馬クラブで払い下げられた馬、更には競馬での成績が伸びず、馬主から農業高校に譲られた(売られた)馬も居るのだ。

 

「マロン、ディープちゃんと競争してみて」

「ファァァァア!?なっなんだこの化物わぁぁあ!?」

 

この世界のエゾノーでは地方トレセンや、トレセン学園を訳有って去ったウマ娘も所属しており、用務員として働くウマ娘 マロンは後にこう語った。

 

「いや……そのなんというか……後ろからジェット機や戦闘機が近付いてくるプレッシャーを感じました。自分も若いころは重賞勝ってましたけど……あの子の同学年には同情しかないですね」

 

若駒ステークスでの悲劇、再びである!!史実での若駒ステークスでも、とあるジョッキーは語った「後ろから突っ込んでくるプレッシャーの塊に馬が怯えた」と。

 

朝は牧場の手伝い、朝~昼は小学校or中学校、夕方からはエゾノーor大蝦夷畜産大学での活動を送り、その結果……

 

「行ってくるプイッ」

「サンデーさん、息子さんは責任を持ってお預りします!」

 

英雄復活!戦友が背中に居なくても、再び羽ばたく。

大蝦夷畜産大学を卒業した御影さん(トレーナー免許取得)と共に、中央トレセンに向かった。

 

「所で、八軒。お前さんは行かなくて良かったのか?彼女さん行ったぞ」

「やっと軌道に乗ってきたんで、もう少しですね」

 

 

 

 

その後

 

『ディープインパクト、やっぱり出遅れたぁぁあ!!』

「「なんでスタートはいつもへたっぴなのぉぉおお!!」」

 

御影アキ改めて御影Tとスペちゃんのツッコミが響く。皐月賞、ダービー、そして伝説の天皇賞(春)とディープインパクトはスタートがへたっぴなのだ。

 

『ディープインパクト逃げる!!』

「「いつの間にか、先頭ぶっちぎっとる!!出遅れたよね!?」」

 

↑本当にやったから、やっぱりリアルチートです。

 




次回、書くとしたら熊ですかね。

もし、番外編を書くなら?荒川ワールド全開に成るかも

  • 衝撃の英雄IN銀の匙
  • 此処でのたづなさんの過去(エゾノー)
  • 農業シリウスINエゾノー
  • 凱旋門賞+チーズ
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