百姓スペちゃん~このニンジンあげません!! 作:牛乳大好き
熊……特にヒグマ 北海道の大地が産んだ最強のプレデター。どれぐらい最強なのかと言うと、兎に角ヤバい……倒すには近代武器である銃が必要な程だ、それもハンドガンではなくライフルやショットガン(スラグ弾)が必要な程だ。
「ヒグマは呂布ですよ、呂布。どれぐらいヤバいかと言うと……ウマ娘なんて簡単にボロ雑巾に出来ます」
先ず機動力。熊は木登りは得意であり、木上に逃げても逃げ道は存在しない。それに記録上であるが、ヒグマが本州に上陸したが……メスのヒグマが居ないから北海道に泳いで帰ったなんてとんでもない記録も残されている。つまり、ヒグマは泳ぎも凄いのだ。
そしてなにより、スピードも強い!!荒れた山道をそこら辺のウマ娘(サラブレッド)以上の速度で爆走出来るし持久力が高い。時速60キロで荒れた山道(此処大事)を疾走する、そう荒れた山道をだ!!もし、ウマ娘のように整地された芝やダートを走ればそれ以上の速度を叩き出すのだから。つまり、チームシリウス所属日本史上最強馬ディープインパクト(天皇賞(春)のロングスパートの最中、800の世界記録更新した)でさえ逃げられる保証はない。
次に探知能力、ヒグマの嗅覚は軍用犬以上。風上から流れてきた僅かな人の匂いさえも嗅ぎとれる。
そして戦闘能力!!並みのショットガンの散弾では頑強な頭蓋骨と肋骨を突破できず、ダメージを与えることが出来ない。一般的なナイフや鉈、草刈り鎌では鎧とも言える筋肉と分厚い毛皮を突破できず、ダメージは薄い。そしてディープインパクトに匹敵するスピードで突っ込んできて、豪腕で獲物を捩じ伏せる!!
「ヒグマの被害は今でも出てます。死人も良く出ますし、家畜の被害も大変なんです!!」
「私の実家の近くにもヒグマが良く出るんだよね」
「お父ちゃん曰く、ヒグマの口に手を突っ込んでベロを引っ張って、怯んだ隙にグーパンすれば倒せるらしいプイ」
上からスペちゃん、御影さん、そして親父殿VSヒグマのとんでもエピソードを暴露したディープ。ヒグマに生身で勝てる人?親父殿と吉田沙保里、範馬勇次郎位である。
今日はそんなヒグマのエピソードである。
スペちゃんがトレセン学園にやって来たばかりの頃、スペちゃんはトレセン学園の学生寮で1人部屋を使っていた。本来なら他の誰かと相部屋に成るのだが……
「ディープ行くかも知れないしな。理事長のお嬢には俺が話を通しておく」
と親父殿がディープが来ることを考えて、上に事情を話して1人部屋と成ったのだ。
『ブロォォー』
そんなスペちゃんであったが、来たばかりの頃は新聞配達のバイクに起こされていた。
「牛の出産?」
実はと言うと、出産を控えた若い牛の鳴き声と新聞配達のバイクのエンジン音は似ており、スペちゃんは勘違いして本能的に起きてしまったのだ。
「いや、ここトレセン学園だし!!」
なぜ、この若い牛の鳴き声と似ている新聞配達の音の話を出したのか?実はこれが後日、スペちゃんとクマ騒動?に繋がるためだ。
ある日のこと。菊花賞を控えたスペちゃんは東京の過酷な夏ではなく、過ごしやすい北海道十勝のサンデー牧場に、シリウスのメンバー(アプリトレーナー、チゲゾー、ブライアン)と共にやって来ていた……スペちゃんは帰ってきたであるが。
しかし、シリウスのトレーナーは良い判断である。事実、実際の競走馬でも夏バテしてしまい、菊花賞を逃がした名馬は多い。だからこそ、シリウスは毎年……過ごしやすい北海道で夏を越しているのだ。
『モー……』
「う?牛が呼んでるのかな?」
そんな夏の日。自室で寝ていたスペちゃんは目が覚めて、窓から何処から牛の声が聞こえてきたのか確認する。牛の声は家から坂を下った先にある、若い牛の育成牛舎からであった。
「なにがあったんだろう」
牛がこんな時間に鳴くと言うことは、何かが起きて飼い主を呼んだっと言うことである。スペちゃんは同じ部屋で熟睡してるチゲゾーとブライアンを起こさないように、慎重に部屋を出て寝巻きのまま育成牛舎に向かった。
坂を下り、育成牛舎の前にやってきたスペちゃん。因みにディープは御影牧場で寝泊まり+バイト、親父殿は熟睡だ。
夜なので真っ暗であり、スペちゃんは育成牛舎に入って電気を着けようとした。しかし、そのときだった……
「ひぇ!?」
スペちゃんに生暖かい吐息がかかり、背後に何かがいる!!気配から察するにかなりの巨体、恐らくはヒグマ!!
(どうするべ!?ヒグマなんて勝てないよ!!)
ここでヒグマの対策を教えよう。
プランA!!ウマ娘の身体能力を活かして逃げる!!
(無理!!ヒグマ、ウマ娘より速いもん!!てか、家までの坂道が急すぎて絶対無理!!)
プランB!!ヒグマの嫌いなタマネギ、蛇、蛇に似てるベルトを投げる!!
(タマネギなんて牛舎になーーーい!!私、寝巻きだからベルトなんてない!!)
プランC!!ヒグマの口に手を突っ込んで、ベロを引っ張ってヒグマを大人しくさせる。
(そもそもヒグマの口に手を突っ込むとか無理ゲー!!)
どう足掻いても絶望!!そんな中、スペちゃんは暗闇で草刈り用の鎌を手に取る。
そして親父殿から受け継いだ?血の気の多い闘争本能が覚醒する。
「どうせ死ぬなら、一矢報いん!!」
スペちゃんはクマに一撃を与え、その瞬間に逃げる事を決意した。
(この電気を着けたら攻撃!!この電気を着けたら攻撃!!この電気を着けたら攻撃!!目だ目を狙え!!)
そしてスペちゃんは電気を着けて、鎌を振り上げた。
「喰らえ、このクマ野郎!!キェェェェェェエエエエ!」
「モー」
だが、そこに居たのはヒグマではなく、脱走した親牛であった。
スペちゃんは鎌を置いて、親牛を連れて帰っていった。幸いにも、サンデー牧場は現在までヒグマの被害は出ていない。
親父殿はどうやってヒグマに勝ったの?もちろん拳で
親父殿「アメリカグリズリーより弱いぞ」
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