都市の地獄の日々   作:語部歯車

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第13話 会議

 いつも通りに、ベットから起き、床を見るとユジャンが寝ている。そうか、やっぱり夢じゃなかったか。はぁ~。さて、二人分の朝食を用意するとしますか。安心安全を自称する格安肉を一口サイズに切り、炒める。そこに塩を入れ、同じく格安の柑橘系の果実を絞り、果汁をかける。そこに格安野菜を入れて一緒に炒める。これを皿に移して一品目完成。

 二品目だ。安いパンは味がしない上、硬いからな。必要なのは、スープだな。少し高めだが、安全な水を小さな鍋の3分の1ほど入れ、各種野菜とさっき炒めた肉のあまりを一緒に入れる。少し煮たら、牛乳を鍋の半分まで入れ、さらに煮込む。少し塩を多めに入れ、水分を飛ばし、小麦粉を入れ、一口サイズに千切ったパンを混ぜ込めば完成だ。二人分の皿にスープを注ぎ、テーブルまで持っていく。さっきの野菜炒めとスープを並べ、箸を二膳置き、ユジャンを起こしに近づく。

 

「ユジャン。ユジャン。飯だ。起きろ」

 

 ユジャン「……後……30分」

 

 ユジャンは、眠そうな返事をしながら体を起こす。こいつ、朝こんなに弱くてどうやって生活してるんだ?まったく、さっさと起きてもらわないと飯が冷えちまう。

 

「おーい。早くしないと、飯が冷めるぞ」

 

 ユジャン「zzzzzzzzzz」

 

 こいつ……。なら、しょうがない。こちらにも考えがある。紐よし、ユジャン睡眠中、作戦開始。ユジャンが寝ている布団をユジャンごと持ちあげ、布団とユジャンを紐で縛り上げ、簀巻きの状態にすると同時にユジャンが目を覚ました。

 

 ユジャン「課長、これなんですか?!」

 

「簀巻きだけど」

 

 ユジャン「それは、見ればわかります。なんでこんな状態になってるんですか私!」

 

「起きねえから」

 

 ユジャン「酷い!理不尽です!」

 

 ユジャンが俺に抗議する中、ユジャンに返事しながらも朝食を食べ進める。うん。なかなかの出来だな。

 

 ユジャン「本当にごめんなさい。お願いなので、紐ほどいてください。私、このままだとごはんが食べられないです」

 

 まあ、このへんで許してやるか。別に少しイラっとしたから、目の前で飯をうまそうに食っただけなんだがな。

 

「はいよ」

 

 ユジャンを簀巻きにしている紐の結び目をほどいてやり、席に戻り、再び朝食を食べ始める。ユジャンは、簀巻きにされていた布団を片付けて席について食べ始める。

 

 ユジャン「ん~~」

 

 うまそうに食うな~。そんな、うまくはないんだけどな。どこまでいっても路地裏の味だ。きっと巣の飯はもっとうまい。まあ、そんなものは周知の事実で、都市に生きる奴なら言葉を話始めたばかりの子供でも知っている当たり前のことだ。そんな食事をこんなにうまそうに食ってくれんだ。これほど嬉しいことはない。ありがとさん。

 朝食を終えて、いつもの服に着替える。黒を基調とし、赤のラインを持つロングコートを羽織り、腰に忌凪をかけ、玄関でユジャンを待つ。

 準備を終えたユジャンと支部へ足を進める。家を出た後、特段何か問題があることはなく支部にたどり着くことができた。

 さて、今日は明後日の依頼へ向けての会議があるはずだ。一旦、会議の間は、第三課はユジャンに任せて、俺は会議に集中しないとな。

 

「ユジャン第三課は任せた」

 

 ユジャン「任されました。しっかり頼みますよ。会議中に寝ないようにしてくださいね」

 

「さすがに会議中は寝ねえよ」

 

 支部まで来たその足でそのまま会議室へと足を運ぶ。扉をノックし、中へ入る。中には、ヤンナがおり、会議室の正面の椅子に座り、何か資料に目を通していた。多分、ヤンナが読んでいるあの資料は、今回の依頼のものだろうな。後、俺とヤンナ以外に人がここにいない所を見るに、まだジャソンとカリンはまだ来ていないみたいだな。

 

「おはようございます。ヤンナ支部長」

 

 ヤンナ「ん?おはようジャック君。とりあえず、残りの二人が来るまで、その資料を目を通しておいて。そこに書いてある内容は今、判明している範囲で今回の依頼に関わる情報がかいてあるから。」

 

 ヤンナに渡された資料を見ていく。とりあえず、わかってるのは、5つの組織の合計の人数規模と潜伏場所か。ある程度は、考えられだろうが、正直、対策という対策は立てられそうにないな。

 そんな事を思っていると、会議室の扉が開き、ジャソンとカリンの二人が中へ入ってくる。

 

 ジャソン・カリン「「おはよう(ございます)今、着きました」」

 

 ヤンナ「全員そろったみたいね。じゃあ、会議を始めましょう」

 

 二人が席に着いたのを確認し、ヤンナは会議をはじめた。

 

 ヤンナ「今回の依頼の概要から確認していくわよ」

 

 ジャック・ジャソン・カリン「「はい」」

 

 ヤンナ「まず、今回の依頼の危険度は、都市の星級。今回の依頼は、都市悪夢級、『夢の盃』、『壊れた人形』、『血肉の迂路』、『進化の腸』、『ひとまの鳶』5つの集団の同時排除。この5つの集団は、一か所に集まっており、ねじれに関する研究を行っていると思われる。

 その集まっている場所は、旧翼の会社の1つであったL社が過去に廃棄したL社の支部を潜伏場所としている。L社がまだ、翼だった際に廃棄したものであるため、現在のL社の支部だったものとは違い、埋める形での封鎖が行われていないために、潜伏場所として活用されたと思われる。また、わかっている限りでは、最低3か所出入口が確認されている。そのため、他にも出入口があることを考慮し、外側にも人員を割く必要があるわね。

 次に、今回のターゲットの構成員の規模は、最低でも200人程度ね。これが、今回の依頼の大まかな概要ね。何か質問あるかしら?」

 

 正直、この今ある情報だけじゃあ、対策と呼べる対策は用意できないな。やはり、現地で対応する形しかいないな。

 

 ヤンナ「なさそうね。聞いてもらったらわかると思うんだけど、なにかこれといった策は用意できないわ。仮にあったとしても、ここじゃあ、経費がかさみすぎて到底できるものではないわ。そのため、今回の依頼に関しては、潜伏場所が潜伏場所なだけに、第一課から第三課の同時突入となるわね。

 しかし、当然、内側にだけ人数を割くわけいかない。今発見している場所以外にも出入口がある可能性を考慮し、人員を6:4に分け、内部で取り逃した際にカバーできるように人員の分けてもらうことになる。突入部隊と外の待機部隊にだれを振り分けるかは、各課に任せる事とするわ。何か聞いておきたい事はあるかしら。なければ、次に進めるわよ」

 

 それから約2時間ほど会議は続く。必要物資の確認、依頼開始時間、部隊の配置、また、そうとうの被害が出て、突入部隊が続行不可能となった際の第二突入部隊の編成の必要性について話し合う事となった。

最終回の方向性について(エンディング)

  • 幸せでもいいじゃない(ハッピーエンド)
  • 最後まで都市らしく(バットエンド)
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