「……長。課長。起きてください課長」
誰かの声によってまどろみの中から引き上げられる。
寝ていたのか。何度同じ夢を見続ければいいんだか。もうそろそろ仕事の現場か。
「ジャック課長起きましたか?」
俺の横から声がした。そちらに目を向ける。屋根の上を駆けながら俺に声をかけていたのは、俺の部下のユジャンだった。こちらを呆れたような目線をこちらに向けている。まわりを見回し誰も欠けていないを確認する。
「あー。起きた起きた。今はどの辺だ?」
ユジャン「後、500mほどでターゲットの事務所周辺に入ります。」
「了解。ターゲットは30人。中にいるヤツ全て速やかに処理する」
部下全員「「「了解」」」
ユジン「あの。ジャック課長」
ユジャンが声をかけてきた。ユジャンが仕事前に話しかけてくるのは珍しいな。何か仕事の内容で気になる点でもあったのだろうか?
「何だ?」
ユジャン「移動中に寝るの止めてくれませんか?」
ユジャン「毎回寝られるととても心臓に悪いので止めてください。何かあったときに対応できないでしょう。走りながら寝るとか無駄に器用な事しないでください。今回で何度目ですか」
うぐっ。何も言い返せない。しかし、移動中暇すぎて寝てしまうのは、俺の悪い癖だな。最近、意識が飛ぶことが多くなってきている。今回に関して言えば違うが、本当に気をつけた方がいいな。寝てるときに直接脳内で聞こえるあの声も結局なにかわかっていない。何も無ければいいが……。
とりあえず明日から気をつけるとするか。
「すまん。明日から気をつける」
ユジャン「は〜。本当に気をつけてくださいよ」
そういって話しているうちに事務所近辺まで来ていた。事務所を確認すると、事務所の前に2人立っている。おそらく、ターゲットの事務所の構成員だろう。全員に声を発さずに指示を出す。
「俺、ユジャンは正面から。他は窓、裏口を二人に分かれて突入だ」(声を発さず)
全員が指示を受け、持ち場に移動していく。全員が持ち場についたのを確認し、合図を出すと同時に事務所の前にいた2人のうち片方を刀を抜き、通りすがりざまに首を断つ。反応すらできずに頭と胴体が離れ、血を吹き出しながらその場に倒れた。ユジャンの方に目を向けたが、あちら問題なく処理できたようだ。
すぐに、正面玄関の扉を叩き切りそこにいた人間10人中8人を斬り、残りをユジャンに任せた。5分間事務所内にいる人間を全て斬り伏せ事務所前で全員と合流する。
「全員いるか?」
「「「はい」」」
誰も欠けていないな。特に目立った傷はなさそうだ。とりあえず、帰って報告か。その後は、どこかで酒でも飲むか。こいつらは誘わなくていいか。流石に何度も奢っていたら俺の金がなくなる。
「よし。全員撤収だ」
「ジャック課長。今日は飲みに行かないんですか?」
こいつ。今何も言わなければ有耶無耶にできそうだったのに。まずい。本当にまずい。
「今日は行かない」
「なんでですか。いきましょうよ。この前だってなんやかんや言って奢ってくれなかったじゃないですか」
全員「「「そうだそうだ」」」
「うぐぐ。わかった。報告が終わった後だぞ」
は〜。まったくしょうがない奴らだ。
「とりあえず。撤退だ。さっさとしないと飲む時間がなくなっちまうぞ」
全員「「「了解」」」
夜の都市の中を駆け、支部へと戻って行く。
最終回の方向性について(エンディング)
-
幸せでもいいじゃない(ハッピーエンド)
-
最後まで都市らしく(バットエンド)