都市の地獄の日々   作:語部歯車

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第21話 残り火と灯火

第21話 残り火、灯火

 炎が舞い、周囲に比べ高温となっている中心で、3つの影が、火花を散らしていた。リュウジが合流してから3分ほど。依然としてセリナ、リュウジが優勢の状況はいない。

 セリナが、鉾を上げ、振り下ろす体制に入る。胴ががら空きになり、ドリーが攻撃を仕掛ける体勢になる直前、リュウジが間に入り、ドリーが体勢を作る前に動きを止め、離脱する。体勢を変化させる直前に止められため、一瞬動きが鈍くなり、そこにセリナの鉾が振るわれるが、足の骨を伸ばし、横へ自身の体をはじき出し、攻撃を避ける。そのまま距離をとろうとした瞬間、背後に回っていたリュウジによって振るわれた大剣に弾かれ阻まれる。

 

 ドリー(連携以上に武器が厄介だ。破壊力を伴った変則的な動きと緩急をもった。あの女が持つ三節棍になる鉾。8種剣の結合によって武器が自在に変化する変則的な剣。どちらかに絞れば対処事態はできる。しかし、この連携がそれを許さい。なら、連携ができないようにすれば良い)

 

 地面にヒビが入った直後に幾つもの骨針が2人へ向けて射出される。骨針のた対応させ、できた隙を利用し、大きく下がる。セリナとリュウジが接近するなか、意識を集中し、少しのタメの直後、セリナとドリーを囲うように分厚い骨の壁が出現する。

 

 リュウジ(分断された!おそらく、目的は、連携を断ち切ること。セリナを狙ったのは、武器への慣れか!)

 

 ――セリナ側――

 

 セリナ「そんなに私とリュウジが一緒にいるのが、怖かったのかい?」

 

 ドリー「……」

 

 セリナ(強がってはみたが、状況は最悪だね。四方をこいつの一部といっていい壁に囲われ、四方の警戒は必至。行動も制限されてる。さて、どうしたものかね?まあ、鉾の方はあんま、この状況だと意味をなさないね。どっち道、先手とられたらアウトなのは変わりないしね)

 

 思考に傾けていた分のリソースを再度戦闘へと戻し、三節棍を手に接近する。それと同時、前後左右からセリナへ向け、壁から射出された骨のトゲを三節棍を操り、全てを叩き落としながら駆ける。叩き落とし損ねたトゲを全てギリギリの所で避け、ドリーとの距離を積めようと駆ける。

 

 セリナ(今のは、ヤバかった。後、少しで串刺しになってたね。この状況、さっき以上に長期戦は、不可能。ならば、私のできる限りの最高火力で殺るしかないね)

 

 幾百の攻防の最中、セリナの手袋から上がっていた炎の色が、赤から青へと移り変わっていく。それと同時、炎の大きさは、小さくなっていた。まさしく、夕焼けの空が時間を遡り、晴天へと時間をかたどるが如く。焔は、炎となり、火となり、火種となって火は消えた。

 

 セリナ「火とは、争い、神聖、流転、慈愛、情動、伝承、生存、そして死だ。炎は、移り変わり、火は消えた。けれど火は、絶えず息吹きを帰し、死をもたらす」

 

 炎は消えた。しかし、炎が燃え盛っていた頃よりも確かに熱く、大気と地面を熱していた。何かを感じとったのか、さっきよりも攻撃を強めるが、セリナは止まらずむしろ速度を増してドリーへと接近していた。そして、ドリーが間合いに入った瞬間、分断されて以降、三節棍を使っていたのを鉾へと戻し、天高々と掲げ、ドリーの前で止まる。

 

 セリナ「生還之焔(もどりび)!!」

 

 掲げられた鉾は、蒼天な焔を纏い、振り下ろされた。鉾に込められた熱は、鉾の刃の先の空気を焼き、地面の表面を削り、蒸発させ、囲いをも炭へと変えた。しかし、その蒼天の焔は、星へ至らなかった。




 投稿が遅れてしまってすみません。どうも、語部の歯車です。体調を崩して、5日くらい寝込んでいまして書く事ができていませんでした。もう少しでこの作品も大詰め頑張っていきますので、今後とも読んでいただけるとありがたいです。

最終回の方向性について(エンディング)

  • 幸せでもいいじゃない(ハッピーエンド)
  • 最後まで都市らしく(バットエンド)
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