俺を押しつぶしてる扉をどかし、扉をふっ飛ばしてきたヤツを見る。痛え。全くどんな重量してんだこの扉。つうか、ババア、予想はしていたがマジでしてきやがった。
「何をしやがるクソババア!!」
?「フンッ。クソガキのお前には丁度いいだろ!」
「何だと?!こっちは久しぶり顔見せた客だぞ!!」
?「残念ながらこっちはお前がいなくても他に太客がおるんでね別にいらんよ!」
ユジャン「え?え?」
2?「まあまあ、そこまでにしなよセリナ。こうやって無事に顔を出してくれてるんだから」
扉がなくなった酒場の扉から一人の背の高い男性が出てきてババアを諫める。俺を吹っ飛ばしたババアの夫のリュウジだ。ぱっと見はヒョロっとしているが、中身はどちらかというとゴリラだ。
リュウジ「まあ、とりあえず中に入ろう。積もる話しもあるだろうしね?ほら、そこのお嬢さんも遠慮なく」
ユジャン「わ、わかりました」
中に誘われ、ユジャンと一緒に中へ入っていく。
リュウジ「セリナは扉を直してから中に入ってね」
セリナ「わかったよ。たくっ何で私が……」
リュウジ「いやいや、扉を吹っ飛ばしたのセリナでしょ」
中に入ると一般的な酒場と言われる風景が広がっていた。しかし、リュウジはそこでは止まらず、更に奥の壁にある窪みに手を入れ、横へズラすと酒場の扉ほどの大きさ分の壁が横へズレた。表れた階段を降りて行き、頑丈そうな鉄の扉を開けて中へ入る。中は良くも悪くも普通な生活が行われてそうな空間が広がっていた。
リュウジ「まあ、座りなよ」
部屋の中心にはテーブルと椅子があり、リュウジに座るように勧められる。リュウジと向き合う形で座ってすぐにババアが入ってきた。ババアはリュウジの隣に座り俺を睨むように見る。
セリナ「さっさと要件を話な。今日は何の用で来やがったんだ?」
「こいつの点検と整備を頼みたくて」
腰に下げていた刀をテーブルに置く。セリナは椅子から立ち置いた刀を手に取り刀を鞘から抜き、刃を見定める。最後に1回刀を振り、鞘に戻し椅子に座り、刀をテーブルに置く。
セリナ「特に刀の歪みはなし、柄との違和感もない。刃こぼれもほとんどない。特にする事はないよ。当たり前だが、手入れもちゃんと行き届いている。お前さんは何しにきたんだい?」
「近々大きな依頼が入ってね。そのために準備は万全にしておかないといけなくてね」
セリナ「で、その大きな依頼っていうのは?」
「悪いが詳しくは話せない。でも、危険度は図書館にも届くかもしれない」
セリナ「はぁ?!」
ユジャン「課長!」
「ごめんユジャン上には黙っておいてくれ。この人たちは俺の恩人だから念のための遺言みたいなものだ」
ユジャン「ですが!いえ、わかりました。でも、借りですよ」
「分かってる。これ以上ははn」
セリナ「そんな事はどうでもいい!!あんた死ぬ気かい?!」
セリナが俺の言葉を遮り俺の胸ぐらを掴み、こちらを睨む。
セリナ「私達があんたを育てのはあんたを生かすためだ!そんな死地に向かわせるためじゃない!ピアニストから生き残って、この都市で生きていくための武器と技術を教えたのは生かすためだ!ふざけんじゃないよ!」
「分かってる。でも、命令である以上はそういう理由にもいかない」
セリナ「逃げちまえ!わざわざ、命を捨てる理由なんてないだろう!」
「できない。俺はもう逃げられるような立場でもないし、逃げるつもりもない」
セリナ「ジャック!!」
振り上げられたババアの腕が振るわれる直前にリュウジが腕を掴み止める。
リュウジ「そこまでにしときなセリナ」
セリナ「けどよ!」
リュウジ「これはジャックが選択したことだ。俺たちが止められることじゃないよ」
セリナ「わーったよ」
セリナは俺の胸ぐらを掴んでいた手を離し、刀を持って奥へと消えていった。
最終回の方向性について(エンディング)
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幸せでもいいじゃない(ハッピーエンド)
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最後まで都市らしく(バットエンド)