神殿からどこかへしばらく進んでいたすいせい。道中生き物が生息していて、特に動物も敵意は無く直接手で触れてみたりしていた。
すいせい「この世界で厄災が起きるなんて思えないなぁ...こんなにも動物は大人しいし、平和そうなんだけどなぁ」
正直この世界で生きていけるのか心配だったけど知識の力が役に立ってくれる。ここら辺の場所や近くに何があるかは把握出来た。完全に脳内に地図が出来上がっている。
すいせい「この力便利だね...これなら直ぐに近くの村に向かえそう」
今彼女が向かっている先は神殿を出て直ぐ近くにある村だ。のどかな村でここ数年問題は起きていない。だけど知識の力を使って振り返ると最近村の水がどうやらおかしく住民は悩んでいたみたいだ。
すいせい「こじんまりとした村なんだね。」
村に近付いて来ると村の人達は驚いたような目でこちらを見つめていた。目線が怖くて若干怖気付いていた。
すいせい「えっ...何これ」
するとゆっくりと歩いてきたおじいさんがこちらに近付いてきた。
村長「その魔力...アスタリア様の使いですか...」
すいせい「えっ、あっ、なんというかそう...なんですかね?」
彼女はなんで当てられたのか分からずその場に立っていた。するとさっき話しかけてきたおじいちゃんはこの村の村長さんらしく、村長さんの家まで連れて行ってもらうことになった。
すいせい「えっと...なんで分かったんですか?」
村長「その魔力のオーラを放っていれば村の皆や私はすぐに分かりますよ。」
すいせい「オーラ...?」
すぐに知識の力を使いオーラに関して調べるとどうやらこの世界の生き物は魔力をオーラとして感知する事が出来るらしく、1部はその魔力のオーラを抑えて行動する事ができるみたいだ。
すいせい「つまり私って神から貰った魔力をそのまま放出してたってことですか?」
村長「えぇ...だが何となく分かりますよ、貴方がここの世界の住人では無い事には。」
すいせい「すごっ...全部合ってる...預言者か何か?」
村長「似たような事が昔歴史として語り継がれていましてね...」
すいせい「私と似たような事があったんだ」
村長「えぇ...そうですよ」
すいせい「そういえば私の中にいる神様って村長さんから見てどんな神様なの?」
村長「アスタリア様は星空と知能の神、属性の神より上の存在です。」
すいせい「属性の神とはどう違うの?」
村長「属性の神はその名の通り水や火などの神ですがアスタリア様などの神様はその属性の理を越えた上位互換の存在です。」
すいせい「じゃあ私の神は属性を越えた存在なんだ」
村長「アスタリア様は地属性の神を越えた星と知能の神ですね。」
すいせい「なるほどね...属性を越えると別の力になるんだね」
村長「これもきっと何かの縁、どうか今の村の問題を解決してくれませんかね」
すいせい「うん、もちろん。」
村の人は大歓迎な様で大人子供は私の事をすごい人の様に扱ってくれている。嬉しいけど同時になんか恥ずかしい。
すいせい「今日はゆっくり休んで明日に備えよ。」
村の宿舎を一時的に貸してもらえることになり衣食住は何とかなりそうだった。
朝になってカーテンを開けた、けどやっぱり夢じゃなかった。でも今日はやる事が沢山あるからねぇ...
村長「お目覚めですか。」
朝食を食べて外に出たら村長さんが待っていてくれた。昨日説明してくれた村の問題について今日は解決していく。
その問題は最近村から離れた小さい山から怪物が度々やってくるらしいから何とかしてくれっていう話、多分神の力あるから何とかなるでしょの精神でやるつもり。
村長「ここの先に怪物がいる洞窟です。」
すいせい「普通の洞窟には見えるけど...でもなんかいる気配はするね。」
村長「私はここまでしか行けません...どうかご武運を。」
すいせい「うん、後は任せて。」
そう言って村長さんは村の方に帰っていった。後は私が全部倒して村の平和を取り戻してあげるだけ。
すいせい「真っ暗だなぁ...」
そう言うと察してくれたのか星が何個か現れて自分の前に行ってくれた。先が見えるようになっていて奥を見るとまだまだ道が続いていた。
すいせい「怪物いるかなぁ...」
すると奥の方から声が聞こえてきた。明らか人間じゃない声って言うのは分かる。
すいせい「あぁ...怖いの無理...やっぱ帰ろうかな...」
いやいや、せっかくの貴重な冒険だし勇気出さないと...でも怖いのはキツイや...
少し進むと目的の怪物が現れてきた。しかも複数体いるし急に出てこられたらびっくりするって!!!
すいせい「今ので機嫌悪くなった...星屑の雨!」
魔法陣から小型の星屑を放ち複数いた怪物をあっという間に倒した。呆気ないけどこれくらいしないと村の平和は取り戻せないからね。
すいせい「まだ続いてるんだ...星達先に行ってきて...」
まだ洞窟は先に続いてるみたいで明かりを出してくれている星達に先に行ってもらうことにしたよ。進むとだんだん穴は広がって歩きやすくなった。
すいせい「...これって、壁画って言うんだっけ?」
少し洞窟を進むと装飾と言ったら良いのか分からないけど人工的な物が描かれていた。それが壁画だった。玉座座る誰かに対してみんな膝まづいてる絵が描かれていた。
すいせい「これは...知識で分かるかな...。」
知識の力でこの壁画の意味を調べようとした、でも知識は壁画全体の回答を出すことは出来なかった。でも壁画の登場人物は分かった。
すいせい「膝まづいてるのはさっきの怪物、それで玉座に座ってるのは闇の神?」
アスタリア『あなたが寄り道して行ったところは意外な所で繋がっているのね...』
横からアスタリアが出てきた。でも幽霊みたいに見える。
すいせい「うわっ...びっくりした...で、でも繋がってるってどういうこと?」
アスタリア『この厄災の元凶は恐らく闇の神"ネクロス"だと思う。』
すいせい「ネクロス?」
アスタリア『えぇ、私達とは敵対関係にあるネクロス。同じような出来事は昔から起こってる。そのネクロスの手下がこの巣を作ったはず。』
すいせい「なるほど...じゃあ尚更潰す必要があるね。」
アスタリア『私は今貴方に力を授けている為直接干渉は出来ない。だから貴方に任せる。』
すいせい「わかったよ。」
とりあえず先に進んで怪物を全部倒さないとね。ちょっと進むと洞窟は凄く様子が変わった。急に広くなり渓谷が出来ていた。陽の光もあって星は直ぐに消えていった。
すいせい「何あれ...」
渓谷の奥にはガッツリ魔法が施された装置がある。その装置は大きな紫の宝石が置いてあった。とりあえずあれを壊せばいいのかな。
すいせい「今までより怪物多いね。星屑の雨でどうにかなるかな」
そしてその宝石を囲うように護衛が沢山居て渓谷にも怪物が沢山いてどうしようかと思った。
すいせい「星屑の雨以外に何が出来るっけ...」
アスタリア『私の知識の魔法はある程度魔法の創造と改変は軽くだけど出来る。』
すいせい「えっ?本当に?」
アスタリア『でもたったの5秒だけね、クールダウンは相当あるから使い時を考えるようにね。』
すいせい「本当に危ない時にしか使え無いんだね。」
それじゃあ最初は何とかするしかないね......。そう思って私は作成を立てようと思った。正直この数を一人一人やるのは時間がかかると思った。
だからアスタリアが言ってた能力の改変をさせようかなって思ってる。でも5秒ってのが厄介過ぎる...私自身のすばやさがあったら何とか出来たかもしれない。
すいせい「うーん...悩みどころ...あっ、そういえばあの真ん中の宝石は何なの?」
アスタリア『あればこの星にある魔力の元になる魔素を吸収する宝石』
すいせい「なるほど?」
アスタリア『凄く分かりやすく言うと空気と一緒、皆知らず知らずに使ってる。』
すいせい「でもそれを吸収してどうするの?」
アスタリア『これを企てたリーダーがいるはずよ、その人に魔素を直接与えてより強力にさせるはずよ。』
すいせい「じゃああれを壊せば何とかなるんだね。」
アスタリア『えぇ、あとは頼んだわ…』
すいせい「よし...思い付いた…能力の一時改変で星屑の雨をもっと高威力にさせる。」
星屑の雨を発動させてアスタリアの改変の力で威力を上げる作戦。どこまで威力を上げれるのか分からないけどとりあえず最大威力を出す
すいせい「最大威力...星屑の雨!...ってヤバい?!」
アスタリア『威力すごいわね...』
魔法陣が魔物たちの上に出てきて注目していた。その時に洞窟に収まりきらないぐらいの巨大な隕石が落ちてきてこのままだと私達もやられる事くらい分かった。
すいせい「こんなの聞いてない!!」
そう言った瞬間洞窟ごと一気に破壊され爆発が起きた。勢いでなにかにぶつかり私の意識はそこで途絶えた。
村長「おお...お目覚めですか...」
気付くと私は村のベッドで寝てた。少し話を聞くと丸1日寝てたらしい。あの隕石の後爆発を聞いて村の人達が来ていたみたいで私は洞窟の途中で倒れてたみたい。
村長「最近村周辺の魔素が薄いと思っていましたが...まさか知能を持った魔物が魔素を吸い取っていたとは...まさにあなたは勇者です...」
すいせい「そっか...私勝ったんだ...」
村長「村の皆も喜んでおりますよ」
すいせい「良かったぁ...」
村長「あなたはこれからどうするんですか?」
そう村長さんが尋ねてきた。どうしようかなぁ...他にホロメンが居るかは分からないし...
すいせい「とりあえず仲間が居るから確認したいから冒険してみようかな...」
村長「そうですか...ならこの大陸の中心に行くと良いですよ。」
すいせい「中心?」
村長「エオス大陸の中心には全ての物集まる王国があります。そこへ行けば仲間の情報などが集まるかも知れません。」
すいせい「...クロスロード王国、ここから歩きで数ヶ月はかかるんだ....」
村長「大変な長旅になりますが、どうかご武運を...」
すいせい「よし、こうなったら全部救ってやる」
村長「少ししか協力出来ませんが最低限の協力はさせてください。」
すいせい「うん、ありがとう。」
その後普通に行動は出来るようになった。村の人達が武器やら物など用意してくれて最低限の冒険は出来るようになった。
アスタリア『この星の人間は良い人達よ。』
すいせい「うん、凄く感じた。」
アスタリア『でもこの魔物を治めているリーダーを見つけないとこの人間達もいずれ危ない目に遭うわ。その前に私たちで止めないと。』
すいせい「ねぇ、気になったけど...あなた以外に神様って居るの?」
アスタリア『えぇ、居るわよ。多分私とあなたみたいに誰かに取り憑いてると思うわ。』
すいせい「その相手って誰か分かる?」
アスタリア『その相手は分からないわ。』
すいせい「じゃあ頑張って見つけるしかないのかぁ...」
アスタリア『申し訳ないけどそうするしかないわ。』
すいせい「それじゃ、そろそろ行こうかな。」
村のベンチに座ってたけど立ち上がって小さな門の前に立った。すると後ろから村長さんと村の人達が集まってこっちに来た。
村長「改めて、あなたの冒険に幸があることを願います...」
すいせい「村の皆も頑張ってね!私も頑張ってくるよ!」
門が開いてその先の道が見えてきた。ここからは私1人になるけどきっといつかホロメンに会えると思う。
くっっっっっっっそ久しぶりです。
現実色々あって忙しくて投稿する暇がなかったです...
これからぼちぼち暇がある時に投稿していきます