ガールズ&パンツァー〜大洗女子学園のデストロイヤー〜   作:ReA-che 名義

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新年一発目、今年こそ本編と外伝を終わらせて何とか劇場版を開始したいと思いつつ
この進み具合じゃ無理かもしれないと思う2025年初投稿




引けないプライド

 

「おーおー、やってるやってる

一瞬で2輌喰うとは流石の一言に尽きるな」

 

「戦力と練度が劣っていても何故かそれを覆してしまう、ようやくナオちゃんも暖気が完了した感じですかね」

 

会場から少し離れ、1輌の戦車──10式戦車の目の前で遠くのモニター越しに状況を見ていた近藤と蝶野の両名はそう言って笑い合う

 

「…だけど、まだ少し危ういな」

 

「──あれは単にブランクがあるから、と言う事だけではないですね」

 

しかし、次いで画面の向こうで敵戦車隊へ吶喊していく杉野の様子に違和感を感じ取ってそう呟いた近藤の疑問へ答えるように蝶野は真剣な表情でモニターを睨みつけるように言う

彼女には今の杉野の持つ危うさに心当たりがあった

 

「あの子が引退してもうすぐ2年、それでもまだまだ心の底では割り切れていない事柄──所謂トラウマと言うモノが、未だに根強く残っているのだと思います」

 

「確かにな…」

 

蝶野の話す杉野のトラウマには近藤も思い当たる節がある、と言うより当時のことに関しては整備長として搭乗員達と交流のあった近藤の方が関係は密接であるため必然と言えた

元より危険度合いが戦車道とは比べ物にならないタンカスロンで勝つためだけに作り上げられた車輌は相応の強さと代償に大きな危険性を孕んでおり部隊結成当初から訓練中、又は試合中の事故で部隊に留まることの出来なくなった人間は多くいた

そんな中で3年近く活動をしていれば取り返しのつかないケースに発展したことだってある

 

「後から補充された搭乗員を含めれば各戦車隊で合わせて300名近く、その実に8割に及ぶ搭乗員がいなくなってしまいましたからね…」

 

「あぁ、搭乗員じゃないアタシでさえ

がらんどうになっていく搭乗員宿舎を見る度に締め付けられる思いがしたさ」

 

当初無敵を誇った343戦車隊も搭乗員が一人消え二人消え、喪失した戦車も補給が間に合わず搬入がされなければ現存する人材と車輌でやりくりする以上他にやりようもなく

そうともなれば少ない戦力で大多数を相手取る事となって相手を撃破しても自分もやられてしまうと言うケースが後を絶たなかった

 

「──あの時の事、私はすごく後悔しているんです

誰かあの娘の側にいて寄り添ってあげなくてはならなかった」

 

「……」

 

呟くように言う蝶野へ肯定するように、黙ったままの近藤は瞳を閉じたまま小さく息を吐き出した

近藤の脳裏には今でも鮮明に思い出せる事がある、多くの部下を失い最も信頼していた副隊長を亡くして

杉野は誰が見てもわかるくらい落ち込んでいた、しかし次第にそれを隠すように笑顔が上手くなっていく

今思えばただの空元気でしかなかった

 

「だけど、少なくともあの頃の私は

彼女だってまだ子供だと言うことがすっかり抜け落ちていました」

 

「…結局最後は、アイツは自力で戦車から降りる事すらもできなくなる程追い詰められてたみたいだしな

源田司令が杉野に引退勧告をしたのも今なら頷ける」

 

杉野がいなくなって僅か2週間後に343戦車隊(剣部隊)は無期限での活動休止という形で終止符を打つ形となったが、それでもそこに至るまでの短期間でも事故が絶えることはなかった

もしもあの状況下で杉野が活動を続けていたとしたら本当に死んでしまっていたかもしれない

 

「だけど、アイツから整備士として大洗に来てくれと頼み込まれた時は──嬉しかったな」

 

「…私には連絡来ませんでしたけどね」

 

復帰したのなら教えてくれても良いのにと僅かに頬を膨らませて拗ねるように蝶野が呟いて、思わず近藤は吹き出してしまう

何か事情はあったのかも知れないが、それでもある程度過去に区切りをつけてもう一度戦車に乗ることを選んだ杉野に

それなりに長い交流のある二人は心配もあったが嬉しくないわけがなかった

 

「何だかんだ、チョクの事大好きだよな」

 

「勿論、ナオちゃん程見ていてワクワクする娘なんて他にいませんから──近藤さんもそうじゃないんですか?」

 

「正解」

 

二人は顔を見合わせた後、にっこりと笑いあって再び画面へ視線を戻す

画面の向こうでは様々な場面が区切って映し出されているがその中の1つは敵の隊長車、そして砲術専門(スナイパー)が乗っているであろう2輌を相手取るM3が映っている

 

(そういや、スーパーマリオにスター状態ってあったな…)

 

とは言え流石にエース級を2輌ともなると攻めるも守るも思ったように上手くいかないのか、キューポラから身を乗り出す杉野の表情はどこか難しそうな顔をしている

…それに、近藤・蝶野両名の読みではまだ杉野は過去を完全に克服できたわけではない

今は怒りや砲撃戦のアドレナリンで誤魔化せてはいてもそれはいつまでも続かないだろう

そんな事を考えている時にふと、どこかマリオのスター状態と今の杉野の状況が似ていると近藤は思った

 

(トラウマに勝る感情で昔のように戦えているみたいだが…)

 

状況が長引けばいつ反動で身動きが取れなくなってもおかしくはない

…いわばそれは制限時間付き(・・・・・・)の無敵モードである

 

 

 

 

 

 

 

サンダース戦車道チーム、その中でケイの指示する隊長車とスナイパーのナオミが搭乗するファイアフライの車内では混乱が起こっていた

 

「What!?いったい何が起きているの?」

 

それは隊長であるケイも例外ではない、というのも

相手の八九式をナオミが撃破してこのまま畳み掛けようと思っていた矢先、突如M3がこちらへ回頭したかと思えばこちらの4輌の内の1輌が撃破され白旗が上がり

思わずそれに気を取られていた内に更にもう1輌、主砲・副砲の2門からなる同時砲火により瞬く間に2輌目がやられた

 

Maybe(もしかして)…そうか、そういうこと)

 

一軍から三軍まであるサンダースにおいて、隊長や副隊長各のような階級持ちではない所謂平の隊員であっても一軍は一軍

その練度は言うまでもなく高い

しかし頭を過ったのは先日、稼働可能な戦車全車輌で追いかけ回し

その上で1輌撃破すると言う離れ業をやってのけた侵入者の片割れだ

かつて戦車道を履修していた尊敬できる先輩(サザーランド)を持ってして「サムライ」と言わしめる存在が目の前のこちらを視線だけで殺さんとばかりに睨みつけてくる彼女がそうであるのなら

今のこの状況はある意味納得の行くものでもあった

 

(やるわねサムライ!魅せてくれるじゃないの───ッ)

 

ゾクリと背筋に走る感覚の反面、気持ちはどこまでも楽しく

こんな面白そうな娘が存在したのかと胸が高鳴るような思いがする

しかしそんなケイの思いとは裏腹に、こちらへ向けて全速で肉薄してくるM3はファイアフライを狙って攻撃を仕掛け始める

 

Aha(なるほど)、確かにここから向こう(大洗)の戦車隊を狙撃出来るのはナオミくらいでしょうね

さすが見る目あるわ──)

 

でも、と付け足してケイは砲手に砲撃を指示する

撃った砲弾はM3に直撃することはなかったが近距離で土煙で1つ柱が上がった為にM3は攻撃を一時中断する他なく

キューポラから身を乗り出すやけに目つきの悪い少女は苦々しい表情を向けたのが見えた

 

One side(片方)に集中すればこっちが黙ってないのはOf course(当然)でしょう?)

 

残念な(嬉しい)事に避けられてしまったので彼女たちとの面倒な戦闘(楽しい時間)は延長である

ファイアフライの目的は大洗の戦車隊へ砲撃することであってM3の撃破ではない、だからあまりM3に意識を割くのは控えておきたい

逆にこちらはどう頑張ってもこの距離からでは大洗の戦車隊を撃破するのは骨が折れるので敢えてナオミに託す事で目の前をチョロチョロするM3を一点狙い出来る

そしてファイアフライからは狙われなくてもこちらからは狙われる以上、M3は嫌でもファイアフライよりこちらを意識せざるを得なくなる

 

(それに私だけOutcast(仲間外れ)だなんて、そんなの私が面白くない(・・・・・・・)じゃない)

 

不意にケイは自身の口元が緩んでる事に気づき、その事実にまたも嬉しくなった

なにせ相手にとって不足は無しと思える状況で、一対一のタイマンだなんていつ以来だろうか?

少なくても隊長になってからは初めてだと思う

 

「Hey Girls──Follow Meッ」

 

だからこそ、この心躍るM3の相手は誰にも渡さない

ファイアフライに浮気なんかさせてやるものか、私だけを見ていろ

少しでも目を逸らせばその喉元を噛み切ってやるとケイは回避運動を取りながらもこちらから視線を外さないM3の車長へ獰猛な笑みを向ける

 

 

 

 

 

 

「──儘ならんもんだ」

 

回避を含めた戦闘起動により激しく揺れ動くM3、その車長席──所謂キューポラから身を乗り出し状況把握に務めながら思わず口からそんな言葉がポツリと漏れ出た

 

「阪口、一瞬停車の後に右後ろに下がれ」

 

『あい!』

 

内線で操縦席の阪口へ指示を出すと同時にキューポラの縁を掴む手を強めて身体を固定し直す、途端にM3が急制動し身体が前につんのめりそうになるもののその次の瞬間には右後ろへ車輌が動き出した事で後ろへ引っ張られるようにして体勢が戻る

直後車輌の目の前にサンダース隊長車から放たれたであろう砲撃が着弾して土煙をまき散らす

 

(──やるッ、こっちに比べて重く速力も遅いシャーマンで踊る踊る───!)

 

2輌のM4シャーマンを撃破出来た所までは良かった、しかしどうせ距離を開けてはこちらの攻撃も当たらないだろうし

ならばここは一つ、乾坤一擲で相手の懐に飛び込み太刀を振り回すしかないと肉薄しては見たものの決定打が得られない

ナオミを潰せば後はこちらがケイさんと攻防を繰り広げている間に西住達がアリサを仕留めてくれるだろうとナオミに砲を向ければ引っ切り無しにケイさんの乗る隊長車から砲撃が飛んでくる

流石に見逃してはくれないようだ

 

(速力以外は残念な事に全部負けてるしな、チラチラと見え隠れする針の穴のような突破口を突くしかない…が)

 

チラリと縁を掴む手に目をやる、車体に伝わる振動か

はたまた自分自身のモノか、小刻みに震える手を見れば早めにケイさんと決着をつけなければならないと否が応でも感じる

 

(…幸い、まだやられたのは八九式だけ

磯辺達に怪我もなかったと言うし──ここだけ見ればこちらが有利だ)

 

途中、西住が無線で安否確認を行っていた為アヒルチームこと八九式の皆が無事であった事の確認が取れ

少し溜飲が下がった事で先ほどから冷や汗が止まらない…

多少落ち着けた事で思い出したくも無いことがフラッシュバックした嫌悪感で身体がストレス反応を訴えているようだった

 

「砲身回頭準備ッ右22°仰角5°

阪口は砲撃回避出来る範囲で緩く右旋回で前進ッ!!」

 

「「わかりましたッ」」

 

『あいッやったりますよ〜!』

 

山郷・大野・阪口の頼もしい言葉を聞きながら、残された時間はどれほどだろうか…そう考えてはかぶりを振る

常にこちらを狙う砲身の軸線から逃れる為、今はそんな事気にしている暇すらない

 

(けど──こんな所で躓けねぇだろ)

 

今一度俺に勇気をくれ、そう願って首元のマフラーを口元まで引き上げる

それと同時にM4シャーマンの砲口が火を吹き、先程まで自車の進行していた真後ろに土煙が上がった

ドクリと鼓動が強く脈打ち、次第に全身がカーッと熱くなっていく錯覚を覚える

 

「──()ィイイッ!」

 

それと入れ替わるように砲撃指示を飛ばすとM3の2門の砲が火を吹いて空気をビリビリと震わせる

しかし向こうもベテラン、そう簡単に当たってくれずM4の左右に土煙を2つ上げるのみに留まった

 

(身体が焼けるように熱い、オーバーヒートしそうだ

俺はまだこんなに熱くなれる人間だったんだな───)

 

まるで全身の血が沸騰して行くような感覚、熱い身体と裏腹にどこまでも冷静な心

俯瞰してみれば自分自身に驚いてしまう程合理的ではなく愚かなまでに感情的、しかしそれがわかっていて尚弾む心が隠せない

命を削るような戦いの中でしかやはり生きれないのだと今更に気づく

俺は今でもそういうモノを望んでいたんだ

 

「ハハハ───」

 

M3・M4互いに真正面を向き、お互いに砲身を向けて睨み合いながら双方は停車する

お互いの表情がわかる距離、どちらか一方が動き出せばすぐに砲口が火を吹く状態で、それでも頬が緩んでいくのを抑えきれなかった

思えば聖グロの時は圧倒的劣勢で終始現状打破のために奔走していた為楽しむ暇等無かった、その点サンダースは劣勢なのは変わりないが聖グロの時よりかは幾分気楽であり

それ故に戦車道で楽しいなんて久々に思ってしまった

 

「ねぇ───」

 

「ん?」

 

そんな事を考えていると目の前のケイさんはこちらへ話しかけてくる、こちらが不意打ちで動かないかと多少の警戒を含めた表情ではあるがそれ以上に楽しそうな顔をしている

 

「貴女がこないだ来てたもう一人のスパイでしょ」

 

「…さぁてね?」

 

「詳しくは教えてくれなかったけど、サザーランド先輩が言ってたのよ『サムライの血を引く子がいる』ってね

貴女の事でしょう?その紫のマフラー…今でも覚えてるわよ」

 

おっと誤魔化すのは不可能か

まぁ、俺個人を特定できる事を話さないでいただけでもサザーランドには感謝するとしよう

 

「私はサンダース大附属戦車道チーム隊長のケイ

…サムライ、貴女は?」

 

「…大洗戦車道チーム、今はただの杉野直緒だよ」

 

ケイさんが俺のことをどこまで把握しているかは知らないが、過去はどうあれ今の俺は大洗の戦車道履修生…役職も何も無い平の隊員の一人に過ぎない

口外に含めた事を感じ取ってか少し驚いた様子のケイさんと視線が合わさりお互いに頷き笑みを浮かべる、まるで言葉がなくとも感覚で通じ合うように

戦車道と言う箱庭の戦いで、本気だからこそお互いの事がわかり合えるように

俺とケイさん、いやそれだけでは無く我らウサギさんチームの1年生全員と一本線で繋がるような感覚を覚える

 

「行くぞッ、…ちゃんと合わせてくれよ?」

 

「「「「「はいッ」」」」」

 

改めて意気込み声を張れば1年生達が頼もしく応えてくれる

それだけで今の俺には充分だ

 

(来いよ、アソボーぜ?)

 

内線で操縦席の阪口に指示を飛ばし、動き始めたM3の車長席から敵の大将であるケイさんへ視線を送ると意図を汲んでか一尺遅れてこちらを追撃する流れとなる

2対1の不利な状況下では無理に狙えば敢え無くこちらが撃破される為にナオミは置いてケイさんとの一騎打ちに集中するしかない

…とは言えそういうやり方しか出来なかったとは言えど、手の届く位置にいる脅威を排除出来なかった事は無念絶大だな

 

 

 

 

 

 

 

逃げる敵フラッグ車、M4シャーマンを追う3輌の戦車

大洗とサンダースの攻防は一見して追い立てる大洗が有利に見えるものの、その実情はいつ逆転されてもおかしくはない

 

(杉野さんが2輌撃破してくれたけど、まだ向こうにはファイアフライがいる…

ファイアフライをどうにかするか、こっちのフラッグ車が狙われる前に方を付けられれば良いんだけれど)

 

打つ手が無いわけじゃない、こちらはⅣ号もⅢ突も未だに健在

更に言えば杉野さんが頑張って敵の隊長車を惹きつけてくれているのでファイアフライにさえ気をつければ良い

そう考えては杉野さん頼りで隊を動かす現状に私自身への嫌気が指す

 

(私…杉野さんに頼ってばっかりだ)

 

前回の聖グロリアーナの時は彼女の体当たりがなければチャーチルの突破口が掴めなかった、今回も何故かこちらと同じ数で来たサンダースの戦車隊に対して2輌を撃破し今現在も隊長車と一騎打ちをしており、こちらが警戒するべきなのはファイアフライ僅か1輌に絞ることが出来ている

もしも彼女が前線を張っていなければジリ貧になるのはこちらだ

予想外のアクシデントはあったとは言え、あそこで杉野さんが攻勢に出ていなければ…そう考えると今とは真逆の状況が見えてきて思わずブルリと肩が震えた

 

(…ほんと、何やってるんだろう私…)

 

悪癖と知っていながら一度抱いた負の感情は中々消えてくれない

そして負の感情というものは伝播していく、武部さんが「もうダメなの…?」と呟いたことを皮切りに車内には重苦しい空気が漂っており

未だ敵フラッグ車に決定打も与えられず、八九式が撃破されM3は敵隊長車との戦闘で抜け落ちこちらは3輌

1輌とはいえ後方からファイアフライの精密な射撃が飛んでくる現状は徐々に皆の精神をすり減らして行くには充分だった

 

『このままではいずれコチラが撃破されるぞ!』

 

カバさんチームのエルヴィンさんの焦ったような声と共にまたもや落雷のような轟音が響き渡りⅣ号の車体を揺らす

…今のはかなり近くに砲撃が落ちた

 

『ダメだーーッやられた!!?』

 

至近弾が炸裂したことによりパニックに陥ったカメさんチームの通信手兼装填手兼砲手の河嶋先輩の悲鳴が無線に響き渡りチーム全体に暗い影を落としていく

そんな時だった…

 

『──松本、おめ(お前)、エルヴィンを自称する割に随分と弱気じゃね?』

 

『──ッ!?』

 

無線越し、今でもサンダースの隊長車と一騎打ちを繰り広げている筈の杉野さんの声が聞こえ

その内容にカバさんチームのエルヴィンさんは息を呑むように押し黙った

 

『河嶋、おめ(お前)もよ、何としても勝つと言った威勢はどこ行った?ありゃてぇほかだり(大ボラ)か?』

 

『いやもうダメだろこんな状況ーーッ』

 

時折彼女から出るキツめの訛りは全部が全部はわからないまでも大体ニュアンスで理解できる

そのため諭すように言う彼女に河嶋先輩はそれならいったいどうすればと言いたげに泣き叫び、杉野さんは小さく無線越しに溜め息を吐く

 

『──片やドイツの英雄が、片や生徒会が揃いも揃って情けない

…早ェエんだよ、泣きが入るのが』

 

そして少し厳し目に放たれた言葉に二人は静かになった

 

『大事な事がまだだろ、一番大事なのは…

俺等の大将が諦めてるか否かだろ』

 

「──その通りです」

 

大事な事は私が諦めてるかそうでないか、その杉野さんの言葉を聞いた瞬間

私は無線を聞いてるであろう彼女を含めた3人に反射的にそう答えていた

 

「皆さん落ち着いてください、敵も走りながら撃ってますから当たる確率は低いです

今はフラッグ車を叩く事だけに専念します!」

 

車輌も全体練度も劣っている、何とかギリギリで保たれている均衡は一つ間違えれば全て瓦解してしまうだろう

それでも倒すべき敵フラッグ車は目の前にいる、あれを撃破さえ出来ればこちらの勝ちだ

 

『──大将、そっちは任せるよ

後ろはこっちでなんとかするから、思いっきりやんな』

 

無線越しに杉野さんの小さな笑い声が聞こえたかと思うと、次の瞬間にはそんな言葉が返ってきた

隊長車と一騎打ちしている状況下でファイアフライまで相手にしている余裕なんてあるのだろうか?そう考えてキューポラから身を乗り出して遥か後方の杉野さんがいると思われる戦闘域へ視線を移すと辺り一面に真っ白な煙が立ち上っていた

 

 

 

 

 

 

 

一騎打ちにもつれ込むよう仕向けたのは自分とは言え、ケイは自身の額を止め処なく流れる汗を拭う暇もない攻防に内心でこれは失敗したかも知れないと思った

 

(…Strong(強い)ッ)

 

言葉にすればただそれだけ、しかしどれだけ激しい戦闘機動をこなそうと切れること無く突き刺さるM3からの視線に次第に焦りも強くなる

 

(藪をつついて蛇どころじゃないわよ──これは)

 

かつてケイ自身が戦った記憶から紫色のマフラーは剣部隊(343戦車隊)戦闘301(新選組)がつけていた物だと断定が出来た

何せ他の2部隊がただの真っ白なマフラーだったものだから余計目立ってよく覚えている

そして杉野と名乗った彼女には直接会ったことも戦ったことも無かったが噂自体はかねがね聞いていた

 

(【イエローファイター】杉野直緒、最も戦いたくない相手だってアリサが言ってた日本最強の撃破王の一人か)

 

デストロイヤーだの魔王だの色々と異名の持つ杉野ではあるが、サンダースの戦車道チームの呼び名は一貫して【イエローファイター】の呼称で固定されている

敵戦車を見つければ我先にと吶喊してくる黄色二本帯の指揮官識別記号の描かれたイカレたチハに対してその名称をつけたのはサンダースが始まりだからだ

そして噂や半べそのアリサから聞いた話を合算、今の状況と照らし合わせるとなるほど確かにそう言われる所以はわからないでもない

とは言え───

 

(…何か引っかかるわね、こうして戦ってみて事実として強い事は嫌でもわかる

けどこちらも有効打を貰ってる訳では無い…何なのコレ、何か気持ち悪いのよ)

 

目の前の少女は未だ歪な三日月のように釣り上げた口元のまま不気味にケイから視線を逸らさない、そして格闘戦になればわかるが向こうの操縦手の練度も大したものだと言える

しかし現状こちらもそうだがお互いに放った砲撃が当たらない

向こうのあの練度なら当てることくらい出来そうだが…と考えてケイはより深く思案する

 

(何のため──?牽制?時間稼ぎ??する必要ないじゃないあの子達が)

 

むしろこちらを速攻倒して本隊を狙っているナオミを片付けたい筈、そう考えた所で一つ思い当たる節を見つける

 

(Maybe(もしかして)、車長とその他搭乗員の練度に著しい差があるんじゃない?)

 

ならば一転、攻勢に出てみるのも吉か

そう思って杉野の方へ視線を送り、ケイは固まる

無線で何やら会話をしていた彼女が先程までと一転して、こちらを射殺すようなものから慈愛に満ちたような表情に変わっていた

いや──あれは───

 

(…ふふ、お互い気苦労するものよね)

 

その表情にケイは覚えがある、あれは今尚折れていない仲間を信じている者の目だ

仲間を信じ、独りではないと肩の荷が降りたような

そんな表情の彼女と視線が合う、もう会話は終わったのだろう

無線から手を話して再度対面、先程とは違い柔らかくも力強い眼光に勝負を決めるのならきっと次の瞬間であろうことを感じ取った

 

「来るわよッ」

 

こちらへ向かって全速力にて突撃してくるM3、瞬時に車内の子達に指示を出してコレを迎撃するべく車輌を動かす

ぐるりとお互いに前進しながら弧を描くように回避運動を交えつつ接近していき、M4の主砲とM3の主砲・副砲で合わせて3門の砲口が火を吹く

 

(…これも当たらない?

──ッ!?まさか!!)

 

しかし距離が詰まってもそれぞれの砲撃は当たること無くM3とすれ違う、その瞬間本能が警鐘を鳴らし反射的にM3の回り込んだ後方へ視線を移す

そこには辺りの景色を包み込むように白い煙が上がっており、すでにM3の姿は見えなくなっていた

 

(スモーク(煙幕)!?やられた

あの子の狙いは最初から───!)

 

ケイは急いで無線に手をかけてスイッチを入れるも同時にファイアフライ特有の落雷のような砲撃音が周囲に響き渡る

それは大洗本隊のⅢ突に命中したようで隊列から白旗を上げて落伍を確認したが、砲撃直後は戦車が最も無防備になる瞬間でもある

これで敵の目の前にも関わらずファイアフライは丸腰も同然となった

 

「──ナオミッ」

 

無線にかけた言葉に返答は無い

沈黙の答えは一尺置いて響き渡った2つの砲撃音と煙幕が晴れる事で自ずとわかった

 

(…ゲームセット、かしらね)

 

白旗の上がったファイアフライと、その近くで既に旋回を終えてこちらに砲塔を向けるM3の姿が目に映り

その瞬間ケイは自身の負けを悟った

 

(けど──このままやられっぱなしはね)

 

それでもこのままはいそうですかと諦める気はサラサラない

戦車道は勝った負けたが第一の戦争ではない、勝てば官軍負ければ逆賊の話ではないただの戯れ

言わばお遊びだ

──しかし、お遊びだからこそ本気でやり

一生懸命に励んで精一杯楽しみたい、それがケイの思う戦車道理念である

 

(──それに、すごく面白いものあの子)

 

思えばアリサの助っ人に入ってから──いや、試合が始まって最初に森で対峙したあの瞬間から

目の前のM3にはずっと一杯食わされていた

ここまでものの見事に出し抜かれたのはケイ自身の長い戦車道歴を持ってしてもそんなにないと断言できる

 

(ワクワクするよ、こんな状況なのにね)

 

向こうに対して格上の車輌、練度も数もこちらが上だった(・・・)

それでこの結果だ、良いようにやられた悔しさもあるが断然嬉しさが勝る

そして今、車輌も練度も上であるはずのケイは目の前の本来格下である敵を格上の敵であると認識を改める

この場でケイは久しぶりにチャレンジャー(挑戦者)へと戻るのだ

 

 

 

 

 

 

 

「──阪口、停止して完全に車体が止まってから前進して左に旋回」

 

時は少し遡りケイとの一騎打ちが始まってすぐの頃、長いブランクによって曇りの見える車長としての勘を取り戻すべく杉野は視線だけはケイから切らずに策を講じ続けていた

 

(流石、一瞬でも気を抜けば喰われんのはこっちだな)

 

M3リーは砲塔等の重量物が右側に配置されている、そのため通常の走行において全く問題が無くとも現在のように戦闘機動となれば右旋回と左旋回の半径に致命的な差が出る

それでも尚、ここで左に旋回するように選んだのは追い詰められればM3なら右へ逃げるだろうという固定観念を逆手に取るためだ

アメリカ戦車で統一したサンダースなら尚の事効くだろう

 

(しっかしジリ貧だな、どうすっか…)

 

格闘戦に集中しだしたからか、培ってきた勘で相手の動きもある程度は読める

何なら1年の子達もコチラが言わずとも結構な頻度で頼みたい行動通りに動いてくれるようになってきたので直ぐにやられることはないだろうが

それでも現状が好機とは到底言えるものではない

 

『このままではいずれコチラが撃破されるぞ!』

『ダメだーーッやられた!!?』

 

更にこのタイミングでファイアフライに狙われている本隊から無線で悲鳴混じりの通信が飛び交う

あまりの大きさに見える範囲での車内の一年生たちの表情も暗くなり、この状況は不味いと杉野は目の前の戦車ではない敵──

即ち恐怖と言う見えない敵に犯されていく現状に歯噛みする思いだった

 

(あの声は松本と河嶋か…)

 

さてどう言ったものかと溜め息をつきそうな時、通信席の澤が不安そうにコチラを見ているのが目に入った

この一歩間違えれば全てが終わる状況だ、杉野自身怖いものは怖い

…が、それでも曲げられないものがある

それは仲間にカッコ悪い所は見せられないというどこまでも俗物的で、しかしある種強固なプライドだ

 

「──大丈夫、想定内に事が運ばない事こそ想定内だ」

 

「先輩…!」

 

今までがそうだったのだ、そもそも大洗に楽に勝てる相手など端から存在しない

故に想定外こそ想定内、そう伝えて少し安心したように表情を緩ませた澤に微笑み返して視線をケイの乗るM4に戻し無線に手を伸ばす

 

(怖くて逃げ出したい時は後ろを、信じてついて来る仲間の顔を見ろ──仲間にゃダセェ所見せれねぇぞ

さぁ──腹を括れ杉野直緒、この逆境こそテメェのお誂え向きだろうがッ)

 

瞳を閉じて小さく息を吐く、覚悟は決まった

後はエルヴィンを自称する割に弱気な馬鹿者と生徒会権限でここまで好き勝手やって来たくせに一番弱音を吐く大馬鹿者共のケツを蹴り倒してやる気を出させるだけだ

悪感情は伝播するがその逆もまた然りなのだから

 

「──松本、おめ(お前)、エルヴィンを自称する割に随分と弱気じゃね?」

 

『──ッ!?』

 

「河嶋、おめ(お前)もよ、何としても勝つと言った威勢はどこ行った?ありゃてぇほかだり(大ボラ)か?」

 

『いやもうダメだろこんな状況ーーッ』

 

賢くもないくせに余計なことを考えてる二人に喝を入れる、慢心は良くないがこんな時ぐらい愚直に自分たちが勝つのだと信じていれば良い

それに恐らくは──

 

(俺等の大将は折れていない、…なぁそうだろ西住?)

 

唯一弱音を吐かないのは隊長である西住だけ、普段であれば大洗戦車隊で一番気弱な彼女がまだ折れていない

もちろん隊長としての重圧がそうさせてるとは言えなくもないが、確認するように杉野は通信を続ける

 

「大事な事がまだだろ、一番大事なのは…

俺等の大将が諦めてるか否かだろ」

 

『──その通りです』

 

あまりの即答っぷりには思わず笑みを浮かべる、やはり西住はああ見えてかなり諦めが悪いと思いながら

杉野の脳裏にはある一幕が浮かび上がっていた

 

(なぁ知ってるか西住、去年の大会の決勝戦…お前にとっては汚点かも知れないあの試合を

画面越しに見てるだけの俺は救われたんだぜ?)

 

彼女は諦めが悪い、それと同時に落語した仲間も見捨てない──いやこれも諦めが悪いことと同義か等と考えながら車長用のヘッドホンを手で抑え一語一句聞き逃さないように意識を向ける

 

『今がチャンスなんです!当てさえすれば勝つんです、諦めたら…負けなんです!!』

 

どこまでも折れず真っ直ぐな彼女、諦めの悪い彼女、誰一人見捨てず欠けることの許さない彼女

あぁ、嗚呼、どうして───

 

(眩しいなぁ、焦がれちまうじゃんか)

 

文字通り激戦を戦って来た杉野にしてみれば西住みほというあまりにも眩しい陽だまりのような存在は酷く羨ましく思うのと同時に、どこまでも彼女と自分は相反する存在だと認識している

…であれば、自分には自分のできることをやるのみだ

 

「──大将、そっちは任せるよ

後ろはこっちでなんとかするから、思いっきりやんな」

 

呟くように無線に放ち外線側の電源を落とす

返答は求めない、だって必ず決めてくれると信じているから

 

(さぁ、言ったからにはファイアフライをこっちでどうにかするしか無くなったが

上手く引っかかってくれるかな?)

 

元々ファイアフライをどうにかしないことには勝機は薄いと感じていた、それがケイの車輌を撃破した後かその前なのか

多少順番が前後するだけの話だ、故に阪口へ内線で指示を出し

これからケイと超接近戦での撃ち合いにもつれ込む──

…と、見せかけて

 

(しくじれば多分二度目はない、一発勝負───ッ)

 

お互いに車輌が急接近し、それでも照準が定まりきらないよう弧を描くように駆けて行く

砲撃は同時、想定通りお互い被弾は無し…これでいい

 

「行けッスモークディスチャージャー(発煙弾発射機)起動!」

 

お互い距離が近いこともあり被弾が無ければ当然車両同士はすれ違う、そしてM4の後方へ回ったら煙幕を起動させてケイへ目眩ましをしてファイアフライへ肉薄する

 

(名付けて《雲隠れ戦法》じゃあッ!!)

 

煙幕で完全に姿をくらましているためケイ側からは照準が合わせられない、そして肝心のファイアフライは大洗本隊に狙いをつけている

少し距離は空いているが、改造エンジンで出力の上がったM3ならば一気に距離を詰められる

そして更にタイミング良く目の前でファイアフライの砲口が火を吹き、こちらのフラッグ車の38tを守るようにその後ろについたⅢ突が白旗を上げる

 

「相変わらず良い腕してんな──

だからこそ、ここで狩らせて貰うぞ」

 

しかし敵に横っ面を見せた状態で砲撃したのでは再装填・再照準の間は全くの無防備だ

 

「M3が来るぞッ!?」

 

こちらに気づいたファイアフライの車長が大声を張り上げて車輌を動かし始めるがもう遅い、こちらは完全に捕捉してるのだから逃がす筈がないとばかりに杉野はファイアフライに対し衝突ギリギリまで肉薄するよう阪口へ内線で指示を飛ばす

唸るエンジンと共に乾いた排気音が辺りに響き渡りぐんぐんと加速するM3は直ぐにファイアフライと目と鼻の距離まで近づく

 

「は、速ぇえッなんだあのM3リー!?」

 

驚愕し目を見開く車長に相変わらず良いリアクションをしてくれると杉野は吹き出しそうになりながら気を取り直して声を張る

 

「──(イィ)げぇーッ!ブチかませーーッ!!」

 

「「はいッ」」

 

距離数十mというほぼゼロ距離に近い場所で、ここなら通ると杉野は砲撃を指示

大野と山郷の力強い返答の直後、砲撃音と共に車輌が大きく揺れ縁を掴む手に力を込める

主砲と副砲がファイアフライに命中したのを確認、この距離ならばファイアフライのどこでも抜けるだろう

そろそろ煙幕も切れる頃合いである為休む暇もなしに続けざま内線を繋いだ

戦果は確認しなくてもわかる

 

「阪口、右に旋回して転進ッ!」

 

『あいッ!』

 

緩く右に弧を描いてUターンを決めれば微かに残った煙幕の向こうから砲塔をこちらに向けたM4が現れる

奇しくも互いに向かい合う状態だ

 

(これでお互い一対一、なんの気兼ねもない)

 

ファイアフライを仕留めた今、後方からの脅威がなくなった大洗本隊は逃げるアリサの乗ったフラッグ車を仕留めるだけ

速度差があるため距離も簡単に詰まることだし試合が終わるのも時間の問題だろう

杉野の憂いはもう何も残ってない、…のだが

 

(まだケイさんの目は死んでない、か

やるしかなさそうだな───)

 

目の前に佇むM4、そのキューポラから身を乗り出すケイの目はまだまだ戦意に満ち溢れている

ならばそれに応えなければ無作法と言うものだ

 

「──AHAHAッ、こんなにエキセントリックな試合は初めてよ」

 

「そりゃすいません、正道だと勝ち目がないもんで」

 

「褒めてんのよ、こんなに面白いって思ったのは久しぶりだから──素直に受け取って頂戴?」

 

互いに詰まる距離、高まる緊張感を崩したのはケイの方だった

一言二言互いに会話を交わして、てっきり嫌味の一つでも言われそうだと思っていた杉野は肩透かしを食らったように思いながらもケイ自身が楽しそうなためそれ以上何も言うことはない

 

距離は更に近づき、杉野はM3を左回りに

ケイはM4を右回りに旋回するよう指示を出し、お互いに視線を切らない

ここからは何も気にしなくて良いタイマンなのだから

 

「「いざ、尋常に──ッ」」

 

一語一句違えること無く、お互いの言葉が重なる

 

「「勝負───ッ!!」」

 

緩く弧を描くように旋回していた各車輌は合図とともに一気に旋回舵角を深く取り、ただでさえゼロ距離の現状からさらにお互いが肉薄していく

が、しかし───

 

『大洗女子学園の…勝利!!』

 

砲撃の瞬間、突如として流れた会場アナウンスにより思考が勝負の世界から一気に現実へと引き戻される

結局双方タイマン勝負にて砲口が火を吹くことは無かった

 

 

 

 






はい、何か凄い遅れましたね
何か去年自分探しの旅に出ると言いましたが、途中で身内の不幸があって地元にとんぼ返りでバタバタしてたのとちょっと色んな意味で疲れた事もあってモチベが全く上がらなかったんですね

コミケ行ったら上がるかなって参加しましたが今回はどうにもなりません、まぁそれでも好きだからやれるだけ書こうぜってチマチマ書いて投稿にこぎ着けたわけです
どれだけ遅筆でも1日1行は必ず書くことをずっと続けてりゃいつか投稿出来ますから…
そんなこんなで書き上げましたが、凄いですね!終盤になったとは言えまだサンダース決着ついてません!!
アニメで言えばまだ6話も終わってないです、ある意味才能ですね
褒めてつかぁさい

はい、話を変えまして
くどいようですがお気に入り登録、感想、評価等是非とも宜しくお願いします
増える前と増えたあとではモチベが全然違います、本当ガルパンは大好きですが色んなことがありすぎてモチベ死んでます
言えば優しい人が感想くれたりお気に入り登録してくれたり結構愛されてる作品になってきたなとは思ってはいますが、ただ今回は少し現実でのメンタルがやられてしまいましたので…

あと恒例ですが誤字脱字多いかも知れませんが発見次第直して行きます

以上です
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