ふたりはプリキュア!! LEPUS☆GALAXY's 作:きゅー。
「しょうゆをつけて〜、もぐもぐ…んん〜♪デリシャスマイルプカ〜」
「ねえ、なに食べてるの?」
「ふふ、納豆巻き、っていう食べ物プカ!ゆいとコメコメに教えてもらったプカ!」
「…ふーん」
「プリムも食べてみるプカ!とーってもおいしいプカ!」
「………嫌だよ」
「ぷかっ!?」
「一体なんなの、その見た目。匂いもすごいし。ねちょねちょ粘着質だし、糸も引いてる…そんなののどこがおいしいの?」
「そ、そんなのってどういう…プリム、言い過ぎプカ!」
「言い過ぎてない、ただ感想を言っただけだけど」
「あー!プリムっ!好き嫌いはしちゃだめプカ!」
「………何度言われても答えは同じだよ」
(その夜、僕は悪夢を見た。後にして思えば、だいぶ荒唐無稽だし、なんでこんな夢を僕が見るんだ、って、自分の潜在意識を疑いたくなる)
(夢の中で僕は戦っていたんだ)
(───納豆と)
***
「くっ、プリキュアに変身しても敵わないなんて…なかなか強いね、君」
「フフフ…オレ様は納豆王・コーソー・キナーゼウスなるぞ!オレ様を蔑ろにする輩は、全てこの手でまぜまぜしてくれるわ!」
「ふーん…例え何をしても、僕には勝てないよ」
「それはどうかな!この納豆巻きを食え!」
「うわっ!?……んむんんっ、ん、ぅ、ぐ、ぅぅっ!」
「どうだ!うまいだろう!?…納豆はいいぞ!一粒一粒が栄養に満ち溢れている!それを"食べない"などと…ワガママなプリキュアめ!」
「むぐ…っ、んんっ!?」
「こうなったら、骨の髄に染み渡るまで、もーっともっと、ネバネバしてくれるわー!!」
「んんんっ!?……んんん〜〜っ!」
***
「うぅ…」
「プリム、おはようプカ!」
「あぁ……おはよ……」
「プカ?…まさか体調が悪いプカ…!?」
「いや違うよ…変な夢、見ただけ」
「変なゆめ……プカ?」
「……そう、納豆が出てきた」
「ぷか、なっとう……ん?納豆…プカ?」
「そして、僕は勝てなかったんだ」
「納豆とプリムが?……夢の中で戦った、プカ!?」
「うん……」
「ん、ん???…どーいうことプカ?」
「僕にも訳が分からないよ…人間になったら、あんな変な夢、見るんだな………あのさ」
「ん?なにプカ?」
「夜になったら、手を繋いでほしいんだけど、寝るとき」
「また変な夢、見そうで……その、」
「胸のなかがざわざわして……怖いんだ」
(怖い、なんて言葉。以前の僕なら、そんな事は言わなかっただろう。
こんな時は無性に、誰かに手を握ってほしくなる。その方が、自分が1人じゃない、って理解できる気がするから)
「プリム……わかったプカ!今日は手、ぎゅってしながら寝るプカ!」
「うん……その、…………ありがとう」
***
「ふん、キュアシュプリーム…またネバネバされに来たのか?」
「生憎だけど……僕は1人じゃない」
「プカっ!シュプリーム、一緒にいくプカ!」
「……うん」
「お前には、僕たちは絶対に負けない」
***
「また変な夢みた…」
「ぷかぁっ!?……やっぱり、手をつないで寝てもダメだったプカ…?」
「いや…相変わらず変な夢だったけど、けれどなんだか、怖くなかったよ」
「そっか!プリムが元気になって良かったプカ!」
「あのさ、納豆なんだけど………食べてみるよ」
「ええっ!?ほんとプカ!?」
「…プーカとだったら、なんだか上手く食べられそうな気がして」
「ふふっ、プリムと一緒のもの食べるの、ぼくも大好きプカ!とっても嬉しいプカ!」
「そうだね……僕も嬉しいよ」
ちなみに筆者は納豆大好きです