戦争が終わり三年の月日が経った。銃声は一つも無く、鳥は囀り、人は歌う平和な世界。起動エレベーターの麓には本格的な海上都市が設立され、帰還した飛行士達はまた
翌る日、私の生涯に幕が閉ざされた。アルマとイオネラ*1、そしてかつて私の僚機として共に空を駆けたヴィトやシーモア達*2に看取られながら死んだ。意識が深く暗い奈落の底に沈み行く中、走馬灯の様に今までの記憶が駆け巡る。ああ、もし、もしも願いが叶うのならば、もう一度……空に……
突然目が覚めた。何故だ、確かに私は死んだ筈。近くから航空機のエンジン音がする。この病院の近くに飛行場は無い筈だが、とにかく視界がボヤけてよく見えないが此処は何処だろうか。潮の香りとオイルの匂いが鼻につく、一体何が……
「なっ何で此処に子供が!?」
「総員、一時テスト中止、エンジンを切ってブリーフィングルームにて待機」
「わあ、かわいい。白髪って珍しいね、ミレニアムとかトリニティには結構いるんだっけ?あだ!?痛いよ班長〜」
「見て無いでさっさと歩け、ひよっこが。取り敢えずその子を医務室に」
「任せて下さい、班長」
大きな疑問を感じながら運ばれて行く、いや少し速くないか?およそ人の出して良い速度では無いぞ!?
「医務班、仕事だ!!」
「んあ〜?ノックぐらいしろ。またプロペラで手でも切っ……おお、ガキか。」
「そうだ、怪我をしているから早く治療を」
「これはすげぇ。この状態でもヘイローが出てやがら。」
「ふざけて無いで早k
「安心しろ、ヘイローが有るんだから多少は大丈夫だ、それよりもお前の持ち方だと上手く頭が支えられないぞ、ほら、こう持つんだ。」
おお、先程と違って安心感がある、これは……寝て…しまう。
「不味い、もう意識を失いやがったか。止血剤とギブズを早く!」
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ツンとした消毒液の匂いで目を覚ます。窓からは暖かい日が差し、鳥達の囀る声が聞こえてくる。ふと、壁に立て掛けてある時計を見ると、長針と短針は重なる様にして12時を指していた。どうやら昼らしい。
「ふむ、やっとお目覚めかな?お嬢さん」
黒縁の眼鏡を掛け、白衣を着た調子の悪そうな女が扉を開けて部屋の中へと入って来た。この者は……私を抱き抱えた者か。それと
今まで生きて来た中でこの様な事象に遭遇した事は無かった。男から女へと性別の変化?馬鹿馬鹿しい、そんな事は有り得ない。そうは思うが、鏡に写る少女がその考えを否定する。それに頭に浮かぶ、この太陽の様な光輪は何だ、触れる事は出来ず、只発光しているばかりだ。
「起きてばかりで少し困惑しているだろうが、じっとしていた方が良いぞ。両足が粉々に砕けてる。」
ふと両足を見るとギブスを巻かれ、天井から吊るされていた。
『突然の質問ですまないが、一体此処は何処なのだ……ボスルージか?……それともエルジアなのか?』
「結構流暢に喋れるんだね、歳の割には賢いのかな?取り敢えず、君の質問に返答するなら、君の言うボスルージ?やエルジア?という場所はこの世には無いよ。」
『では、此処は何処なのだ。』
ボスルージ共和国も、エルジア王k、いや王政が崩され共和政に戻ったからエルジア共和国だろうか。それがこの世には無い。恐らくオーシアも他の諸外国も無いだろう。恐らく、本当に憶測の域を出ないが、此処は私の住む世界とは別の場所なのだろう。
「ふふふ、変な事を聞くね。此処は学園都市【キヴォトス】数多の学園で連邦を形成して作られた……見せ掛けの平和と欺瞞に満ちた肥溜めさ。」
『キ、ヴォト、ス……?』
「ちなみに此処はその学園の一つ」
少し息を貯める様に黙り込み、ふっと息を吐く様にその女は答えた。
この【コントレイル航空高等学校】って名前、とあるスレから勝手に引用してるんですよね。運営さんに怒られたら消します。