この先、リコリスがいるぞ!! 作:この先!ちたたきがあるぞ!!
「たーきなさん」
「はい」
「どーするよこれ」
「私が聞きたいです」
えー、先生。わたくしこと千束とたきなはしばらく帰れそうにありません。何故なら今、狭間の地という処にいます……
遡ること数時間前
「たっからばこーたっからばっこー♪」
「千束、気を緩めないでください」
「えーでもさ!まっさか古代の遺跡探索依頼なんて人生で無いとでしょ!もうやっぱ財宝だったり、転がる大岩!!もうたまらないぜ!」
「はぁ……」
日本のいざこざが終わって海外で出張リコリコをしていて、とある国の依頼でまさか遺跡探索の依頼がくるとは、この千束ついついカウボーイハットをかぶってしまうところでしたよ。そして今遺跡探索中ってわけ
遺跡つってもピラミッドみたいな代々的な物じゃなくて依頼者しかしらない所だけどね。まぁその分テンション上がるってもんっしょ!
「しかし、依頼内容が地図制作だけだなんておかしいと思いません?」
「どして?」
「地図制作するくらいなら、宝箱も持って帰って来た方が良くないですか?」
「あぁーそういえば宝箱を見つけても絶対近づくな、そしてその場から離れろだっけ?」
「そうですよ。何か怪しいんです」
「自分でとりいきたいんじゃない?」
「でも依頼者は車椅子でしたよ。この遺跡さっきから人を殺すトラップが沢山あるのにいけますかね?それに依頼者の人なけなしのお金で依頼してたような気がしますけど」
確かに依頼者は車椅子で依頼する時もこれで足りるかと終始聞いてきた。とはいえ額は兆を越えてたんだけど……
「まっそんな考えなくて大丈夫大丈夫!」
「……(モヤモヤするな)」
そうして再び洞窟探索を開始して、私がトラップ処理、マイバディたきなはマッピング。トラップは時々串刺しや、さそりなどもう映画で出るような定番の定番中で逆に楽勝すぎた。
「いかにも怪しい扉はっけん!」
私が指差した方向にはデカイ石扉があった。その石扉には変な模様が書いてあった。
「何でしょうこの模様?リングとリングが重なってる?」
「なんともロマンを感じますな」
たきながその模様を指で触りながらこれは何かと考えている。しかし考えても何も連想できる物がないらしく最後はため息をついて、私の方を向いて
「もうここ開けちゃいましょうか。どうやらこの扉したから持ち上げないと開けれないタイプです。手伝ってください」
「りょりょ」
そうして2人で石扉を持ち上げて開けようとする。
「おっっっもぉおおおおおおおおおおお!!」
「しゃべるなら力をいれてくださいいいいい!!」
「うおおおおお!!!」「んんんんんん!!!!」
バリくっそ重いんだけど!?なんだこれ!?これでも男に負けない位力はあるんだけど!!たきなだって力み過ぎて顔真っ赤だし、いやおもおおおおいいい!!!
「ハァ……あっ、上がった」
「えっ……えぇ……」
「ハァハァ……かっ懐中電灯……」
「どうぞ……ハァハァ……」
「あり、がとう……」
何とか上がりきった。お互いゼェハァ言いながら扉の先の真っ暗な部屋を借りた懐中電灯で照らしてみる
「「……あった!!」」
扉の先は、もうRPGでよく見る四角い部屋にポツンとある木製の宝箱。もうテンプレすぎて逆に楽しくなってきた。
「よし、じゃあ帰りましょう」
「……えぇ!?」
「どうしたんですか?もうマッピングはしましたよ」
「ちゃうちゃ!!中身は!?金銀財宝は!?」
「依頼内容は?」
「宝箱と遺跡のマッピング……」
「じゃあ帰りますよ。帰りにお菓子かってあげますから」
「そんなー」
手を引かれ宝箱の部屋からどんどん離れていく。せっかくの宝箱に無念と視線を向けるしかできないだという。トホホですよ
「……千束……」
「どしたん?」
「前を見てください……」
「前?……」
逆の帰路の方向を見ていた、たきなの方を見てみると……数m先には3mくらいの黒い鉄の塊があった……いや……
「こんなありましたっけ?」
「いやーっぞんじないですねぇ……」
それは女性の像で下には車輪がついてた。というかこの女性の像、どっかで見たことあるんだよな。なんだっけなうーん
「アイアイメイデン?」
「お!それだ!!」
「ずいぶん陽気ですね」
「分からないことが分かる時がスッキリするから」
アイアイメイデンもどきの前で呑気に会話をしていると何かデカイ音がした。それはまるで重々しい音というか、何かヤバい音だった。まっも答えはわかるけど……
口をパクパクさせてたきなは目の前のアイアイメイデンを見ている。だってアイアイメイデンが急に
「……こっこれ」
「……にっにげるぞおお!!!」
今度はたきなの手を引っ張る番になった。それもそうだ。目の前のアイアイメイデンもどきが急に石を持ったようにこちらに来ているんだ。
「なっなんですかあれ!?」
「後ろ見ないで走るよ!!」
「どこに!?」
「もう宝箱の部屋しか逃げるとこがないよ!!」
どんどん加速してくるアイアイメイデンもどき、とはいっても人足先に2人で宝箱部屋に入ることができた。扉のサイズは人サイズなので3mくらいのアイアイメイデンもどきは入れる訳がなく扉にぶつかって終わった。ぶつかった時、ドゴォンと音がしたが多分大丈夫そうだ。
アイアイメイデンもどきが急に後ろにバックして……扉にまたタックルをする。もしかしてと嫌な予感がして扉の回りの壁を見るとヒビが入っている。
「どどどっどどどど」
「どしか言えてませんよ!!」
「明らかにあれ私達を殺そうとしてる?」
「えぇ、原理はわかりませんが……って話してる場合じゃないですよ!!!」
「ってどうすればいい!?もう扉の壁壊れそうだよ!?」
「私も聞きたいです!!」
「もう誰でも良いから助けてえええ」
まさかのファーストリコリスである私がこんな台詞を言う日が来ると思うとは……しかし神も捨てたもんじゃない。何故かって?その台詞に応じるように私達がいる床に銀色の光が至る所にわいてきた。そこには
「……文字?」
「この先、
希望あり!っ……????」
「何言ってるの?」
「いや千束も見えてるでしょ!?」
確かにその文字はたきなの言う通り書いてあった。それと、その言葉がまるで宝箱に向けられてる気がした。もう扉の壁が壊れそうだ。
「……」
「なっなにをして……って!!宝箱開けちゃ!」
「もう一か八かじゃあああ!!!!」
宝箱を開ける。中身はきっとこいつを倒す物があると予想していたが……
「煙!?」
宝箱から大量の煙が巨人の伊吹みたいに出てくる。それは尽きる事が知らなくあっという間に部屋を埋め尽くした。
「……これ!催眠ガス!?ちさっと……すっちゃ……だ……め」
たきなにその返事をする頃には私は倒れていた。どうやら催眠ガスだったらしい。眠気が凄い。きっと寝ている頃にはあのもどきに殺されて起きたら2人であの世に居るんだろう。今のうちにたきなへの謝罪でもかんが……えないとな……
ーーーーーーーーーーー
目を覚ます。そこは古びた、教会?天井がすこしボロボロで月光が差し込み、教会内を照らしてくれる。
「うっうぅ……これがあの世か……」
「まだ生きてますよ」
「……生きれたのか!?」
「人を幽霊みたいに扱わないでください」
「というかここどこ……」
「私が聞きたいですよ……」
その時、また床に銀色の文字が出てきた。なんだこの文字……ナレーターかのように都合よくでてくるな……
ーようこそ!
狭間の地!!
「たーきなさん」
「はい」
「これどうするよこれ」
「私が聞きたいですよ」
次回は勿論、皆の初見殺し、当たり前だよなぁ~^^