B&T~記憶喪失の転生者、伝説級の暗殺術で異世界ディストピアをぶっ壊す~   作:五島七夫

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望まぬ復讐の完遂

 セブンス達から距離を取って、ハインラインの器を誘い出すことには成功した。戦闘の余波、というより宝剣へカトグラムの重力波に少女たちを巻き込まないようにするには移動せざるを得なかった、が正しいのだが。

 

 距離を離すだけなら音速で動けるこちらの方が有利だ。同時に、こちらには精霊弓があるので、相手の射程外から攻撃が可能でもある。相手が戦狼の目覚め【ヴェアヴォルフエアヴァッフェン】を使用していると言っても、不利な戦いにはならないはずだ。

 

 戦狼の目覚めについては、ルドルフ・フォン・ハインラインが三百年前に使っているのを見たことがある。その力は凄まじく、戦狼の目覚めを起動したルドルフは、剣の腕は歴代勇者の中でも随一と言われた夢野七瀬に並ぶか、それ以上の強さがあった――剣の達人である辺境伯の身体能力が何倍にもなっているのに等しく、一撃の強さではナナセが、スピードや継戦能力ではルドルフが勝っていたというべきか。

 

 エリザベート・フォン・ハインラインが戦狼の目覚めでどの程度強化されるかは不透明だが、剣の腕自体はルドルフに並ぶかやや下程度であることを想定すれば、今の自分で対処できないレベルではないはずだ。

 

 とはいえ、虎を倒すために生み出された二対の神剣まで揃っているのだから油断はできない――まずは距離を取って相手の力量を確認してみるべきか。接近すれば宝剣の生み出す重力波に速度を奪われるのは免れないので、相手の力量が分からない状態での接近戦は危険を伴う可能性があるからだ。

 

 ともかく、加速中ならば追いつかれることは無いはず。そう思いながらけん制のために振り返り、向かってきている黒い球体に――重力波を身にまとったエリザベート・フォン・ハインラインに狙いを定める。

 

(……想像以上のスピード!?)

 

 追いつかれてこそいないものの、想定していたよりも距離を離せていないことに気づく。ルドルフならば、ここまでのスピードは出ていなかったように思う。というより、まず音速で動いているこちらを補足できていること自体が異常だ。

 

 ひとまず相手の足を少しでも遅らせるために精霊弓を放つ。光は重力に引かれて黒い球体に誘いこまれるが、その中で微かに翡翠色の剣戟が閃き――神剣アウローラで切り落としたというのか――相手は速度を落とすことなくこちらへ向かってきている。

 

 このままでは、追いつかれる――そんな予感が脳裏をよぎる。こちらには加速が切れる瞬間があり、そこで一気に詰められる。それを想定すれば、ADAMsが機能しているうちに少しでも距離を稼がなければならない。

 

(何故私は逃げているのだ……!)

 

 そう自問自答しながらも、もはや背後を振り向かずに走り続ける。仇敵の器から逃れるなど、情けないことこの上ない――だが、激情に任せて不用意な行動に出れば一瞬でやられる、そんな嫌な予感がする。今は少しでも距離を取り、活路を見出すべき――そう自分に言い聞かせながら足を進め続ける。

 

 相手の気配が離れ、神経に限界が来る前に振り向き、岩壁に向けて精霊弓を放つ。加速が切れると同時に矢が岩へと直撃し、衝撃で斜面の崩落が起きる――少しでも時間稼ぎをするつもりだったが、それは何の役にも立たなかった。こちらが再加速をする瞬間、岩に緑色の光る亀裂が走り、すぐさま一刀両断されたからだ。

 

 岩を両断した光波がこちらへ跳んでくる――相手の方を向いたまま横へ跳躍すると、自分が元々立っていた場所に寸分の狂いもなく翡翠色の剣戟が走った。そして崩落した巨大な岩の隙間から、黒い球体が速度を落とすことなくこちらへ向かってきているのを確認し、こちらも移動すべく踵を返した。

 

 再び距離を離そうと努めるが、相手は単純に追ってくるのではなく、神剣による遠距離攻撃が合わさってきた。その気になれば精霊弓で光波自体は相打てるが、背後を向けばそれだけ距離を詰められてしまう。そのため、相手にこちらの軌道を読まれないように移動をするが、徐々に剣戟の制度が増してきている――このままいけば、そのうち狩られてしまうだろう。

 

(アンドロイドの自動学習能力か……)

 

 第五世代型アンドロイドは自動学習能力を備えており、状況改善のために行動を最適化していく修正がある――エリザベート・フォン・ハインライン自身は第五世代ではないが、彼女の体内にある生体チップは七柱の管理するデータベースに直結しているので、同様の学習をしているのだろう。

 

 同時に、だからこそ原初の虎――アラン・スミスという存在の特異性がより際立つ。旧世界において幾百幾千もの第五世代型を相手にし、それらを上回ってきたということは、アンドロイドの自動学習に読まれないように行動していたということに他ならないからだ。

 

 実際、二度アラン・スミスと手合わせをしてみた感じでは、奴の動きは確かに読めない――アレはゲンブのように頭を使って相手を追い詰めているというよりは、ある種の野生の本能、というより異常に優れた闘争本能がもたらす動きなのだろう。

 

 もし単純に生存本能に従えば、行動はパターン化されていく。そのようなアルゴリズムは乱数はあるものの閾値《しきいち》を超えることはなく、統計の中で対策されていく――それではアンドロイドの学習能力の予測を超えることはできない。原初の虎はアンドロイドの学習を、優れた闘争本能で上回り続けていたのだ。

 

(……奴ならこの状況をどう突破する?)

 

 そう、今自分に必要なのは原初の虎の持つ特有の爆発力だ。閾値など全く無視した乱数だらけの最適行動(オプティマイゼイション)――理論的には矛盾しているようだが、言ってしまえば誰も予測しえない最適解を、パターン化せずに引き当てること、それがハインラインの器を破るために必要な行動に他ならない。

 

 考えろ、いや考えるな――ヤツは戦いに際し、理屈など考えてなどいない。ただ敵を屠るべく、その闘争本能を剝き出しにし、最短距離を突き抜けていくだけだ。

 

 どの道、鬼ごっこはそろそろ終える必要がある。相手が徐々に重力波の範囲を広げており、次に加速を切った時にはあの全てを吸い込む闇に取り込まれるだろう――エリザベート・フォン・ハインラインの周りを包む重力波は擬似的なブラックホールの様相を挺しており、辺りの岩肌を抉りながらこちらへと進撃してきているのだ。

 

 四度目の加速が切れる瞬間に意を決し、振り返って突進してくる大怪球に向けて再び弓を構える。弓柄に備えられている機構を操作すると、弓の射出口の形が代わり――加速が切れた瞬間に光の矢を引いて打ち出すと、拡散する光刃が重力に引かれてその中央へと走っていく。

 

 拡散させた矢は一撃の威力は落ちるものの――第四階層の魔術並みには威力があるが――敵の動きをかく乱するのには適している。ハインラインの器も拡散する攻撃に対処するためか、重力波の形を柱のように変えて光を屈折させているようだった。

 

(そんな滅茶苦茶なことをしてくるのか。だが……!!)

 

 光を屈折させるために重力波を拡散させたことで、細くはあるが道は出来た。ADAMsを起動し、重力の影響力の少ない場所を突き進み、剥き出しになったエリザベート・フォン・ハインラインを目掛けて、乱反射する光と闇の柱の間を駆けだした。

 

 やはり、ADAMsを使用していればこちらの方が早い――向こうは加速した時の中で、こちらが近づいてくる所までは察知できたようだが、まだこちらを睨んでいるだけで身体の方はついて来ていないように見える。

 

(取った……!?)

 

 こちらが振り下ろしたヒートホークが、いつの間にか前面に押し出されていた宝剣によって受け止められており――宝石が闇夜に煌めくと、拡散していた重力波が一気に中央、つまり宝剣の主たるハインラインの器の周りに一気に収束してくる。

 

 その圧力は以前に王都で受けたモノとは比較にならないものだった。以前なら速度を幾分か落とすだけで動くことは可能だったのだが、この重力の中では動くことは不可能――というより、この身が改造を受けていなければ、既に肉体は潰れているほどだろう。

 

(どういうことだ……!? まさか、コイツは……ルドルフよりも格段に強いということか!?)

 

 考えられる可能性はそれしかない。自分が知る範囲でのヴェアヴォルフエアヴァッフェンによる強化なら、今ので倒せているはずだった――要するに、ハインラインの器としての才覚が、ルドルフよりもエリザベート・フォン・ハインラインの方が高いということになるのか。

 

 重力により地面に叩きつけられ、這う這うの体で上を見上げると、闇夜よりもなお深い漆黒の渦の中、金色の瞳がこちらを睨み、緑色に光る刀身を振り上げていた。

 

 なんとか懐に忍ばせていたゲンブの結界付の札を取り出し、それを寸での所で振り下ろされる刀身に向けて突き出す。一枚だけの奥の手だが、七星結界が仕込まれているのだ、流石の神剣の一撃と言えども一振りで貫通してくることは無いだろう――実際に振り下ろされたアウローラは結界に弾かれたが、エリザベート・フォン・ハインラインは表情一つ変えることなく、乱雑に結界の上から剣を何度も振り下ろしてくる。

 

(くっ……滅茶苦茶な奴め!)

 

 一撃ごとに結界は割れていき、最後の一枚になった瞬間、腕を更に突き出して相手の剣を大きく弾く。そのまますぐに身体を起こして至近距離で弓をつがえようとするが、それよりも早く体制を立て直したエリザベートがこちらの肩に向けて蹴りを繰り出してきた。

 

 その一撃がまた重く、相手は生身のはずなのに、金属製の左肩がへじゃげて曲がり――狙いはズレるが精霊弓の矢を拡散させれば、こちらの勝ちだ――構わず右手で弓を引こうとするが、重力波を解かれたせいで自分の体を地面に縛り付ける力が弱くなり、結果として自分の体が吹き飛ばされてしまう。

 

(まずい……!!)

 

 蹴り飛ばされたせいで地面に足がつかなくなり、ADAMsによる挙動の制御が出来なくなってしまう。飛ばされているうちに光波が来たら終わりだ――いや、まだ諦めるわけにはいかない。

 

 改めて奥歯を噛んで、加速装置を起動する。移動こそは出来ずとも、高速戦闘において考える時間は欲しい。エリザベートの方を見ると案の定、神剣を上段に構えてこちらを向いている。

 

(アイツなら……!)

 

 この絶望的な状況でも諦めはしないはずだ。ほとんど条件反射で精霊弓の出力を上げ、思い切って横の虚空に向かって放つ。高出力のうえ、地に足を付けずに撃ったおかげでかなりの反動があり、おかげで空中で軸を僅かにずらすことに成功する。真横を翡翠色の剣閃が走っていき、生きた心地はしないが――ともかく相手の一撃を避けることには成功した。

 

 光波の二発目が来る前に膝を着く形で着地し、改めて姿勢を直して状況を把握する。左腕は何とか動くものの、先ほどの蹴りによる損傷が激しく、もはや正確な狙いは付けられそうにない。また、ヒートホークを一本落としてきてしまった――手斧ほど気軽な武器ではないので、スペアはあと一本、そのうえ狼の戦闘力を考えれば、状況はかなり悪いと言えるだろう。

 

 そして視線を上げると、エリザベート・フォン・ハインラインが左腕を掲げ、その先端で巨大な重力の渦を掲げているのが見えた。周囲の瓦礫や空気がその渦に呑み込まれ、徐々にこちらの身体も吸い寄せられる――こちらは満身創痍に近いというのに、相手は余裕綽綽という雰囲気だ。

 

 このままいけば、身体の主であるエリザベート・フォン・ハインラインの仇討は完遂される形になるだろう。それは、きっと本人が望んだ形ではないだろうが――。

 

(まだ終われん……!)

 

 相手の支配から逃れようと奥歯を噛もうとした瞬間、エリザベートは何かを察知したように振り向いた。すると器の背後の上空から炎の渦が飛来してきているのが見えた。このままではこちらも巻き込まれる――自分は左、ハインラインは右に跳び、互いが照射された炎で分断される形になる。

 

「ハインライン、覚悟!!」

 

 炎が晴れた後、上空から荒れ地に向かって声が響いた。声の主はテレジア・エンデ・レムリアで、器を目の敵にしているところから察するに言葉を発したのはグロリアと言ったところか。

 

 しかし、グロリアの攻撃の手は最初の一撃以降は止んでしまった。見れば、ハインラインの器を見て、グロリアは左手で頭を抑えているようだった。

 

「……ハインライン、お義姉さま……? あぁ……!!」

 

 どうやら、テレジア・エンデ・レムリアの意識が、義姉と戦うのを拒絶しているようだ。何にしても、今がチャンスか――精霊弓を引き光の矢を射る――しかしこちらの気配は読んでいたのだろう、エリザベートは振り返り、神剣で精霊級の一撃を一刀に臥し、すぐにまた上空で頭を振っているテレジアの方を仰ぎ見た。

 

「適正個体分析……グロリアハンド、使用者テレジア・エンデ・レムリア。殲滅の許可は不明。拒絶反応が見られるため、危険度はC。よって、より危険度の高い暫定アルフレッド・セオメイルの排除を優先……」

「……うわぁああああ!!」

 

 義姉妹の情よりもグロリアの殺意が勝ったのか、エリザベートがこちらへ振り向く前にテレジアの持つ炎の魔剣から再び巨大な炎が打ち出される。対するエリザベートは神剣を突き出して膝をかがめると、そのまま勢いよく跳躍し、打ち出された炎の剣で裂きながら凄まじい速度で義妹のいる上空へと近づいていった。

 

「えっ……?」

 

 テレジアの顔が驚愕に歪む――それはそうだ、まさか炎を掻い潜って上空にいる自身に対して接近してくる者がいるなど夢にも思わないだろう。重力剣を使って慣性でも制御しているのか、エリザベートはテレジアの目の前で止まると、そのまま下から神剣を思いっきり振り上げた。

 

 テレジアの剣士としての本能なのか、それともグロリアの超能力者としての勘なのか、ともかくアウローラの一撃をファイアブランドで受け止めようと試みたようだ。そのおかげか中空でその身を両断されるのは免れたようだが、力が違いすぎるのだろう、炎の魔剣は弾かれて、紅く燃える刀身は夜の闇の中へと消えていった。

 

 そして、エリザベートは神剣を上へと投げ、空いた腕で弾かれた衝撃で固まっているテレジアの腕を掴んで空中で半回転し、そのまま義妹の身体をこちらへ目掛けて放り投げてきた。

 

「ちっ……!!」

 

 故郷を焼いた相手だ、別段救う義理もないのだが、グロリアを失うことはホークウィンドが望まないだろう――急速に近づいてくる亜麻色の髪の少女の身体を受け止めるため、奥歯を噛んで落下点へと移動を始める。

 

 そしてテレジアを受け止める上空を見ると――投げていた神剣を掴み、重力波を放ってくるエリザベートの姿が目に映る。自分に義妹の身体をキャッチさせ、そのまま一網打尽にする算段か。

 

 とはいえ、重力波が到達するのとテレジアの身体が落ちてくるまでには若干のラグがある。音の消えた世界で女の体を受け止め――その衝撃で、先ほどダメージを負っていた左腕が折れ曲がってしまうが――ともかくすぐにその場を離れ、少しでも重力波から遠ざかる。

 

 だが、上空から発された一撃から完全に逃れることは出来なかった。重力の渦に呑まれて動けなくなってしまうどころか、立っている事もできずに膝から前に崩れ落ちてしまう。

 

「がぁあああああああ!!」

 

 打ち付けてくる重力の渦に苛まれ、思わず口から呻き声が漏れてしまった。恐らく、腕の中にいるテレジアも叫んでいるのだが、重力波の影響か彼女の声は聞こえない――なんとか掌を地面につけ、テレジアの身体を潰さないように持ちこたえる。

 

 このまま重力に押しつぶされるかと思ったが、次第に重力の渦は収まり、世界に音が戻ってくる。そして、すぐ背後に何者かが着地した音がする――振り返るまでもない、エリザベート・フォン・ハインラインが翡翠色の刀身を掲げてこちらを見下ろしているのだろう。

 

「グロリアハンドの破壊許可は出ていないため、出力は抑えたが、テレジア・エンデ・レムリアの殺害は問題ない……アルフレッド・セオメイルと同時に排除する」

 

 ADAMsを起動すれば、自分だけは攻撃を避けることは出来るだろうが、そうすれば振り下ろされた刃は自分の下で苦し気に目を閉じているテレジア・エンデ・レムリアを切り裂くだろう。抱えて逃げられればいいのだが、すでに左腕が使い物になりそうにない――右手だってガタガタで、人一人を抱えて逃げるのは厳しそうだ。

 

 いや、何を迷う必要がある。自分は復讐のために手段など選んでいられないのだ。しかし奥歯を噛もうとして瞬間、脳裏に彼女――遠い昔、暖かな陽光を吸うブラウンの髪を振って、こちらに向かって微笑むナナセの姿が――何者の犠牲も望まず、世界の平和を祈った彼女のことが――。

 

(……クソ、今更になって思い出すとは!)

 

 彼女のための復讐なのに、彼女のことを思い出さないようにしていた。思い出せば、きっと彼女の優しさを思い出し、復讐の刃が鈍るから――だが、思い出してしまったが故に動けなくなってしまった。自分が逃げれば、確実に一つの――いいや、二つの少女の魂が失われてしまうから。

 

「……除去《デリート》」

 

 背後から響く無感情で無慈悲な声、どこから聞こえる轟音、そして金属同士が打ち合う音が鳴り響く。自分の背中が切られた音ではない――これは――。

 

「……ボロボロじゃねぇか、ざまぁねぇなT3」

 

 男の声に反応するため、上半身を起こして背後を振り向く。すると、黒い皮膚に身体を覆った男が、二対の短剣で神剣の一撃をすれすれという感じで受け止めているのが見えた。

 

「……そういう貴様こそ、押し負けそうではないか」

「こ、これはだな……エルの奴が、何故だか超怪力で……! ともかく、これで貸し借り無しだぞ……っと!」

 

 成程、先ほど場を離脱する口実を作ってやったことを借りと判断していたのか――律儀な奴だ。ともかく、アラン・スミスが掛け声とともに神剣を押し込むと、エリザベートも一度状況を整理するためなのか後ろへと下がった。

 

「ADAMsの使用者、声帯認証……リーゼロッテ・ハインラインの記憶に一致……この声は……!」

「嘘……この声、忘れるわけがない……この声は……!」

 

 自分の前後からそれぞれ女の声が聞こえる。どちらも最初は驚いているという調子だったが、段々と語尾が上がっていく――先ほどまで無感情だった黒衣の剣士の瞳に輝きが宿り、喚起のあまりなのか口角が上がっているだ。

 

「原初の虎!」

「アラン・スミス!」

「……おう?」

 

 名前を呼ばれた虎は、なんだか素っ頓狂な声を上げて前後を交互に見つめていた。

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