それでは……
本編どうぞ!
アイドルは偶像。
誰かの理想だったり、夢だったり、憧れだったり人には様々な形があってそれを形にしたのがアイドル。だから大勢の人に
でもそれを打ち明けることにした。気の迷いでも仕方ない状況になっちゃったわけでもなくて、私がそうしたいと思ったから。打ち明けることに緊張も恐怖もなかった。
だって打ち明ける相手がニノだから。
前までは目の敵にされていたみたい。みたいってのは興味なんてなかった。あったとしても初期メンバーの生き残り程度の認識しかなかったし、今ではマシになったけど当時はグループ全員が私のこと嫌いだったからニノもその内の一人にしか認識してなかった。昔なら絶対にありえない光景だったんだけど、今は私の隣に居る。
私は可愛くて愛嬌あってB小町、
ニノも私のことをライバルだって言ってくれたし、ここまで仲が良くなるとは思わなかった。でも心の奥底でこうなりたいと思っていたのかもしれない……
アクアとルビーのことを打ち明ける。そうしたいと思ったのもその証拠、ニノは大層驚いていたけどそれもそうだよね。
詳細に経緯を話した。けどこの子達の父親だけは秘密♪ごめんね?頑なに話さない父親の存在に対してニノは怒った顔を見せてくれた。私の為に怒ってくれるのは嬉しかった♪でもダメなの……これだけはどうしても言えない秘密なんだから。
それから思い詰めた顔をするニノに泊まってもらうことにした。社長達も部屋に戻ったし、腕によりをかけて晩御飯を作ることにした。ニノにも食べてもらいたかったから披露したんだけど「美味しい?」って聞いたけどぎこちない答えしか返って来なかったのはちょっと寂しかったな。静かな食事で気まずかったなぁ……だから心の整理が必要だろうからアクアとルビーと一緒にお風呂に入ることにした。でも心配なんていなかった。お姉ちゃんが傍にいるから大丈夫って確信があったから。
思った通り、お風呂から上がるとそこにはいつものニノがいた。ありがとうって言いたくてコイに視線を向けると逸らされちゃって、小部屋に隠れちゃったからお礼が言えなかった。
ありがとうお姉ちゃん♪
隠れちゃったから折角のみんなで添い寝のチャンスを逃しちゃったなぁ……でもこの状況を生み出してくれたのにはちゃんと意味があるってわかった。私がニノと話をする為にコイが用意してくれたんだって。
ふふふっ♪お風呂上りなのに熱くなっちゃった。この責任は必ず取ってもらわないといけないよねお姉ちゃん?
「ごめんね、いきなり巻き込んじゃって」
静かな空間に私の声が思ったより響いた。
ちょっと狭いけど4人川の字で横になる。私が真ん中、片側にアクアとルビー、もう片方にニノが居る。コイもここに居てほしかったけど仕方ない。明かりを消し、静かな時間が過ぎていくとアクアとルビーの小さな寝息が聞こえる。
「別にいいよ。アクア君とルビーちゃんは賢いけどまだ小さい子供だから。周りの大人達が見てあげないといけない。でもこれでアイも少しは安心してアイドル活動を続けていけるようになったわけだ」
「……ありがとう」
「だからって手は抜かないよ。アイを倒してB小町のセンターになるのはわたしだから」
「私はそう簡単には倒されないよ?」
「望むところ、絶対にわたしがセンターに輝くんだからね」
ニノはそう言ってくれた。その言葉はとても安心できた。
私の隣にはニノがいる。アクアとルビーがいる。
寝室の向こうにはコイがいる。
同じマンションには社長とミヤコさんもいる。
それに
だけど……
……○○○は……ここにいない。
「………………………………………………」
「……アイ?どうしたの?」
「ううん、なんでもない」
「……そう」
「うん、もう寝よう」
「……そうだね。おやすみアイ」
「うん、おやすみニノ」
そう、なんでもない、なんでもないの。
ただ……
ただ……今頃どうしているか気になっただけだから。