東方護郷譚・廻~幻想を護る者達~ 作:しがない東方二次創作者
・当作品は『東方project』二次創作です
・作者原作殆ど未プレイ
・オリキャラ多数登場
・旧作勢登場
・キャラ崩壊
・独自解釈、設定多数
・気まぐれ亀更新
・時系列は『東方紅魔郷』開始前から
・お気に入り、感想評価、栞をもらえると作者のモチベがエクステンド
以上が大丈夫な方はどうぞ
【重要】当作品は『東方護郷譚~幻想を護る者達~』のリメイクです。
以下の活動報告で詳しい事情をご覧ください。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=309502&uid=187500
序-1~百年越しの目覚め~
―――千年以上経った今でも、あの時から始まった旅路の始まりと、その道程は思い出せる。
―――『...ねぇ、聞いてくれる?』
―――『なんだ?』
―――『――私ね、夢があるの』
―――
―――『いいんじゃないか?ここでは確かに
―――
―――『この眺め...これだわ。この眺めに、"人間と妖怪が共存する理想郷"を創るわ!』
―――『呆然としてどうしたのかと思ったが...確かに、様々な環境が在るあの場所は創造に適しているかもしれないな』
―――『いやァ参った参った!久方振りの
――『...鬼に勝つなんて、貴方本当に
―――『...いいんじゃないかしら。私達の旅はすぐに目的を果たせる訳じゃないし――彼女に興味もあるしね』
―――『そうか。...紫が賛成するなら、その提案を受け入れよう。用心棒として微力を尽くそう』
―――『本当?!...ありがとう!じゃあ、これからよろしくお願いね!』
―――『成程、人妖が共存する理想郷ですか...生い先短い私が生きている間の実現は到底無理そうですね。――ですが、創造される際はお呼びください。
―――『どういうこと...?』
―――『
―――『
―――『妖怪か。死ね』
―――『きゃっ?!いきなり何よコイツ?!』
―――『紫、下がれ。ただの人間ではなさそうだな...ん?その顔、初めて見た気がしないな』
―――『本当にありがとうございます。私はこのまま忘れられていくのかと...』
―――『大したことはしてないわ。寂しそうだったからちょっとお手入れしただけよ』
―――『この道は碌に整備されていない。詣でる者も無ければ存在が消えかけてしまうのは道理だな』
―――彼と共に旅をして、様々な出逢いと経験を得た。
―――『...これで、良かったの?あの娘の決断は...正しいことなの?』
―――『さてな。――だが、彼女が
―――『彼女が
―――『なら、ここで諦めるか?――これまで出逢った、"夢"の実現を受け入れてくれた者達への冒涜になってもいいならな』
―――"現実"を見せつけられ、仲良くなった人と死別して...辛いこともあったけど、その度に
―――『人の身で神を降ろしその力を振るうとは...面白い、気に入った!"妖怪と人間が共存する理想郷"を作ろうというお前達の目的も興味深い。人間は次々神秘を暴き、神の業すら否定しつつある。このまま人間に忘れられる前に、
―――『"後ろ戸の秘神"...これ程の神なら...』
―――『地鎮の神官...地震すら仕組みが解明されて神事も少なくなりつつあるなんてね。分かったわ、貴方がたを受け入れましょう。...所で、後ろの方々は?』
―――『受け入れて下さり感謝に堪えません。創造の暁には幻想郷の地震を治めてみせましょう。...あぁ、こちらは名居家の部下である比那名居家。その当代当主の娘と、比那名居家の使用人です』
―――『...妖怪は、敵。妖怪は、滅びろ...』
―――『...紫、本当にこの娘でいいのか?確かに素質は凄まじいものがあるが』
―――『私に任せて。この娘は幻想郷最初の"博麗の巫女"になる。私がみっちり教育するわ!』
―――出逢いを重ねる中で時は進んでいき、
―――『やっと...やっとできたわ!』
―――『喜ぶにはまだ早い。幻想郷は生まれたてだ。早々に崩壊させないように、やるべき事は多い。――だが、今日位は考えず飲み騒いでもいいだろう』
―――『あら、貴女達は...』
―――『噓...どうして...どうして貴女が?!』
―――『これは予想外だな...だが確かに、直接見るべきものだな、これは』
―――『お久しぶりですね。この度、幻想郷の閻魔"ヤマザナドゥ"を拝命しました』
―――『まさか貴女が閻魔になるなんてね...面白い縁だわ』
―――『あら、知り合いだったの?
―――『お久しぶりです、紫様、影政様。"稗田阿礼"の身より
―――『転生って...何をやったの彼女は...』
―――『聖輦船...まさかこの地底に封印されていたなんて』
―――『だが、
―――『ちょっと
―――『うるさい。ムカついてたから殺っただけよ。"妖怪退治"は巫女の仕事でしょ?』
―――『...本当に大丈夫なのか?』
―――『貴方達が山を降りるなんて...生まれたてとは言え、この幻想郷は貴方達には気に入らないものなの?』
―――『んな
―――創造当初から、トラブルや事件の連続だった。
―――『さぁ、今こそ復讐を果たすよ!"博麗の巫女"滅ぶべし!』
―――『神社が妖怪塗れじゃない!どうなってんのよコレ?!』
―――『...初代の禍根がここで回収されたようね。頑張って神社を取り戻すのよー』
―――『他人事か!』
―――初代巫女の零が殺った魔女が悪霊と化して博麗神社を占拠したり。
―――『悪霊がこんなに...まさか魅魔が!』
―――『いや、これは私じゃないね。現にこうして駄弁っていたんだから。出所は...霧の湖か』
―――いつの間にか幻想入りしていた、
―――『成程...まさか月に高度な文明が存在していたなんてね。その力が
―――『...分かりました、引き受けましょう。私は逃亡先を求めて幻想郷へ勝手に侵入した身です。その位はしなければ...』
―――『...辛くなったなら、隠さず打ち明けろよ』
―――『何なのよアレ...一方的な
―――『これが"月の民"か...強大過ぎるな』
―――『...まさか、本当に地上に攻めて来るなんて...』
―――幻想郷に逃げ込んだ月の兎をきっかけにして、圧倒的な力を持つ勢力の存在を目の当たりにしたり。
―――『最近魔物とか、魔法を使う人間っぽい奴が多いわね...魅魔、どう思う?』
―――『魔物は魔法の森の真ん中辺りから出てきてる。あそこに何かありそうだねぇ』
―――『魅魔様が往くなら、私も往くわ。魔法の森の中央に一体何があるのか...楽しみね』
―――『あの魔物共、私の花畑を踏み荒らすのよ...ふふ、殴り込みに往きましょうか』
―――『...お目付け役、頼んだわよ。特に
―――『...俺に、アイツらの手綱を取れと?』
―――魔法の森の奥にあった洞穴に出来ていた"魔界"への門を通って殴り込みに行ったり。
―――『
―――『...すまないね、
―――封印したはずの門から魔物や魔界人が出てきて大規模な戦争になり、歴代でもとりわけ可愛がっていた"博麗の巫女"を喪ってしまったり。
―――『――妖怪の活動を抑える?』
―――『えぇ。先の異変の影響で気が立ってる妖怪が多いの。下手に暴れさせたら人間が減り過ぎる可能性がある。人妖のバランスを維持する対策が必要よ』
―――『なるほどな。...だが、大丈夫か?妖怪が人間を襲えなくなると
―――『大丈夫、ちゃんと考えているわ。私達
―――色々なことはあったけど、それでも楽しかったし、常に
―――『最早
―――幻想入りした吸血鬼は、次の日には行動を起こした。空を
そして、幻想郷が生まれてから最大で最悪の被害を生んだ
―――『山の妖怪の八割以上が叛乱?!新聞所じゃないわね全く...!』
―――『...不味いな。手が足りない...一人でも強力な戦力が居れば...』
―――妖怪の山では住人の八割が
―――『うわぁ?!
―――『...できるだけ、食い止める。...お燐は、さとりか鬼に急いで報告して...!』
―――『わ、分かった!二人共、ヤバくなったら逃げるんだよ!』
―――天狗達が抑えられなかった山の妖怪の一部が地底に侵攻した。
―――『河を渡る魂が襲ってくるなんてどうなってんだい?!』
―――『各地獄で魂が叛乱だと?...畜生界は当然大丈夫か。仕方ねぇ、連中の手を借りるか』
―――『恐らく、魂を操っているか、扇動している者が居るはずです。その者を捜しなさい』
―――地獄では、魂の多くが叛乱を起こした。
―――『ルーンちゃん、大変よー!森の生物が狂暴化してるわ!』
―――『瘴気もどんどん濃くなってる。これが
―――『...アリス、他の魔法使い達にも伝えるんだ。僕達で食い止める!...できる限り早く鎮圧しないといけない。母さん達にも手伝って貰うよ』
―――『任せて!久しぶりに兄さんと一緒に戦える...!』
―――魔法の森では、生物が暴走して瘴気が漏れ始めた。
―――『態々こんな高空まで妖怪が来るなんて、ご苦労様ね。...天界はお前達を歓迎しない。行くわよ、キース』
―――『承知しました、総領娘様。天界に手を伸ばさんとする愚者に、身の程を分からせて差し上げましょう』
―――有頂天には、空を飛べる妖怪達が襲い掛かった。
―――『クソッタレ!妖怪共がどんどん来やがるぞ!』
―――『慧音、結界は保つか?!』
―――『大丈夫、ではないな。そろそろ妖力が切れそうだ...!』
―――『人手が足りません。もっと
―――人里には人間に餓えた妖怪達が大挙して押し寄せた。
―――私達
―――『紫、前を向け!今起きている異変の解決に全力を注げ!事が終わってから何が間違っていたかを考えろ!...さっき、翔琉から"手が足りない"と急報があった。俺は山に向かう。紫、お前は全体を俯瞰して対応しろ。...
―――
―――『死神様の援軍だオルァ!』
―――『命か?!テメェ地獄の方はいいのかよ?!』
―――『畜生界の荒くれ共がすぐに鎮圧した!こっちの方がヤバそうだから来てやったぜ!』
―――『...慧音、加勢に来たぞ。結界は紫に任せろ』
―――『
―――『紫曰く、地底、地獄、有頂天は既に鎮圧済み。魔法の森ももうすぐ終わりそうだとさ。...敵の戦力は
―――『カニンさん、加勢します!』
―――『妖夢さん?!冥界は大丈夫なんですか?!』
―――『
―――各所の状況を把握して、私も含めて人里に戦力を集めた。
―――『紫様!
―――妖怪達を糾合してからは、霧の湖近くの平原で強固な結界に籠っていた
―――『...そんな?!影政様が単身で吸血鬼に接近しています!まさか...!』
―――
―――『紫の奴、真っ先に飛んで行ったな...スキマを使えばすぐだろうに、それすら忘れる程に動転しているか』
―――『...決戦の場に行きたいものは行け。人里の後始末は私が行おう』
―――人里への襲撃を凌ぎ切り、私は真っ先に
―――『これで止め――がっ...?!』
―――『ただでは死なぬぞ...ゴフッ...貴様は"人間である"ことに誇りを持っていたな...ならば、
―――
~幻想郷某所 八雲邸~
side-紫
「...
「そうですね...来年には、ちょうど
思考を止め、縁側で晩夏の晴れ空を見上げながら呟く。
―――『吸血鬼異変』として"縁起"に記録された最大最悪の被害を齎した異変から百年。その間は
幻想郷自体の立て直しは藍や各所で
「...十度目、ね。幻想郷創造から六百年。折角の節目なのに
藍に尋ねる。
―――
「はい。...そろそろ橙も一人で行動させて良い頃合いでしょうか」
「そうね。式神としてはまだまだ未熟ではあるけど、一人立ちさせてもいい実力は付いてると思うわ」
藍の言葉に頷く。
―――橙は、立て直しの百年間の間に藍が式神として使役するようになった"猫又"だ。元が化け猫の類であることと、生ある者を式神にする特性でかなり水に弱いものの、藍と私の修行を経て実力を付けてきた。まだまだ先ではあるけど、橙が式神として成熟したら『八雲』の性を与えるつもりでいる。
「拠点はやはり、『マヨヒガ』で?」
「そうね。偶然でもなければ入れない空間だし、修行も独力でできる。それに、あそこは私と
<にゃあぁぁぁぁぁぁ??!!
―――突然だった。
「っ?!橙、一体何が―――」
<影政様が目を覚ましましたぁぁ!!
「なっ?!紫様―――」
―――橙の言葉を聞いた瞬間、私は立ち上がって走り出していた。
―――この百年、ずっと待ち続けた。
―――『吸血鬼異変』で吸血鬼と刺し違えて昏睡状態に陥って、ずっと目を覚まさなかった彼がやっと...!
「――紫...」
客室の襖を開け放つと、真ん中に敷かれた布団の上で上体を起こしている、白い襦袢に身を包んだ、本来はハイポニーテールで結い上げている黒い長髪を下ろしている長身の男―――私の親友であり、幻想郷の護り手。そして...
「っ......おかえりなさい、
活動報告にて報告しましたが、二度目の書き直しです。
いくつか新規で加える予定話もありますが、しばらくは内容見直しと誤字、描写修正をして上げていくのでペースは早い...筈。