Limbus Company in Hololive Lovers 作:塩素の音
「霊夢〜?なんかリンバスとホロラバがコラボするらしいぜ?」
「…え?マジ?」
「マジでマジで」
「よし実況するわよ!」
「判断速っ」
--ある日。
ドカーン!!
「な、なんですか急に!!」
「急になんだよ...後ろで何かあったかよ?」
シンクレアが狼狽え、ヒースクリフが叫ぶ。
メフィストフェレスの後方から爆発音がしてから、囚人のほとんどが落ち着かない。
「これは...管理人、ついて来てください。」
ファウストに連れられ、バスの『廊下』に来てみる。
そこには...
「何これ、教室の入り口?」
「然り。さながら学校の如し」
ロージャ、イサンを筆頭に、皆は口々と学校みたいだと言う。
扉のうち1つが、学校の教室の引き戸みたいになっているようだ。
「でも、なんで急にこんなことが起きたんでしょうね?」
「待て、中に誰かいる」
ホンルが中に入ろうと扉に手をかけた瞬間、ウーティスが止めた。
中に人影が見える。ちょっと覗いてみると...
「なんだ...白猫か?」
「当人は狐と存じまする」
「そもそもあれは人間でしょう」
「深、覗、ま、深、覗」
中には少女...少女?がいる。
グレゴールが猫っぽいと言うが、ドンキホーテが狐だと訂正する。
なるほど、確かに狐雨E.G.Oを使う時のウーティスやイサンに似ている。
だがイシュメールの言うとおり、人間っぽいことは否めない。
良秀曰く『深淵を覗く時深淵もまたこちらを覗いている』らしいが...
なんかこっち見てる!?
「来る。」
ムルソーが構える。流石に開けた瞬間殴るってことはしないだろうけど、警戒するだけ損はない。
<総員、警戒。攻撃はダメだ。>
扉ごしに睨み合いが続く。
その静寂を破ったのは...
「だぁあシャラくせぇ!」
「ヒースクリフ殿ぉ!?」
「あああぁぁぁ学校の備品がぁぁ!!」
ヒースがバットで扉を粉砕する音でした。何やってんだよ。
「何をしている!」
「管理人に危害を及ぼす存在である可能性を考慮しなかったのか!」
イシュメールとウーティスがヒースクリフを拘束する。速すぎて見えなかった。
「いや見りゃわかんだろ!あっちも緊張してんならこっちから突撃して話した方が速いだろうが!」
正 論 。
目の前の白い狐?猫?の少女は冷や汗をかきながらこちらを見ている。
「あのー...うん。」
「先生!先生〜!!」
そう言って、少女は駆けて教室から出ていった。
......スーッ
「<終わった〜!!>」
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「で、たまたまここに繋がった...と。」
「そうですね。」
「壊す必要ありました?」
「ないですね。」
「何してくれとんじゃ!!」
「...ファウストが代表してお詫び申し上げます」
状況を説明すると、さっきの子が先生を呼んだはいいが職員会議直前だったらしく、対応ができないとのことだったため生徒会に仕事が回ったらしい。
いやうちの囚人が本当すみません...
「それで、ここは一体どこなのですか?」
「ここは『ホロライブ学園』です。んで、僕は生徒会書記の天音かなたって言います!」
「ファウストのデータにはそのような場所はないのですが...」
うん、どう足掻いてもデータはないと思う。
だってさ、この目の前のかなたさん、
頭に手裏剣みたいな天使の輪っかあるよ?
絶対幻想体かなんかじゃん!*1
「データ...ねぇ。ファウストさんはどの“世界”にお住まいで?」
「ファウストはファウストの認知の世界にいます。」
「ペ◯ソナみたいな事抜かしやがって...
ゴホン!まずこのホロライブ学園があるのは、ここ数十年の次元統合で作られた『新世界』。
次に、吸血鬼などの魔族が住まう『魔界』、カミやヨウカイ、モノノケなどが住まう『カクリヨ』。
文化が発達して娯楽は大体ここからの輸入になっている『ウツシヨ』、僕ら天使や神々が住んでいる『天界』。
エルフやら機人やらといった種族が住んでいる『異世界群』ってひとまとめにされた世界群。
そして、科学が発達しすぎてディストピアになってる『都市』ってとこ。
これ以外にもあるけど、大体このくらいでしょ。で、どこ出身ですか?」
「「「待って待って待って!!」」」
「情報量の暴力やめてください!」
「機人ってなんですか...」
「そもそもここ『都市』じゃねぇのかよ!?」
目の前の天使にとんでもない爆弾発言を投下されて、私たちは混乱の渦の中にいた。
「落ち着いてください、今ファウストが情報を整理します」
一番落ち着いているように見えるファウストだが、頭から湯気が昇っているように見える。ここまで焦っているファウストはヒースクリフのあの事件以来か*2。
その後、私たちはゆっくりと情報を整理しながら話を聞いたのだった。
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「それではこちらの状況を説明します。
私たちは『都市』しかない世界の出身で、人間以外に種族は存在しない。
そして数多くの可能性の中から偶然この世界と繋がった。」
「それでこっちはあらゆる世界がポータルで繋がった次元になっていて、様々な種族の生徒がこの学園に通っている。
そして座標を指定しない転移魔法のポータルを開こうと思ったら空き教室の後ろ扉が触媒になってしまい、偶然そちらの『可能性』のドアに繋がった。」
<うん、何にもわからない。>
「ここでは『都市』の常識は通じないと思った方が良さそうですね。」
「それは逆だよ...他の世界から『都市』に行った人は大体帰ってこないか死体で帰ってくるんだもん、『都市』に倫理なんてあったもんじゃないよ。
まぁ、なぜかウチの生徒は例外なんだけどね」
<それで、このホロライブ学園はどんな感じなの?>
「...時計さん、なんて?」
そういえば聞こえないんだった、失敬失敬。
「あぁ、かくかくしかじかで」
「学園についてね。端的に言うと、『夢を叶える』か、『夢を見つける』ための学園って言われてるね。まぁ、それはただの外部の評判なんだけどさ」
「夢...ですか」
夢...『都市』じゃよっぽどのことでもない限り聞かない単語だ。
『都市』の人間には希望がない。今を生きるのに精一杯なんだろう。
でも、このホロライブ学園なら、夢を叶えるための道標を見つけられるのかもしれない。
例えば、『翼』に所属する以外の将来とか。
生きるためにしか生きれない人間じゃなく、何かを追い求めながら生きる人になれるのかもしれないね。
「管理人、ファウストはこの世界からすぐに繋がりを断つつもりでしたが...
気が変わりました。」
<どうしたの?>
「どうしてこの世界に繋がったのか...それは、囚人が夢に向かって歩んでいる世界を見るためだったのではないでしょうか。」
<...もしかして、ホロライブ学園にもファウスト達がいるかもしれないって事?>
「そう推測します。」
<そうだったら...もしかしたら人格の同期とかもできるかもね。>
「そうなれば、戦力の増強も期待できます。魔法などを扱う囚人は『都市』においては唯一無二になり得ますから。」
「話は終わった?僕としては早く扉を直して欲しいんだけど」
「......」
<「「あっ」」>
「ストーリー1つ目だが、いやー、どっちも世界観が壊れてないな!」
「世界ごと別の可能性を引っ張り出せるとなると鏡の力が恐ろしいわね…」
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はい、こんにちは塩素です。
これが例の『説』になります。
簡単に言ってしまうと、
『ホロメンと原作の囚人とホロラバ世界の囚人が絡む話』です。
超不定期になりますが、そこらへんよろしくお願いします。