シャーレの先生、そしてアビドス対策委員会の面々がアビドスでの問題解決の為調査に来ていたブラックマーケット...其処で拉致からの身代金要求目的で不良達に追われていたトリニティ生徒、阿慈谷ヒフミを流れから助ける事になった
彼女はモモフレンズのグッズ、特にペロロの限定グッズを探す為に幾度となくこのブラックマーケットにやって来ており、全くの初見である先生達と異なり土地勘やブラックマーケットの内情に明るい様であった...しかも
"ヒフミはアルマの店を知ってるんだね"
「は、はい。私もアルマさんの店『万屋アルカ』には良く足を運んでいるので所在が何処にあるかは知っています...あ、これアルマさんの店のポイントカードです」
ヒフミは何度かアルマの店を訪れているらしく、彼女の店の位置を聞けば直ぐに案内を始めてくれた
その証拠と言わんばかりにヒフミがペロロ型のお財布から取り出したのは白を基調とした一枚のカードだ...そのカードの見た目は表紙にはモモフレンズのキャラクター達が描かれ、白地の背景の右端にヒフミの会員ナンバーを表しているらしい数字と英語を組み合わせた12個のコードが記載されていた
更にそのカードを裏返せばスタンプを押す為の縦4マスに横5マスの表が描かれており、既に半数のマスにペロロスタンプが押された形跡があり彼女が如何にアルマの店の常連かが伺える代物であった
"会員カードまであるんだ...(しかも結構スタンプが埋まってる...)"
「アルマさんの店はブラックマーケットで名が売れ始めている店なんです。先程説明した違法な事柄を巡って利権争いをしている多くの『企業』とは違って各学園から爪弾きにされた不良生徒達をちゃんとした正規の店員として雇用して熱心に指導していますし、店で売られている武器や各種商品の質と種類の良さと安さ...加えて店員の皆さんの戦闘能力からかブラックマーケットの治安組織も不用意にはアルマさんの店に寄り付かないのでアンタッチャブル扱いされてるんじゃないかとも言われてて、一種の不干渉区域みたいになりつつあるらしいです」
「ほえー、そんな店があるんだねぇ...」
「でも、其処も許可されていない違法な団体なのよね?先生の説明だとちゃんとした店を持ってるしゲヘナやトリニティにも顔が利く程の人脈があるって話だったけど...その辺りは大丈夫なの?」
「うーん、連邦生徒会から許可されているかどうか不明なのですが...ゲヘナやトリニティは一目置いている程の店ですし両校からは半ば公認扱い、という所でしょうか?
ただ、店主であるアルマさんは良い人ですよ?店に来た私がペロロ様のグッズを探していると言ったら置いてある場所を教えてくれたり、帰り道で先程の様な不良達に襲われない様にと護衛の方々を態々手配してくれたんです!...ちょっとだけ胡散臭い所もあったりするんですが、兎に角良い人なんです。はい」
「そう...じゃあ、後は会って話をする感じで行こう」
「ですね♪一体どんな人なんでしょうか?」
"見た目は高身長で白髪の長髪、金色の目に猫みたいな耳がある子だよ...この前会った時はスーツを着てたかな?"
「出来る女、って感じの見た目だねー......一体、どんな生徒さんなんだろ?」
『違法部品の情報をお持ちなら良いんですが...』
「あ、見えてきました!あの5階建てのビルの1階にアルマさんの店があるんですよ!」
等と、アルマや万屋アルカの話をしていた一行はヒフミの案内を経て目的地に到着した...のだが
万屋アルカ、そのビルの周囲は見えている視界の端まで目隠し壁に囲われ地ならしの音や鉄骨を打ち込む音に加えて工事をしているであろう生徒達の声が響いており、如何にも工事中ですと言わんばかりの状況であった
目隠し壁には等間隔でアルマのヘイローマークが刻まれており、店を中心として一区画分をまるまる保有した上で建築工事をしている様子が伺えた
「...此処、なのよね?」
「は、はい...以前はこのビルだけがアルマさんの店で周囲には別の建物があったんですが、どうやら全部アルマさんの土地になってるみたいですね...」
「一体何を建てようとしているのかは分かりませんが、今は取り敢えず店に入ってみませんか?」
「そうだねぇ、先ずは店長さんにご挨拶しよっかぁ」
"じゃあ...お邪魔しまーす"
「お?この声は...先生さんかい?」
店に入った一行に早速声を掛けてきたのは、店の店主である萬屋アルマその人であった
先生と初めて出会った時に着ていたスーツ姿ではなく、ロングパーカーをフードまで着込んだ彼女は成程武器商人と言われても納得出来そうなアングラな風貌である
入店してきたのが先生だと分かったアルマはフードを取り払う...フードで押さえつけられていた猫耳が解放され髪を整える為に何度か自分の手櫛で直した後、アルマはニッコリと笑みを浮かべながら―――
「...Welcome、
"この前のハーブとか、武器とかかな?"
「売り物としては食料品や医薬品の販売、日用雑貨から化粧品の取り扱い...果ては武器弾薬に仕事の仲介まで引き受けてるぜぇ?代金の支払い方法は現金にキャッシュレス、それと他の店には無い"依頼払い"も可能だぜ」
"依頼払い?"
「俺が用意した依頼を受けてソイツを片付けてくれれば依頼の内容に見合ったモノを渡してやるって話だ。基本的に大体が簡単な依頼ばかりだが、中には高い難易度の依頼も混じってるから其処は注意点だがな...ま一種のミッションクエストだな、コイツは金の少ない不良連中から受けが良くてやってるのさ」
"懐に余裕が無い子達向けに覚えておくよ"
「金に困った奴が居たら勧めてやってくれよ?ちゃんとした依頼を選んでるからなぁ...あん?其処に居るのはヒフミ嬢か?」
「あはは...また来ちゃいました。アルマさんの店はペロロ様のグッズが頻繁に置かれているもので...」
「オイオイ...頻繁に買いに来てくれるのは嬉しいが、護衛してくれる友人なりいねぇとお前さん不良達に狙われるぞ?」
「じ、実はついさっき狙われたところだったり...」
「ハァ?案の上じゃあねえか...で?追っ掛けられてる所をそっちの生徒さん達や先生に助けられたのか?」
"そうなるね。この子達はアビドスの生徒なんだけど―――"
◇◇◇
「成程、違法部品の情報を探してる訳か」
『はい...何か心当たりはありますか?』
先生とヒフミ以外はアルマと初対面であった為互いに自己紹介を行った後、此処じゃあ何だし場所を移そうかとアルマが客が来る1階部分から4階事務所へと一行を案内して話し合いを開始した
先生やホシノ達対策委員会が知りたい情報は、アビドス高等学校を度々襲撃してきていたヘルメット団が有していた戦術兵器の出所である...アルマは事情を聞いた後右手を顎の下に当てて少し考える様な仕草をした後、彼女達の質問に答え始める
「あるな...いや正確にはあった、になるがな」
「あった、って事は過去形なんだね?」
「そうなるなホシノ嬢...俺と先生が出会ったシャーレ奪還戦の時から少し前位に、ブラックマーケットの市場に大量の武器やら兵器やら物資が流れ込んだ時期があってな。幾つものルートを用意してる上に品数の多さと量からかなり規模の大きな組織が関わってた感じなんだが...ここ最近その流れがピタリと止まっちまった、まるで放水していたダムの水を一気に引き絞った様にな」
「...じゃあ、その中にこの兵器とかも混じってた可能性が?」
「高確率であるだろうな。ウチの店では独自に武器を製造してて仕入れる必要性が無いから現物を買ってねェんで確信はしかねるが...生産が中止された戦術兵器すら市場に溢れてたのは最近だとそのタイミングしかねぇし、あの時にはカイザーPMCの戦車すら不良連中が買える程色々流通してた...なら同じタイミングでヘルメット団に戦術兵器が流れてても別に驚く事じゃあねえだろ」
"となれば、その頃に取引をしていそうな商人達に聞き込みをするのがいいかもしれないね"
「なら少し待っててくれや、ウチ以外で戦術兵器みてぇなデカいブツを取り扱えそうな店はブラックマーケットの中でもかなり絞れるからリストアップしてやるよ...あー、後道案内はいるか?」
「其処は大丈夫ですよ~、ヒフミちゃんが居ますから~」
「え...ええー!?わ、私ですかぁ!?いえ確かに私は皆さんよりも多少はブラックマーケットに詳しいかもしれませんが少しだけなのであんまり当てにされても困るというかそのー...」
「...何だか心配になってきたから、俺も一緒に探し物の手伝いをするぜ先生。構わねぇか?」
"それは心強いけど、いいのかいアルマ?店の事とかあるんじゃ..."
「工事の指揮はうちの用心棒が仕切ってくれてるし、店の運営は秘書のアキ嬢に任せておけば多少席を外してても支障はねぇ...寧ろ俺的には連れまわされてるヒフミ嬢や俺達みたいに特殊な体質してないアンタの方が心配だ。それにこのブラックマーケットで好き勝手してる奴が今後俺の商売の邪魔もしてこないとは限らないしよぉ、ここ等で実態を多少なり把握しておきたかったっていう点で利害は一致してるからあんま気にするなって」
「―――そっかぁ~、じゃあアルマちゃんにも協力して貰おうかなぁ~?ブラックマーケットで商売やってるみたいでヒフミちゃん以上に情報通だろうし、頼りにさせて貰うねぇ?」
「...まぁ、大船とはいかねぇが頼りにしてくれても構わねぇよホシノ嬢」
「ではでは、宜しくお願いしますねぇ~?」
「ん、当てにさせて貰う...」
「アルマさんが居るなら私としては心強いです...」
「宜しくね、アルマさん」
「おう、任せな...じゃあちょいと待っててくれ、今リストアップと指示出ししてくっからよ」
そう言い残してアルマは事務所から出てアキと用心棒の所へと向かった―――
(...あのホシノとかいうリーダー格の嬢ちゃん、何者だ?見た目こそ間の抜けた感じの昼行燈って風貌に見えるが、ありゃかなり熟練した戦士って感じが滲み出てやがる。おまけに何を感じたのか知らねぇが俺に対してかなり警戒してやがるな...一体何がそうさせてやがるんだ?まぁ、一先ずは―――)
(...あのアルマっていう生徒、一体何者なんだろ?あの子もちゃんとヘイローがあったから私と同じ生徒の筈なのに何だか言い知れぬ違和感があったねぇ......まるで、大人が生徒になって話をしてるみたいな感じ。まぁ、取り敢えずは―――)
((要警戒、かな【だな】...))
アルマとホシノの心の内に、お互いがお互いへの警戒心という影を残しながら...
―――――――
萬屋アルマ
ホシノのセンサーに引っかかった怪しい生徒(元裏家業成人男性)
アルマの店での代金支払い方法は現金払い・キャッシュレス決済の他アルマが提示した依頼を達成する事によって同額の品物を貰えるという『依頼払い』が存在する(お金が無い、或いは手持ちが少ない生徒用の皿洗いの手伝いみたいなもの)
主な利用者は不良生徒やチンピラ達...依頼を誤魔化して報酬を受け取ろうとした場合にはもれなくアルマか用心棒とのタイマン勝負が待っている(無理ゲー)
ヒフミや先生の事が心配だし、アビドスの面々に協力すれば武器の不法流通させてた相手の実態が見えてくるかな?と思って同行を決意...この決意が後に、覆面水着団幻の№6となる事態へと発展してしまう
見た目の態度の割にヒナ嬢並の雰囲気が滲み出てやがるな...この嬢ちゃん何者だ?
小鳥遊ホシノ
武器商人のアルマに熟練の戦士であると何となく察知されてしまった暁のホルス
店の客への対応方法や違法部品の情報に関しての知見の深さ等から『生徒であって生徒らしくない生徒』という疑いをかけられている(実際中身的には間違っていないから困る)
...なぁんかこの子怪しいねぇ?店の方にも何だか強そうな気配が幾つかするし...一応警戒しとこっかな?
阿慈谷ヒフミ
アルマが同行してくれてもファウストになる運命からは逃れられなかった...でも君がファウストにならないと色々困るからね、仕方ないね...
定期的にアルマの店に来て買い物しているので結構ポイントが溜まっている...更にポイントカードが実はヒフミ専用にデザインされているという割とどうでもいいかもしれない事実を知らない様子である
"先生"・砂狼シロコ・十六夜ノノミ・黒見セリカ・奥空アヤネ
アルマに対してそれ程警戒心が無い方々
先生はアルマと初対面では無くある程度の性格を把握している為話し方は何処となく胡散臭い口調ではあるが根っこの部分が善良だから大丈夫だろうと思っているし、他の面々は先生からのお墨付きと自分達の質問に対してちゃんと答えてくれた上に手伝ってくれる事になったのである程度の信頼を寄せている模様
清水アキ
何か強そうな気配が近付いてきた為工事現場の確認と称し一行が来店する前に一時退避、その後アルマ達が4階へと移動したのを確認し1階店舗へと戻っている
欲しい物の要望は『ビル地下3階の秘密倉庫の独占権』
強いスケバンの用心棒
工事現場の実質的リーダー、鈍っていた体を鍛え直すのに土木仕事は丁度いいとの事
欲しい物の要望は『大規模かつ頑丈なトレーニングルームと鍛錬場』
ライブセレクション「カイザーPMC基地正門」
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『このまま対策委員会と進む』表ルート
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『後続部隊を待つ』暗躍(裏)ルート