「よぉーし、全員居るな?んじゃあ明日の行動の打ち合わせだ」
アビドス砂漠にあるカイザーPMC基地、その基地の警戒網から距離を取った場所にある小さなオアシス跡地にて夜営しているアルマ達萬屋アルカの主要メンバーは砂漠の色に合わせたサンドカラー色のテントの中で作戦会議を始める
折畳式の長テーブルを挟んで四方にそれぞれアルマ・アケミ・アキラ・ワカモの順で時計回りに座った面々は机の上に広げたカイザーPMC基地の航空写真を見ながら進行役のアルマの話を聞こうと耳を傾けるが...
「つってもまぁ、先生方の大まかな初動の予測とその際の俺達の序盤の動きと各員の目標しか打ち合わせする内容ねぇからそんな長くはかからねぇがなぁ」
「いやそれはどうなのです?作戦会議と聞いてこうして集まったというのに」
「個の時点で各方面に強い面子が揃ってんだ。そんな人材過多の中で即席で纏めて戦うよりも各々の良さを活かしたスタンドプレーの中にある程度の目標組んだ方が今回はまだ動きやすいしやりやすいだろ?
ましてや俺と時々手合わせしてるアケミ嬢と違って普段は秘書の仕事を任せてたアキラ嬢と今回契約して参加したお前は何が何処まで出来るのか大まかにしか把握出来てねぇんだ、下手に連携を意識した方が動きにくくなるだろうからそれを考慮した上での話だけしとくのさ...後はまぁ、な?皆それぞれ名が売れすぎてるからなぁ」
つい打ち合わせとは余り言えない短めの話し合いになると暴露すればワカモから怪訝な顔と視線を頂いた
仕方ねぇだろ今まで秘書に徹してて戦闘面については未知数なアキラ嬢、戦闘能力は多少理解してるがチームプレイとしてやるなら何処まで協調出来るか不透明なワカモは下手に誰かとチームを組ませると互いの動きが阻害されかねんし
それにこの3人は7囚人としての悪名があるから先生に直接加担しているってのは各方面に都合が悪いっての、特に連邦生徒会が頭抱えるから秘匿やあくまで偶発的な加担に俺が仲介した所にして...オイ私は全く困りませんが?って顔するなやワカモテメェ!
今後の為と多少強引だったが俺の方から連絡先交換した筈なのに、激務続きでウチの店のハーブ香が最早手放せなくなっちまったって俺に度々電話してきては散々愚痴ってくるようになったリン嬢の胃に本当に穴が開くから加減をしろ加減を!通販での定期購入量が日に日に増えてるのがどんだけの激務なのかを物語ってて結構引いてるんだからなこっちは!
「ったく...先ず先生方の動きだが、正門を突破し中央にある基地本部らしき建造物を目指すと見てる。小鳥遊ホシノもこの施設地下に囚われている可能性が高いと予想してるからだな。其処に向かって前進あるのみだろうよ...
ただ、其処に至るまでの道筋でどれだけの戦力が出てくるか未知数だ。PMCであればそれ相応の物量を出してくるだろうし、前に俺が戦ったデカブツの量産機もあるんじゃあねえか?」
「ああ、あのガタイだけ立派な鉄巨人ですか...アルマさんが両手を使って投げ飛ばした程度の重さですし、私の重量挙げのトレーニングの足しになるかどうか...」
「いやアレを戦力としてではなくバーベルか何かと思える貴女の筋力に驚きですよ...此方の戦力は?」
「此処に居る面子に加えてアビドスの生徒が4人、指揮は先生。他には風紀委員会・ティーパーティー・便利屋68が後から増援として来る」
「エデン条約の話が締結する前ですのにゲヘナとトリニティから援軍が来る...と。あの2校の事です、大方何らかの打算込みの参戦なのでしょうがそれが何か知っています?」
「あー、俺経由で大まかな話聞いたアケミ嬢とアキラ嬢は兎も角ワカモは直近の情報詳しく知らねぇもんな...風紀委員会は以前の貸しがあるから其処の清算兼ねてかなり本気で応援出すし、ティーパーティーは今内部がゴタゴタしててそれを治める為にも先生への貸しを作りたいからって理由で来るのはほぼ確定。ただ政治の面での参加だから何処までの質と数出してくるのかは未定だ
で、便利屋68は一番最初にアビドスと関わり続けて情が湧いてるし社長のアルちゃんは義理人情に厚いから、ホシノ嬢を助ける為に苦難に挑むのが解ってるんなら間違いなく対策委員会を助けに必ず来る...店を開く前からの付き合いだ、気心はよぉく知ってるんだぜ俺は」
「厚い信頼ですね...では、我々はどう動きます?アルマさんの話では個々別で動くという感じでしたが」
「あぁ、俺達の動きとしては先ず...」
アキラやワカモの問いに対して答え終えたアルマは考えておいた段取りを...カイザーPMCとカイザーローンから徹底的に利益を回収する為の正しく悪魔の様な計画を話し出した
「よぉ先生、これからカチコミか?俺達も同行するぜ...あー、こっちは流れで以前先生に迷惑をかけた詫びの為に今回快く協力してくれる事になった...」
「狐坂ワカモ、と申します。あぁ...漸く、漸くお会い出来ましたね?貴方様...♪」
“ワカモ!?何で此処に...アルマどういうツテを使ったの!?”
「まー、企業秘密...って奴かなぁ?」
まあ企業ってかウチは元は個人経営店...いや最近の規模から考えると企業じみちまってるか?
◇◇◇
カイザーPMC基地は一目で厳戒態勢状態であると分かる状況だった
なんせ基地唯一の正門前には迎撃の為に2小隊クラスの兵士が展開してるし、当然基地の兵力はこの場に展開している数だけじゃあ無い程に控えさせたまま救出にやって来るだろうアビドス対策委員会に備えているんだろう...だが此処には俺とワカモも居る
まぁ本当はワカモにも単独で破壊工作させたかったんだが、最初の突入ん時だけは目に見える所で手綱握ってねぇとコイツ先生の為にハッスルし過ぎて派手にやらかしそうだったからな、致し方ない選択って奴だ
「へぇ、伊達にPMCと名乗ってるだけは一応あるか?随分とまあ気合入れて守ろうとしてるじゃあねえか」
「...関係ない、奴等を蹴散らしてホシノ先輩を助け出すだけ」
連中の防衛線を見た俺の言葉にシロコ嬢は覚悟を決めた顔でそう返してくる...チラリとノノミ嬢やセリカ嬢にアヤネ嬢も決意は当然で気合の入ったいい顔してる、こりゃあ俺も負けてられんな
「ま、そうだよな...んじゃ始めるか?ワカモも派手に暴れてくれや」
「貴女にそんな事言われずとも仕事と先生の為に全力で暴れさせて貰います...あぁ、寧ろ貴女の取り分を頂いても?」
「馬鹿言え、お前さんに取り分取られ過ぎたら何の為にシロコ嬢達を手伝ってるのか分からんくなる。そうならんように...先生、指揮を頼むぜ?ワカモもアンタの指揮なら喜んで従ってくれるからな」
“ああ、任せてくれ!”
「先生の護衛とサポートは私が請け負います!」
“頼んだよアヤネ...よし、戦闘開始!これは前哨戦だ、此処で手こずらない様に迅速に突破しよう!”
「OK!」
(んじゃあ今回は珍しく出血大サービスだ。
今回の俺は何時も着ているロングパーカーと大きな商売に行く時には欠かさず背負っていた背負子以外にも大量の武器を持ち込んでんだ、そして大量のブツを仕舞っている"モノ"こそが漸く出来た俺のメイン装備...!
「―――!アビドスの生徒だ!それに例のブラックマーケットの店の店主に...!?し、七囚人の狐坂ワカモ!?何故此処にッ」
「あら無駄口を叩いている暇がありまして?其処は既に射程の範囲内、ぼさっとしていては...」
「俺に叩き潰されんぞぉ!?」
いの一番に俺達に気付いたPMCの兵士が何故か対策委員会と共に迫って来るワカモの存在にビビってる間に彼女の銃で額を撃ち抜かれた
他の連中が予想外の生徒の出現につられて慌ててる内に俺は助走を付けて一気に跳躍、10m以上の高さまで舞い上がり左手で"新たな商売道具"の裏側に取り付けられている持ち手を掴んで―――
「商売、繁盛ォ!」
「「「ぎゃあああああああ!?」」」
何処かの騎士団団長宜しく落下の勢いと"ソレ"...全身黒塗りの実用性重視の金属フレームの武骨なデザインに俺のヘイローの形であるアンブレラマークをワンポイントとして付けた四角い棺桶...ではなく2mを超すガンケース『ブラックマーケット』を地面へと叩き付けた
盾としての機能を持たせる為に複数の素材を重ね合わせたのと内包している銃の重さなんかを諸々詰め込んだこの馬鹿デカいガンケースは当然重量もそんじょそこらの盾よりも当然重くなっており、店でコイツを軽々持ち上げられるのは俺とアケミ嬢とミネだけである
(時折アケミ嬢がダンベル代わりに使ってんのは辞めて欲しいが)
そんなコイツを重力と落下スピードに加えて俺の腕力を込みで思いっきり叩き付けてやれば、衝撃が波となり周囲にあったバリケード代わりのコンクリート片諸共数人の兵士達を吹き飛ばし頭から砂地へとダイビングさせてやれたのだが...意外と効果あるな、ミネに薦められた叩き付けをやってみたが確かに暴徒鎮圧にはもってこいな技かもしれん
ーその技の完成度、やはり貴女は救護騎士団団長補佐に相応しい人です!入団の書類を用意しておきますね!ー
「いやだから絶対やら...げげげ、幻聴だよな!?」
「何急に変な事言ってるのよ!?いいから早く敵を倒して!」
「かしこまセリカ嬢!前衛は任せろぉ!」
おおっと居もしない友人の幻聴が聞こえた気がしたせいでセリカ嬢に怒られちまったぜ、集中集中!
今回の俺達の布陣は中央最前線にタンク兼ヘイト役の俺でその少し後方に左側にワカモと右側にシロコ嬢が間隔を取って位置し機動力を生かした遊撃役、セリカ嬢とノノミ嬢が俺の後方に控えて撃ち漏らしを削るという1-2-2のフォーメーションだ
先生の守りはアヤネ嬢がやってくれるし後ろは任せた!今回の俺は先生の作戦通りに兎に角前に出て敵の注意を引き付ける!
「毎度どうも万屋でぇす!今日は押し売りに伺っておりまぁす、景気付けにこちら一発貰ってくれや!」
「こんな押し売りがあグボォ!?」
「そう仰らず!叩き売りのサービスも、致しますよぉ!アッヒャッヒャッヒャ!」
「叩くじゃなくて思いっきりシールドタックルゥ!?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!暴走機関車が人を跳ね飛ばしながら突っ込んでくるぅ!」
「撃て、撃てぇ!早く止めないと俺達も跳ね飛ばされるぞ!」
衝撃波で吹き飛んでいない連中に対し銃撃を防ぐのを兼ねてガンケースを翳したまま突貫し、そのままの格好で次々と跳ね飛ばしてやれば高々と錐揉み回転しながら舞い上がって頭から砂漠の中へとダイブしていく
流石に2人ほど吹き飛ばしてやれば次はお前だ、と宣言されたように感じたのか奴等は必死になってステアーAUGを俺に向けて一斉射してくるが...馬鹿め、俺にだけ目を向けてて良いのかぁ?
「あらあら、余所見厳禁ですね...その隙、狩らせて頂きます」
「この場に居るのはアルマだけじゃない...私達も居る!」
俺に注目が集まれば遊撃担当のシロコ嬢とワカモがバリケードから出した身にドンドン銃弾を当ててPMCの兵士達を倒せるし、セリカ嬢の援護やノノミ嬢の斉射によって広範囲の兵士達を無力化してやれる...そして、だ
「駄目だぜ?お前さん達の防衛線に深ぁく浸透している俺から注意を逸らしちまうのは...今日は見せたい商品が山程詰まってるんでなぁ!」
矢盾の様に立てたガンケース『ブラックマーケット』は盾にも出来るがまあ本来の役割は読んで字のごとくだ
ガンケースとして普通にロックを外して開封出来る以外にこいつの取っ手部分には4桁のダイヤルが埋め込まれており、そこを回して正しい順番に合わせれば内包されている各種銃器がケース側面や背面から顔を出す仕組みになっている...そして、其処に収納されているのは俺の手持ちの品数が増えてきたが為に収納しきれなくなってきていた大型の銃器の数々だ
ダイヤルを一定の数に合わせ、出て来た商品をカイザーの兵士達が数人集まって抵抗しているバリケードに対してその銃口を向け引き金を引く
普通の銃ならこのまま銃弾が飛んでいってもバリケードを貫通出来ず破片を散らすだけだがこの商品は障害物に当たっても弾の種類によってはちゃあんと意味がある
「「「「うおおおおおおっ!?」」」」
ひのふのみのよ...ポンッ!という軽い音と共に発射された榴弾でPMC兵士達が隠れていたバリケードは着弾と同時に木っ端微塵になり、背後に居た兵士達は砂漠をゴロゴロと転げ回ってる所を容赦なくワカモが狙撃して狩っていくのを横目に次の標的を定めながらリロードしARWEN37(アーウェン37)をまた放ってはバリケードごと周囲の兵士共を吹き飛ばしてやる!
“よし、そのままアルマは敵を引き付け続けながら周囲に弾をばら撒いて!シロコとワカモはアルマが引き摺り出した敵をそのまま倒して、セリカは2人の援護!ノノミは出て来た敵が固まっていたり纏まりそうだったら其処を斉射、それ以外の時はアルマの周囲に集まる兵士達の対処をお願い!”
「く、クソッ!数では此方が勝っているのに抑えきれん!」
「司令部に増援を要請しろ!このままでは突破されるぞ!」
数では数倍を超すアドバンテージがあったにも関わらず盤面を見れば押されに押されている連中は正門の司令部に必死に増援要請を出し始めた!よしよしこれで後は敵さんが正門を開けてくれれば中に踏み込めるチャンスだ、後は後続の為に門を開け放ったままにしてやらにゃあなぁ!
"今だ!アルマは更に前に出て新手を抑え込んで!セリナとノノミも前進、シロコとワカモは作戦通りに配置について!"
「その指示を待ってたぜぇ!よっしゃこっち来いワカモォ!」
「怒鳴らずとも聞こえています!そちらは任せて増援を防ぎなさい!」
此方の意図を察して走って近づいてくるワカモの為にダイアルを回し直ぐにでもRPG-7が取り出せる状態になっている『ブラックマーケット』をその場に残したまま、俺は正門から出て来た増援の兵士達に向かって走り出す
走りながら空いた両手を胸元で交差させ腰に下げている2丁の拳銃をホルスターから引き抜いてそれぞれの手に持つ...何方もキラー7やブロークンバタフライにハンドキャノンと同系統の破壊力を有する怪物銃共だ、さぁ飛ばして行こうかぁ!
「たまには商人じゃなくて荒野のガンマンになってみるってのも楽しいかもなぁ!?ほれお前さん達に新商品から45口径の弾をプレゼントだ!」
狙いは正門から出て来た増援部隊、その先頭に立つ火力担当と思われる榴弾部隊はその装備故他の兵士達よりも一回り程大きく良く目立っていた
アルマはこの兵士達に対して2丁のマグナムを構える
片や銃のグリップ部分にアルマのヘイローと瓜二つのアンブレラマークが刻まれたS&WM29を思わせる大型マグナム『マグナムリボルバー』、片やとある警官が愛用していたコルトアナコンダをベースにバレルウェイトを取り付ける等のカスタムが施された特注品『シルバーサーペント』
この2つの銃口から放たれたマグナム弾は過たず頭部へと吸い込まれる様に飛んでいき...
「ごはぁ!?」「ぐへぇ!?」
「えっ...」
「わぁ...」
頭部のこめかみ部分と思われる場所へと直撃を受けた兵士2人はその場に倒...れずに何とそのままくるくると縦に回転しながら空中を飛んでいき、10メートル以上離れた場所まで豪快に吹き飛んでから漸く地面に着地を決める
撃ったのはマグナムらしき銃とは言えたった2発によって起こされたその光景に彼等の両脇に居た他のPMC兵士達やノノミ、セリカも一瞬だけ呆然となる中当の撃った本人は更に走りながら距離を詰め続けており
「はっ!?しまった、奴から目を...」
視線を逸らしていた事に気付いた兵士が振り向く
視界の端、かなり低い位置を黒いナニカが通るものの一瞬であったが為に意識に残らず向き直った先にいたのは呆然として立ち尽くした2人のアビドス生のみ
先程までマグナムを構えていたもう1人は、と周囲を見渡そうとした彼はそのまま背後へと回り込み後頭部へと銃を構えていたアルマに鉛玉を撃ち込まれて砂漠の大地と濃厚なキスをする羽目になった
「先ずは1人...後が控えてるんでな、悪いが狩らせて貰うぜぇ!」
そのままアルマは慌てて照準を合わせようとする周囲のPMC兵士達に対し、先んじてマグナムの銃口を向けて引き金を幾度も引き続け増援部隊を駆逐していった...
「...アルマさん達が無事に正門を突破したようですね」
正門周囲での戦闘の一部始終をカイザーPMC基地からかなり離れた高台に潜み、観察していたアキラは双眼鏡を目元から離して振り返る
既にアルマとワカモは基地に居る為この場に残っているのはアキラと椅子に座りながら出番を待っていたアケミ、そして”鎧”と各々の装備を纏い待機状態のままテントの中で鎮座している残忍な騎士3体とアルマデューラ30体のみである
現在自治区内に居るアルカの店員達はアビドス高等学校とアビドスの居住区を防衛する為に大半が散っており、残る2名の店員はとある援軍を連れて来る為にヘリと共に移動中でこの場には不在だった
「うふふ、アルマさんだけでなくワカモとアビドスの生徒達も居ますから当然ですわ」
「そのようで。では此処からは第二フェースといきましょう」
「ええ、お互いの得意分野でやるとしましょう」
「では私は『残忍な騎士』のアルファとブラボーのチームを率いて正門へ、アケミさんはもう少し待って貰った後にチャーリーチームを率いて...」
「所定の位置へ移動して派手に暴れる...ふふ、実に分かりやすくてシンプルですわ。おまけにヘルメット団を養っていたカイザーにやり返せる機会と今のコンディションを何の憂いも無くチェック出来る機会を与えてくれたのなら滾らない理由もありません」
「あまり派手にやり過ぎないで下さいよ?貴女が本気で力を振るえば私がアルファチームと回収する予定の美術品や例の物に被害が出かねませんから」
「善処しますわ...では後ほど」
自身の獲物である『M202ロケットランチャー』と重機関銃『ブローニングM2重機関銃』を軽々と持ち上げたアケミは久方振りの闘争に向けて高ぶる歓喜を抑えながら、卓上のパソコンで残忍な騎士とアルマデューラの起動を行うアキラを残し先んじてテントを出て行った
「善処しますは大体しない前提の言葉では?...これはお宝を手早く回収した方がいいですね、迅速に行くとしましょうか」
その闘気に僅かに焦りを覚えながら、アキラは起動シークエンスの入力を完了させて『3人』を深い眠りから目覚めさせる...
ー残忍な騎士、メインシステム起動開始...ー
ー外装鎧より人格OS読み込み...完了ー
ー
機動が完了し、3人が配下のアルマデューラ達と共にゆっくりと立ち上がる
軍の特殊部隊を思わせる漆黒の迷彩服に複数のサイドパックとバックパックを身に着け、目元が赤いフルフェイスマスクとヘルメットで顔を隠す隊員を模したアルファ
アケミよりも尚背が高く2mを優に超える体躯を有し、頭にはボーラーハットと長い顎髭を生やした黒い長衣『カソック』を身に纏う神父風のブラボー
そして此方も2mを超す身長を有し、身体の線はブラボーよりも細身の様だがその全身に纏う顔すらも完全に隠す赤いローブ故にブラボーよりも不気味に見えるチャーリー
彼等の背後には漆黒の迷彩服のアルマデューラ、アルマが着ていた西洋甲冑によく似た鎧を纏うアルマデューラ、チャーリーと同じ赤いローブを身に纏うアルマデューラ達が総勢30体待機しアキラの号令を待っていた...
「さて、おはようございます皆さん...起きて早々ですが早速状況開始ですので、宜しくお願いしますね?」
カイザー理事、そしてカイザーPMCの悪夢は未だ始まったばかりである...
―――――――
萬屋アルマ
ワカモ・アキラ・アケミとの打ち合わせを終えていよいよホシノ奪還作戦に参加する事になった武器商人さん
この世界線だとプレイアブル化された当初の時点から今まで追加された生徒の中でも異色の『固有武器が銃じゃない』生徒であり話題になったり、更にアビドス編メインストーリーではアルマ視点が(拙作では主人公なので出ていたが)殆ど無くこのPMC基地での戦闘後の僅かなアルマ視点のせいで実は七囚人3名とも親密?な仲だと判明してもしや彼女は黒幕では?等と様々な考察が流れたものの実際の所は『雇った生徒の中に意図せず2人程七囚人が混ざっていただけ』というオチで先生方がズッコケた模様...尚他にも爆弾は多々ある(し増える)のだが
シールドを使ってミネの様に暴れてみたり新商品の銃器を大盤振る舞いしつつ暴れ回りつつ正門を突破、事前の打ち合わせの第二段階へと作戦が移行されつつあるが...現在位置は『正門防衛中の部隊への増援が出現した位置』なのでこの後...
先生+アビドス対策委員会
ホシノを欠いているものの代わりにタンク役としてアルマが加わり更にNPC枠ではあるがワカモも加わったので戦力は十分、本編と比べてスムーズに正門を突破している
若干ふざけたりしつつもちゃんと仕事はきっちりしてくれるアルマが連れて来た上、対策委員会の面々は七囚人に関して余り詳しくないしアルマとの軽口を交えた親しげ?な会話もあって現在はワカモの事も信頼している
今の所はシロコも恋敵として敵視はしていない...今の所は、であるが
狐坂ワカモ
アルマや対策委員会、そして先生と共にホシノ奪還作戦の『表側』を担当する事になった傭兵(狐面アリ)
即席とは言え元々アルマとは多少D.Uにて手合わせもして実力は知っているので一定の連携は出来るらしく、軽口を言い合いながらでも息を合わせられるらしい
本当はアケミと共に陽動をさせようとアルマは考えていたようだが、もの凄い嫌がられた(先生と一緒じゃないと嫌です!と散々駄々を捏ねられた)ので仕方なくアルマ監視の元同行させる事にした模様
清澄アキラ・栗浜アケミ
正門突破まで待機していた2人、残忍な騎士3体とアルマデューラ30体も彼女達と共に待機していた
アルマ達が正門を突破した為行動開始...またアキラの手によってRE4に出ていたキャラ3名の姿と人格をインストールされた残忍な騎士3人も起動、奪還作戦の『裏側』を担う
『ブラックマーケット』
アルマの固有武器、他の生徒達が銃であるのに対して複数種の武器を使うアルマの固有武器は何と銃を収容しているガンケースとなっており話題になった
総重量は不明だが一部の生徒しか持てないと言われており、ゴリアテをぶん投げた怪力も相俟って晴れて先生達に『ブラックマーケットアキンドゴリラ』種と命名されたらしい...猫耳()なのに...
アサルトライフルやショットガン、スナイパーライフル等銃の構造上両手持ちになりやすい銃器が多く収納されているが、未だにその収納物は増え続けているとの事
ARWEN37(アーウェン37)・マグナムリボルバー・シルバーサーペント
アルマの新商品にしてバイオハザード0或いは1に出て来る銃
ARWEN37(アーウェン37)は独特の回転式機構を持つグレネードランチャーとして作品を跨いで登場している銃であり、マグナムリボルバーはバイオ0の、シルバーサーペントは1のとある選択肢を選ぶと入手出来るリボルバーとなっているがアルマは何処でこれらを入手したかの記憶が現状曖昧な状態である
アルファ・ブラボー・チャーリー
『残忍な騎士』こと陸戦統率型アバンギャルド、リクトー君に専用の『鎧(スキン)』を着けた特殊個体
アルマが武器商人の頃に関わった人物を元に人格データを作ったので、ガン〇ムみたいなムー〇ブルフレームではなく素体にメダルを入れると起動するメダ■ットの様な感じが近いかも?
元となった人物は...まぁ、RE4のプレイヤーならお分かりでしょうがあの3人です、1人はrequiemにも出てましたね
レオン・S・ケネディ
新作にて更に人間辞めてる主人公...この人確か50代が目前の筈だが何かもう人間辞めてない?と何度見ても思う身体能力してる
...人間のレオンでこれならアルマの強さも今後もう少し?盛っても大丈夫か等と考え始めている
ライブセレクション「カイザーPMC基地正門」
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『このまま対策委員会と進む』表ルート
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『後続部隊を待つ』暗躍(裏)ルート