透き通る世界の武器商人さん(ちゃん)   作:狐の行商人

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前よりも1ヵ月短く投稿出来ました(ぐるぐる目)

そして今回はいよいよとある生徒がキヴォトス初のアルマのカスタマイズによる強化対象に...イッタイダレナンダ...


チャプター3 カイザーPMC基地3

「挨拶は結構よ、さっきの問いに答えて欲しいわ」

 

「あら、つれませんわね...ですが、問われたのならばお答えしましょうか」

 

向かいの建物からとは言え、ゲヘナ最強と謳われる空崎ヒナの愛銃の銃口を向けられても栗浜アケミは動じすに質問に答え始めた

 

「先ず第一として...貴女であれば私とヘルメット団の因縁についてはご存知でしょう?カイザーPMCと派閥を同じくするカイザーローンは彼女達の派閥の1つに資金提供をしていましたので責任を持って親元にこうしてヤキを入れさせて貰いましたわ。それにあのローン会社には実は私の舎弟の子達も被害にあっていまして、お礼参りの意味合いも少々あります」

 

「そう...他には?」

 

「二つ目は単純にカイザー理事達の行動が気にくわなかった、という所でしょうか?もし似た様な事を私達も身内にされたのであれば...考えるだけで叩き潰したくなりますわ

 

三つ目、これは個人的な理由ですが長らく矯正局に収監されていたせいで腕が鈍っていまして...丁度良い機会ですので手助けも兼ねて少々暴れさせて貰いました。そして最後...」

 

理由を説明する度に顔の傍まで上げた右手の指で数を数え、4つ目の小指を立てた所でアケミが少し微笑んだ

 

「...私、矯正局に入る前より久しく現れなかった好敵手(とも)にこの度恵まれまして。その方が此方のアビドス対策委員会に協力していると聞いて少しお節介を焼かせて頂きましたわ」

 

「伝説のスケバンと呼ばれている貴女程の実力者と対等に戦える相手?...っ、まさか」

 

「うふふふふ、さて何方でしょうかね?さ、私は貴女の質問に答えましたしこれ以上は手助けも不要そうですのでこの辺りで暴れ回るのは止めましょう

 

これ以上基地内で暴れては貴女以外にも噂の先生やアビドス対策委員会に要らぬ警戒をさせてしまいそうですし、何より諸々のケジメはこうして付けさせて貰いました...尤もヒナさんが私を止めるというのならまだ暴れるのもやぶさかではありませんわよ?」

 

「......はぁ、止めておくわ。私はあくまでアビドス対策委員会や先生に協力を要請されて来ているの、伝説のスケバンがこのアビドス砂漠に居るのは予想外だしカイザーPMCに対して攻めて来るのは更に予想外もいい所よ

 

連邦生徒会やヴァルキューレが貴女の事を追っているとしても、今の私達にとって現状最優先されるのは小鳥遊ホシノの救出であって貴女と戦う事じゃない。貴女が退くというのなら私に異論はない、早くこの基地から退去して貰えると嬉しいわ」

 

「ええ、そうさせて貰いますわ」

 

『アケミお嬢様、バイクを此方に持って参りました』

 

「ありがとうぺサンタ...ではヒナさん、ごきげんよう」

 

このまま戦闘になった場合のメリットデメリット、そしてこの場合の裁量権を持つのは自身ではなく先生やアビドス対策委員会である事を考えたヒナはアケミに向けていた銃口を外して彼女の動きを静観する姿勢を見せる

それを確認したアケミはぺサンタが近くまで運んできたバイクに愛銃2丁を軽々と乗せ、銃の重さで僅かに地面に沈んだバイクに跨りエンジンを掛けてから別れの挨拶を残しPMC基地の正門方面へと走り出した

 

先頭を走るアケミのバイクに続くバイクの集団が走り去り小さくなっていくのを確認し、視線を基地の中央へ向けたヒナはこの一件が終わった後最初にする事を密かに確定させた

 

(...取り合えずアルマにはワカモの件に加えてアケミの件でも追加の質問と説教ね)

 

伝説のスケバン栗浜アケミとどういう経緯でか出会い何故か好敵手認定され、何処かから雇って来た厄災の狐狐坂ワカモを今回の件に参加させた友人への締め詰めを

 

 

 

 

 

 

「うおっ!?」

 

『急にどうした』

 

「い、いや何でもねぇよ...で、どうだ?」

 

司令室まで到達しスタングレネードを2つ程投げ込んで俺とブラボーを先頭に突入、大した抵抗もさせずにあっさりと制圧も終えて此処に残ってたカイザーPMCの兵士共を纏めて縛りあげてたら急に背筋にもの凄い悪寒が走った!?

そのせいで漏れ出た声にパソコンを操作する手を止めて此方に声を掛けてきたアルファに対し、誤魔化す為に内部機密の情報収集の結果を促した

 

因みにだがここまであっさりと来れたのは単純に地下からの襲撃なんて連中には念頭に無かったのが大きい

カイザー理事はどうも地上部に全戦力を回しちまってたようで格納庫で目的物の情報端末を確保してからは俺もアルファも一直線に此処に来れちまった

救出時に下手な横入りをされたくねぇから先に叩いて混乱、あわよくば制圧できればと考えてたんだが思い切りが良すぎるというか全振りし過ぎというかだ

 

そのお陰で途中で別れたアキラ嬢も特に問題なく宝物庫らしき場所に辿り着き、現在はアルファから借りた部下5名と共にえっちらおっちらお宝を回収していると連絡が来てるし、後はホシノ嬢救出に向かえばいいのだが...此処で問題発生である

 

『この基地に関するデータは粗方残ってはいるが、本命の捜索していたものに関するデータやカイザーコーポレーションの機密情報らしきデータは消去されている。復元が可能かどうか確認するにも流石に時間が足りないな』

 

「当たり前だ!貴様らにくれてやる情報なんてありはしない!」

 

「仕事熱心だねぇ、関心するぜ。ま、流石にそれを許してくれる程甘くはねぇとは予想してたさ...けどもカイザー理事も思い切ったな、まだ部下も残ってるだろうにまさか基地に発破仕掛けてやがるとは」

 

「「「「......え?今なんて?」」」」

 

「この司令室のある建物も基地内の重要施設も諸共に吹き飛ばせる量の爆薬が仕込まれてるみてぇなんだわ、その様子からしてお前等にも内緒でな」

 

「「「「はぁ!?」」」」

 

あの理事この基地にかなりの量の爆薬をセットしてやがったのだ、特に基地のサーバーなんかの端末機器には重点的にである

下手すれば味方諸共吹き飛ばす位は奮発してる辺りに本気度が伺えるが何も此処までするか普通?...いやサドラーの奴もやられる側だったがんな事になったし、確かラクーンシティの地下のアンブレラの施設とかも機密情報やバイオハザードの後始末兼ねて大爆破してたな?これもその類か?

 

宮仕えの悲しい所で切り捨てられたと察したらしいPMCの兵士共が慌てたり騒ぎだしたのをブラボーが静かにさせてるのを一瞥しつつアルファに話の続きを促す

 

『まあ其処までしなければならない余程この基地には重要な情報があったのだろう...で、どうする?サルベージでもしてみるか?』

 

「金漁りしてて実は自分用の墓穴を掘ってました、なんてのは人生一度きりにしたいね。欲かいても仕方ねぇし時間のかかるデータ関連の収集は放棄してサクッとアルファは理事室のもん洗いざらい掻っ攫ってくれ。俺にとっちゃ寧ろそっちが本命だしな...ブラボーは部隊の半数を率いてコイツラを連行して安全地帯まで後退、残りは俺と来てくれや。防衛戦力も無いならホシノ嬢の居る所へ大急ぎして救出するから人手欲しいし...」

 

「お、俺達を助けてくれるのか...?」

 

「あ?あー、まあ此処に置き去りにするのは寝覚めが悪すぎるしなぁ...カイザー系列の会社に帰るのはお前等の勝手だが、もしも今回の件で戻れる宛も無くなったんなら仕事も斡旋してやるからブラックマーケットの万屋アルカまで会いに来な。見合った仕事を用意してやるぜ」

 

「「「「か、感謝する!」」」」

 

「おう...所でアルファ、先生の現在の所在って此処から分かるか?」

 

『少し待て、今モニターに監視カメラの映像を回す...居たぞ、地上部でカイザー理事と相対している。映っているカメラの位置的に小鳥遊ホシノを監禁している地下実験施設にもそう遠くないな』

 

「おお、いい位置にいるじゃあねえか。此処からこう行って壁を二・三ぶち抜いてやりゃあ合流するのも楽そう———?」

 

楽そうだなぁ、と続けようとした所で司令室内にあるレーダーに敵影が映った事を知らせる警告音が鳴り始めた

警告音を受けてアルファがまた端末を操作し監視カメラから経由してモニターに映るそれは...デザートカラーに塗装された後に操縦席の少し後方部分、開閉部と操縦席の丁度中環地点に最早見慣れた紅白のアンブレラマークが刻まれてるウチの店のヘリが2つだ

 

でヘリの開閉部からは最早ウチの店では見慣れたつつある面子と社長がバッチリ監視カメラに映っているなぁ?イヒャヒャ、まさかまさかこのベストタイミングで来てくれたかよ!

 

「おぉ?おやおやおや、このタイミングで来るか!!流石アウトロー、出て来るタイミングってえヤツをよぉく分かってやがるぜ!イッヒャッヒャッヒャッ!」

 

『...お前まだ誰か呼んでいたのか、賑やかしが過ぎるぞ』

 

「良いんだよォ彼女達も関係者だから誘ったんだし、俺だけじゃなくて先生も声を掛けてるから社長達だけ仲間外れにしちゃあ可哀想だろぉ?」

 

『全く...俺は理事室へ向かうぞ』

 

「おう、そっちは頼んだぜ?」

 

先に司令室から出て行くアルファを見送ったアルマはもう一度モニターを見直す...現状はヘリから放たれた煙幕弾によってゴリアテが怯んだ隙に便利屋68がアビドス対策委員会の面々と先生とワカモの前に降り立っている所である

そんな状況の中でアルマが注目したのは便利屋68の鬼方カヨコだ

普段通りのパーカー姿の彼女であるがその姿には以前アルマとシロコ達アビドス対策委員会の面々と共にカイザー理事達と戦った際と少々異なり、腰に『赤・白・紫・銀とカラーの異なるブラック・デス・ポイズンのマークが描かれたサイドパック』を腰に下げている様子が映る

それを見たアルマはニヤリと笑みを浮かべる

 

「イッヒッヒッ...さてさてカヨコ嬢?思う存分試運転するにゃあ気兼ねなくかませるカイザー理事が相手だ、俺の最初の改造品の力を存分に披露しててくれよぉ?後で感想聞くからなぁ?」

 

まぁ俺のキヴォトス最初の仕事だ、銃だけじゃなく"弾"まで気合入れて仕上げてるから問題は無いだろうがなぁ?ヒヒヒ♪

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「アルちゃん降りれた〜?じゃあ私達は安全圏まで後退するよ〜、仕事が終わったら迎えに来るからね〜!」

 

「ええ、助かったわ!此処からは私達の仕事ね!」

 

アルマが手配してくれていた2機のヘリから社長と私、ハルカとムツキがそれぞれアビドス対策委員会と先生、そして何故かいる狐坂ワカモの前へと降り立つ。カイザーPMC基地に対しての小鳥遊ホシノ救出作戦...社長は最初こそ乗り気じゃ無かったんだけど、悩んだ末に困っている人達を見捨てるなんてアウトローじゃないわ!と結論付けて参戦する事にしたんだよね

 

まあ、問題はその後で...アビドスから撤退した私達は当日朝の作戦に参戦するにはかなりの距離を移動しなければならない

けどウチにはそんな便利な移動手段がある訳じゃあ無い、だから依頼の都合上で付き合いが長く仲が良いアルマに相談しようとしたんだけど...

 

『あ〜、アルちゃん本当に此処に居た〜』

 

「へ?あ、貴女達万屋の...」

 

『やほ〜、店長の指示で迎えに来たよ〜?アビドスに行くんでしょ〜?どうする〜?乗ってくぅ〜?』

 

「...ええ、お願いするわ!最短最速で向かって頂戴!」

 

『あらほらさ〜♪』

 

いざ連絡しようとした時に以前店の店員にどうか?とアルマに紹介した顔見知りのゲヘナ出身の子が2機の輸送ヘリに乗って公園へと着陸してきた

 

どうやらアルマもホシノ救出作戦に引き続きアビドスに協力するつもりだったらしくて、社長がアビドスに来たければ迎えに行って連れてきてくれと指示されたらしい

そうして彼女達が操縦する輸送ヘリに社長と私、ムツキにハルカが別れて乗り...今このタイミングでカイザーPMC基地まで来れたんだ

 

「ハァ...またこのデカブツと戦わなきゃいかなくなるなんてね」

 

「また?...一度アレとやり合ったのね貴女達?」

 

「アビドス対策委員会の子達と一緒にね。その時はアルマやアルマが雇った生徒達も居たよ...貴女達とやり合った時に出た居住区の修繕の為に雇った子達だったみたい」

 

「そう...アルマ、気を回してくれたのね」

 

そうしてやって来てみれば、先生達を先に行かせるべくアルマやアビドス対策委員会の子達に一度派手に壊された筈の...ゴリアテ、だったかな?の二機目に乗ったカイザー理事相手に私達便利屋68・風紀委員会・それに何故か参戦して来たトリニティの子という面々で戦う事になった...最後のトリニティの子まで参加してるのかはちょっと疑問だけど、今戦力は多い方が嬉しいからそのまま参加して貰っている

今は最前線にはハルカ、その後ろにムツキと私に加えてイオリとヒナとトリニティの子、更に後ろに社長とアコとチナツが居る布陣...だけど

 

「邪魔をぉ、するなあああああああああ!!」

 

「あはははは!前より荒ぶってるぅ!」

 

「あわわわわわ...!」

 

肝心の標的であるカイザー理事が大分派手にゴリアテで暴れてて面倒くさい事になってる...まあ向こうは最早立場的にも戦力的にも崖っぷちだからそうなるか

流石にこのメンバーで勝てないという訳じゃあないけれど、これは少し手間取りそうかな...けど、アルマが仕上げてくれた『例の品物』の試しと慣らしには丁度いいかもね?気兼ねなく撃てる相手だし

 

「それで肝心のアルマは何処に行ったの?」

 

「私も貴女達と同じで途中から先生達に合流したから詳しくはないけれど、彼女なら正門で分かれて地下施設の探索に向かったそうよ?これだけの規模の基地なら地下の施設もあるから其方の方面から調べてみるって...実際基地の内部構造が記載されたマップデータが送られて来ていたし」

 

「...また何か企んでそう」

 

「奇遇ね、私もそう思うわ。まぁ彼女の場合は悪い方向にはならないとは思うけど」

 

『ちょっとカヨコさん!?何時まで仲良く委員長とお話しているんですか?さっさと掩護してください!』

 

「...やれやれ、分かったよアコ」

 

正面に陣取っているハルカやムツキ達に注意が向いている間にサイドから仕掛けようとしていた私に合流して来たヒナと移動しながら話していたら、アコが通信で口喧しく注意して来た...言われなくてももう良い位置に辿り着いたからこれから仕掛ける所だったのにね

 

「...?その銃、前に使っていた物とは少し違うわね?」

 

「ん?...ああ、そっかヒナに見せるのは初めてだったね。これはアルマにカスタマイズして貰った銃で...それで今から撃つのは」

 

カシャリとアルマが用意してくれた4種の弾丸入り弾倉の内、弾倉の底が白く染められているものを銃に込める

狙いはカイザー理事の乗るゴリアテ...ではなく

 

「アルマが仕立ててくれた...私用の"武器"だよ」

 

ゴリアテの真後ろに残っている廃墟の壁へと数発を発砲する

狙った建物の外壁は風化しているとはいえコンクリート、本来なら弾丸は壁にめり込むだけで完全に的外れな弾道だけどアルマの説明通りなら弾丸は...

 

「...え?」

 

「ぬっ!?ま、また背後からか!?」

 

カァン!カカァン!!という甲高い音と共に跳ね返りカイザー理事の乗るゴリアテを背後から襲った

流石にハンドガンの弾だし大した威力はないけど、反射時の音とゴリアテに当たった音でカイザー理事はこの前の居住区での戦いで私達に挟み撃ちにされて最終的に撃破されていた

その時の印象が強く残っているから、以前の戦いで散々背後を取られていたカイザー理事は慌てて自身の背後を振り返るけど...発砲した私は見当違いの方向から撃っているから其処に居る訳が無い、よって

 

「何処を向いてるの?隙だらけだわ!」

 

「こっちこっち~!アハハどこ向いてるの〜?」

 

「狙い撃ち、です...!」

 

「ぐおっ!?おのれ先程のはフェイクか!」

 

誰も居ない方向に振り向いたせいで社長達がフリーになって攻撃してくれる...うんいい感じだね

 

「成程...跳弾、それも意図的に跳弾させられる弾丸なのね」

 

「そ。小悪戯の悪戯(イタズラ・ヴィヴァーチェ)...撹乱や牽制向きの特殊強化弾、アルマが仕立ててくれた4種の弾丸の1つ」

 

『厄介な物を作りましたねあの人...』

 

「個人的にはかなり使い勝手が良い感じだけどね...次」

 

残弾の少なくなった弾倉を抜いて新たな弾倉をサイドパックから取り出して装填、こっちのは弾倉は底が紫に塗られてるやつだ

 

(気弱の心に秘めた熱情(トリガー・アッパショナート)、確かこっちは弾頭の威力を上げてるんだっけ)

 

ゴリアテかは見て真横の位置から後方の位置へと移動しながら次々と銃弾を撃ち込んでいく...その銃弾は先程撃った白の弾倉の弾や普段使いする弾よりも少し強めの反動を手元に残しながら飛翔し、ハンドガンから放たれたとは思えない威力を以てゴリアテの装甲へと突き刺さる

 

「な、何ィ!?ハンドガン如きでこのゴリアテの装甲が容易く抜かれただと!?」

 

「...『俺の使うマグナムに近い威力の弾をブチかませる』ね。流石の威力だ、ちょっと手に来るけど」

 

「貴様の仕業か!この―――!?」

 

「余所見厳禁よ」

 

「うおおっ!?おのれ、ゲヘナの風紀委員長か!」

 

今度のは威力重視だからかカイザー理事がこっちに意識を向けて攻撃しようと腕のガトリングを向けて来たけど、ヒナがゴリアテに対して制圧射撃を仕掛けたからまた意識が散って私に攻撃は来なかった...流石の火力だね、あの火力は正直羨ましいけど...

 

『はっきり言ってカヨコ嬢はハルカ嬢みたいな近接戦闘力による武力やムツキ嬢みたいな掃射力と爆破による面での制圧力、アルちゃんみたいな高精度のスナイプ力は要らねぇ。そういうのはそういうのを持ってる仲間である他の便利屋メンバーに任せれるんなら任せればいい』

 

それはスピネルという宝石を対価にした武器の特殊改造の作業中の話だ

以前から気にしていたデモンズロアの銃種故の如何ともしがたい火力面での不足感...けど今更手に馴染んだ愛銃を捨てて新しいものに代える、なんていうのは湧いてこなくて

便利屋の皆といる事が増えた今となっては時折ふと思う程度ではあったけど、やっぱり思い悩む時はあったその問題...そんな時依頼のターゲットになったアルマを追い掛けていて拾ったのが、あのピンク色の宝石だった

 

最初はアルマを捕まえた後に売って便利屋の懐に入れようかとも思ってたけど、紆余曲折あってか共闘してしまったら彼女が持っていたかもしれない物を売る気にはなれず返そうとして見せたら驚かれた

何でも彼女の居た地域ではよく見つけられる宝石らしい

 

買い取りもしてくれるという話だったけど、用途を聞いていた時に興味が湧いたのは銃の改造時の対価として受け取るという利用法だった

試しに私の銃を見せたら初回サービスで1つ貰えばカスタマイズしてくれるとの事で任せた結果、出来上がったのは私の手に馴染む様に仕立て上げられたデモンズロア...そしてあの時にはまだ設計段階で用意が出来ていなかったが、今回漸く仕上がりヘリパイロットの子に渡されたこの4種の弾倉入りのサイドパックだ

 

『なんせカヨコ嬢の強みはブレイン役としての情報収集や分析能力と冷静な判断力と取れる手数、そして其処から繋がる選択肢の多さだからな。陽動・撹乱・潜入・工作とマルチにやれるのもアルちゃん達を支える力になる...なら、デモンズロアの力も"そういう方面"に伸ばしてみるのも良いと思うぜ?』

 

「こ、の、小娘共がぁ!鬱陶しいわぁ!全員纏めて、吹き飛ぶがいい!」

 

「あれは...マズイ、ミサイルが来る!」

 

「えええっ!?今度はミサイルですかぁ!?」

 

怒号と共にゴリアテの操縦席の左右、両肩と首の間に備え付けられたミサイルランチャーの蓋が開いて発射態勢に入る。けど...それも前に見てる!

 

「社長、右側!」悪を遏め善を揚ぐ(アウトロー・ブリアンテ)

 

「ええ、分かってるわ課長!」

 

「「そこっ!!」」

 

「ぐおっ!?は、発射口がぁっ!?」

 

「アルさんとカヨコさんの銃から放たれた銃弾が爆発してミサイルの発射を阻止した...あれが、アルマさんのカスタマイズされた銃の強さ...」

 

カイザー理事がヤケになってゴリアテの両肩にあるハッチから周囲にミサイルをばら撒こうとする前に、紅く塗られた底の弾倉を装填して社長と連携してミサイルの近辺を撃つ

この弾倉に込められているのは威力こそ本家である社長の弾には劣るが、それでもちゃんと爆発するし連射力なら本家以上に放てる改造弾丸...そんなものがミサイルハッチに叩き込まれれば、当然の様に誘爆してゴリアテに大ダメージを与える切っ掛けになるよね?

 

「お、おのれぇ...!」

 

「て、敵は怯んでいるみたいです!今こそ全力で攻めかかりましょう!」

 

「よし!...って何でトリニティ生が仕切るんだよ!」

 

『そうです、そういうのは私の仕事なんですから!』

 

「こ、このタイミングで其処に食いつかないで下さい!?」

 

「良いから行くわよアコ、イオリ。彼女の言う通りカイザー理事はダメージを負って怯んでいる..."これ以上の無駄な抵抗は終わりにしてあげましょう"」

 

操縦席の直ぐ傍での爆発で機体にも搭乗者にもダメージが入った...主砲も爆破の影響か砲身が歪み撃てばその火力を自分自身が味わう事になるだろう、流石にそうなる未来が分かっていても撃つ程理事も錯乱してはいない

その上眼前に居るのはゲヘナ最強と言われる風紀委員長、その彼女が終わらせると言ったのなら本当に終わらせるつもりだろうね。けど...

 

「こっちもいくよ社長、いいトコ取り...なんてさせれないよね?」

 

「当たり前よ、此処まで来たなら私達がトドメを頂きにいくわ!ムツキ、ハルカもいいわね!?」

 

「くふふ~、じゃあ盛大に止めを刺しに行こっかぁ♪」

 

「は、はいアル様!」

 

私達も良い様に使われてたからお返しはしとかないと、ね

 

 

 

 

 

「それで?」

 

「ん?」

 

「4種類目の弾の事よ」

 

最早消化試合となったゴリアテ解体作業を行いスクラップにするまで破壊して、操縦席から引き摺り下ろしたカイザー理事をムツキやハルカがロープでぐるぐると巻いてダルマにしている最中にヒナが私に話の続きを振って来た

 

「強化弾・跳躍弾・炸裂弾と来て使わなかった最後の弾倉...その弾の効果は一体何?」

 

「...今回は使う必要が無かった、というよりも使ってもあまり意味が無いから撃たなかっただけなんだけどね」

 

最後の4種類目、弾倉の底が唯一単色ではなく銀・黒・銀のトリコロール調で塗られたものを装填し数発だけ瓦礫に対して撃つ

 

「...他の弾よりも静かね、それに見えにくいわ」

 

「威力は小悪戯の悪戯(イタズラ・ヴィヴァーチェ)よりは強いけど普段使ってる弾からは劣るよ。4つ目の弾月明かりの静かな夜に(サイレント・ノクターン)、消音性と視認性を重点的に意識して作った銃弾らしいよ?どういう構造かまでは流石に私じゃ分からないけどね」

 

アルマが専用のマズルを作成しサプレッサー機能を維持出来る様してくれていたデモンズロアは普通の弾を撃つ時も従来とほぼ変わらぬ消音性能があったけど、この弾倉を装填している時は更に静かになる

静かに密かに、相手に認識されぬ間に敵を倒すというコンセプトの元弾頭部分を黒く黒く光沢が出る程に塗り暗闇での視認性だけじゃなく日中すら弾の弾道が見えにくい程に染めた極めて隠密性能が高い弾だけど、今回は余り使い処無かったな

 

「さて、こっちは片付いたけど向こうは無事かな?」

 

「さあ?まあ無事なら後でアルマには色々お仕置きしないとだけど」

 

「何したの?」

 

「7囚人2人と関係を持ってたのよ」

 

「...流石にそれは知らなかった」

 

「そう、知らないならいいわ。後は彼女に直接聞く事にするから」

 

「お手柔らかにね」

 

全く、アルマは何やってるんだか...けど、今回は相当派手にやらかしてるから仕方ないか

 

「さっさと終わらせてきなよ?アルマ」

 

じゃないとヒナの折檻がこれ以上に長くなりそうだからね

 

―――――――

 

萬屋アルマ

 

バイオと言えばハンドガン、バイオのハンドガンと言えば強化弾...という事で作りました(キリッ)してる武器商人さん

 

カイザー理事が無警戒に地上に戦力を全振りするというポカにより格納庫経由で司令室まで何の問題も無く来て本丸を制圧したが、彼女もまた地上でヒナとアケミが接敵し挙句会話から自身との繋がりを暗にほのめかせるという無警戒な所からのポカを披露し後でヒナからお仕置きを受けるのが確定してしまう

 

基地内のデータも時間さえあれば回収出来たが今回は爆弾が設置されていた事と前世で金の為に欲張りガナードにされた経験、今回の優先度の差からホシノ救出やカイザー理事の部屋の物色を優先した...結果ビナーやウトナシュピティムの本船、列車砲シェマタに関する情報は現状得られていない

 

尚本来の便利屋68は何処からかは不明だがヘリに乗ってカイザーPMC基地に乗り込んで来るのだが、本作ではアルマがカヨコ用の追加装備を送る序に迎えに行かせているのでカ◯コン製ヘリの出番は(今回は)無かった

 

現在は先生達と合流する為に地下を移動中

 

 

 

鬼方カヨコ(キヴォトス式限定仕様化)

 

アルマの手によって愛銃をカスタマイズされた結果キヴォトス式限定仕様が成された生徒第一号となった

カヨコの場合はRE4の一部銃と同じくカスタムパーツの装着による性能向上、そして一部作品のハンドガンで適用されている強化弾のアレンジ版4種が使用可能となる改造が成され彼女の戦い方の幅を広げる手助けとなっている

 

 

 

空崎ヒナ

 

後でアルマにお仕置きをする気満々な風紀委員長

ワカモだけでも問題なのにアケミとの繋がりもあるなんて流石にグレーゾーンスレスレな真似をされては困るわ...お仕置きね

割とあっさりアケミが退いてくれて正直助かっている、あのままやり合うとどう考えてもカイザー基地が更地になりかねない激闘が起きる為である

 

 

 

栗浜アケミ

 

好きに暴れたので多少はスッキリしたが、それはそれとしてアルマとはまたスパーリングしたいと思っている

拳を使っての全力ガチンコのタイマン出来る方が少ない所に自身に匹敵する肉体強度がある生徒?が現れればそうもなる訳で...貴女は私の好敵手にして拳で語り合える大親友ですわ!(ルンルン)

 

2人の普段のじゃれ合い(と言う名のタイマン)についてはアビドス編後のDLCにでも

 

 

便利屋68&風紀委員会&阿慈谷ヒフミ

 

アニメ本編12話の中で本来あったであろうVSカイザー理事inゴリアテの2戦目の流れ

メンタル面で余裕があるヒナ・カスタムハンドガンと強化弾と言う手札による戦術面での強さを得たカヨコがいる等本編以上に負ける要素が無く序盤こそ暴れるカイザー理事に戸惑っていたが直ぐに流れはゲヘナトリニティ連合チームに傾きカイザー理事のゴリアテはあっさりと片付けられてしまうのだった




『キヴォトス式限定仕様』について

定期開催イベント『萬屋アルマの特別販売』開催期間中にて任務や指名手配・特別依頼でのランダムドロップやイベント報酬、或いはクレジット交換や限定商品の購入で得られるスピネルを一定数集めると神秘解放の更に先の強化要素として出現する

該当するキャラを強化するには一定個数のスピネル、並びにそのキャラの神名文字と一定額のクレジットが求められる



鬼方カヨコ

レアリティ ☆2

役割    STRIKER

ポジション MIDDLE

クラス   サポーター

武器種   HG

地形    A/A/B

遮蔽物   〇

攻撃タイプ 爆発

防御タイプ 重装甲

学園    ゲヘナ学園

部活    便利屋68

年齢    18

誕生日   3月17日

身長    157㎝

趣味    音楽CD収集



追加情報

萬屋アルマに依頼してデモンズロアを改造した結果、サプレッサーのハンドメイドから始まりマズル周りの変更とグリップの骨子の調整といった銃そのものの改造を施され通常の弾丸以外にも専用のサイドパックに納められている特殊な弾を使える様になっている

アルマ曰く弾のモチーフは便利屋の面々から得ているらしく、其処にカヨコの趣味が音楽CD収集である事から音楽用語を付ける事にしたらしい



専用武器 デモンズロア アルマ・YM01

スキル

EX 月明かりの静かな夜に(サイレント・ノクターン) 『サイレント・ノクターン』 コスト5

円形範囲内の敵に対して、攻撃力の○○○%分のダメージ
恐怖状態を付与(〇秒間)(恐怖が効かない相手に対しては〇秒間攻撃力を○○%ダウン)



ノーマルスキル

悪を遏め善を揚ぐ(アウトロー・ブリアンテ) 『アウトロー・ブリアンテ』

20秒毎に、敵1人を対象とした小さな円形範囲に対して攻撃力の○○〇%分のダメージ
さらに○○%の確率で恐怖状態を付与(〇秒間)



パッシブスキル

気弱の心に秘めた熱情(トリガー・アッパショナート) 『トリガー・アッパショナード』

CC強化力を○○増加/更にCC強化力を〇〇%増加し、○○%の確率で対象の防御力を僅かに下げる(○○%)



サブスキル

小悪戯の悪戯(イタズラ・ヴィヴァーチェ) 『イタズラ・ヴィヴァーチェ』

CC状態の敵を攻撃した時、攻撃力の〇〇%分の追加ダメージを複数回ランダムで与える(最大5回)

ライブセレクション『アビドス編の後、アルマが行くイベストは...』

  • 『百鬼夜行』桜花爛漫お祭り騒ぎ!編
  • 『夏の海』アビドスリゾート復旧対策委員会
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