シャングリラ・フロンティア~人外ゲーマー、神ゲーに挑まんとす~   作:気分屋トモヤマ

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ウェザエモンの素顔公開に天啓が舞い降りました。
…え?どうせまた期間空くだろって?他の作品投稿しろって?
…天が書けって言いました!だから私無罪!(幕末脳)


鳥と魚と鉛筆と獣
貴方はなんのために人を捨てますか?


とあるジャングルの中、二体の獣が争っていた。

 

一方はライオン、大きな体と鋭い爪で相手を斬り裂く……のが普通のライオンであるが、何故かこのライオンは先程から猫パンチしかしていない。

 

もう一方はチーター、素早い動きで地上を駆け回る……のが普通のチーターであるが、何故かこのチーターは木から木へと飛び移り縦横無尽に飛び回っている。

 

など、おかしい所が満載である。更におかしな所がある。その部分は……

 

「クソッ!なんでチーターなんか使ってんだよ!ライオンかゴリラ使うだろフツーは!」

 

「ハメ技なんか使っても楽しくねーんだよ!オラッアニ技(アニマル必殺技)!」

 

「バッ回転して来るんじゃ…ギャァァァ!?」

 

そう、争っている動物が会話しながら戦っているのである。では何故このようなことになっているのかというと──

 

YOU WIN!

 

()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

「ふー…GG」

 

オンライン対戦を終えてヘッドギアを取りログアウトする。最近のプレイヤーはみんなハメ技しか使ってこなくて俺は悲しい。そんな失望に襲われながら水分補給をする。フルダイブのVRゲームが主流となり、ディスプレイを使用するゲームがレトロと言われる昨今であるが、いつの世ももちろん神ゲーと言われる作品が生み出され世間を湧きあがらせる陰で、クソゲーと呼ばれ人知れず表舞台から消えていくゲームも存在する。先程俺がプレイしていたゲームもその一つ、「アニマルファイト・オンライン」、通称……「ゴリライオンライン」である。このゲームは「プレイヤーが動物となってワイルドな戦いを繰り広げる」と言うコンセプトの格ゲーとして売り出され、最初はその独創性から話題になったのだが…如何せんフルダイブで人間の身体を捨てるゲームにもかかわらず操作製が終わっており、多少の操作アシストはあるもののどうしても人間の動きとかけ離れるため動きづらい。更には数十種類のキャラクターがいるがそのほとんどがライオンの下位互換。何度か下方修正を喰らったものの今度はハメ技が発見され、オンライン環境はハメ技のライオンかライオンに対してだけ妙に強いローキックゴリラの二強。などなど、様々な要因からいつの間にか廃れて行ってしまった。

 

「もっと歯ごたえのあるやつはいないのかねぇ…」

 

まあそんなクソみたいな環境でも当然好んでやるプレイヤーはいるわけで、俺、獅子堂空(ししどう そら)もそのプレイヤーの一人である。どうにも人の動きを辞めた獣としての動きが俺には合っているようで、暇さえあれば大体はゴリライオンラインをやっているのである。

 

「こうなったら幕末にでも…ん?」

 

危うく世紀末より世紀末している江戸時代の世界へ足を踏み入れかけたその時、一通のメールが届く。

 

件名:HEYHEY

 

差出人:モドルカッツォ

 

宛先:4410ガラ氏

 

本文:今さ、便秘やってんだけどこっち来ない?最近できた新技試させてくれよ。

今ならあのサンラクもいるぜ?

 

「へぇ…?帰ってきたのか…?」

 

クソゲーを通して出来たネッ友からのお誘いメールにある「サンラク」の4文字を目にし、口角が恐ろしいほどに吊り上がるのがわかる。クソゲーマーにして、プロゲーマーに勝率4割、ゴリライオンラインで俺と()()()()()()()()実力を持った男、最近は伝説の「フェアクソ」に専念するために他のゲームは卒業すると言っていたはずだが……まさかクリアしたのか?あの呪物を?

 

「っとこうしちゃいられないな。早速ログインだ!」

 

お返しのメールを送り、本体から急いでゴリライオンラインのカセットを抜き便秘に差し替える。

 

「待ってろよサンラクゥ…!」

 

一匹の獣が、唸り声をあげながら便秘の世界へと降り立った。

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたんだよカッツォ?」

 

「今あいつ呼んでんだよ。多分あいつならお前の名前聞いた瞬間すぐに…うわ返信はやッ!」

 

件名:re:HEYHEY

 

差出人:4410ガラ氏

 

宛先:モドルカッツォ

 

本文:すぐ行く、逃がすな。

 

「怖ぇ~…」

 

「??」




ノリと深夜テンションで書いてますので期間空いても許して…
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