シャングリラ・フロンティア~人外ゲーマー、神ゲーに挑まんとす~ 作:気分屋トモヤマ
友人と大笑いしながら見ました。早く10月にならねぇかな~
ちなみに怪物魂と魂の躍動のルビは同じモンスターソウルですが意味はちゃんとあるのでご安心を。
「どぅわぁぁぁぁぁ!?!?」
拝啓 サンラク殿
お元気でしょうか、いや絶対元気じゃないなお前は。今頃同系統の呪いでキレてんだろうな。
俺は今、空を飛んでいます。あの憎きリュカオーンがぶっ飛ばしてくれたせいで爆速でセカンディルに向かう羽目になりました。ぜってぇ許さねぇ。
腕の代わりに翼で姿勢制御を行っているとセカンディルが見えてきて、その速さを実感する。
「見えてきた!後は着地……あれ?」
着地……どうしよう?羽ばたいて速度はある程度落とすとしても……普通に落下ダメは喰らいそうだぞ?蛙の脚で着地してギリギリか?
そうして思考している間もどんどんセカンディルとの距離は近づく。
「とにかくやるしかねぇよなぁ!!」
翼をがむしゃらに振って速度を落とそうとするが、中々スピードは落ちない。スピードそのまま家屋の屋根に接地し、脚でブレーキを掛ける。
「いっぺん止まれやぁぁぁ!!」
屋根のレンガが剥がれると共にHPがどんどん減少していくが、踏ん張って屋根から落ちそうになるのを防ぐ。
ここで死んだら結局同じなんだよ!ぜってぇ止まる!!
「ふんぎぎぎぎ……!!」
なんとかギリギリの所で止まることに成功する。HPは3しかなくこちらもギリギリの勝負だった。止まったことに安堵して倒れると下の方が騒がしいことに気付く。
「おいおい何の音だ!?」
「チラッと見えた!空からデカい鳥みたいのが屋根に落ちてた!」
「なんかのイベントか?救助イベかもしれねぇし、急ごうぜ!」
「マズ……」
今の俺の姿は腕が翼で脚は蛙、体中には傷跡が走っている。良くて質問責め、最悪そういうモンスターとして討伐されかねない。
「取り敢えず解除は……出来たな。後は逃走経路……え?」
起き上がって周りを見渡していると真横にソレは居た。跳梁跋扈の森では大群に追いかけまわされ、ここ、セカンディルでは見るはずのないモンスター。
「ヴォーパル……バニーだと……!?」
更にただのヴォーパルバニーではない。灰色の毛並みと赤い目は同じだがその体にはパレードでキャストが着るような飾りの着いた服にシルクハットを被ってこちらを覗き込んでいた。
また新しいユニークモンスターか!?いや表示は出てないしここは街の中、モンスターが出てくるわけはないはずだが……
「うん、生きてるようですね。良かったです」
「シャベッタァ!?」
えっモンスターって喋るの!?いや確かにイベントボスとか重要ポジションのモンスターとかは喋るかもしれないけどヴォーパルバニーが喋んの!?序盤のレアエネミーよ!?
「改めて……CC唐辛子様でよろしいですね?詳しい説明は後程致しますので取り敢えず今は一度我が国、ラビッツへ来ていただけませんか?」
『ユニークシナリオ「兎の国からの招待」を開始しますか?』
「なっ……!?」
ユニークシナリオ……だと!?
このシャングリラ・フロンティアにおいてユニークシナリオとは何時何処で何が起きるかわからないシナリオとされており、クリアすれば強いスキルや装備を入手可能と聞いたことがある。まあサンラク情報なので真相は不明だが。
そのユニークシナリオが、今目の前にウィンドウと共に表示されている。
「色々情報多くて聞きたいことはあるけど……こんなのやるしかないでしょ!」
「承諾いただきありがとうございます。それでは早速ですがラビッツに向かいます。足元にご注意ください」
「へ?足元ぉぉぉぉぉ!?」
迷わずにYESを押すと足元の感覚が消え、冷や汗が流れる。下を見ると穴が空いておりそのまま俺は重力に従って落ちていった。
「落とすとしても事前説明くらいはしてくれぇぇぇ!?」
「おい見つけたか!?」
「駄目!こっちにも居ない!」
「一体何処行きやがったんだ……?」
「おいコレ見ろ!遠くの屋根から撮ったスクショ!ちょっとぼやけてるけど見える!」
「ナイス!写ってるのはプレイヤーと……兎?」
「ネームプレートは描画距離の問題で写ってないか……にしてもなんだこの兎?服着た兎のNPCなんかいたか?」
「特徴的にヴォーパルバニーっぽいんだけど……テイムは出来ないはずでしょ?」
「さっきのデカい鳥の行方も気になるんだよな……もしかしてコイツの装備か?」
「取り敢えず掲示板とかで聞いてみて可能ならSF-Zooかライブラリにコンタクト取ってみるか」
本人の知らない所で、噂と情報は流れていく。
遅くなって申し訳ねぇ……!いつもより短いけど次回から戻すんで何卒……新勧とか新学年でバタついてたけどまた再開していくんでこれからもよろしくお願いします!コメントや評価もどしどし送ってください!