シャングリラ・フロンティア~人外ゲーマー、神ゲーに挑まんとす~ 作:気分屋トモヤマ
また期間が空きましたね……過去最長では……?もうほぼ自己満足のペースですけど気長に待って見てくれたら嬉しいです。
ヤバいヤバい!コイツ腹に埋まりこんでやがる!バグ!?仕様!?ダメージ無いけどこれどうなってんの!?
「ジーグル!こいつ引っ張り出せるか!?」
「少し……!厳しいかもです……!」
「ぉうふちょぃこれわぁマズぃなぁ!?」
こちらの抵抗も虚しくリュカオーンがどんどん入っていくのと同時に意識が乱される。洗濯機の中に放り込まれた感覚を体の中で感じているような感覚だ。クッソ気持ちわりぃし早く抜け出したいが依然としてリュカオーンは止まらない。止まるなら早く止まってくれ!!
「てかこのままだと体内から食い破られねェオォガァ!?」
「クキャンッ!?」
「電流ですと!?」
体が八割ほど入ってきたくらいだろうか、いきなり体から電流が流れてきたのだ。ダメージはないようだが体が痺れて動かない。
リュカオーンのせいかと思ったがアイツはアイツで体内からはじき出されているので攻撃ではない。だとしたらなんだ?呪い?他プレイヤーの攻撃?それとも……
どうにも引っかかる。攻撃ならダメージで死ぬはずだし呪いならリュカオーンには効かないはず。この二つの仮定と現実的メタ視点から考えられるのは二つの仮説。
「同じモンスターの吸収不可、モンスターの捕食以外の方法での吸収不可、スキル以外の体内への干渉不可のどれか……って所か?」
「なんと……!」
恐らくこれだろう。俺が製作者ならそうする。
この「黒狼喰い」というスキル、ぶっ壊れスキルにも程があるのだ。やろうと思えばレベル1000のモンスターだろうが喰ってしまえば力になるし(喰えればの話だが)、自分で討伐しなくとも素材さえ狩ってきてもらえばいいのだ。そんなヌルゲーが許されるのか?この神ゲーで?否!断じて無い!というかあってたまるか。
これらの仮説から先程の電流が引き起こされた。以上!証明終わり!
「ふースッキリ……とはなるかぁ!」
依然状況は変わらない。HPは残り1割だしまだ本調子ではないしで劣勢も劣勢だ。これからどうするか……
「リュカオーンさーん?俺そろそろ限界なんですけどー?ジーグルさんにキャリーされないと俺生きていけない自信がありますよー?」
「ヴォーパル魂ですぞ唐辛子殿!諦めずに戦い続けましょう!」
「だからヴォーパル魂ってなんだよ!やる気だけでどうにかなるレベルじゃねぇぞこれ!!」
「……」
「んえっ?」
こちらが構えているとリュカオーンが闇に溶け込んで消えた。影に入ったにしては蜃気楼のように歪んで消えたように見える。別スキル?体力変動によるスキル分岐?仮説が浮かんでは消えてを繰り返す。仮に先程の電流で逃走したにしてはダメージを受けている素振りもなかったし……本当にどゆこと?
「現れ……ない。逃げた?ユニークモンスターが?そんなことある?」
いくら待っても姿を現さない。周囲を警戒してもスキルの感知もない、というか体のむず痒さが消えた。これは恐らく離れたからスキル感知が切れたってことでいいのか?一応方向っぽい方向はざっとわかるが……
「唐辛子殿、先程リュカオーンが消えた場所にこれが……」
「これは……あんにゃろう……!」
ジーグルが持ってきた物を見ると喪失感と苛立ちの感情が沸きあがってきた。頑張って対処してHP削られて得たのがこれだけ?ふざけんなあのクソ狼!!これが報酬とか舐めてんのかぁ!!
・黒き薬草
とあるモンスターの影響を受けた薬草。見た目はアレだがしっかりと薬草。数少ないサンプルを少しづつ研究し続けた結果色が変わっただけのただの薬草だと判明。つまりは普通の薬草である。
・夜襲の抜け毛
夜襲のリュカオーンが落とす抜け毛。一見貴重な品に思えるが実は割とリュカオーンが落としていくためリュカオーンの神出鬼没さから貴重といえば貴重だが素材としては中の下。更には一度に落とす数も少ないため一握りでは使い道も少ない。まあ持っているだけ幸運であろう。
「ふざっっっっっけんなぁ!!!!!!!」
「…………まあ生きていただけ幸運ですか」
俺は素材を地面に叩きつけ叫ぶ。咆哮スキルでも使ってやろうかあぁん!?いくらミニサイズとはいえユニークモンスターだぞ!?運営調整どうなってんじゃゴラァ!!某幕末でイベ武器ゲットしたと思ったらランカーに天誅された気分だわ!!
「あー俺もう知ーらね!サードレマに行くの明日にしてやるわ!!」
「唐辛子殿どうかお気を確かに……いくら報酬が少ないとはいえ一応は七つの最強種の素材なのですから……」
「やだね!じゃあ誰かが運べやオラァ!いくらなんでも割に合わんぞ!」
「ならば我らがお運びいたしましょう。獣の子よ」
「あーどうぞ運べよ運べ!俺はもう一歩も歩かねぇからな!」
「唐辛子殿?一体誰とお話しているのですか?」
「え?そりゃ───!?」
待て!俺は今
「「「「「お運びいたしましょう、我が主の下まで。選ばれし獣の子よ」」」」」
『ユニークシナリオ「獣王混誕」が進行しました』
俺と話していたのは、こちらをじっと見つめる大量の狼の集団だった。
遅くなって本当に申し訳ない。正直に言うとモチベーションが死んでました。でもアニメシャンフロ二期が近くなってきてだんだんモチベーションが復活してきたのでボチボチ再開していこうと思います。どうか長い目でご覧になっていただければ幸いです。