シャングリラ・フロンティア~人外ゲーマー、神ゲーに挑まんとす~   作:気分屋トモヤマ

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アニメだとサンラクの動きがリュカオーン→便秘だったんですけどそうするとサンラクとのエンカが面倒になるので原作の便秘→リュカオーンにさせていただきます。
因みに作者はユニークモンスターの中でリュカオーンが2番目に好きです。理不尽の中に攻略法があるのがユニークなのにその道筋がとても細い感じ…よくない?


PK?いいえ、戯れです

「はぁ…はぁ…逃げ切った……つーかさっきもこんなことしたよな?」

 

流石に街から一定の範囲内はモンスターが入らないようになっているらしく、途中でヴォーパルバニー達は諦めて森に戻っていった。街にまで入ってきたらたまったもんじゃないね。

 

気を取り直してセカンディルに入る。そこにはファステイアと違いしっかりとした街並みに沢山のプレイヤーやNPCがおり、街が進んだことを実感できる。

 

「まずは宿屋に道具屋、あとは防具でも新調しようかな…」

 

「んー…まあレベリングだったら四駆八駆の沼荒野だよなぁ…」

 

「え?」

 

「お?」

 

街を歩いていると俺は聞き覚えのある声に反応し振り返る。そこには武器屋か出てきた()()()()()()()()()()()()()()が居た。そして頭上に表示されているその名前は───

 

「ッ!!」

 

「おいゴラァ逃げんなぁ!

 

()()()()ゥゥゥ!!」

 

「早すぎだろお前ぇ!?」

 

ようやく追いついたぜ!逃がしてたまるかってんだよ!ってあいつスキル使いやがった!じゃあ俺も使うもんね!スライドステップ!

 

俺のことを見たサンラクは一瞬固まったかと思うと弾けたようにダッシュで逃げていき、俺も追いかける。お互いに同じスキルを使っているがAGIの差があるのだろう。少しづつだが差が生まれて行ってしまう。

 

「ハッ!残念だったな唐辛子!俺はAGI特化なんだよヴァーカ!俺は先に行かせてもらうぜ!」

 

「誰が先に行くって!?ヴォーパルブースター!」

 

「ゲェッ!?なんだよそのスキル!?」

 

このスキルはヴォーパルバニーから逃げた後にステータスを確認したらいつの間にか習得していた。恐らく習得条件は脱兎の如くと同じだろう。

効果は直線に限り一時的にDEXに補正…今の状況では最適なスキルだ。これでサンラクに追いつく!

 

 

 

 

 

「ぬぉぉぉ…!」

 

「ぐぁぁぁ…!」

 

逃げて追ってを繰り返して俺とサンラクは四駆八駆の沼荒野まで来ていた。まさか30分も追いかけることになるとは思わなかった…

そうこうしているとようやくサンラクが立ち止まり、俺も目の間で止まる。

 

「……唐辛子、そろそろこの世界一不毛な追いかけっこも終わりにしないか?」

 

「世界一不毛かは置いといて…いいぜ、望むところだ!」

 

サンラクがヴォーパルチョッパーを装備したと同時に俺は構えを取る。すると目の前に一つの表示が出る。

 

『決闘を開始しますか?この戦いではHPの最低値が1となり、カルマ値は上昇しません。

承認しますか? YES NO』

 

へえ…?決闘システムね?要は死なないしPKなどによるペナルティ無しね。いいじゃん。俺とサンラクは迷いなくYESを押す。

 

「ルールは?」

 

「当然()()、だろ?」

 

そうだよな、当然俺達なら開戦の合図は一つだよな?それじゃあ───

 

 

 

 

「「何でもあり(バーリトゥード)!!」」

 

 

 

 

 

 

おっす俺サンラク!ただの一般プレイヤー!そのはずなんだが……

 

「シィッ!」

 

「オラァ!」

 

何故か俺のライバル(クソゲー仲間)である4410ガラ氏…もといCC唐辛子と決闘をすることになっちまった。だが承認しちまったなら仕方ねぇ。とことんやってやるぜ!!

俺が二刀流のプレイスタイルに対してあいつは素手…いや、装備からして武闘家タイプだろう。実際拳で殴りかかってきたしな。避けると同時に俺も攻撃するが避けられる。

 

「見た所、武闘家タイプってか!?武器持ってる相手に舐めプかよ!?」

 

「テメェに舐めプするほど思考捨てちゃいねぇわボケ!これが俺のスタイルだ!」

 

スタイル…つまりその戦い方があいつに一番向いてるってことだ。あいつなら……思いつくの一つだな。

 

「つーかなんで剣パリィ出来んだよ!?そっち素手だろ!?」

 

「側面を弾くことでダメージ無しでパリィ出来んだよ。便利だろ?真似していいぜ」

 

「出来るか!?」

 

まだフェアクソノーデスクリアする方が楽だわ!?いやどっちもどっちか…?

俺はスキルを使用して距離を詰めながらヴォーパルチョッパーを投げて肉薄する。がそれも避けられ、回収しながら離れると唐辛子も同じように攻撃───

 

「ガウッ!!」

 

「ぬおおおっ!?なんだその攻撃!?」

 

あっぶねぇ!?こいつ4足歩行になって爪で攻撃しやがった!?しかも速ぇ!人間の動きじゃねぇぞ!!いやそれはいつも通りか……

 

「グルルルル……ガァッ!」

 

「おいおい、人語忘れたか?ついに獣にでもなったかよっ!?」

 

「ガッ!?」

 

一段と腰が深くなったかと思うととてつもない速さで唐辛子が特攻し、驚いた俺は咄嗟にヴォーパルチョッパーを投げると肩に刺さった。よっしゃあ!これで終わりだぜ!

 

「へっ、俺の勝ちだな、唐辛子」

 

「クックク…いや、俺の勝ちだぜ、ラック」

 

「は?お前なにィッ!?」

 

いきなりの頭への衝撃、暗転する視界、そして頭に響くアナウンス。

 

 

 

『決闘終了 勝者 CC唐辛子』

 

 

 

そのアナウンスはまさしく、俺の敗北を示していた。




遅くなって申し訳ない。もっとヴォーパル魂を上げようと思います。
因みにラストに唐辛子が何をしたのかは次回わかります。次はもっと早くするので何卒…

オリジナルスキル解説

・ヴォーパルブースター

取得条件 称号【脱兎の如く】と同条件

効果 一時的に直線に限りDEXに補正
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