シャングリラ・フロンティア~人外ゲーマー、神ゲーに挑まんとす~ 作:気分屋トモヤマ
あと載せるの忘れてた設定入れときます。
オリジナル設定
・決闘システム
プレイヤー2人がお互いに戦うことを了承し、正面から相対する時にウィンドウが出現する。OKするとお互いのプレイヤーのHPの最低値が1で固定となり、カルマ値が上昇しない。ただし経験値やスキル習得、ヴォーパル魂などの戦闘によるカウント上昇もしない。完全にPSを上げたい人専用。
「マジか……!?」
ユニークモンスター、一般的なモンスターとは違い何かしら特別な能力、あるいは特徴を持ったモンスターに付けられる一種の称号のようなもの。それはこのシャングリラ・フロンティアでも例外ではないようで、目を合わせるだけでも途轍もないプレッシャーと殺気を感じる。レッドキャップ達の殺気がちょっとした盗賊のようなものだとしたら、こちらは謂わば全てを喰らう頂点捕食者だ。
つーかなんで今ユニークモンスターなんだよ!?ただでさえレッドキャップで辛いっつーのにここでボス戦!?ふざけんのも大概にしろ!!って突っ込んだレッドキャップ一撃で死んだぁぁぁ!?
「ラックラックラック!流石にこれは不味い!一旦立て直すぞ!!」
「お、おう!!」
眼前に迫ったリュカオーンの即死爪攻撃を辛うじて躱し一度引いて作戦を立て直す。そのまま突っ込んでいっても死ぬだけだからね。まずはステータスの確認といこう。
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PN:CC唐辛子
LV:18
JOB:
4,500マーニ
HP(体力):30
MP(魔力):10
STM (スタミナ):40
STR(筋力):35
DEX(器用):30
AGI(敏捷):30
TEC(技量):20
VIT(耐久力):1(9)
LUC(幸運):30
スキル
・ストレートナックル
・グラウンドキック
・挑発
・咆哮
・ナックルラッシュ
・タップステップ
・ヴォーパルブースター
装備
左右:なし
頭:無し
胴:闘士の胴衣(VIT+3)
腰:闘士の腰布(VIT+3)
足:闘士の籠脚(VIT+3)
アクセサリー:無し
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うん、レベルとステータスが微妙に上がっただけで特に変わった所もない。正直あんまり見なくても良かったなと思う。余計絶望感が増したじゃねぇかこの野郎!
「どうする…?レッドキャップならまだしも俺らただの初心者だぜ?しかも装備は貧弱、詰みだろこれ」
「まあそーだな。でもな唐辛子、こんな言葉知ってるか?」
「ん?」
サンラクはおもむろにヴォーパルチョッパーを構えながらリュカオーンに対して向かっていく。マジかこいつ……
「どれだけ威力の高い攻撃でもな……どれだけ高いHPを持っててもな……攻撃が当たんなきゃギミックでも無い限り理論上どんなボスでも攻略可能なんだよ!!」
そう叫びながらサンラクはリュカオーンからの爪攻撃をパリィしながら肉薄していった。月夜に照らされた鳥頭が元々鋭かった眼を更に鋭くしたように見えた。
「ハッハァーーッ!!どうしたリュカオーンさんよぉ!攻撃遅いんじゃねぇのか!?オラ持ってけスク―ピアス!!」
ハイになったサンラクはひたすら攻撃を避けながらリュカオーンの体を切り裂いていく。順調かに思えたがリュカオーンの姿が闇に溶けるように消えた。
「消えた!?」
「瞬間移動スキル…!?いやそれにしてはエフェクトがどうも……ッラック!後ろだ!!」
「後ろぉぉぉ!?!?」
先程までサンラクの前に居たはずのリュカオーンがサンラクの後ろから出てくるのが見え、サンラクが回避しようとするが、間に合わない。
「ウォォォォ!!」
「!!」
咄嗟に挑発と咆哮を使用してリュカオーンのヘイトをこちらに向ける。咆哮のスタンは発動しなかったが仕方ない。
ヘイトを向けたということはこちらに向かってくるということ。リュカオーンが俺に向かって爪を振り下ろすのをバックステップで躱す。オワタ式はいつになっても慣れないなぁ……!!
「こいよ夜襲のリュカオーン!!俺とラックでノーダメ攻略してやんよ!!」
長い長い、夜の戦いが始まった。
「オラ人力パリィ!!」
「また消えたぞ唐辛子!!」
「オッケ…はい右ィ!!」
「グルルルルルル……!」
疲れる。本当に疲れる。戦い始めてから30分はたっただろうか?ディレイやフェイント、ワープのような攻撃をしてくるを時には捌き、時には避け、時にはサンラクに擦り付けなんとか生き続けていた。
「だんだんわかってきたぜ、リュカオーン……お前、消える攻撃以外はただのデカい狼だな?」
「まあその消える攻撃が一番厄介なんだけど……なっ!!」
「……」
攻撃を弾くとリュカオーンは何かを考えるように動きを止めた。なんだ?イベント?もしや時間経過によるものか?
「ラック近づけ。なんか来るぞ!」
「第二フェーズか?いいぜ来いよ!」
「アォォォォォン!!!」
「グウッ!?」
「マジかこれは……マズイ!」
リュカオーンが叫ぶ、否咆哮を使用する。咆哮は相手とのレベルを参照して動きを止めるスキル。まさかこいつも使ってくるとはな…!!
「ラック!!」
「うお!?」
間に合わないと判断してサンラクを突き飛ばすと突き飛ばした腕がいきなり吹き飛ばされた。少し離れた所にリュカオーンが出現した。距離はあるはずだが攻撃を喰らった。
吹き飛ばされた衝撃で体が倒れ、空が見えた。暗い夜の闇に月が雲から出てこようとしている。その刹那俺の頭に電流が走った。
「唐辛子!!」
「気にすんな腕の一本くらい!それよりも、俺わかったわ。今の攻撃の仕組み」
「マジか!?」
「ああ。さっきの意味不明遠距離攻撃に消える攻撃、あれ全部よぉ……
「!!」
そう、リュカオーンは月が隠れている時にしか使っていないのだ。更には夜襲のリュカオーンという名前。このことから予測するにリュカオーンは光が苦手、もしくは影を移動するという仮説が立てられる。光が苦手ならそもそも障害物に隠れると思うので苦手説は切り捨てる。つまり空と影にさえ気を付けていればタイミングがわかるというわけだ。
「ラック、月と影に気を付けろ。そこさえわかれば避けられる」
「他人の攻略法に縋るのはちょいと癪だが仕方ねぇ。やってやるよ!!」
「片腕一本無くしたくらいじゃ戦意喪失しないんだわ。さあ、第二ラウンドと行こうか!!」
「クソ……」
「動けねぇ……」
駄目でした。うん。モーションとタイミングがわかって避けやすくはなったけど結局は咆哮スタンからの不可視の一撃で俺は両腕、サンラクは両脚をやられた。薄々倒せないとは思ってたけどこれはズルだろ!どうやって回避不可即死攻撃を対処しろってんだよ運営ゴラァ!!
「あークソ……つくづく神ゲーだわ……」
「だな……」
「グルルルルル……」
リュカオーンが嗤い牙を見せつける。「いまから君ら喰っちゃうわww」と言わんばかりの態度である。まったくいいAI積んでんなシャンフロさんよぉ!!
「いつになるかは分からんが……お前絶対倒すからな」
「覚悟しとけよ?夜襲のリュカオーン」
「…………グルッ」
「えっお前もしかして割と上等なAI積んでおぼぁっ」
「ラックゥゥゥゥ!?」
サンラクが隣で嚙み殺された。上半身が無くなったサンラクはポリゴンとなって消滅した姿はグロくなかったが人によってはトラウマ覚えるぞあれ……
「ラックは脚を殺された。俺は腕を殺された。戦闘不能にするためには効率的なやり方だ。だがリュカオーン、お前は一つ大事なところを見逃した」
「グゥ?」
「それはな……」
俺は立ち上がり腰を下げる。リュカオーンが油断している今がチャンスだ。これが俺の最後の足掻きだ!!
「人間にも牙はあんだよォォォォォ!!」
「ガゥワァ!?」
ヴォーパルブースターを発動して一直線にリュカオーンの顔に噛みつく。するとリュカオーンは焦ったように暴れ始める。どんな生物でも勝った瞬間が一番油断すんだよヴァーカ!!
「
「グルァァァ!!」
顔を嚙み切って飲み込む。するとリュカオーンは苦しんだような声を上げながらポリゴンを出す。最後に一矢報いて──
「ガハッ!?」
苦しい。VRゲームにあるまじき苦しさだ。全身が沸騰したように熱く震える。何が起こった!?まさかバグ……!?
「……」
「おmえ……だマってなiで……なんtかいえy……」
言語がままならない。いやこれ本格的にゲーム側のバグでは……?通報案件だろこれ……
少し時間が経つと徐々に苦しみは無くなっていく。だが徐々に頭と尻、更には失った両腕に感覚が追加されていく。比喩でもなんでもなくそう感じるのだ。
「はあ……はあ……一体何が………はぁ?」
足元に黒い毛が見え辿ってみるとそれは自分の尻に続いており感覚もある。さらに頭の上にも何かあり何故か再生した腕で触ってみるとこちらも毛のようであり触られているという感覚もある。つまり───
「尻尾と耳生えてるゥゥゥゥゥ!?!?!?」
『ユニークシナリオ「獣王混誕」を開始します』
『強制
おい待て一回考えさせろや!!!!
思い付き!シャンフロ劇場~ 二次!
・初めてのあだ名
唐辛子「なあなあサンラク、一回あだ名で呼んでみてもいいか?」
サンラク「急だなオイ…まあいいぜ!」
唐辛子「じゃあ…そうだな、ラック!」
サンラク「サンを付けろよ人外野郎!!」
唐辛子「じゃああだ名じゃねぇだろクソゲー野郎!!」
これ(没ネタ)がやりたかっただけである。要望があったり気が向いたら別の没ネタも書きます。