シャングリラ・フロンティア~人外ゲーマー、神ゲーに挑まんとす~ 作:気分屋トモヤマ
というわけで今までアクセサリーに無しとありましたが角が生えてました。でも全部直すのもあれなのでぶっ壊します!許して……
待て待て待て!!色々おかしい!!ユニークシナリオ!?
「……取り敢えず一回ユニークシナリオは置いといて……リュカオーン、これはお前を喰ったからこうなった。そうだな?」
「……」
リュカオーンは黙って頷いた。やっぱいいAI積んでるじゃねぇか。こっちの言葉理解して頷いたぞ。
「じゃあ次。この耳と尻尾はお前と同じような存在、もしくは眷属になった。これは?」
「……」
また黙って頷く。つまりリュカオーン、もといモンスターを喰うことでそれらの力を得ると考えて良いだろう。即死攻撃と強制スタンをくぐり抜けて喰って飾りだけは流石に難易度と釣り合ってなさすぎる。
「OK。大体わかったが……どうする?まだ殺り合うか?流石に疲れたんだが……来るってんなら受けて立つぜ」
俺がそう言うとリュカオーンはゆっくりと近づいて来た。だが一つおかしい点がある。先程とは違って殺意を感じないのだ。なんだ?イベント?
「お前一体何をすベぼぁ」
リュカオーンに喰われたかと思うと暗闇の中で全身を舐めまわされている感覚がし、暴れるとスッと地面に優しく吐き出された。きったね!!いくらゲームでも舐めまわされるのは勘弁だわ!!あと優しくしても許さんからな!!
『「リュカオーンの呪縛」が付与されました』
『スキルが一部変化しました』
「は??呪縛??」
俺は焦ってステータスを確認するといくつかレベルが上がっていたりスキルが色々成長していたりしているがそれでも嫌でも目に入るがとても重要で、そして異質な所があった。
体全体には禍々しい程の傷跡、装備の欄全てにはリュカオーンの呪縛というものが付与されていた。
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PN:CC唐辛子
LV:30(80)
JOB:
種族:黒狼族
4,500マーニ
HP(体力):30
MP(魔力):10
STM (スタミナ):40
STR(筋力):35
DEX(器用):30
AGI(敏捷):30
TEC(技量):20
VIT(耐久力):1(0)
LUC(幸運):30
スキル
・ストレートナックル→マッハパンチ
・グラウンドキック→バーサークストライク
・挑発→黒狼の威圧
・咆哮→黒狼の咆哮
・ナックルラッシュ→クロウラッシュ
・タップステップ→スライドムーヴ
・アクセルLv.3
・ヴォーパルブースター
・ジャストパリィ→レペルカウンター
・ピンチロケットLv.1
・黒狼喰い
・
装備
左右:リュカオーンの呪縛
頭: リュカオーンの呪縛
胴: (リュカオーンの呪縛)闘士の胴衣(VIT+0)
腰: (リュカオーンの呪縛)闘士の腰布(VIT+0)
足: (リュカオーンの呪縛)闘士の籠脚(VIT+0)
アクセサリー:無し
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・リュカオーンの呪縛
夜襲のリュカオーンは強敵をこそ好む。リュカオーンが強敵とみなし、更に自分に届き得るとして判断した者をリュカオーンは決して逃さない。そのために縛り付け、居場所を把握し、骨の髄までその力を楽しむ。
その傷跡はどんな者をも寄せ付けず、向かってくる者は知恵無き者か命知らずの
その怨念ともいえる程の呪縛は、もはや愛なのかもしれない。
肉体と魂に刻み込まれた呪いの鎖は黒狼の真なる姿を打ち破る他に解く術無し。
「リュカオーンの呪縛が付与された部位に装備される装備品はVITが0になります」
「リュカオーンの呪縛が付与された部位に装備される武器、もしくは攻撃にはダメージに「黒狼の意思」が追加で計算されます」
「リュカオーンの呪縛を持つキャラのレベル+50以下のレベルのモンスターは積極的に逃亡を選択します」
「リュカオーンの呪縛を持つキャラのレベル+50以上のレベルのモンスターは積極的に戦闘を選択します」
「リュカオーンの呪縛を持つキャラはあらゆる「呪い」を無効化します」
「リュカオーンの呪縛を持つキャラはNPCとの会話で補正がかかります」
「リュカオーンの呪縛を持つキャラは
「リュカオーンの呪縛を持つキャラとリュカオーンの居場所は常にお互いに知らせられます」
いやキッッッッッッッッッショ!?!?なんだこの呪縛!?書いてあること全部クソだし常に居場所把握されるとかメンヘラかよ!?いや殺しに来るからヤンデレか!?
「取り敢えず……これは認められたってことでいいのか?」
「グルゥッ!」
リュカオーンは満足したかのように尻尾を振りながら頷いた。これがさっきまでお互いに殺し合ってた奴らのやり取りか?
「じゃあ後はリスポーンでラックと合流……あれ?」
俺はここで一つ重大なことに気づいた。俺セカンディルでリスポーン地点更新とかしてなくね?というかシャンフロ始めてから一切してなくないか??
マズイ、非常にマズイ。確かチュートリアルで「開拓者さんは宿屋で寝ないとそこで復活できなくなるぜ」って言ってたよな?おいおいこれだとワンちゃん跳梁跋扈の森からやり直しか!?
あちょっとリュカオーンさんそんな食べようとしないで!?
「ちょちょちょちょっと待ってくれ!」
「ワゥ?」
どうしたと言わんばかりにリュカオーンは首を傾げた。
「俺実はさ、街でリス地更新してなくてな……出来れば生きて戻りたいっていうかなんて言うか……」
「…………」
「…………」
互いの眼が向き合い静寂が周りを支配する。気まずい、何故モンスターと気まずい空気にならにゃいかんのだ。
「……ハァ」
「あ!今お前ぜってぇ溜め息ついたろ!?わかんぞ!確かにどう考えてもぉ?」
溜め息をつかれキレているといきなりリュカオーンが消え、空を確認すると月が隠れており影に潜んだのだと気づく。そしてあたりを見回していると再度リュカオーンが現れ、見るとその口には何かを咥えていた。
「マッドフロッグと……鷹?」
気絶しているようだがモンスターのようらしい。
しかし何故持ってきた?別に今レベル上げとかそういうのは要らないんだが……いや、まさか、そんな、ねぇ?まさか……
「
するとリュカオーンは喰えといわんばかりにこちらに投げてくる。まさかリュカオーン以外で喰うのが蛙と鷹が最初になるとは……
忌避していても仕方ない。それじゃあ、黒狼喰い発動して、いただき……マァァァス!!
『捕食成功
「ケプッ……さあどうなるかなぁ!?」
味としては無味である。まあそっちの方がやりやすいが。食べた瞬間何か体に入ってくるような感覚がしたと同時に手が鷹の翼となり、脚が蛙の足になった。成程、
「これで帰れってことね、そんじゃリュカオーン、お前とはこれでお別、れ?」
変わった体を馴染ませているといつの間にか背後に回っていたリュカオーンに襟を咥えられて持ち上げられていた。まさか連れて帰ってくれるの!?いやー話がわかるね!流石ユニークモンスター!……え?あのなんで揺らしてるんですか?あのどんどん揺れ強くなってますよ!?最早ぶん回してますよリュカオーンさん!?
「お前っ!まさかっ!
こいつセカンディルまでぶん投げるつもりだ!!だから翼持ちと柔らかい体のモンスター喰わせたのかよ!!着地ミスったらワンちゃん死ぬだろこれ!?やっぱこいつユニークモンスターだわ!!
「クソッ!絶対、絶対だ!絶対にお前ぶっ倒してやるからな!!覚悟しとけよぉぉぉ!?!?」
最後の捨て台詞を叫ぶとそのままの勢いで俺は飛ばされ、日が昇りつつある空へと舞うのであった。少しだけ見えたリュカオーンの顔は酷く楽しそうで、それでいて明確な殺意をこちらへ向けていた。
いつかぜってぇその顔ぐちゃぐちゃに歪ませて逆に笑ってやるわぁ!!
リュカオーン→唐辛子
強いね楽しいね面白いね♡絶対に逃がさないよ♡雑魚なんか見ないで私だけを見てね♡……もしも他の奴なんかの跡なんか付けたら……わかるよね???
唐辛子→リュカオーン
なんやこのヤンデレ狼キッショ。まあいつか必ず殺すから覚悟しとけ。
実質両想い……リュカオーン×唐辛子……ってコト!?