吸血鬼を殺す魔法   作:Crimson Wizard

4 / 5
途中で1回消しちゃって内容が殆ど変更されております。戦闘シーンも消えました。
あとトーン君ごめんね。


第4話

 

さて……あれから悩みに悩んだ結果、結局見た目は変えない事にした。容姿に関しては少し幼いだけだと言い張ろう。

あの後フェルンが風邪をひいてしまったんだけど、私の魔法でちょちょいと治したわ。流石私。

 

その後色々あったけど今は魔法都市オイサーストという所に着いて、試験の開催待ちね。ちなみに開催は明日だ。

本当は五級以上の魔法使いの資格とやらが必要だったらしいのだけど、魔力の隠蔽をやめたら特例で参加OKとなった。

フリーレンも特例らしい。

 

何でも元々フリーレンとフェルンは一級魔法使いの試験とやらを受けるつもりだったらしく、その為にここまで来たらしい。

という事で、ついでに私もその一級魔法使いとやらの資格を取る事にした。

私も魔法は使えるんだけど、本気で戦ったりする時は基本魔力と併せて妖力も使うから魔法のみの戦いというのをあまりやった事が無い。

こちらの世界に来てから新しく幾つか魔法を覚えたのだけど、正直使いこなせるかは微妙な所だ。

 

という事で、今回の試験では過去に私が再現した数多の作品達の魔法使いを真似る事にした。

ゲームであったり、漫画であったり、魔法といっても作品によって千差万別だ。という事で、真似る作品をある程度絞る事にした。

 

まずは王道のハリポタよ、これは欠かせないわね。魔法といえばハリーポッターという人も居るくらい知名度のある作品よね。

かなり色々再現したけど、ハリポタの魔法って割と攻撃力に欠けているのよね。

ただ、フランとたまにハリポタごっこをしていたから他の作品のキャラを真似るよりは上手く使いこなせるはずだわ。

 

それとゲームの魔法を幾つか位にしておきましょうか。あまり使った事のない魔法を実戦で使うのは危ないしね。

 

 

 

 

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魔法都市オイサースト、大陸魔法協会・北部支部にて。

 

「へぇ……思ったよりも多いわね。」

 

一級魔法使いの試験では毎回のように死傷者が出るとされている。

つまりここに居る奴らは皆それほどの覚悟を持ってこの会場にいるという事だ。……余程の馬鹿でなければ。

 

レミリアがそんな事を考えていると第一次試験官、一級魔法使いゲナウの声が会場に響き渡る。

 

「これより、一級魔法使い選抜試験を行う。」

 

これが第一次試験の試験官ねぇ……見るからに神経質そうな男ね。ま、試験官はどうでもいいわ。

私が興味を持っているのは特権とやら。

何でもこの試験に合格すれば話を聞く限り明らかにパチュリーよりも格上の大魔法使い、ぜーリエに望んだ魔法が授けられるという。

 

そんなもんやるしかないじゃない。ま、本当にパチュリーより格上かどうかはこの私直々に見極めてあげましょう。

 

「それでは、第一次試験の内容を発表する。パーティー戦だ。総勢57名。三人一組のパーティーに分かれ試験を受けてもらう。では組み分けを行う。」

 

……なるほど。この腕輪の数字の人間が私のパーティメンバーという事ね。腕輪の数字は1。第一パーティという所かしらね。

 

「あなた達が私のパーティメンバーかしら?」

 

「その様ですね、私はメトーデですわ。……私はかなり運がいい様ですね。よろしくお願い致しますわ。」

 

メトーデという長身の女と無口で幼い……というかまだ子供じゃない。ふむふむ、この子はレンゲというのね。

……それにしても運がいいというのはどういう事かしら。私の魔力量の事かしら?

 

「レミリア・スカーレットよ。こう見えてもあなた達より遥かに年上だから、敬いなさい。」

 

「エルフ……では有りませんわよね?」

 

うむむ……確かに遥かに年上と言ってしまうと幼いで通すのは無理があるわね。魔法という事にしましょうか。

実際、この世界の魔法はイメージさえ出来れば実現可能だ。

つまり遺伝子の仕組みや細胞の劣化などを知識として知っている私は実際に不老の魔法を使う事が出来るのだ。……いやまだ使えないけど。

まあ実際そういう効果の魔法はパチェに作るようにお願いしてるから近いうちに私も使える様になるはずよ。

 

「エルフでは無いわ、魔法で長生きしてるだけよ。」

 

「そんな魔法が……確かに、であればその魔力量にも納得がいきますわ。」

 

私の魔力量はパチュリーを基準にして制限している。全くパチュリーと同じ位ね。

私の妖力をそのまま魔力に変換してる訳だから制限しないと人間からすれば化け物扱いになっちゃうわ。

 

 

 

 

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北側諸国グローブ盆地、第一次試験区域にて。

 

「第一次試験の具体的なルールを説明する。この試験区域には隕鉄鳥(シュティレ)という小鳥が生息している。各パーティーにつき一つ籠を配置しておいた。

 第一次試験の合格条件は二つ。明日の日没までに隕鉄鳥(シュティレ)の入った籠を所持していること。

 その時点でパーティーメンバー全員が揃っていることだ。

 基本的に行動は自由だが、試験区域の外側に出たものが居た場合は、その所属パーティー全員をその場で失格処分とする。」

 

鳥籠を片手に簡潔な説明をするゲナウ。話を聞く分には簡単そうに聞こえるが、この隕鉄鳥(シュティレ)というのが問題らしい。

何でも、非常に小さいが竜種に並ぶほど極めて頑丈で、並大抵の拘束は意味をなさず破壊されるらしく、攻撃魔法は通じない。

それに加えて最大飛行速度は音速を超え、魔力に敏感で即座に逃走するため、その捕獲は困難を極める。

 

そしてこの鳥自身は魔力をほとんど持たないらしく、魔力探知に引っ掛かりにくいらしい。

 

「それでは第一次試験を開始する。」

 

レミリアが作戦を考えていると、試験官のゲナウの合図により試験が開始された。

 

「……さて、どうしましょうか。」

 

 

 

 

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「……なるほど、実に単純な作戦ですね。」

 

「でもそれが1番手っ取り早いじゃない?」

 

私の立てた作戦は至極単純、隕鉄鳥(シュティレ)を捕まえたパーティから奪うというもの。他にも色々考えたけど、労力の割に成功率が低過ぎる。

大人しく誰かから奪う方が確実だ。

 

まあ、それ以外にも一応試してはみるけどね。駄目だったらやっぱり最終手段は強奪になっちゃうけど。

 

「じゃあ、まず私が魔力を消して水場近くの影に潜るわ。後は水を飲みに来た隕鉄鳥(シュティレ)を私の魔法で捕まえるだけ。」

 

「……私達は見張り番という訳ですの?」

 

「ええ。……大丈夫よ、心配する必要はないわ。私達は隕鉄鳥(シュティレ)を捕まえて無事第一次試験を突破する。そういう運命だもの。」

 

 

 

 

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「……誰かしら。私の作戦の邪魔をする輩は。」

 

私は現在少し大きめの水場の近くに魔力を消して潜伏中なのだけど……何故か他の水場には微弱な魔力が込められていた。

恐らく他パーティの仕業でしょうけど、この水場に魔力を込められるのは困る。

 

私は潜伏を解いて邪魔者に声を掛ける。

 

「うわぁ!……びっくりしたぁ。君、もしかして、隕鉄鳥(シュティレ)が水を飲みに来るのを待ってるの?」

 

……子供に子供扱いされるのは癪に障るわね。まあ私は大人だから一々指摘したりしないけど。

 

「ええ、丁度今魔法で誘き寄せようとしていた所よ。……邪魔をするなら少し眠っていて貰う事になるけど?」

 

魔力を解放して威圧すると少女は脅えた表情をしながら弁明をして去っていった。

 

「……さて、他の水場には近寄らないはずだからこの水場に隕鉄鳥(シュティレ)は寄ってくるはず。」

 

ちなみに、メトーデ達は少し離れた位置で周囲の警戒をしている。あまり近寄られると潜伏する意味が無くなるからね。

魔力を使うと隕鉄鳥(シュティレ)に察知されるので、私は自身の能力の一つである蝙蝠の分身体を出して上空に放ち視界を共有する。

 

……目視できる範囲に隕鉄鳥(シュティレ)が居るわね、水場を探しているみたい。邪魔がなければ寄ってくるはず。

 

隕鉄鳥(シュティレ)は上空から周囲を警戒して、潜伏している私には気付かずに水場へと降りて来た。

よしよし、後は拘束するだけね。

でもかなり強力な魔法でないと拘束は出来ないらしいわね。……ならこっちのが早いわね。

 

私は隕鉄鳥(シュティレ)と私のいる水場を囲む様に結界を張った後、潜伏を解いた。

 

「……小鳥よ、私の目を見なさい。」

 

私は魅了を使って隕鉄鳥(シュティレ)の警戒を解くと、そのまま鳥籠に入る様に誘導した。

 

「これで、後は試験が終了するのを待つだけね。」

 

私は万が一にも誰かに奪われない様に荷物を入れている空間に隕鉄鳥(シュティレ)の入った鳥籠を隠す。

さて……メトーデ達に報告しに行きましょうか。

 

 

 

 

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「まさか本当に捕まえて来るなんて……!レミリアさん!」

 

……何故私はこの女に抱き締められているの?酔った咲夜でも憑依してるのかしら。

 

「……苦しいんだけど。」

 

「ああ、失礼致しました!つい感極まってしまい。」

 

と、私は解放されたが今度はレンゲという子がメトーデの餌食に。あなたの犠牲は忘れないわ。……多分そういう性癖なのよね。

 

「後は、私達が欠けずに終了時間を迎えるだけよ。」

 

「……少なくとも私達は隕鉄鳥(シュティレ)の入った鳥籠を見られなければ襲われる心配はないでしょう。」

 

そう。その為に隕鉄鳥(シュティレ)の入った鳥籠は隠している。別に私が襲われる分には問題無い。

だがレンゲが襲われたりして死亡した場合、もれなく全員失格となる。という訳で、わざわざ隕鉄鳥(シュティレ)の入った鳥籠を見せびらかしたりはしない。

メトーデは自衛くらい出来るでしょうけど、このレンゲという子は年相応の技術しか持っていない様だし、万が一がある。

 

 

 

 

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さて……あれから特に襲われる事もなく第一次試験は無事通過した。

 

試験が終了したタイミングでまたしてもメトーデに抱き締められて撫でられまくったが、それ以外は特に問題なく終わった。

誰かに襲われるハプニングを多少期待していたんだけれど、まあ失格になるよりはいいわ。

 

というかあのレンゲという子、どれだけ無口なのよ。試験中ほとんど喋り声を聞いた記憶がないんだけど。

 

 

 

 

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試験が終わり、私はフリーレン達と合流した。

 

「まさか全員受かるだなんてね。」

 

「当然でしょう。この程度の試験内容、一人でも余裕だったわ。」

 

というか、まあ正直争奪戦をしたかったというのが素直な気持ちなのだけど、あのレンゲという子だけ明らかに実力不足だったからね。

恐らく対人戦の経験も無いでしょうし、まあそういう荒事は第二次試験に期待しましょう。

 

「そう。じゃあ皆で、ご飯でも行こうか。」

 

……さて、第二次試験がもう少し荒っぽい内容だと助かるんだけどね。

私はあまりにも達成感の無い第一次試験通過を忘れて、第二次試験の内容に期待を馳せるのだった。

 




第二次試験にご期待ください。w
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