でもあと3日休みやー!
北側諸国 零落の王墓にて。
「第一次試験合格者18名……まずは合格おめでとう。私が担当する試験に関してはこれまでの結果から実に様々な憶測が飛び交っていると聞く。
君たちの中にも噂を耳にした者は居るだろう。だが身構える必要は無い。試験は至ってシンプル。一級魔法使いを目指す者ならば
難なく切り抜けられるものだ。それでは……第二次試験の詳細を説明する。」
幼い容姿に気だるげな表情、良く手入れされた長い髪が特徴的な魔法使い、試験官ゼンゼは相変わらずの無表情で試験の内容を説明する。
「第二次試験はダンジョン攻略だ。君たちには零落の王墓の攻略を行ってもらう。合格条件はただ一つ。零落の王墓の最深部まで辿り着く事だ。」
との事らしい。受験者達が言うには困難極まりないとの事らしいけれど、私にはそうは思えない。
それに受験者全員に緊急用のアイテムまで配布されている。随分とお優しい事だ。
そしてこの脱出用ゴーレムの入った瓶が割れた時が試験終了の合図らしい。
「それでは試験開始だ。」
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それにしてもあのレンゲとかいう子、私以外には割と普通に喋ってるじゃない。……少し傷付くんだけど。
基本的には第一次試験で組んだメンバー同士で攻略するみたいね。
ただ、私にはダンジョンについての知識が全くと言っていい程ない。と、いうことはダンジョンについて詳しい奴に付いて行く方がいい。
関係無いけど、前フリーレンに聞いた話によると勇者ヒンメルはある格言を残している。ダンジョンはすべての階層を踏破してから次に進むのだと。
……彼はよく分かっている。そうよ、それはゲーマーの基本よ。
「さあ!行くわよフリーレ……」
え、居ないんだけど。
……仕方ない。次点でダンジョンに詳しそうなあの爺さんに付いて行くしかないわね。
「……なるほど。残ったのは6人か。」
私、メトーデ、デンケン、リヒター、レンゲ、ラオフェンという構成ね。
まあ少なくともこの爺さんはきちんと実力があるみたいだし大丈夫そうね。
そうして、私のダンジョン攻略が始まった。
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「……中心の床は踏むなよ。天井が落ちてくるぞ。」
え、凄い。なんで分かるのかしら。このパーティに着いてきて正解だったようね。
……と、そんなこんなで順調にダンジョンを進んでいき、爺さんが大きな扉に手を当てた時だった。
「ガーゴイルだ!」
ラオフェンがそう叫ぶと同時に各々が戦闘態勢に入り、それぞれ連携を組んでガーゴイルを撃破していくが……
「きゃっ!」
あ……レンゲ。
咄嗟に防御魔法を展開したようだが、衝撃を殺しきれずに吹き飛ばされてしまった。
「デンケン、一人閉じ込められた。壁の向こうだ。」
「分かっている……下がっていろ。」
そうして爺さんが魔法を放つが、壁には少し傷がついただけ。……仕方ない。
「仕方ないわね、どきなさい。」
今の所このダンジョンはハリポタ魔法で乗り切る予定だから、そうね……この呪文かしら。
「
第一次試験では持っていなかったパチュリー作ニワトコの杖を向けて壁へと呪文を放つと壁は粉砕して中からレンゲが這い出て来た。
「ほう、聞いた事のない魔法だな。」
それはそうよ。この世界の住人がハリポタ魔法知ってたら私の方が驚くわよ。
「……少しの油断が命取りになる。現に今もレミリアが居なかったら瓶を割るしか無かった。……これが零落の王墓か。」
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と、あれからまた暫く進むと今度はラオフェンの複製体が姿を現し始めた。
皆で連携を取って撃破したけど、まさか完璧な複製体だなんてね。爺さんによればこれはラオフェンと全く同等の実力を持っているらしい。
そして如何にもな扉を開くとそこにはフリーレンの複製体が。
「デンケン、あれも対処出来るのか。」
リヒターの問いに対してデンケンは表情を険しくして言う。
「ひとつだけ言えるのは、これが試験でなかったら儂はとうに瓶を割っておる。」
「問題ないわ。ここは私が……いや駄目ね、一旦引きましょう。」
まさか私の複製体まで居るなんて。気配を消して奥の扉の前に陣取ってたわ。
この感じだと恐らく全ての受験者の複製体が居るわね。……まさか自分自身が最大の敵だなんて、零落の王墓が難攻不落と言われる訳ね。
優れた魔法使い程難易度が跳ね上がる仕組みという訳ね。そして心の働きを模倣しているのなら恐らく連携も取れる筈。
……かなり厳しい戦いになりそうね。
そうして、私達はフリーレン達と合流し、作戦を練る。
あのイケてる髭メンズが持ってきた情報によると複製体に心は無い。心の働きを精密に模倣しているだけらしい。
そしてラヴィーネによれば複製体に共通する弱点はなく、操っているのは神話の時代の魔物らしい。
本体自体には戦闘力など皆無らしく如何にして複製体を撃破するかが問題となる。
だが時間を掛ければ他の複製体が最深部へと向かってくるらしく必然的にこの場に集まる事となる。
フリーレンの複製体を相手取るのはフリーレンとフェルンのみらしい。ま、私も行くけどね。
「だが、レミリアの複製体は本当に手出しして来ないのか?」
「それは無いわね。私の心の働きを模倣しているのなら絶対に勝負に手出しはしない筈よ。」
だって私真のラスボスムーヴやりたいんだもん。複製体もフリーレンを倒した後に動き出す筈よね。
「では……健闘を祈る。」
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「
フェルンが隙を窺う中、フリーレンとその複製体が派手な魔法をバンバン撃ち合っている。
ちなみに私は居るだけで複製体を警戒させられるという理由で扉の前に居座っている。
「
それにしても随分派手に使うわね。私もあの魔法、教えて貰おうかしら。やっぱり派手さは正義よね。
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え、今空間割れなかった?フリーレンってこんな強かったの?私この後ラスボスムーヴするならハリポタ縛りかなりキツくない?
何あの極太レーザー!黒いマスタースパークじゃない格好良い!
と、アクション映画を観てる気分で観戦しているとフリーレンとフェルンは無事複製体を撃破した。
「良くやった、フェルン。アレを見せるほど追い詰められたのは80年振りかな。」
にしても、最後のあの魔法は何だったのかしら。
「さて……レミリアの複製体が出て来たよ。」
フリーレンの複製体が撃破された瞬間に歩き出し、私達の前に立っているが攻撃しては来ない。
……なるほど。そういう事ね。
「フリーレン、ここは私に任せて。」
「……大丈夫なの?」
「ええ。私、実は今魔法を縛ってるのよ。そしてそれは此奴も同じ事。つまりこれは私と私の真剣勝負って事。」
フリーレン……は兎も角フェルンは心配そうな表情をしながらも私の言葉を聞いて下がっていった。
「魔法使い同士の決闘って訳ね。」
私はお辞儀をすると相手もお辞儀を返してくる。……そのまま杖を構え後ろに下がる。
1歩、2歩、3歩目に互いに振り返り、魔法を撃ち合う。
飛んできたのは爆破呪文。ちなみに厳密にはハリーポッターの魔法そのものでは無いから別に杖が無くても威力は変わらないし
詠唱する事で威力が増すという訳でも無い。
「プロテゴ!」
……私だけ呪文叫んで馬鹿みたいね。
まあいいわ、フランとは本気で何度も決闘をしてきた。いつも通りやれば私が負ける道理はない。
私は無言呪文……まあ元々詠唱要らないんだけど。無言呪文でエクスパルソを放つ。
複製体は盾の呪文で防ぐと同時にデパルソという吹き飛ばし呪文を放ってくるが私はそれを更に盾の呪文で防ぐ。
「……やっぱり自分自身が相手で詠唱も無しとなると盛り上がらないわね。」
……ハリポタ縛りはやめにしましょう。
私は魔力に変換していた妖力を全開放し出力の制限もやめる。そして翼を元に戻す。複製体も勘づいたのか同じ形態をとる。
「……今の時点での私の全力を見せてあげるわ!」
私は自身の能力……拡張した運命を操る程度の能力で少し先の未来を先読みし複製体の私が避けた先に妖力の塊を飛ばす。
だが能力を使えるのは複製体も同じ事。避ける方向を変更する事で私の妖力弾を躱した。
私は自身の周囲に妖力弾を視界が塞がる程に全面展開するとそれを複製体の私へとぶつける。
複製体の私は身体を無数の蝙蝠に変身させるが私の妖力弾は尽くを撃ち落とす。
……やっぱり駄目か。
蝙蝠が1匹でも残っていると私は即座に身体を再生出来る。
それを見越して複製体もこういう避け方をしたんだろうし。私は妖力の一部を魔力に変換して周囲に散らばっていた岩を全て上に吹き飛ばす。
「
全ての岩を私の複製体に落とすが複製体は頭上に妖力を解放する事で岩を弾き飛ばした。
「……ふむふむ。やはり私は私。考えてる事が同じだし、このままじゃ千日手ね。……フリーレン!助けてー!」
私は恥を捨ててフリーレンに助けを求めた。だって思ってた以上に不毛な戦いだったんだもん。自分自身との戦いとか格好良いと思ってやってみたけど、
喋りもしないし盛り上がらないしなまじ未来が見えるものだから地味な攻防が多くなるし。
「
フリーレンよりも速くフェルンの援護射撃が飛んでくる。
「
私はフェルンの援護射撃の僅かな間に原作を忠実に再現した緑の光線を飛ばすが蝙蝠に変身して避けられる。
……私って敵にしたらこんな面倒臭かったんだ。まるでフロムゲーのクソボスね。
「……私も参戦するよ。」
フリーレンも援護に来た事で複製体は一対三を強いられる事となった。
「フリーレン!私若干だけど炎が苦手だから!」
「了解。……
幾ら吸血鬼としての弱点を克服したといえど元がアンデッドという括りだった以上まだ苦手ではある。
簡単にいうと元々アンデッドだった私は炎耐性がマイナスだったけどそれがゼロになっただけで別に耐性が着いた訳でもないという事だ。
複製体の私はフリーレンの攻撃に対してパチュリー直伝の防御魔法を展開して援護射撃をしているフェルンを狙う。
全速力でフェルンを潰しに行ったが複製体の速度は私と同等だ。それに私の方がフェルンに近い。
「
完全な隙を晒していた複製体の私は強制的に動きを止められる。
そう。私のハリポタ魔法は吸血鬼の遊びで作られた魔法。当然私達にも効くように作られている。
「
フリーレンが炎の魔法よりも速射性に優れた雷魔法を放つ。
複製体の私は咄嗟に防御魔法を展開するも完全には展開が間に合わずに多少痺れている。
「アクア エルクト!」
私は杖先から大量の水を放出しそれを球形にして複製体を封じ込める。原作でダンブルドアがやっていた事をまんま真似している。
「
……これは流石の私も感電するわね。まあ大したダメージにはならないだろうけど。
でも痺れている今がチャンス!
私は妖力で槍を形成し浮遊しながら投擲の構えを取る。
「神槍《スピア・ザ・グングニル》!」
私は全力で妖力の塊である槍を私の複製体に当てる。痺れている複製体の私は避けようとするもそこをフェルンの
複製体の私は自身の全力の槍を受けてゆっくりと消滅した。
その後、例の
ハリポタおもろいよね。