問題児と化け物が異世界から来るそうですよ?   作:残留

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birthday!!
どうも皆さん残留でございます。
今日はなんとこの「問題児と化け物が異世界から来るそうですよ?」が一周年を迎えさせていただきました。
それに気付けばUAも二万以上でお気に入りも百件以上……本当に嬉しい限りです。
なんだか嬉しすぎて書く事を忘れてしまったのでうまく書けないのですが……
本当にこんな小説を読んで頂きありがとうございます。
それでは長くなってしまいましたが、本編をどうぞ。



適材適所

ゲーム開始から少し経ち、今俺と十六夜は巨人族相手に無双している。

 

巨人が来たら殴り吹っ飛ばす。

 

それで後ろにいたやつらが吹っ飛ばした奴に巻き込まれどんどん倒れて行く。

 

とても簡単なお仕事だ。

 

それなのになぁ……

 

「なんでお前等は翼も無く角も爪も無い奴らの後ろに隠れて絶望したふりをしてるんだ?」

 

俺らの後ろにいる鷹獅子(グリフォン)達に挑発気味に言ってみる。さて、彼らの煽り体制は――――

 

『なんだとっ!?』

 

……すっげー低かった……まぁ怒るのも分るが流石にこれは……もしかして獣の王(笑)なのか?

 

「お前等は勇気を象徴する旗を掲げてるんだろ?なのになんだこの様は……お前等の角や爪は幾多もの戦を勝ってきた勇気の、王者の象徴なんだろう?それなのに今は”ノーネーム”の背に隠れている……呆れるな」

 

ここまで言ったらグリフォン達から敵意を向けられる。問題は無いが。

 

一部からは申し訳なさの意も向けられているが、それなら今すぐ前言撤回をさせるような行動を取って欲しい。

 

って、いつの間に巨人に囲まれてるじゃん。

 

ん?なんか四肢に違和感が……なんだ、鎖か。

 

十六夜の方も捕まってるみたいだけども、問題はそこじゃ無い。

 

一体の巨人がいかにも雷落としますって感じの杖を振り上げてるんだが……仲間も殺すつもりでやるのか……無法者どもと言えど、誇りは残ってたんだな……

 

『ッ!まずい!!』

 

あ、あれ白夜叉のとこのグリフォンじゃねぇか。心配ありがとう。

 

まぁ無駄なんだが。

 

「ほっ!おーい、十六夜、終わったかー?」

 

「こっちは余裕だ」

 

「オーケー」

 

巨人も振り払ったことだし、彼らにもう一押しだけしてやるか。

 

「……グリフォンってのは威張ってるだけの雑魚なのか……?誇りはどうした?あいつらは今仲間も殺すつもりでかかって来たんだぞ?もしかして”ノーネーム”如きに負ける雑魚の集団なのか?なら良いよ。”ノーネーム”に守られた一族の恥さらしとして後世に語り継がれれば良い……」

 

ここまで言ってもダメなのか……

 

「最後に一つ言わせてもらおう。お前等、本当にそれで良いのか?」

 

そこまで言ったとたん、一気にやる気を出したかのように雄たけびを上げた。

 

あれだけの力の差を見せつけられてもやはり自分達より若いガキに良い顔をされたのがよほど悔しかったんだろうな。

 

『やつらは先程何十体も倒した!だが我々の角はその倍を貫いてきた!!爪が無ければ角も無い人間如きに負ける我らではないと言う事を教えてやろうではないか!!』

 

その一言で一斉に雄たけびを上げながら敵陣に突進して行く。少し経ってから白夜叉のとこにいたグリフォンも行ったが、あいつの雄たけびだけは少し違った気がする。

 

「……さて、他の仕事がまだ残ってるな……忙しい忙しい。てな訳で他のとこ行ってくるから後は頼んだぜ、十六夜」

 

「分かった。ここは任せろ!」

 

楽しそうで何より。さて、次はジンに会いに行くか。渡したい物がある。

 

△ ☆ △

 

「おい、ジンはいるか?」

 

「はい?どうされましたか?」

 

いたいた。てかここは個室かな?誰もいないが……

 

「いや、せっかくだからジンにも戦って貰おうかと」

 

「む、無理ですよ!」

 

思いっきり否定されるが、残念。君が戦うことは無い。

 

「大丈夫。頭脳になってもらうだけだ」

 

「え?それってどういう……」

 

ジンが言い終える前に転送させてもらいますよ。特別ステージ(・・・・・・)にね。

 

「行ってらっしゃい。じゃ、頑張ってねー」

 

………さて、彼はこのギフトゲームをクリアできるかな?簡単だとは思うが少し早かったか……?

 

だが生死を分ける勝負は魔王戦を続ける限り、これからも嫌と言うほど出会うはずだ。その時のために今の内にやってもらっておかないといけないか……

 

頑張れよ……さて、次の仕事だ。確か東も南も魔王戦が起きてるらしいが……増援送るか。

 

まずは白夜叉に会いに行くか。

 

~side out~

 

~side ジン~

 

零さんはどうしてあんなにも自由気ままなんでしょうか……それにしてもここは……?

 

目の前に扉……?それにあれって契約書類(ギアスロール)じゃ……

 

『ギフトゲーム名”Real and Fake”

 

  ・主催者側 ホストマスター

    ・黒水 零

 

  ・プレイヤー側 ホストマスター

    ・ジン=ラッセル

 

  ・プレイヤー 一覧

    ・ジン=ラッセル

 

  ・プレイヤー側 敗北条件

    ・敵側の攻撃が当たった時。

 

  ・プレイヤー側 禁止事項

    ・なし

 

  ・ホストマスター側 勝利条件

    ・なし

 

  ・プレイヤー側 勝利条件 

    ・闇に隠れ、真実に溶け込む虚像の人形を抹消せよ。

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

”黒水 零”印』

 

な!ギフトゲーム!?

 

零さんは何が目的で……あれ、手紙が落ちてる……

 

契約書類(ギアスロール)は読んだかな?きっと今どうしてこんなことを……って思ってるだろうから手紙で説明することにした。

このゲームの目的は二つある。まず一に、ジン=ラッセルにコミュニティリーダーとしての自覚や覚悟が出来たかどうかの判断。

二つ目は、言った通り、戦力に加える事。方法に関しては後々分る。今はそのギフトゲームをクリアできるよう頑張ってほしい。

勿論、ジンがやりたくないのであればやらずとも良い。

このギフトゲームは、参加を拒否、もしくは敗北条件を満たした時点で強制的に元の場所に送られるからな。安心しろ。

じゃあ、頑張れ

あー、後、ゲームについてだが、神話とか伝承とかほとんど関係ないはずだぞ。

 

――――(あるじ)は闇に溶け込み、虚像は闇に混ざり、真実に溶け込む。

   虚像は主に在り。真実は全てに在り。

   今日の仲間は明日の敵である。

   偽物も真実であり、真実も偽物である――――

 

これを覚えておけば楽になるから、

もしやるんだったら覚えておいた方が良いぞ。』

 

……零さん……分かりました。

 

「必ずクリアして見せます……!」

 

よし!まずは中の状況を把握しないと……

 

扉の中には一本道。その一本道に魔法陣のようなものが一つだけあるだけ。

 

とにかく入ってみないと何も分りませんよね……

 

「殺風景なところだな……」

 

『――――ジン=ラッセルノ姿ヲ確認。コレヨリギフトゲームヲ開始シマス』

 

「へ?」

 

なんでいきなり一本道が白いマス目に変わっているんですか!?あ、でも黒いマス目も少し……

 

って、そんな場合じゃない!何なんですかこれは!!?

 

しかも腕に薄い板が着いてる?

 

……零さんの事ですし何かしらの仕掛けがあると思うんですが……

 

……?板の右下に”touch”?触ればいいのかな?

 

「!!チェス盤が浮き出てきた!?」

 

でも触れない……ただ、腕を下げると自動で収納される……つまりこれでチェス勝負に勝つんですね。

 

でも動かせないし対戦相手は一体……あれ?黒いポーンの駒が一つ……ポーンだけじゃ無くて一気に全体が動いている!?

 

一体これは……

 

……ならこちらも動かせるのでは?

 

でもどうやって……もしかして!

 

「全軍!進行してください!!」

 

動いた!そうか!声で伝えて戦えばいいのか!

 

この駒一つ一つに意志があるのかも……でもそうなるとチェスのルールから大幅にずれてしまいますが……いや、今は戦いに集中だ。

 

多分白いキングだけ動いていないから、白のキングの駒は僕だ。

 

となると相手は黒い駒になる。

 

つまり白い駒の方が真実の駒で、黒い駒の方が虚像の駒?

 

……でもどうして敗北条件に”攻撃を受けた時”なんて書いてあったんだ?ただのチェスとしか思えないんですが……

 

「そろそろ戦闘ですね。皆さん!ルークの方を先頭に、敵軍を退けてください!!」

 

さてと、これで戦闘が始まったのかな?ボードを見てみないと……

 

「え……?」

 

今度は戦場の映像に……戦闘時はモニターに変わるのか……これには兵士の皆さんも映るんですね……

 

あれ?僕の前に敵の方が……!攻撃!?避けないと!

 

「……成程。僕の目では敵味方共に見えないけど、攻撃はされる……なら逃げないと……!」

 

でも何処に逃げれば……

 

――――主は闇に溶け込み――――

 

そう言えば零さんのヒントにあった”闇”は契約書類(ギアスロール)の勝利条件にも書いてあった……闇は何かの比喩と考えてもいいのかもしれない……

 

まずい!敵が来てる……!逃げながら考えないと……!

 

”闇”って何なんだろうか……

 

勝利条件には”闇に隠れ”と書いてあった。なら影?いやきっと違う。

 

何かもう一つヒントが有れば……

 

……?今敵の駒が一つ消えたような……ここは……黒いマス目?

 

でも白い駒がそこに入っても消えない……

 

――――虚像は主に在り。真実は全てに在り――――

 

虚像は主に……?たしか主は闇に溶け込みとも書いてあったし、白い駒は何処に居ても消えなかった……これは虚像は主……つまりは僕と相手側の操作者と一緒であるという解釈で良いのかな?

 

なら逆に考えると僕も虚像と同じように”闇”……黒いマス目に隠れられる……?

 

せっかく後ろに敵もいるんだ。試してみるしかない!

 

急げっ……!!

 

……入れた……敵は……完全に見失っている……

 

よし!これならクリアできる!!

 

でも気の所為か黒いマス目が少しずつ白くなって行っている気が……

 

まさか長居したら駄目なのでは?

 

成程。同じ場所にはずっと居られない……バランスが取れていますね……

 

なら急いで勝たないと!!

 

まずは近くの黒いマス目のある場所を確認して、駒に指示を出さないと……

 

次は右前方に黒いマス目があるから、なるべく遠ざけるような戦況にする。

 

幸いにも相手はバラけている。今がチャンスだ!

 

「皆さん!!クイーン以外はポーンと二人組を作り、クイーンはポーンを二人連れて敵を一人一人確実に倒して行ってください!」

 

これで大丈夫なはず……

 

あぁ!黒いマス目がほとんど白くなってる!

 

早く次の場所に移動しないと!

 

「はぁ、はぁ、はぁ……よし、着いた。今の状況は……良し。こちらが優勢だ」

 

後は僕自身の問題だ……

 

そう言えばゲーム名には直訳で”真実と偽物”と書いてあるけど、今のところ”虚像”が居るだけで”偽物”は誰一人として居ない……どういう事なんでしょうか……

 

……一度状況を整理した方が良さそうですね……

 

まず現時点で分かっている、このゲームのクリアに必要な事は、

 

・板で現状の確認ができる。

 

・白い駒が僕の陣営で、黒い駒が相手の陣営である。

 

・兵士達には恐らくそれぞれ意志がある。

 

・僕自身に対する敵の攻撃はモニターを見なければ分らない。

 

・相手と僕は黒い場所に入るとお互いに認識できなくなる。

 

・ただし、僕が入っていると、徐々に白くなって行き、白に染まりきるともう効果がなくなる。

 

・相手が黒い場所に入っても、白に染まって行かない。

 

これぐらいでしょうか?

 

また増えて行くかもしれませんが、これだけでも十分攻略できるはずです。

 

あ、また白く染まりかけてる……また移動しないと。

 

「……ふぅ。あとどれくらいかな……?」

 

モニターには白い、クイーンとルーク、ビショップとナイト、ポーンが五つ、そしてキングの駒の九つが残っていて、相手側は黒いキングの駒が一つあるだけ。

 

これなら確実に勝てる!!

 

「全力攻撃で相手を倒してください!」

 

……!!勝った!!

 

……あれ?契約書類(ギアスロール)が出てこない……?

 

それにどうして……どうしてクイーンとビショップの駒が灰色になっているんですか!?

 

まさか……!

 

――――今日の仲間は明日の敵である――――

 

まさか偽物が紛れ込んでいたのですか……!?

 

なら早く指示を出さないと!

 

「ルークはポーンを二人連れてビショップを!ナイトはポーンを三人連れてクイーンを!!」

 

ビショップは何とかなるはず……でもクイーンは……何か作戦は……

 

そうだ!プロモーション(昇格)だ!

 

「ナイトグループは奥まで敵を引きつけてから戦ってください!!」

 

基準は分らないけど、相手側領地に入れば出来るかもしれない……いや、出来てくれないと……

 

っ!ビショップがこっちを向いて!逃げないと!!

 

「黒い場所に……!入れた……」

 

良かった。見失ってる。

 

後は時間の問題ですね……

 

「よし!ポーンが全員ナイトにプロモーション(昇格)出来た!これなら……!」

 

ビショップはもう倒されたし後はクイーンの所にルークグループを送って勝利だ!

 

「ルークグループの皆さん!ナイトグループを手助けに行ってください!」

 

後は残りのポーンがそれぞれプロモーション(昇格)してくれれば勝てる!

 

………

 

『ゲームがクリアされました』

 

!!契約書類《ギアスロール》が出てきた!良かった……これで勝てたんだ……

 

でもこれどうやって帰れば――――

 

△ ☆ △

 

――――!?ここは……元いた部屋だ……戻って来たんだ……ん?これは……

 

「指輪……?それに手紙まで……」

 

『まず初めに一言、ゲームクリアおめでとう。簡単だったろう?

いやぁ、本当に良かった。これでこれからもジンをリーダーと言えるよ。

さて、本題に入らせて貰うが、その指輪は”守りの指輪”って言う安直な名前の指輪だ。

効果としては、”夢幻の盾”を召喚できる。

”夢幻の盾”ってのは、大体の攻撃が無力化される盾だ。今の(・・)ジンだと一秒間だけしか出現しないし、一度に一枚までしか召喚出来ない。

それを考慮した上で戦ってくれ。

んじゃ、また後で会おう。

あ、そうだ。巨龍についてだが、俺一人に任せても何の問題も無いって事は言って……書いておこう。

零より』

 

今の……ですか……つまりこれは僕の成長に応じてこの指輪も成長して行くのかな……?

 

なら十六夜さんにも認められるように更に頑張って行かないと……!

 

でも流石に巨龍を一人では零さんでもでき……ますね……

 

よーし!そうとなったら早速指輪を付けて練習だ!

 

皆さんと一緒に頑張るぞ!!

 

~side out~




I LOVE MY HOME!
学校に行きながらそんな事を考えている今日この頃。
前書きにも書きましたが、一周年になったんですよね……
まだ全然進めて無くてスミマセン……
見通しとしては、後半分ぐらいで終わるか終わらないかぐらいなのでこれからも見てやってください。
それと、気付かれた方は居るかは分かりませんが、一応投稿時間も同じにしてあるんですよね。
それではまた次回お会い致しましょう。


では、最後に一つ……
HappyBirthDay!!我が小説よ!
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