テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー ~ANOTHER MYTHOLOGY~   作:楠富 つかさ

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第四話 クエスト完了

「これって魔物!?」

 

ソラの驚いたような声にカノンノが答える。

 

「トレントっていう木に擬態する魔物。気をつけて、今まで戦ってきた魔物より少し強いから!」

「分かった! おっと!」

 

頷いたソラの足元に、トレントの細い枝に似た触手が伸びる。ジャンプで回避したソラは剣を構え、

 

「いくよ、魔神剣!」

 

マナを剣先に集めることで地を這う衝撃波を繰り出す。少し仰け反ったトレントに、今度は剣全体にマナを込める。

 

「極めるよ、虎牙破斬!」

 

斬り上げと斬り下ろしを連続で繰り出す剣技を、触手でガードしたトレントがソラを薙ぎ払う。

 

「うぐ!」

 

楯を前面に構えガードの体勢を取るが、脇腹を鋭い触手が掠める。

 

「癒しの光、ファーストエイド!」

 

すかさずカノンノが初級治癒術をかける。光とともに治った傷口を確認し、ソラは剣を構える。

 

「私も頑張らなきゃ。アイシクル!」

「え、詠唱無し!?」

「練習したからね。スノーウィンの名前は伊達じゃないよ!」

 

胸を張るカノンノだが、トレントは緩慢な動きで立ち上がった。全身を使ったスピン攻撃を繰り出すトレントだが、その攻撃は後方へ大きくジャンプしたソラには当たらない。

 

「やっぱり弱点属性を突かないとダメなんだね。ソラ、少しだけ時間を稼いで。詠唱するから」

「分かった。頑張ってみる」

 

ソラは今度は足元にまでマナを込めて技を放つ・

 

「裂空斬!」

 

剣を構えたまま縦回転をし、トレントの頭部を切り裂く。一度バックステップをしてから、さらに魔神剣を繰り出す。すると―――

 

「吹き上がれ、赤き猛威! イラプション!!」

 

地面から噴出すマグマのような魔力、炎属性中級魔術イラプションがトレントを焼き払う。

 

「やったね、ソラ」

「うん。ありがとう、カノンノ」

「回復のことかな? どういたしまして。さぁ、森を出ようか」

 

フォレッカ大森林を抜けると広がっているのは草原。

 

「ここはね、アビランシア王国の首都キムラスカ=バチカルの近くのフィアラス大草原。北に行くと寒冷地帯が広がって、進み続けるとグランコクマっていう都市に着くの。南に行くと、港町ケセドニアがあって、近くには世界樹とディセンダーを祀る宗教、アールジュ教の総本山であるアーレライト島があるんだ」

「詳しいんだね」

「クエストで行ったことがあるだけだよ。あ、迎えを呼ばなきゃ」

 

そう言ってカノンノが取り出したのはGHS。

 

「ん? カノンノ、それ何?」

「これ? これはGHSっていって、遠くにいる人と話しをするための道具だよ」

「へぇ……。凄いね」

 

GHSで連絡を取るカノンノを眺めながらソラが呟く。

 

「ソラ、他のクエストに行っていた人たちも戻ってきたって。迎えはすぐにくるよ」

「うん。分かった」




本作の地名は出来るだけシリーズにある物、もしくはそれに似せたものを使っていこうと思います。
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