アンケートにご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
吾輩は、猫である。
名前は、タマ・クラネル
今日は“怪物祭”というお祭りが開催されているらしく、ベルと共にお祭りにやってきた。
シル嬢に、お財布を届ける目的があるものの、屋台に目移りするな!というのは無理がある。
美味しそうな焼き魚に目を奪われた隙に、ベルと逸れてしまった。
吾輩は現在・・・
「あー!ねこちゃんだー!」
「しっぽが、ふたつ・・・・・・」
迷子の子供たちの玩具にされている・・・あ、こら!待て!尻尾は止めんか!2つだから!それ以上別れないから!
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まったく!先日はとんだ災難続きだった!
せっかくのお祭りだったというのにベルと逸れるわ。
迷子に囲まれながら、親御さんを探す羽目になるわ。
迷子を送り届けて、ようやく祭りを楽しめると思えば、モンスターが脱走して中止になるわ。
迷子に脱走と・・・・・・仕事しろ!運営陣よ!
と、本当に大変な1日だった。
だが、それ以上に大きな変化もあった。
ベルのステータスに、術スロットが増えた。
吾輩自信、何か特別なことをした覚えもない。
何かしらの条件があったのかもしれないが、ようやく吾輩のスキルが効果を現し始めたということだろう。
それに伴ってか、吾輩のステータスにも変化があった。
アビリティはベルと同じ、スキルや魔法も変わらないのだが、ステータスで術が増えた。【ジケルド】だ・・・使いどころがないな・・・
仮説として、誰かに術スロットを与えることができれば、ステイタスで使える術が増えるかもしれないとか色々考えたが、これからよく検証する必要があるだろう。
まあ、術スロットができただけで、魔本がなければ意味がない。
吾輩が持つ赤い本は、ベルは読むことが出来なかったが、吾輩の手元には、もう一冊魔本がある。
ベルがステータスを貰った日、吾輩が何も書いていない本を買ったのを覚えているだろうか?
表紙も真っ白、中身も真っ白な本だったが、質感や大きさが魔本とまったく同じだったため買ってきた本だ。
きっと魔本である!という確信めいた勘に従って買ってきたのだが、適当に呪文を唱えようが、水につけようが、生魚で叩こうが、爪とぎとして使おうが、一切反応を見せなかった本に変化があった。
表紙は魔本と同じデザインに変わり、中のページにも魔界の文字が刻まれている。吾輩の本と違うのは色だけだ。
本の変化がベルのステータスと呼応して現れたのであれば、この本を読むのはベルだ。というか他に心あたりがない。
さあ、ベルよ。この本を読んでみろ。
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「ここはどこだろう?」
まったく見覚えのない真っ白な空間に、僕はいつのまにか立っていた。
どれだけ歩いても壁も出口もない。
夢と思えば納得できそうだけど、それにしては意識がはっきりしている。
不思議と疲れる感じもしないし・・・・・・⁉︎
「【シン・チャーグル・イミスドン】ッ!!」
誰もいなかったはずの場所から、呪文のような何かが聞こえたと思えば、とてつもなく大きな何かが僕の真横を通り抜けて行く。
「フハハハハ、今日もきっと素晴らしい“V”を放てただろうな!爪痕がないのが大変惜しいくらいだ!フハハハハ・・・・・・ハァ・・・」
(誰かいる!間違いなく誰かいる!)
1人きりだと思っていたところに突然現れた人物、この空間について何か知っているかもしれない。
そう思い、慌てて先程の魔法?が向かってきた方向へと走った。
「スミマセーン!ここって、どこだがわかりますかあーー?・・・・・?!???」
そこにいたのは、物凄く変な格好をした、誰かだった・・・
「ヌッ?何やら失礼な事を考えている気配!」
「え?」
「【マグルガ】ーッ!!」
「ごめんなさい!!」
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「イヤー!突然攻撃してスマなかったな!フハハハハハ!」
「い、いえ、こちらも突然すみませんでした。」
出会ったのは、華麗なるビクトリーム様と名乗る、ブイ?を極めた戦士だった。
「で、ここって何なんですか?」
「ふむ、難しい質問だ・・・私は修行部屋と呼んでいるが、人によって違うだろうな。」
修行部屋・・・何もない空間なのに、何の修行をするんだろう?
「ところでベルと言ったな?」
「は、はい!」
「ベル・・・イニシャルがVかBか・・・きっと君は、Vに違いなかろう!」
「よくわからないけど、多分そうです。」
「いい返事だ!君はいいVの戦士になる!修行をつけてやろう!」
「はい!よろしくお願いします!」
よくわからない空間で、よくわからない人と、よくわからないうちに、修行をすることになった。
「私の動きをよく真似するんだぞ?・・・3・2・1!キャッチ・マイ・ハート(JASRAC申請が面倒なので割愛します。)そんな、殺生なぁー!!」
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ふむ、本を開くなり眠ってしまったか・・・吾輩の時とは、違うようだな。
魔本が反応を示しているのは間違いない。めっちゃ光ってるし・・・
今ごろ、夢の中で術の持ち主と修行・・・なーんて、ファンタジーな展開を体験しているかもしれんな。
魔本は大抵なんでもありだから、ありえない話ではない。
しかし、この本の色は、いったい誰のものだったか・・・緑系統で連想される魔物が思い出せんな。
公式で色が発表されていない魔物も結構いるし、ブラゴにやられた樹木みたいな奴、というオチも十分あり得る。
まあ、あれはあれで使い道もあるだろう・・・
「・・・・・・・・・か?」
?ベルが、寝言とは珍し・・・いや、そうでもないな。それより、うなされているのか?
「・・・ベリーメロンって、なんなんです・・・か(ボソッ)」
・・・・・・・・・・・・ベルの術、決まったな。
後日、今まで(水につける、生魚で叩く、爪とぎ)のお詫びに、メロンをお供えしておいた。
・・・・・・うん、よく見たら、メロンと同じ色だ。
翌日には、メロンはキレイになくなっていた。
アンケート結果
1位 ビクトリーム様でした。
いきなりVの姿勢もクソもないので、予定になかったご本人登場・・・どう書こうか、真剣に悩みました。
ビクトリーム様をしっかり表現できていれば、幸いです。
読みに来てくれて、ありがとうございました。
ビクトリーム様の出番は、この後もいくつか考えてみます。
アンケートで選ばれなかった魔物たちも多分そのうち出します。
リクエストなどあれば、参考にさせていただきます。絶対ではないですが・・・・・・