ポケットモンスターVR   作:とうもろこし

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明日のポケモンデイでBWのリメイクが来ます(願望)


VS原点にして頂点

 ドゴンと、音とともにシャンデラが地面に叩きつけられる。土煙の奥では電気を纏った拳を振りかぶったまま静止しているリザードンの姿がかすかに見える。目を回しひんしになっているシャンデラをボールに戻し、呼吸を整える。リザードンはシャンデラで何とか倒したかったが、さすがにこいつだけだと難しかったか。せめて後一体残っていてくれれば。

 俺の手持ちは残り一体、相手は二体。圧倒的とまではいかないものの、確かな差を感じてしまう。もう三度目だというのに、バトルフィールドの向かいに立つ赤い帽子をかぶった青年から感じる圧迫感は慣れることはない。震える手と、一歩下がりそうになる足を気合で止め、揺れることで激しく主張をするボールを腰から取る。いつもはひかえめな君だけど、皆の熱にあてられたのだろうか、ボール越しでも燃えているのがよく感じられる。

 大きく息を吸って吐く。大丈夫、俺ならやれる、俺たちなら彼にだって勝てる!

ツタの模様が描かれているモンスターボールを握りしめ、フィールドに向かって投げる。

 

 「ジャローダっ、君に決めた!」

 

 「ふぉぅうふぃっ!」

 

 

 この半年間、俺とともに多くの戦いを乗り越えてきたこいつであんたを倒す!

 

「ジャローダ、撒き散らせリーフストーム!」

 

 視界いっぱいに木の葉が撒き散らされる。この技の目的は相手の視界を防ぐため、そして、

 

「一点集中、リーフストーム!」

 

「…」

 

 吹き荒れる木の葉の奥が赤く光ったと思ったら、炎が一直線に迫ってくる。いつもだったら、炎技に草技で対抗することはないだろうが、俺のジャローダの特性はあまのじゃく、特攻が二段階上昇し、かつ一点に集中させたリーフストームなら、かえんほうしゃくらいなら対抗し、突破できる!

 

 ドンっとリザードンに攻撃があたり、体勢を崩す。この後にあのピカ様が残ってるからなるべく早く倒したい。シャンデラとさっきの攻撃で半分まで体力はもっていけたはずだ。あと一、二発あてれば突破できる!

 

「畳みかけるぞジャローダ」

 

「ふるらぁぁらぁ」

 

「…」

 

 相手のリザードンは空を向き、炎をためている。先ほどと同じか、それとも威力の高い技か。だいもんじかオバヒあたりだろうか、それならこのままリフスト連打でいける。

 

「ジャローダ、リーフストー…まて、ドラゴンテールを地面に叩きつけてできるだけ高く跳べ!」

 

 技が認識される前に気づけてよかった。リザードンはためた炎を吐き出すのではなく、纏った。フレアドライブだ。ジャローダは紫のオーラを纏った尾を地面にたたきつけ上空へ跳躍する。その直後、リザードンが、先ほどまでジャローダがいたところを猛スピードで通過する。ゴォゥとその余波が熱波となってこちらまでやってくる。ギリギリで跳躍したジャローダは直撃はしていないものの纏われた炎に弱点を突かれ、ダメージをおってしまっている。

 

「そのままドラゴンテールをたたきつけろ」

 

「…」

 

「ふぉぅ!」

 

「りざぁ!」

 

 右手に電気を纏ってかみなりパンチを突き上げて対向してきたリザードン。狙い通りだ。

 

「相手の力を利用してもう一回跳べ」

 

 突き上げられたリザードンの拳の勢いを利用し、先ほどよりも高く跳躍する。それを見送るリザードンだが、突然腕で目を覆った。高く跳んだジャローダの背後にはギラギラと光を発している太陽の姿があった。

 

「…っ」

 

 だが、相手も行動が早く、すぐに後ろに下がって距離を取ろうとした。さすがだ、でもこの距離ならいける。リザードンが視界を確保するため薄く瞼を上げたその瞬間、

 

「へびにらみだ」

 

 ビリっとリザードンの動きが鈍くなる。マヒ状態だ。今までは警戒されてなかなか射程圏内に入ってくれなかったが、こうなったら後はしびれを待つだけだ。

 

「ジャローダ、周りを回ってリーフストームで牽制しろ」

 

 リザードンの周りをすべるように回っていくジャローダ。リザードンは動きを止めようと炎を放とうとするが、

 

「ぐらぉぅ」

 

どうやらマヒによって動けないようだ。よし、一発でひくとはな、運がいい。おかげでギリ緑ゲージに乗ってるくらいの体力は残せたはずだ。

 

「終わらせるぞ、ドラゴンテールだ」

 

「ふぅらっ」

 

 ジャローダの尾が思いっきり振るわれ、崩れ落ちるリザードン。目をぐるぐるにして、ひんしになっている。タイプ相性は不利だったが、太陽を使うという奇策が功を奏し、勝つことができた。これで俺もあの人も残り一体だ。

 

「さあ、最後だ。気張っていくぞジャローダ!」

 

「ふぉるっ」

 

 最後に出てくるのはやはりピカチュウ。けれどそのピカチュウはただのピカチュウではなく、御三家はもとより、あの600族でさえも抑えて一般ポケモン最強の座を手に入れたピカ様というポケモン。プレイヤーランク上位の人たちでも一対一では勝つことはできなかった。そんなピカ様にただでさえ万全でないジャローダでは勝つことはできないだろう。けれど、ようやくここまでこれたんだ。あの人を最後の一匹まで追い詰めたんだ。だから!

頭にかぶった帽子をもう一度深くかぶりなおす。黒色のモンスターボールのマークがついた赤と白の帽子。理想を目指せ、持てる力の全てを出し切りっ!

 

「ジャローダ、リーフストームだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 バトルフィールドでは黄色と緑が時に激しく、時に華麗に、交差し、ぶつかり、闘っていた。

 

 仮想世界でポケモンとふれあい、闘わせ、絆を深める。これはいつの日か我々のもとに訪れる…

 

 

かもしれない世界の物語である。

 

 

 




昨日の竜王戦まじ凄かった。

全試合見れないの?

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