銀河英雄伝説~銀河への一石~   作:くまたいよう

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 多少違った展開になります。


『勝ちたい相手に勝つ為の戦い』

「皆が私の美しさを褒め称える・・・・でも、一時の美しさが何になりましょう・・・・」

 

 で、酒は駄目だからワイングラスに注いだアセロラジュースを一口。錯覚すらしない味ですが、噛むのはウィスキーとかでしたっけ?

 

「どうですか?」

 

「何で寄りによってそれなんです?」

 

「ミズキさんは美しさを褒め称えられる美人になるのは数年後な外見ですからなあ」

 

「て言うか、我々の攻撃を日の丸の扇子であしらった後に泣きたくなるくらいふざけた攻撃して負かすような猛者にまで見えます」

 

 何をイメージしたんですかねえ?

 

『ローゼンリッターを従えた女王様』

 

 ポプランさんが言ってましたが、私のイメージがそんなんになっているそうです。ムライさんが言ってたように帝国兵の捕虜が私を女王は女王でも?

 

【冥界の女王ヘル】

 

 そんな風に呼んだのが原因にしてもね、噂が妙に流れてるからこそな草の根作戦も進んでますし妙な渾名からの戯れもその一環。

 

 

 さて、そんなワケでこの時が来てしまいましたよ。

 

 

【帝国侵攻作戦】

 

 

 イゼルローンを橋頭堡に帝国侵攻の日が来ましたよ、先陣はウランフ提督率いる第10艦隊なんですがゆっくり行く事になりましたよ。

 

【予定より、ゆっくりとね】

 

 そうしたら案の定とやらでしたね。

 

【焦土作戦】

 

 地球上で人類が戦をやっていた頃から細かいのを含めると侵攻する側が良くやられた作戦なのですがね。帝国の辺境で農奴みたいのがいる星が多い場に着いたと報告がありました。

 

 自分達を解放軍として意気揚々と降りた星の住民は食糧すら持ってかれてるそうですね、このまま似たような場が次々と増えれば?

 

 ウランフ提督は真っ先に連絡取ってヤン提督とビュコック提督に伝える。それをイゼルローンへな流れです。

 

 まあ、上手く行けば遠征費用の無駄遣いな失敗だけで済ませる算段でした。

 

【ところが】

 

「何だって、少しでも成果を出せないと意味が無いから我々とウランフ提督にビュコック提督は下げられて、他がまだ前進する?」

 

 ヤン提督はぽかーんとしてますね、私とローゼンリッターにやれるのは?

 

「空戦をやろうにも、機銃とかの調整を俺達も手伝わないとならんとやらか」

 

 そう、ポプランさん達に協力してもらってメカニックや整備兵の負荷を減らすとやらですわね、この状況では何かあってからじゃ遅い、今の内に有事の際の協力態勢開始!ローゼンリッターに出向いてもらったから何か荒事上等で進んでいるような誤解があります。

 

「で、私は何故にこんな扇子を持たされとるんですか、これじゃ道化じゃねえか?」

 

「イメージ作戦とやらですよ。美しい女王様にしては年齢が足らないし、先陣切る戦乙女とやらでも無しな状況ではどうにか必要です」

 

 はあ、何か嫌ですねえ。こんなのをやっても私達には次なる不安がある・・・・とにかく、下働きも兼ねているからヒューベリオンのブリッジに飲み物運んで行きます。ヤン提督に合わせて紅茶ですが。

 

「ブランデー入りじゃないのか・・・・」

 

「ムライさんもいるのに度胸ですねえ」

 

「昔の軍から海賊は精力剤代わりにラム酒飲んでたりしたとこもあるんだよ?」

 

 ペースが崩れないのは良いですねえ、けど緊迫感があります。これは?

 

【敵艦隊接近!数は我が方のおよそ、三倍から四倍!】

 

 驚いた。まだ焦土作戦があまり進んで無い時にですか。構図にするとイゼルローンから最前線を一直線にすると、その左翼にいる私達の更に横から襲い掛かってきたって言うんですか?

 

「哨戒艦からの報告、敵旗艦は帝国の【真紅の戦艦】だそうです」

 

 何か、嫌な予感。ハッキリ言って噂のローエングラム伯が直接対決挑んでくるより恐ろしい相手な気が。

 

「迎え討つしかないが、どんな相手なのかね」

 

「提督、敵艦から哨戒艦に通信が入ったそうです。内容は【此方は帝国軍、ローエングラム伯直属の艦隊旗艦バルバロッサ。貴官らに降伏を勧告する。降伏に応じるなら貴官等の安全を銀河帝国中将ジークフリード・キルヒアイスの名において約束する】」

 

「はあ、ご丁寧な敵だね・・・・私だけならさっさと降伏したいとこだ」

 

「提督、銀河帝国内は捕虜の扱いが厳しいから提督では耐えられないですよ、ここは頑張らないといけません」

 

「あの、二人共。人目を気にして欲しいです」

 

 フレデリカさんは仕方無さ気に釘を刺して来ましたよ、まあそうでしょうね。けど?

 

「迎え討つしか無いな、しかし何だってこんなとこにいるんだ。私をどうにか・・・・ジャン、何かわかるかい?」

 

「お前は予想しながらも結論付けられないようだが、俺はわかったぜ。何故この辺りを特定出来たのかわからないが、あのキルヒアイスって男は多分ローエングラム伯の部下じゃ最強の指揮官だ。つまりここでお前の率いる艦隊を倒すか釘付けしちまえば勝ちと踏んだのさ」

 

「それは同感ですね、提督はアスターテでローエングラム伯に煮え湯を飲ませたから最大限の警戒をされてるんでしょうね」

 

 ラップさんに同意な意見を口走ってしまいました。つまるとこ帝国と同盟が150年も戦争なんかやれたのは、天才と言える指揮官が度々に出てくれたから。ヤン提督を今回出て来た天才としてどうにかしようとしているのでしょうね、早目に倒せば後が楽ですし。

 

「そりゃ大変だ。けど・・・・ローエングラム伯らしい、あくまでも『勝ちたい相手に勝つ為の戦い』をしている。ならばやりようはある」

 

 少し目の光が違って来ましたね、はてさて私なんかが緊張感に耐えられるかどうかで第13艦隊は初めての本懐的な艦隊戦に入ります。




 まあ、諸事情で色々やってた第13艦隊に向かって来たのはラップやティアが言うように最強の敵です。
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