ザ・シェイプ・オブ・ニンジャ・トゥ・カム・イン・ゲンソウキョウ 作:毛糸ー
PC-98音源アレンジ「神々が恋した幻想郷」を聞いてたら私の中でニンジャアトモスフィアが高まったので投稿です。
スレイトなので分量は少なめ。
【コンヴァージって誰?】
・アカラニンジャ・クランのニンジャソウルを宿すニンジャ。元ムカデ・ニンジャの配下。瓦礫や鉄屑などを纏って操るアカラ・ジツの使い手。ジツもカラテも相当強い。
・カリュドーンの儀の代理戦士であったが、儀式が始まる前にニンジャスレイヤーに急襲され爆発四散。その後幻想入りし、日白残無の配下となる。
【
・新地獄の統率者。元は江戸戦争期に世のしぶとさと無常を悟ったモータルの僧であったが、霊魂を吸収しオニとなった。策略に長ける。
・幻想入りしたコンヴァージを部下とし、先日畜生地上進出異変を起こした。豫母都日狭美とは同僚。……だがその執着心には正直少し辟易している。
【
・出合った者を地獄に引き込む道先案内人。必要以上に多くの者を地獄に引きずり込むため、上役からは睨まれている。
・残無とは同僚で、彼女のことが大好き。最近残無の部下となったコンヴァージに嫉妬している。
【
・座敷童の少女、
・深夜にはヨーカイ*2のために解放され、
◆ ◆ ◆
草木も眠るウシミツ・アワー!今宵の蚕食鯢吞亭には、いつもと違う客がいた!常連の伊吹萃香*3と二ッ岩マミゾウ*4はそれぞれ別の宴会に行っているのだ!
(ひええ……)
鯨呑亭の看板娘、奥野田美宵は今宵初めて来た客の威容に内心腰が引けていた。その客は3人。
一人は、地獄の支配者だという日白残無。豊かな黒髪と小ぶりな角が特徴の、人鬼だ。もう一人は豫母都日狭美。紫色のチャイナドレスに身を包み、ロベリアめいた仮面で顔の上を覆う長身の女性。これだけならまだまぁ、何とかなる。
最後の一人が問題だった。砂漠傭兵じみた襤褸をローブめいて纏い、瓦礫や泥、骨などの集積を鎧めいて纏う男、コンヴァージ。その顔面の下半分にはメンポが装着されており、あからさまにニンジャなのだ!
この男は、他二人の客と違い、鯨呑亭に来てから一度も言葉を発さず、チビチビとサケを飲み、黙々とツマミを喰らっている。その背からは実際、油断ならぬアトモスフィアが立ち上っている。それゆえ、美宵は声をかけることができない……!
(お酒がおいしくないのかしら……それともオツマミが……)
現在までアトモスフィアが柔らかくならないコンヴァージを見て思い悩む美宵であったが、もうすでにヘベレケとなった日狭美が思い切り彼の脇腹を肘でどつきながら言った言葉で悩みは霧散した。
「コイツはですねぇ、生まれてからずぅぅぅっと暴れ通しだったせいでぇ、こんな酒場での振舞い方を実際知らないんですよぉ!ヒック!ウィィィ……」
「あらぁ……そうなんですか」
「…………オイ、ヒサミ=サン、やめろ。肘でつつくのは。オイ!」
悪酔い重点となった日狭美への対応ではあるが、口を開いたコンヴァージを見て笑みをもらす美宵。それを見て忍び笑いをする残無。どつき合う二人から離れた場所にいる彼女は、豊かな黒髪をまとめ、小さな角を隠した状態でいる。
「つまりですねぇ、残無様の隣にふさわしいのは実際……私なのです!」ドサリ。
そう言った日狭美が机に倒れ伏す。うるさいのがいなくなったため、今宵の蚕食鯢吞亭の夜は静かに更けていった……。
萃香とマミゾウはたまたまいなかったんです……!