BOXER'S LIFE 世界王座獲得RTA 父子鷹ドキュメンタリーチャート 8時間41分8秒(WR) 作:変態拳闘士
生命力をぶつけ合うスポーツのRTA、はーじまーるよー。
前回、ホモ君が父親に洗脳された所から再開です。
いや〜、正直マジでリセしようか悩みましたねぇ。
それでもまだマッマが助けてくれる可能性もありますし、ホモ君の身体はかなりのポテンシャルを秘めていて、ここで捨てるのは勿体無いので取り敢えず続行します。
という事で今後の方針について考えていきましょう。
まず、このまま父親の虐待を受け続ければ、間違いなくホモ君の精神は崩壊します。
ただ、不幸中の幸いか、ホモ君はマッマと過ごす時間だけは精神力が回復するっぽいので、できるだけマッマとの時間を作って精神力が0になる事だけは避けたいと思います。
それではベッドから起きて活動再開です。
ダイニングへ向かい、マッマが毎朝準備してくれている朝食を食べに行きます。
え…マッマの顔に痣ができてるんですけど…
「ママ…顔…怪我?大丈夫…?」
アイツまさか…
「大丈夫よ。ちょっと転んじゃっただけだから」
マッマは哀しみを誤魔化すように微笑み掛けてきます。
いや〜きついっす。
ホモ君、マッマを抱きしめてあげましょう。
「おっと、モーガン、どうしたの?」
何も言わずにぎゅっと抱きつきます。
お、マッマも抱きしめてくれましたね。
「……ごめんね、モーガン……っ……私が…私が悪いの…本当にごめんなさい…」
アイツマジでもう許せるぞオイ!
そしてなんとここで、マッマを泣かせた張本人が入ってきました。
ここは一発ぶん殴ってやりたい所ですがホモ君は洗脳されているので、そんな事は勿論できません。
「おい、トレーニングだ。行くぞ」
引っ張って無理矢理連れてくのはもう勘弁して…
やめてお父さん…ママー!(池沼)
え、ちょ、ちょ、マジでちょっと待って下さい!待って!助けて!待って下さい!お願いします!アアアアアアアア!(発狂)
「デイモン待って!お願い!もうやめて!」
マッマも縋り付いて止めようとしてくれますが…
「邪魔をするな!」
「ママ!」
父親が思いっきりマッマの顔を殴りつけました。
倒れこんだマッマにホモ君も駆け寄って行きます。
洗脳されていたとしても、流石にこれは動けました。
「おい、行くぞ。忘れたのか?お前には責任があるだろう」
この言葉を聞いた瞬間、ホモ君の全身から力が抜けました。
あらら、抵抗する間もなく連れて行かれてしまいましたね。
え〜なんと、ここから3年程この地獄の日々が繰り返されるので倍速です。
プレイ当時はホモ君の精神だけでなく走者の精神も崩壊寸前でしたねぇ。
それはさて置き、ここではこの倍速中の3年間でどんな日々を送っていたのか説明したいと思います。
まず、意外な事に父親とのトレーニングで怪我をする事は殆どありませんでした。
これは、父親の徹底された管理と走者の運動神経、そしてマッマのケアが良い具合に合わさった結果だと思われます。
また父親とのトレーニングで最も印象的だったのは、長時間をかけて行われるマススパーリングですね。
向かい合った時のあの圧力、私が今まで対峙してきた選手の中でも5本の指に入るほど強かったです。
あれはヤバい。かなりヤバい(語彙力)
あと、懸念していた精神力の減少ですが、これは父親の洗脳によってトレーニング時の減少が緩やかになっていたっぽいです。
それでも、マッマが殴られているのを目撃してしまうとガッツリ減ってましたね。
ここで一つ疑問なのは、これだけの事をされているにも関わらず、何故マッマは児童相談所や警察に駆け込まなかったのかですね。
行けば頃すとでも脅されていたのでしょうか。
まぁ、今となっては最早どうでもいい事ですが。
そんなこんなで6歳の誕生日を迎えたこの日、ホモ君に真の意味での限界が訪れます。
それではこちらをご覧ください。
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名前:モーガン・モトム・ホリ・ホール
年齢:6歳
生年月日:2024年1月1日
体力:81/697
精神力:1/906
ボクシングIQ:121
パワー:815
スピード:613
タイミング:688
ディフェンス:1044
スキル:991
フィジカル:429
タフネス:370
スタミナ:638
個性:Gifted 洗脳
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とてつもない成長を遂げていますが、それよりもご覧いただきたいのは精神力です。
軽く小突いただけで発狂しそうですね。
ほら見て下さい、ホモ君の目が氏んでいます。
「モーガン!モーガン!こっちを見て!モーガン!」
マッマが必死に語りかけて来ますが、ホモ君は全く反応できません。
「おい、飯はどうした?作っておけと言っただろ」
そして父親は、2人がこんな状態であるにも関わらず意にも返していません。
相変わらず血も涙もありませんね。
「デイモン、貴方は…そう…よね…あの時デイモンは死んだんだわ…だったら…もう…」
マッマが何やらブツブツと呟いています。
ちょ、ちょっと!マッマ!?どこ行くの!?
マッマがホモ君を連れて家を飛び出しました!
「おい!待て!」
父親も追いかけて来ますが、何とか振り切って逃げようとしています。
あ…(絶望)
通りに出た辺りで父親に捕まってしまいましたね。
「何逃げようとしてんだ!」
父親はマッマに馬乗りになって何度も何度も顔面を殴りつけます。
「モーガン!逃げて!ぅっ…モーガン…逃げ…」
次第にマッマは動かなくなっていきます。
それをホモ君はただ茫然と見つめている事しかできません。
そして、完璧なバランスで整っていたマッマの顔はグロテスクに歪み、最早原型を留めていませんね。
それでも父親は殴るのをやめず、周囲にいた人間がそれを止めようと割って入ります。
しかし、父親はさらに暴れ、誰彼構わず殴りつけました。
するといつの間にか警察がやって来て、父親を取り押さえます。
救急車もやってきてマッマを運び込んで行き、ホモ君もその救急車に乗せられ病院へ連れて行かれました。
ここから先は、余りにも生々しくてキツイ画が続くので、事態がある程度落ち着くまで画面を一部隠して倍速です。
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2歳年上の姉、美咲は私の憧れだった。
姉は日本とアメリカを行き来し、ボクシング専門の通訳として活躍していた。
また、通訳としての仕事だけでなく、渡米や来日に関する諸々の手続きや手配も行える為、多くの選手や関係者から信頼されていた。
私自身、敵地アメリカで初めて世界のベルトを獲れたのも、間違いなく姉のおかげだ。
強く、聡明で、美しい。
そんな姉はやっぱりモテる。
ウチのジムの会長も姉に惚れてたし。
ただそれにしても、デイモンと付き合っている事を姉から知らされた時には腰を抜かす程驚いた。
何せ相手は世界最高のボクサーで、誰もが羨む億万長者だ。
私は祝福すると共に会長に同情した。
その後デイモンが初めて敗北し、意識不明の重体になった時には、生まれて初めて姉の弱音を聞いた。
実は当時のデイモンは、育ての親も同然であったトレーナーを亡くし自暴自棄になり、酒やドラッグに溺れてしまっていたのだ。
当然リングに上げられる状態ではなく、電話越しの声には、何故止められなかったんだと深い後悔の念が滲んでいた。
さらに姉はその時妊娠していて、到底一人では抱えきれない不安もあったのだと思う。
しかし私も産まれたばかりの娘の世話やリング復帰に向けたトレーニングが忙しくなり、姉とは少し疎遠になってしまった。
今思えば、もっと寄り添えていればと、悔やんでも悔やみ切れない。
それから私は復帰後初の世界戦で敗れ、再起戦でも右肩の怪我の影響で敗北し連敗。
当然周囲からは引退を勧められたが、右肩を手術し長い長いリハビリを耐え抜いて、次のチャンスをモノにできなければ引退するという覚悟でもう一度再起。
そうして迎えた2029年12月29日、私は2階級制覇を賭けてWBA*1世界スーパーフライ級王者に挑戦した。
しかし、第3Rに偶然のバッティング*2によって右目の上を大きくカットし試合はストップ、無効試合となった。
これであっけなく終わりか…
『アメリカにある日本大使館によりますと、昨日未明、カリフォルニア州ロサンゼルスに在住の日本人、堀美咲さんが夫のデイモン・ホール容疑者に暴行を受け、搬送先の病院で死亡が確認されました』
姉が死んだのは、私が世界王座奪取に失敗して3日後の事だった。
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はい、あれから10日程が経過しました。
結果から言うと、マッマ、堀 美咲は亡くなりました。
今度こそ、リセしようと思いましたねぇ。
ただ冷静になって考えると、父親と引き離す事に成功し、6歳にしては異常とも言えるステータスも手に入れています。
これらの事実を踏まえ、RTAを続行する事にしました。
ちなみに、この10日間でホモ君が事情聴取やカウンセリングを受けた際に「ママが死んだのは僕の才能を伸ばす上で邪魔だったからだ」と真顔で答えていたのにはドン引きしましたね。
これは精神力が0になった事によって新たについてしまった個性、トラウマとポーカーフェイスが影響をしているのでしょう。
取り敢えずはここで、これらの個性について説明しときましょうか。
まずトラウマという個性についてですが、これは心的外傷を負った体験を思い出すと精神力が減少する赤特個性です。
ホモ君の場合は父親とのトレーニングがトラウマになっているのですが、これが少し特殊なタイプっぽいんですよねぇ。
というのも、シャドーボクシングをする際に、突然父親の幻覚が目の前に現れて殴りかかって来るのです。
現在保護されている施設には当然練習器具なんて無いので、仕方なく器具無しでできるトレーニングを色々していた所に突然父親が現れたので、かなりビビりました。
そして練習終わりにステータスを確認してみた所、通常より取得経験値が増えていたので更に驚きました。
ただ精神力は通常より削れていましたね。
私はこの現象を幻覚シャドーと名付けました。
父親(幻覚)とのトレーニングによって効率が上がる、これは父子鷹チャートと呼んでも過言じゃないのでは?(暴論)
そしてもう一つ新しく付いたポーカーフェイスという個性なのですが、この個性には青特verと赤特verがあって、青特の場合は試合や練習中に限り感情が表に出なくなります。
しかしこれが赤特になると少々厄介で、試合や練習だけでなく日常生活に置いても感情表現ができなくなり、結果的に周囲の好感度が上げにくくなるのです。
まぁ、赤特だったとしても試合では有利になるので一長一短ですね。
これら新しく付いてしまった赤特が2つとも意外と悪くなかったのも、RTAを続行すると決断した理由の一つでしたね。
しかし、そんなメンタルボロボロのホモ君は現状、父親が逮捕され、母親も亡くなっている為、行く宛がありません。
そんな中、父方の親族はどうやら連絡が付かず、日本にいる母方の叔母夫婦が手を挙げ、ホモ君を引き取る事になったそうです。
そして本日、日本から叔母がホモ君を迎えに来ます。
日本に行く事になればアメリカスタートのメリットが無くなってしまいますが、地獄のトレーニングで得た貯金があるので良しとしましょう。
おそらくそろそろ来る頃合いだと思うのですが…
お、日本人っぽい女性が施設に来ましたね。
顔はマッマそっくりの美形ですが、右目の上に傷跡があります。
体つきはガッチリとしていて、アスリートっぽい体型をしていますね。
その女性は職員に案内されてホモ君の方へとやって来ます。
そしてホモ君の前まで来ると、少し屈んで目線を合わせ、話しかけて来ました。
「モーガン君、初めまして。美咲の妹の美里です」
やや拙い英語で話しかけてきましたね。
しかしホモ君はマッマに教わって日本語も多少話せるので、ここは日本語で挨拶しましょうか。
「はじめましテ、モーガンデス。よろしくおねがいしマス」
話し慣れていなかったのでカタコトになってしまいましたが、これで美里さんも話しやすくなるでしょう。
「すごいね、日本語分かるんだ。美咲に教えてもらったの?」
「はい」
ホモ君が答えると美里さんは優しげに微笑んでくれました。
笑った顔がマッマそっくりでなんだか変な感じです。
「そっか。私も美咲に色んな事教えてもらったなぁ…ねぇモーガン君、日本にお引越しするお話って聞いてる?」
「はい」
「後1週間ぐらいで日本に帰る予定なんだけど、それまで一緒にいる?それともここで待ってる?」
ここで待ってても特に出来ることもありませんし、一緒に行きましょうか。
「いく」
イキますよ〜イクイク…
「分かった。ちょっと待っててくれる?すぐ戻るから」
ホモ君が一緒に行く意思を見せると、美里さんは職員と諸々の手続きを済ませ戻って来ます。
「じゃあ行こう。uber呼んだから外で待とっか、はい」
美里さんが手を差し出してくれました。
ん?指の付け根ゴツゴツしててなんだかボクサーっぽい手ですね…
体つきもアスリートっぽいですし、ちょっと聞いてみますか。
ここ硬くなってんぜ?
「みさとさん、て、かたい」
「あぁ、私、ボクシングやってるの。こう見えても元世界チャンピオンなんだよ。まぁ、もう7年も前の事だけどね…」
いい体してんねぇ!道理でねぇ…って世界チャンピオン!?マ!?
どうなってんだよこの家系。
「すごい」
すごい(小並感)
「ふふっ、ありがとね」
頭を軽く撫でてもらった後、手を繋ぎ直して歩き出します。
すると施設を出た辺りで美里さんに質問されました。
「モーガン君はさ、ボクシング好き?」
「…わかんない」
これ、美里さんはホモ君の事情を知ってる感じなんですかね?
あと今はホモ君が勝手に答えてます。
時々キャラがプレイヤーの手を離れて動くやつ、ガバの素になりそうで怖いんすよね。
「そっか。それでもボクシングは続ける?」
この質問をするって事はやっぱ知ってたか。
これはホモ君がやばい思想を持ってる事もバレてそうですね。
「うん」
「そう…なんだ…」
ホモ君の回答を聞いた美里さんは少し考え込む仕草をした後、滔々と語り始めます。
「多分、私もモーガン君と同じなんだろうな。もうボクシングが好きかなんて分からない。ここ何年もキツイ事ばっかでホント嫌になる…
それでも…もう一度ベルトを獲るまでは絶対に辞められない………まだ…諦めたくない……」
美里さんは唇を噛み締め、涙を堪えるように肩を震わせています。
そしてゆっくりと顔を上げ、呆れたように笑いました。
「あぁ、どうしようもなく私は、ボクシングを愛してるんだなぁって、今気づいた」
ボクサーの顔だ。
美里さんは紛れもなくボクサーですね。
「モーガン君がボクシングを続けたいなら、父親も才能も関係なく、君だけの意志でボクシングをやってほしいな…」
「わかんない…ごめんなさい…」
「そっか…でもまだ分からなくて大丈夫。いつか、自分を見失った時に分かる筈だから」
美里さんの想いをホモ君が理解できたかは分かりませんが、何かしらの影響を与える事はできたと信じましょう。
「ねぇねぇ、モーガン君ってちょっと呼びづらいからさ、モー君って呼んでもいい?ほら、モーガン君の日本人としての名前も求だし…」
「うん」
「良かった!じゃあこれからよろしく!モー君!あ、私のことはミッチーでもミサトンでもミーちゃんでも好きに呼んでくれていいからね」
「はい、みさとさん」
ホモ君がみさとさんと呼ぶとちょっと残念そうな顔をしましたね…
いや〜アラサーにミーちゃんは流石にきついっす(素)
どうやら美里さんは意外とはっちゃけた人みたいですね。
これから日本に行っても美里さんのコネを使えば練習場所に困る事は無いでしょうし、効率良く育成できそうです。
ここからは他愛も無いし意味も無い会話が延々と続くので日本に到着するまで一気に倍速です。
それでは、ホモ君が新しいお家に引き取られた所で今回はここまで。
次回は日本での新生活が始まります。
倍速中の画面と共にお別れとしましょう。
ご視聴ありがとうございました。
(相変わらずストックは)ないです。