SHIKAMARU 〜IQ足りないけど十種影法術あるから余裕っしょ!〜   作:彩べぇ

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NARUTOのopでブルーバードがある。放送当時から人気があって今でも有名な曲だが、私はホタルノヒカリの方が好みだったり…


第十七話

 

 ここ最近、よく他里の忍を見かける機会が増えた気がする。任務のターゲットだとか、襲撃者とかではない。そいつらは決まって木の葉の里内へ入って行く。

 

「ついにあの時期か……」

 

思わず口にする。

 

「あの時期って?」

 

いのが俺の顔を覗き込んで聞いてきた。

近すぎる距離に思わずドギマギしてしまうが、なんとか答える。

 

「推測の域をでねーが、多分中忍試験が近いんだと思うぜ。」

 

「中忍試験!?それであんまりみない顔の人がこんなに多いわけね〜」

 

「まあ、僕たちは下忍になったばっかだし、あんまり関係なさそうだよね。」

 

ちなみにナルトたちは中忍試験は木の葉の忍だけでやるもんだと勘違いしていたけど、俺たちは幼い頃に観客として観に行ったりしているためそんな勘違いはしないのだ。

 

「そんなお前たちに朗報だ。3人とも中忍試験に推薦しておいたぞ。」

 

だろうな…

 

「「ええ!?」」

 

当然2人は驚く。下忍になったばっかだし、しゃーない。俺だって原作知識が無かったら驚いてるだろう。

 

「先生、僕絶対落ちちゃうよ。」

 

「まあそう言うな。合格したら焼肉奢ってやるから。」

 

自信のないチョウジだったが魔法の言葉で簡単にやる気になった。いつものことだ。

 

アスマは俺たちに志願書を渡す。

 

「受けるならそれにサインして明日、アカデミーの301へ行け。」

 

そう告げてアスマはその場を去った。

 

「明日に向けて作戦会議でもする?」

 

いのが提案してくれるも、悪いがやることがある。

 

「わりい、明日のためにどうしても必要な準備があってよ、それぞれで対策立てるってことにさせてくれ。」

 

俺のわがままに対し、いのはやれやれと肩をすくめた。

 

「また術の開発?

まあ、具体的にどんな試験かまだわかんないし、それが良さそうね。おっけー、そうしましょ。チョウジもそれでいい?」

 

「うん。」

 

2人にまた明日、と告げて俺は演習場へ向かう。

その道中、久しぶりにアイツと会った。

 

「よ!久しぶり!」

 

「シカマルか…」

 

サスケだ。趣味の散歩か?

とりあえず最近の調子でも聞いとくかと、口を開こうとしたが先にあちらが聞いてきた。

 

「お前も受けんだろ?」

 

よくみると、彼は右手に一枚の紙を持っていた。どうやら俺が持つ紙も同じ物だと悟ったんだろう。

 

「当然。」

 

俺の返事にフンッと笑う。

 

そして、俺とは反対の方向へ歩いて行った。

相変わらずクールなやつだ。

でも、よく見れば拳に力が入っている。

一見、クールだけど……

 

「なんだかんだで熱い奴。」

 

こっちまでテンション上がるじゃねーか。

 

ーーーーーーーーーー

 

俺の現在の目標は中忍試験までに伏黒恵と同じだけ手札を揃えること。

 

つまり、目的はそういうことだ。

 

場所は三代目との修行でも使った演習場。

文字通り、背水の位置取りをする。

片手で遊雲を持ち、もう片方の手で印を結ぶ。

こいつは片手で呼び出せるのが特徴の一つだ。

 

「大蛇」

 

顕現する巨大な蛇。

こちらを捕捉するや否や、真っ直ぐ突っ込んでくる。口を大きく開け、丸呑みを狙っている。

さっそく遊雲の出番だ。

 

この武器の効果は至ってシンプル。

純粋な力の塊……

使用者の膂力によって威力が左右される。

それ故に呪術廻戦ではフィジカルギフテッドと呼ばれるゴリラパワーを持った人間がフルで性能を発揮できた。

 

…こう聞いてしまえば、ガイ先生みたいな人しか使えないんじゃない?と思いがちだがそれは違う。

 

そもそも前提が違うのだ。

 

何故なら…

 

俺たち忍の身体能力は…

 

呪術界のフィジカルギフテッドに匹敵しているからッ!

 

「オラァッ!!!」

 

チャクラを全身に回して全力で游雲を足元の地面へ叩きつける。

大地は抉れ、細かな岩塊となって大蛇に放たれた。まるで散弾のようなそれらに大蛇は怯み、その進撃を止めてしまう。

 

瞬身ですぐに距離を詰め、怯んだヤツの横っ面に游雲をフルスイング。

ヤツは凄まじい勢いで吹っ飛び、水場へその身を叩きつけられた。

 

游雲を影にしまう。攻め手は緩めない。

 

「 鵺 」

 

泳いで陸に上がろうとしているがそんなことはさせない。つーか蛇って手足とかヒレもないのに泳ぐんだな…

大蛇を従えるなら蛇博士になっておいても損はないかもしれない……

 

迷走していた思考を切り替える。

 

「水遁・水龍弾の術!」

 

当然、1からチャクラを練り上げるのでは間に合わないので水場をそのまま利用する。

そしてヤツの頭の付け根に上から叩きつける…その前に。

 

「やれ、鵺。」

 

水龍弾に鵺の電気を纏わせる。

そして今度こそヤツへ向けて放つ。

感電により身動きが取れないまま水底に叩きつけられた。

ヤツの身体が痙攣している。

足掻こうとしているが感電して思うように動けないようだ。

 

「覚悟しやがれ…首がもげるまで術を維持してやる。」

 

龍は徐々に蛇を喰らい、やがてその身を穿った。

 

蛇は影に還る。

 

調伏はここに為された。

 

チャクラ切れが不安だったが、割と余裕を持って倒せた。

 

「十種を使って本来使えない強力な術を再現してみたが上手く行ったな。あえて名付けるなら、鵺・雷水龍弾 てところか?」

 

強力だがチャクラの消費が激しい。

水辺だからまだまだ余裕があるが、そうでなければ満象を出さなければいけない分、そうも言ってられないだろう……

 

「やっぱチャクラ総量を増やすのは必須な課題か〜」

 

とにかくこれで大蛇の調伏は完了、目先の目標は達成だ。

明日に備えて忍具とか確認しねーとな。




次回からようやく中人試験編です。亀更新許して……
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