SHIKAMARU 〜IQ足りないけど十種影法術あるから余裕っしょ!〜 作:彩べぇ
大変お待たせしていたしました。
第十八話
「二人とも気合い入ってるんでしょうね?」
「当然。」 「うん!」
「よし!第十班、いっくわよー!」
アカデミー前で集合した俺達は人の多さに気圧されたり、幻術に惑わされること無く目的の教室へ向かう…
前に俺はサスケvsリーをこっそり見学だ。いのとチョウジには適当にトイレ行くとかで誤魔化して先に行ってもらった。
ーーーーーーーーーー
場所は体育館的なとこ。俺は二階の隅でひっそり見ている。
ここでなんと面白いことが起きた。
てっきり俺は原作通りナルトが瞬殺され、次にサスケがリーに負けると思っていたのだが、その前にナルトがまあまあ善戦したのだ。
結果はナルトがリーの蓮蹴りを貰い危ないところをサスケが横槍を入れて中断、サスケが次にリーと戦うのだが写輪眼を使ったサスケは普通にリーの攻撃を見切って勝ってしまう。
恐らく、アカデミー時代から二人とも俺と馬鹿みたいに組み手しまくっていたから原作より体術のレベルが高いからだろう。
ただそれでもリーを叱りにきたガイ先生のスピードを見切れていなかった…俺も含めて。
あと多分俺が見ていることにも気付いてる。
あの人ほんま人外やろ……
第七班に見つかる前に俺はその場を後にした。
ーー試験会場ーー
「結構長かったわね。大丈夫なの?」
「珍しく緊張してる?」
いのとチョウジの心配をいい感じに誤魔化す。
周囲を見たらキバたち第八班が先に付いていた。微妙に順番も原作と変わってるな…
「おやおや〜?サスケに並んでアカデミートップクラスの強さだったシカマルさんも本番には弱いタイプですかね〜」
「キ、キバ君…」
めんどくせーなこいつ……
キバが絡んできやがった。
こーゆーのは無視無視。 <オイ‼︎ナニムシシテンダコラ‼︎
丁度アイツらも来たしな。
「ようお前r「サスケくーん!やっほー!」」
「……」
いのがサスケに絡み(物理)、サクラとバチバチ火花を散らす。サスケは何とかしろとこっちを見ているがこれも無視無視。
「ケッ…これだからイケメンは……」
チョウジからポテチを一枚貰った。
このあと親切なカブトさんから注意とレクチャーを受け、音忍となんやかんやあって試験が始まった。
一次試験はペーパーテスト、いの最強!
展開も特に原作と違い無し!
第二次試験、死の森で巻物争奪戦!
アンコさんの服装と行動がスケベすぎる。
クッ…性癖が破壊されてしまう……
未来であんな姿になるなんて納得しないぞ俺は!
そんなこんなで死の森へ飛び込んだ俺達は作戦を決める。
「砂の眉なし、草のロン毛(大蛇丸)、こいつらとは絶対やらない。即逃げる。できるなら見つかる前に逃げる。砂はワンチャンやれるけど多分お前ら守れんし下手したら普通に負ける。草のロン毛はマジで次元違う。恐らく下忍ですらない。」
二人は俺の提案に了承した。
「その上で巻物だが早めに欲しい。まずは俺の玉犬で人の匂いがする方向へ向かう。ある程度近づいたらいのが感知してチャクラ量が桁違いなら別のターゲット。そうでないなら奇襲だ。」
「奇襲の方法は?」
「俺が鵺に乗って空から敵の情報を入手。共有後、そのまま俺が先手で荒らしてチョウジが追撃ってとこだな。いのは他のチームが来ないか周囲を警戒しててくれ。」
「「了解。」」
サバイバルやバトルロワイヤルのゲームをやったことがあると、周囲の敵の情報が得られることがどれだけでかいかってのが改めてわかる。
感知タイプ最高!
てかいのさん2年後では医療忍者にもなってくれるとかほんま神やわ〜
「そんじゃ行くぜ。
玉犬 」
二匹が顕現する。
頼むぜ相棒達、と俺達は一歩踏み出した時だった。
ガルルっと二匹が急に警戒しだす。
すると、二匹が向いている方向からゴゴゴと凄まじい音がした。音は段々と近づいて来ている
「奇襲だ!警戒しろ!!」
何がくる…そう考えるのも束の間、凄まじい突風が遅いかかってきた。
「風遁!?てことは…
嘘だろ冗談じゃねえぞ!」
「きゃああ!なんなのこれ!?」
「うわああ!!」
やばい、このままだと俺はともかく二人が吹き飛ばされちまう。それならせめて…
「二人を守れ!!」
いのとチョウジが吹っ飛ばされるのは防げない。だから玉犬にクッションになるよう指示する。俺自身はチャクラの吸着と游雲を地面に突き刺して耐える。
やがて突風が止んだ。そして、気付いた時には目の前に髪の長い笠を被った何者かがいた。
「懐かしいモノが見れたから、つい手を出しちゃったわ。アナタ、十種影法術を持ってるのね。」
「アンタ…十種のことを知ってるのか…?」
恐ろしいのに何故か話を聞きたくなる…そんなカリスマのような雰囲気をヤツは持っていた。
「フフッ…ええ、よく知っているわ。
アナタよりもずっとね…
研究したから…アナタの前任者を。」
「前任者、研究…まさか人体実験か!?」
「あら、心外ね…
弟子、か…大蛇丸の弟子は本来この時点でアンコとカブトだけのはず…気になる点が多いな。
「さあ、おしゃべりはここまで…
アナタにその術を持つ価値があるのか私が見てあげるわ。」
クソッ…逃がしてもらえるわけがない。
やるしかないんだ!今ここで!!
「口寄せの術!」
でかい蛇を呼び出し、その上に乗って突っ込んできた。流石にマンダほどの大きさはないがこのままだと引き潰される。
「うぉわあああああ大蛇ぃ!!!」
濃密な殺気の中、遮二無二に大蛇を顕現させて鏡合わせの様に相手と同じ行動を取る。
互いの蛇は激突し、力は拮抗している。
「反応は悪くないわね…」
考えている余裕がなかったので、反射で相手と同じ行動を取ってしまったが結果としては上手くいった。しかし、次もうまくいくとは限らない…
「死への恐怖ならもう踏み越えたろ…頭を回せ…一手でも間違えたら死ぬぞ…!」
鵺との死闘を思い出し、頭をクリアにする。
先に動いたのはまたしても大蛇丸。
袖から蛇の塊が伸びてくる。
「 潜影蛇手! 」
式神で防ごうにも玉犬と大蛇で既に2体同時…3体同時はさすがにチャクラの消費がデカすぎる。どっちかを解くか!?
玉犬は逸れたアイツらとの合流手段だから解くわけには…だからと言って大蛇を解いたらこの位置だとそのまま相手のでかいのでバクリだろ!?
「だったら…影縫い!!」
伸びてくる蛇を一匹残らず貫く。
大蛇丸は目を見開く。
ーー俺はその反応を見逃さなかった。
「今しかねえだろッ!」
貫いた影をそのまま蛇に巻き付ける。
「影寄せの術!!」
影を使って蛇ごとこちらに相手を引き込む。
「!?」
「ガキだからって侮ったな!オラァ!!」
驚愕するヤツの顔面に渾身の右ストレートをお見舞いしてやった。
ヤツは地面に叩きつけられる。
蛇と俺の間の位置にいる今なら、大蛇を解いても喰われることはない。
すぐさま実行に移し次の手を打つ。
俺は大蛇の顕現を解き、近くの木を駆け上がる。そして、木のてっぺんからチャクラの放出も使って全力で跳ぶ。
「くらいやがれ!今俺が出せる、最高火力だ!
満象・屋台崩し!! 」
超重量の満象にさらに高所からの落下エネルギーを加えた技。威力だけなら他と一線を画すまさに一撃必殺。
ズドンッッ!!と地に落ちた時の衝撃は木々を揺らし、地を砕いた。
ヤツは…下敷きになって血が拡がっている。
グチャグチャになっていることは確かだ。
「手応えはあった…でも、この程度で終わるはずがねぇ……
そうだろ?」
「正解。」
ヤツは俺の背後で木を背もたれにし、腕を組んでいた。
「チッ…やっぱり脱皮かよ…」
「フフ…惜しかったわね。
直撃していたらいくら私と言えども即死だったわ…まあ、一手遅かった様だけど……
術のキレ、切り方がよくて大胆さもある…素晴らしいセンスよ、アナタ。」
「伝説の三忍に褒められるとは光栄だな。」
「あら、私のことを知っていた上に気付いてもいたのね…」
「当然さ…俺の兄弟子なんだから…」
「…! そう…猿飛先生に…
一つ聞かせて頂戴。その年で私の殺気を乗り越えただけでなく、センスだけでは片付けられない強さ…並々ならぬ努力の賜物だわ。
アナタはどうして力を求めるの?」
どうして、か…そんなモノ決まっている。
「誰にも負けたくない…だから力が欲しい。
千手柱間、うちはマダラにすら負けない史上最強の忍…それが俺の夢だから。」
大蛇丸は目を見開いて驚いてる。何を考えているか想像もつかない。
「似ている…やっぱりあの娘の…
あの娘と違って美しくはないけど…」
余計なお世話だっての。
それにしてもあの娘、か…気になるな。
「アナタのこと気に入ったわ…ねえ、ワタシと共に来ない?アナタの夢、ワタシが叶えるのを手伝ってあげるわ。」
正直、魅力的ではある。アイツが持つ十種の研究データは欲しいからな。
でも…
「断る。
お前は三代目を狙ってるんだろ。
木の葉崩しなんて、絶対にさせねえ。」
「そう、残念ね…でも、今のアナタごときじゃ私を止めるなんて到底不可能よ。」
大蛇丸は本気で残念そうに、そう言い放った。
ヤツの言う通り、今の俺が止めるなんて思い上がりもいいとこだろう。
でも…
「それはどうかな?」
たった一つだけ俺にはその方法がある。
木の葉崩しが起こったら、多くの命が奪われてしまう。だから…
満象を解く。
そして今まで構えたことのない掌印を構える。
「アナタ、まさか……」
「俺だって忍の端くれだ…
俺の命を対価にしてでもアンタはここで止める…それが、弟弟子たる俺の務めだろう?」
「よしなさいッ!
こんな里に命を捨てる価値なんてないわ!!」
俺の夢はここで終わるけど…
もう、サスケが変わったあの日みたいに…
何もできなかったと後悔したくないから。
「
「チッ!」
手裏剣を投げて妨害してくるが避ける必要はない。肩や足に刺さるが関係ない。どうせこの後には死ぬ。
「
いのとチョウジが玉犬と共にやってきた。
「バカッ!なんで来たお前ら!?」
これじゃ巻き込んじまう。
「アイツ、こわーい雰囲気してるわね〜」
「シカマルの言ってた草のロン毛だね…」
クソ、どうすれば…
「フフ…お互い命拾いしたようね…楽しませてくれたお礼にここは見逃してあげる……
私が言うのもなんだけど、簡単に命を捨ててるようじゃこの先強くなるなんて無理よ…
風と共に奴の姿は消えた。
俺はどっと疲れて膝をつく。
「流石に、今回ばかりは、やばかった…
助かったよ…お前ら……」
息も絶え絶えになって感謝を告げる。
「なんかよくわかんないけどラッキー!助かったわね私達!」
「ごめんねシカマル、遅くなっちゃった…かなりボロボロだけど大丈夫?」
「命があっただけましだぜ…まじで。お前らが来なきゃ確実に俺は死んでたよ。」
刺さっている手裏剣を抜き、流石に動けないのでいのに応急手当てしてもらう。
「アンタよく生きてたわね〜ほんと。アイツのせいで出遅れちゃったけど、気を取り直して巻物取りに行くわよー!」
「少し休みてえけど流石に戦闘音がデカすぎたからな。いのの言う通り移動しよう。悪いがチャクラがきちいから索敵はいのオンリーで頼む。」
玉犬を解き、蝦蟇を呼び出して口の中に入る。
「流石に歩けねえから体力回復するまで蝦蟇の中で寝るわ。敵見つけたら起こしてくれ。」
「オッケー!アンタは少しでも回復しておきなさい!」 「ゆっくり休んでてね。」
蝦蟇にいのたちへついて行くよう命令を出した後、緊張感が切れたせいか眠ってしまった。
恵って宿儺の時に壊された式神はもう使えないんですかね?あと虎葬とはなんだったんだろう…