SHIKAMARU 〜IQ足りないけど十種影法術あるから余裕っしょ!〜 作:彩べぇ
ある日、親父に連れられて秋道一族と山中一族に顔見せすることとなった。
原作では確かチョウジといのとは幼い頃から家のつながりで面識があったと言うシーンがあった筈だ。
恐らくそれに関するイベントだろう。
仲良く出来るといいが......
目的の場所に着き、親父から子供同士で仲良くするよう言われる。
そして幼いポテチを食べている少年と金髪の少女と出会う。
この3人でいずれチームを組むのかと感慨に耽っていると、金髪の少女が口を開いた。
「私は山中いの!よろしくね!」
将来美人になることが約束された目の前の少女。今のうちから仲良くして置きたい、強くそう思った。
そして、ポテチを食べている少年は続いた。
「僕は秋道チョウジだよ。2人も食べる?」
そう言ってよろしく。と言いながら彼はこちらにポテチを差し出した。
チョウジに感謝を述べ、ポテチを一枚食べて自分も2人に倣った。
「俺は奈良シカマル。よろしくな。」
それからある程度の自己紹介が済み、3人でポテチを摘みながら話をしあった。
その中で、それぞれの夢について話し合った。
「私は将来イケメンと結婚する!!!」
いのは高いテンションで宣言する。
「僕は特になりたいものとかはないかな〜。でも、美味しいものを沢山食べたい!」
そんな彼の言葉にいのは少し呆れ、俺は微笑ましく思った。
2人がこちらに目を向けた。
ーーー次はお前だ。
言葉にしてはいないがそう感じ取れた。
迷いなく口にした。
「俺は強くなりたい。どんなやつよりも。」
なんで?いのとチョウジは問いかけてきた。
気付けば親父達の話し声も聞こえない。
どうやら聞き耳を立てているようだ。
毎日ハードすぎるトレーニングを行っている自分に、何がそうさせるのか彼らも気になっているのだろう。
何のために強くなりたいか、まさか原作知識を用いて未来改変がしたいなどと口が裂けても言えない。
そう考えていると自分の考えに違和感を持った。
確かにアスマなど原作キャラを死んで欲しくはないと思うが、一番の理由ではない気がした。
......憧れだ。
前世から自分はこの世界に恋焦がれた。
もし自分が原作の一族だったら。
もし自分が原作キャラの弟子だったら。
もし自分が原作キャラとチームを組んでいたら。
そんないくつものありえないifを想像して、強敵と戦う"かっこいい"自分を妄想していた。
......簡単じゃないか。
どうしたの?考え込んでいる自分に心配そうに2人が伺う。
「かっけーから。」
にやけていた自分に思わず2人は笑った。
少し離れた親父達も微笑ましいと少し笑っていた。
それに釣られ、自分も笑う。
2人の笑顔を見て、守りたいなと、そう思えた。
そうしてある程度話したのち、帰るまで玉犬を呼び出して3人でじゃれあった。
この世界で初めての友ができた。
玉犬2匹の頭を撫でた後、術を解いて親父と帰る。
帰り道で親父は、俺に言った。
「大事にしろよ。」
その言葉に俺はああ。と答え次に親父が口にした言葉に驚きを隠せなかった。
「後で話がある。まさかお前があの禁術を使えるとはな。」
......禁術!?
調伏という使用者が死ぬ可能性が極めて高い儀式があるのでもちろん禁術に決まっていますよね?