SHIKAMARU 〜IQ足りないけど十種影法術あるから余裕っしょ!〜   作:彩べぇ

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本編書かないで終盤で使う必殺技とか渾の組み合わせを考え込んでいました。誠にごめんなさい。モチベはちゃんとあります。


第二十一話

 

5回戦はテマリ対テンテンだ。

結果は原作と変わらずテマリの圧勝。

そんでテマリはテンテンを投げ捨てる。

 

おっかねー…あの娘が俺の将来の嫁候補ってマジ?

 

リーやガイ、我愛羅のやりとりのあとに6回戦の組み合わせが表示された。そこにはなんと俺の名前がある。相手は…

 

カブトだ。

みんなから激励を受けて下へ降りる。

 

「お手柔らかに頼むよ。」

 

余裕そうだな…舐めやがって…

この戦いは同期の奴らが、アスマが、何より火影が見てる。情けねえとこは見せらんねえ……

 

「どうせアンタ、手ぇ抜く気だろうが…

少しはマジになんねえと……死ぬぜ。」

 

カブトの眉がピクリと動く。

 

「開始!」

 

試験官の号令が掛かる。

 

「派手にいくぜ!大蛇!!」

 

とぐろを巻く大蛇は鎌首をもたげる。

 

「やれ!!」

 

大蛇に命令し、カブトへ喰らいつかせるが余裕を持って避けられる。空振った大蛇の牙は会場の床を大きく削った。

 

「随分なご挨拶だね!」

 

「出し惜しみはしねえ…いつまで余裕でいられるかな?」

 

距離ができたおかげで充分にチャクラを練り上げることができた。そして、そのチャクラで満象を顕現させる。

 

「満象・爆水衝波」

 

津波のような勢いで満象は水を放出する。

 

「二体目だと!?」

 

範囲が広すぎて逃げ場がないカブトはそのまま流されて壁に叩きつけられる。

 

「あれは…!十種影法術じゃないか!?」

 

「奈良一族に神童がいるという噂は聞いていたが、これで合点がいったな。」

 

「とくさの…?なんだってばよそれ。それにシカマルが飼ってたのって犬とカエルじゃなかったっけ?」

 

「あの術はな……」

 

2階の観戦者達がどよめき立つ。てかナルト、別にペットじゃないぞ…可愛いけどよ…

 

脱線していた思考を元に戻して、カブトに目を向ける。満象のおかげでこの会場はもう俺の得意なフィールドになった。

 

「接近戦が得意なアンタに対して、こっちから近づくつもりはないぜ。」

 

「こちらの手が割れているのか…徹底した立ち回りでやり辛い。それに口寄せ獣並みの式神が二体も…下忍のチャクラ量とはとても思えないな。あの人も気にいるわけだ。」

 

カブトは濡れてしまったメガネを拭きながら驚愕する。

 

ーーーーーーーーーー

 

時間にして5分ほど、俺は式神達に戦わせて状況の分析を試みる。

 

大蛇の噛みつき、尻尾による殴打、満象の体当たりや踏み付け、放水を的確に回避して反撃するカブト。しかし、体内が人間の構造と違う式神に対してチャクラメスはあまり有効打にならないため、純粋な物理攻撃としてちまちま削ることしかできない様子だ。

 

現在、大蛇と満象の二体への対応でカブトはこちらに構う余裕がない。この二体は図体がデカいだけあって耐久力がある。簡単には壊されないだろう…おかげで時間は式神達が稼いでくれる。

 

このまま俺も参戦して三体一、影縛りで袋叩きにすれば簡単に終わるがそれじゃつまらない。何より、多分だけど情報収集が目的のカブトはすぐに降参するだろう……

 

だから、やるなら一撃必殺だ。

 

「水深は足首ぐらい…こんだけありゃ……

 

()()を試せる。」

 

密かに練習していた、新術をお披露目してやろうじゃないか。

 

周囲の水を左手の中心に収束させる。

 

「まだ未完成でさ、最近ようやく形にできたんだけどよ…周囲に水がないと、撃つまでに時間が掛かり過ぎてな…

それに、準備も片手で出来るようにしたかったんだ。」

 

そしてそれを右手で圧縮する。

 

「今はまだ収束と圧縮の役割を両手それぞれに分けないと上手くいかねえんだ。」

 

圧縮率が低ければ威力は落ちるし、高過ぎれば凍結してしまう…ギリギリの塩梅が大事で、とても高度な形態変化が必要だった。

 

「小せえ頃から自分の影をこねくり回してんだ…

形態変化には結構自信があったんだけどよ…

どうにもまだまだ修行が足りないらしい。」

 

2階のナルトをチラリと見る。役割を両手で分けるという発想はアイツの螺旋丸から得たものだ。

 

床にあったはずの水は全て収束され、小さい球状へと圧縮された。

 

「 術の名は百斂…

 

本来は輸血パックぐらいの水量でいいんだけど、初お披露目ってことで出血大サービス!威力、射程、速度全部増しだぜ。」

 

兵糧丸ほどの大きさにまで圧縮されたそれは今にも破裂しようとぶくぶくと暴れている。

 

「そんな矮小な術で何をしようっていうんだい?まさか投げてぶつけるとか言わないよね?」

 

式神達の行動パターンが読めてきたのか、こっちに気を配る余裕ができたか…

 

「アンタ、ちょっと天然か?

言っただろ…

()()()()()()()()()()()って…

 

百斂はあくまで弾丸を作る術…

 

撃つのは()()()だ。」

 

「まさか…!?」

 

ようやく俺の狙いに気付いたカブトは身構える。

 

パンッ!と両手で百斂を挟み込み、指先から他に逃げ場を失った水が激流となって射出される。

 

  穿 血  

 

その初速は音速を超え、知覚すら不可能…

しかし、カブトは直勘か…それとも本能に従ってか放たれる直前、僅かにだが身を逸らした。

 

その行動が功をなし、心臓を穿つはずのコースから逃れてカブトは即死を免れた。

だが、戦闘の続行は不可能だという事実は、その肩口からちぎれ飛んでしまった左腕が語っていた。

 

ぼとり、と宙を舞った腕が床に落ちる。

 

「ッッ!!

やってくれたね…!

あと0.1秒でも反応が遅れていたら死んでいたよ……」

 

カブトの左肩から血がぼたぼたと流れる。

 

「よく避けたな…最初に言ったろ?マジになんないと死ぬぞって。どうする?止血するまで待ってもいいぜ。」

 

アンタならまだヤれんだろ、と目で訴える。

 

「……降参だ。

この左腕の借りは必ず、と言いたいけど勉強料として甘んじて受け入れるよ。」

 

「降参の宣言により…勝者!奈良シカマル!」

 

わっと歓声が上がる。2階に戻ると同期のみんなが寄ってきた。

 

「さっすがぁ!やっぱアンタ強すぎよ〜!!」

 

いのが背中をバシバシ叩く。

 

「ちょっ痛いって…まあ、今回は環境とか相手が良かっただけだな……」

 

「お疲れシカマル。また新しい術覚えたんだね。」

 

チョウジが労ってくれた。

 

「なんだってばよあの術!じいちゃんに教えて貰ったのか!?お前だけずるいってばよ!!」

 

「ち、ちげーよ!アレは俺のオリジナルだ!!首もげる!手ぇ離せ!!」

 

ナルトが俺の肩を掴んでぶんぶん降ってきやがった。く、首が……

 

「オリジナル!?自分で術を開発するなんて…サスケ君に勉強教えてもらえるまでナルトレベルのバカだと思ってたのに、結構頭もいいのね。」

 

「ま、まあな……」

 

サクラさん…すんません…実はこの術ほとんどカンニングとか盗作ってやつです……

当然そんなことを口に出せるわけもなく言葉を濁した。

 

「あの歳であそこまでの形態変化を扱うとは…」

 

「あの子の才能は今期の中でも頭が一つ抜けているな。」

 

「そうね…カカシ、あなた以上なんじゃない?」

 

「すごいだろ?アイツ…俺が教えなくとも勝手にどこまでも成長しやがるんだ…少し目を離したら何をしでかすかわからないとこは怖いがな。」

 

先生達からも好評を得ることができたようだ。そんなこんなで鼻を高くしている俺だったが突如、背中にゾワリと寒気を感じた。

おそるおそる振り返ると…

 

血を見て興奮している我愛羅が…いや、これじゃない。ヤツの視線は俺ではなく血に向けられている。

 

俺はもう少し奥の方を見てみると……

 

大蛇丸(変装中)がこちらを見ながら舌舐めずりしていた。

 

「ヒッ!」

 

アンタ、サスケの方に行かないで試合観戦してたのかよおおお!!!これ大丈夫か!?

まさか乗っ取りのターゲット変わったりしてねえだろうな!?

 

脳内パニックを起こしながら狼狽していると、周りから心配されてしまった。

チョウジが俺の前に来て一瞬、視界から大蛇丸が外れてしまう……再び大蛇丸がいた場所を見てみるとそこにはもう誰もいなかった。

 

「会場が水浸しになった時には後始末どうしようかと考えてしまいましたが…自分でなんとかしてくれましたね。」

 

穿血で綺麗に貫かれた壁の穴を見ながら、正直助かりましたと胸を撫で下ろすハヤテ。

 

「水断波にも似ているが、似ているのは性質だけじゃのう…切断ではなく、貫通に特化しているようじゃ。」

 

三代目は壁の穴を覗き込む。その穴は壁だけではなく、術の射線上にあった木々や生物にも空いており、どこまでも続いていた……

 

「まったく…やりすぎじゃ、あのばかもん……」

 

ため息をつく三代目であった。

後々、白眼で視たネジ曰く、その穴は死の森の端のフェンスまで続いていたとのことだ。

 

ーーーーーーーーーー

 

医務室にて、カブトは腕の縫合を試みていた。

 

「ッ…まったく散々な目にあったよ。でも術の威力が高すぎて逆に切断面が綺麗だったから、なんとかくっつけられそうだ…」

 

しかし、なんとか片腕で縫おうとするもかなり苦難していた。

 

「不様ね、カブト…でもいいわ、不問にしてあげる。面白かったから。」

 

大蛇丸が音もなく入り口に立っていた。

 

「大蛇丸様も人が悪い…彼とは死の森で戦ったんでしょう?少しは彼の力を教えて欲しかったですね……」

 

「あら?普段頑張ってるアナタへのご褒美に少しは楽しませてあげようと思ったのだけれど…余計だったかしら?」

 

「いえ…いつもなら嬉しいですけど、今はスパイ中ですよ?本性出しちゃダメじゃないですか…」

 

「それは悪かったわね…ほら、腕持っててあげるからさっさとくっつけちゃいなさい。」

 

「恐れ入ります…」

 

気分がいいのか、カブトに優しい大蛇丸だった。




シカマル「出血大サービス」(お前の血でなぁ!)

そのうち呪術の方のキャラと同じか似た能力持ったパロディ満載オリキャラが出てきます。なんならシカマルみたいに名前と能力だけ同じキャラもいます。今のところ作ったのは全部敵です。なんならオリジナルエピソード出します。亀更新なのに何言ってんだお前と思われるかもしれませんがご容赦くだされ。

ヒント 滝隠れ
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