SHIKAMARU 〜IQ足りないけど十種影法術あるから余裕っしょ!〜   作:彩べぇ

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大変お待たせいたしました。短いですがどうぞ。


第二十二話

 

残りの試合の展開は原作通りだった。

 

特筆すべきはやっぱりリーと我愛羅の試合だな。アニメでのベストバウトに挙げられがちの高速戦闘はやっぱり生で見たらもうそれはすごい。最後の気を失ってるはずなのに戦う姿勢を見せられた時にはもう心の中で大号泣。

感動しすぎて魂が抜けそうだった。もしかしたら霊化の術の一端に触れたかもしれない。(気がしただけ)

ナルトとヒナタも頑張ってた。やっぱり頑張ってる人を見てると応援したくなるよね。

名シーンの数々を生で見れて最高だってばよ。

これを機にこの転生ライフを余すことなく楽しむため俺は式神、特に脱兎との視界共有を絶対に可能にすると心に誓った。

某人生エンジョイ脳ミソがやってたんだ。理論上はできるはず……

 

方法をあれでもないこれでもないと考えながら三代目から本戦の説明をうけ、本戦まで各自1ヶ月の期間が与えられ解散となった。

 

ーーーーーーーーーー

 

はい、約束の焼肉のお時間です。

しかし、何というか…

空気がシリアスといいますか…

いのとチョウジがいつもと違って静かです。

 

「どうしたお前ら?腹でも痛いのか?」

 

この空気に耐えられなくなったアスマが口火を切る。

 

お、カルビがいい感じだ。

俺はタレをいい感じに形態変化させ、最も美味く感じる絶妙な量を肉に塗布し、白米と一緒にかっくらう。

 

噛んだ瞬間にジュワッと濃厚な油の甘さと旨みが口の中で広がった。

 

クゥ〜ッ、たまんねえなおい。

 

「「先生!!」 ガタッ

 

「!?」 ビクッ

 

突然物音を立てる二人にアスマは驚く。

 

…次はハラミだ。

先ほどと同じ工程で口に運ぶ。

カルビと違いあっさりとしているが、それが逆に肉の旨みを引き立てる。

 

「「僕(私)、もっと強くなりたい!シカマルみたいに!!」」

 

「……そうか。」

 

アスマは嬉しそうにしている。二人はこの中忍試験で本戦には進めなかったものの、心に変化があったのを感じられたのだろう…今までは俺に頼りきりだったけど、俺に並びたいという気持ちが生まれたようだ。

 

アスマが焼いていたホルモンの表面に焦げ目がつく。それをしれっと一切れ頂戴する。

 

今度は塩だ。ホルモンはやはり塩に限る。

 

焦げ目が香ばしさを生み出し、カリッとした食感がベストの焼き加減という証拠だ。

その上噛めば噛むほど脂の旨味が口の中を蹂躙していく……

大人だったら、ここにビールをぐびっとやって優勝し、美味すぎて馬になるだろうが、自分はまだ未成年だ。

しかし、白米がある。ビールは飲めなくとも、若さゆえの食欲を存分に発揮し、存分にそれをかき込む。

 

そう、たとえ世界が変わっても…焼肉と白米は断ち切ることのできない友達なのだ……

 

 

二人の気持ちに興味はないのかって?もちろんそんなことはない。

 

チョウジは…というか秋道一族が持つポテンシャルはかなり高いと思っている。だって巨大化だぞ?

アリを踏んだら潰れる。当然、死ぬだろ?

それが人間相手にできるなんてやばいでしょ。単騎で外道魔像を足止めできるのは忍界全体で見ても上澄みだ。

 

いのだって…山中秘伝の使い方が情報伝達と相手の体を操ることに重きを置いてるだけで、その感知能力は明らかに他と一線を画している。

感知って突き詰めれば知覚能力の拡張だろう?頑張れば未来予知とかもできるんじゃないか?

根のフーがダンゾウの部下で2トップやってるのがそもそも強い種族だという証明だろう……

 

そんなポテンシャルを持った2人が俺のように強くなりたいと言ったのだ。

俺だって嬉しいさ。

 

だから、二人に俺は可能性を示す。

前世で得た様々な能力バトル系の知識を駆使すれば、きっと彼らの成長の一助になれるはずだ。

 

「俺にいい考えがあるぜ……」

 

ーーーーーーーーーー

 

美味いもん食ってやる気元気いっぱいってことで修行の時間だ。

 

今頃ナルトは自来也様に、サスケはカカシ先生に新しい術を教えて貰っている頃だろう…俺も三代目にって思ったけど残念ながら都合がつかなかった。仕方あるまい…中忍試験本戦は大名とかも参列するからな。

この準備期間の1ヶ月で一回でも修行を見てもらえたら幸運ってレベルの忙しさだろう。

 

アスマはいのとチョウジについてる。俺も参加してもよかったが遠慮した。

アスマとの訓練は基本的に実践形式だ。新術の実験台にしている。驚く反応が見たいから術の開発、訓練はアスマに内緒にして三代目に付き合って貰っている。

 

今やりてえのは新術開発だから一人で修行ってわけ。

場所は奈良の森。秘密の特訓だかんな。

 

「基礎練はやったし、どうすっかな〜」

 

木に寄りかかってぼーっと鹿を見つめる。

鹿もぼーっと俺を見つめている。

何となくその辺のどんぐりをぽいっと投げる。

鹿はパクッと一口でたべた。

ちなみに鹿せんべいはない。観光地じゃないからね。

 

「平和だなぁ……」

 

思わず、口に出した。

 

しかし、この平穏はあと少しで終わってしまう。大蛇丸の木の葉崩し…起こること自体はもう防げない。三代目はそこで死ぬ。

 

でも、まだまだ教わり足りない。

死んで欲しくない。

 

「俺がやるしかない…」

 

まずは三代目を生存させる条件を考える。

 

「前提として、屍鬼封尽を使わせない。

これは三代目が追い詰められる状況にならなければ達成できる。

大蛇丸相手に圧勝…よりは撤退せざるを得ない状況に追い込むのが現実的だな。

それでも厳しいけどやるしかない。」

 

何故、そこまで三代目は追い詰められた?

 

「結界術だ…あれのせいで三代目は1vs3をする羽目になった…」

 

あれさえ壊せば、上忍達や暗部も参戦できる。

そうなれば袋叩きだ。

あとは結界をぶち壊す方法を考えるだけ……

 

「…なんだ、簡単じゃねーか。」

 

タイムリミットは1ヶ月。

それまでに俺は……

 

「領域展開を手に入れる。」

 

 

 

 

 

ーーー1ヶ月後……

肝心なことを忘れ、あまりにもガバガバな計画だったことを後悔するのであった。




主人公が忘れていたこととは…?ちなみに一個じゃないです。

ーーーーー
胃腸炎になったおかげで逆に時間取れて投稿できたのですが、みなさんも貝には気をつけてください。甘く見て半生で食べようものならこの世の全てを恨みながら翌日を過ごすことになります。

ちなみにこの焼肉には何も食べれない今の私の欲望が現れています。
具合悪い時ほど美味しいもの食べたいってあるあるですか?
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