SHIKAMARU 〜IQ足りないけど十種影法術あるから余裕っしょ!〜 作:彩べぇ
幼いNARUTO達に思わず心が温まったので書いてしまいました。
まさか、この世界に十種影法術が存在していたなんて思いもしなかった。
親父曰く、奈良一族にはごく稀に使い手がいたらしい。
だが、本当に使い手が少なく、歴代でも片手で数えるほどしかいなかったようだ。
そのため術自体に謎が多く、調伏という使用者に死の危険がある厳しい使用条件のため禁術指定されてしまったそうだ。
「調伏は本当に危険な儀式だ。だからアカデミーを卒業するまで儀は脱兎と蝦蟇までだ。それと、やる前に必ず俺がお前の実力を判断する。いいな?」
厳しい表情で親父は告げた。
親の立場からすれば、子に命の危険は犯させたくないのは当然だろう。
気持ちはわかるが、それでは困る。せめて下忍に入る時点で鵺は欲しい。
その旨を伝えるとその場では断られたが毎日何度も必死に訴え、最低でも式神無しで一撃でも親父に攻撃を与えられたら許可してもらえることになった。
親父は上忍だ。
普通ならかなり厳しい条件だが、目標は高いほどいい。
自分が目指す場所はこの程度軽くこなさなければ辿り着けやしないのだから。
いや、下忍でもない人間に式神を縛るなんて親父のやつ中々セコイな......
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親父達は一族の集まりで1日家を開けるとのことでせっかくだから一族所有の森とは別の森まで赴いて修行をすることにした。
日課である走り込みをしていた俺は、同じように走り込んでいる金髪の少年と出会った。
本来のこの世界での主人公であり、その諦めないド根性でいずれ夢を叶えた男。
「あのさあのさ!俺、ここでしゅぎょーしてんだ!」
自分にとって憧れた存在が目の前にいる。
「奇遇だな、俺もだ。俺は奈良シカマルってんだ。お前は?」
分かっていてもその名を尋ねずにはいられなかった。
「俺?俺の名はうずまきナルトだってばよ!」
彼は輝くような笑顔でそう言った。
その日はナルトとバカみたいなテンションで組み手や手裏剣術の練習をしたり、玉犬に魚を獲らせたり一緒にキノコを取ったりして、焚き火で食べた。
匂いに釣られて腹を空かせた自称ただの爺さんもやってきてありがたい話を聞きながら一緒に食べた。
......どう見ても三代目火影だった。
食事後、ナルトは俺の厳しい修行についてきたのもあってその場で玉犬を枕にして寝てしまっていた。
ナルトが寝たのを確認して、三代目は俺に言った。
「ナルトと仲良くしてくれてありがとのう。この子は1人でいることが他の子より多くてな。どうかこれからも仲良くしてやっておくれ。」
その言葉に俺は迷わず答えた。
「当たり前だ。未来の火影候補様だ。
そして何より俺たちはもう...... 友達だ。」
そう告げると、三代目はほっほっほと笑った。
「木の葉の将来は安泰じゃな。お主もそろそろ帰りなさい。この子はわしが家まで運ぼう。」
三代目はナルトを起こさないよう優しい手つきで抱き上げて去っていった。
その姿を見届けて俺も玉犬を撫でながら家に帰ることにした。
......星空を見上げながら。
ワフッと玉犬の鳴き声が森には響いていた。
ところでアニオリのシカマル想像以上に口と性格が悪くて笑ってしまいました。